レフティやすおの新しい生活を始めよう!

50歳からが人生の第二段階、中年の始まりです。より良き老後のために良き習慣を身に付けて新しい生活を始めましょう。

『左利き情報局 a.k.a. クラブレフティ』プレオープン

2013-12-29 | 左利き
以前メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』読者さんからいただいた情報に『クラブレフティ』がリニューアルされています、というものがありました。

『クラブレフティ』は、左利きの問題を社会学的に考察した、必読の名著『見えざる左手―ものいわぬ社会制度への提言』、左利き用品通販で有名なフェリシモ・左ききカタログとの共著である左利きの入門書というべき『左ききでいこう!―愛すべき21世紀の個性のために』の著者・大路直哉氏による左利きと利き手に関するサイトです。

『左ききでいこう!!―愛すべき21世紀の個性のために』大路直哉・フェリシモ左きき友の会/編著 フェリシモ出版
『見えざる左手―ものいわぬ社会制度への提言』大路直哉/著 三五館 (1998/10)


一年が終わる頃になって、そう言えば…、と思い出し閲覧してみました。

『左利き情報局 a.k.a. クラブレフティ』


正直に言いますと、「プレオープン」ということもあるのですが、閲覧できる部分が少なく、残念です。
志は高いのですが、まだ追いついていないというのが現状のようです。

あえて悪口を言えば、お前の宣伝ばっかりやないか! に近い状況になっています。
(こんな悪態を吐かれたくなければ、さっさと更新しろ! ですね。
人のことは言えませんが…。自戒を込めて!)

サイトから―
2013.11.21「左利き情報局 a.k.a. クラブレフティ」プレオープンしました。現在、このトップページの「メディア紹介」「左利き書道」および「プロフィール」が閲覧可能です。今後も、できるかぎり急ピッチで更新してまいりますので、ブックマークをよろしくお願いします。

サイトをお手伝いしてくださる方を募集されています。
われこそは、という方は申し出られてはいかがでしょうか。

 ・・・

そう言えば、左利きの情報ポータルサイトを目指すという『ヒダリキックマガジン』さんも、思いのほか更新が進んでいないようです。
(昨日お知らせしましたように、
2013.12.28 ヒダリキックインタビュー02-左利きギター専門店谷口楽器(前編)
 インタビュー記事が出ているなど、ボチボチと更新されています。ガンバレ!)

こちらも人材不足というのが本当のところのようです。

私にもある程度理解できることなのですけれど、個人で始める分には、ある程度まではなんとかなるのです。
あらかじめ準備できますし、不足分は情熱で補えます。

ただ「よりよいものを!」と思うと、やはりなかなか大変です。
しかも継続して更新し続けるとなると…。


特に左利きに関していいますと、都市伝説とでも言いたくなるような、生半可な情報が数多く世間には流布しています。
これを正したい、という思いがあればある程、事態がややこしくなります。

学問的に見ても、学者さんの間でも定番となる学説がない、と言ってもいいぐらいに、分からないことが多く、解釈の異なる部分があるからです。

また、商品の紹介をするにしても、モデルチェンジが多く、商品の改良や機能追加等の進化は必然のこととはいえ、少し経てば情報が古くなってしまいます。
これの更新は、悩みの種です。

お手伝いしてくれる人がどうしても必要でしょう。


私も本当はホームページのリニューアルをなんとかしたいと思ってはいるのですが、手つかずのままです。
理由は、上記のような点ですね。

来年への課題です。


--
※本稿は、ココログ版『レフティやすおのお茶でっせ』より
「『左利き情報局 a.k.a. クラブレフティ』プレオープン」を転載したものです。
(この記事へのコメント・トラックバックは、転載元『お茶でっせ』のほうにお願い致します。ただし承認制になっていますので、ただちに反映されません。ご了承ください。)
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ヒダリキックインタビュー02-左利きギター専門店谷口楽器(前編)

2013-12-28 | 左利き
左利き情報ポータルサイト「ヒダリキック マガジン」で、【ヒダリキックインタビュー02】として、左利き専用レフティギター専門店「谷口楽器」河津店長さんのインタビュー(前編)が掲載されました。

左利き専用レフティギター専門店の誕生秘話!?谷口楽器インタビュー(前編)

谷口楽器さんは、左利きの人たちの間では有名なお店です。

以前にどこかで、左利き用ギター専門店となるまでの簡単な経緯を読んだことがありました。
でも、これだけ詳しくお聞きするのは初めてのことで、おもしろく読みました。

楽器店がひしめく中で差別化を図る手段として、左利き用を取り上げた、ということのようです。

今回のお話で、ギターに限られているとはいえ、ユーザーおよびメーカーや商店といった社会における左利き用品の受け入れられ方、というところの一端がわかった気がします。

後編が楽しみです。


できれば、左利きの人がなぜ左利き用を求めるのか、また、利き手で弾くことの意義について、お話を聞かせていただきたいものです。

私の持論である「利き手は心につながっている」の観点から、私は左利きは左手で弾くべきだ、と考えています。
それでこそ、自分の心を表す演奏につながるのだ、と。

この私の考えがどの程度まで、確かなものか、を確認したいという気持ちです。


また、左利きの初心者がギターを選ぶとき、社会の大勢に合わせ、手に入れやすく教えてもらいやすいであろう右利き用を使うべきか、やはり自分に合わせて左利き用を使うべきか、といった話題にも触れてもらえれば、いいですね。


 ●左利き用品=ニッチ商品?

左利き用品というものは、どうしてもニッチ商品ということで、隙間産業のように思われがちです。
確かにそういう面はあります。

しかし、お店の経営という観点から言いますと、こういう希少な商品をどれだけ置いているかというの点が、顧客の購売店選択の大きなポイントになる事もあるものです。

希少な商品であるがゆえに、「購買店を選ぶ」→「顧客となる」、という構図が生まれます。

もちろん、一生もののような商品もあります。
その場合、常に経営にプラスになるとばかりは言えないケースもあります。


ただ、どのような商品を選ぶか、いかに売っていくか等の戦略が有効な手段となり得る、と思われます。

仮にその商品で利益を出せなくても、その商品を置いているということで、客を呼び、他の商品も売れるという効果を得られる、と言えるでしょう。
希少な商品を買う人が客単価の高い人である可能性もあります。

そういうふうに多面的にとらえれば、左利き用品もまた違った商品価値を見出せるのではないか、という気がします。


*「ヒダリキックマガジン」関連記事:
・2013.09.29 ヒダリキックマガジンに左利きライフ研究家インタビュー
・2013.08.04 左利き情報ポータルサイト「ヒダリキックマガジン」始まる

--
※本稿は、ココログ版『レフティやすおのお茶でっせ』より
「ヒダリキックインタビュー02-左利きギター専門店谷口楽器(前編)」を転載したものです。
(この記事へのコメント・トラックバックは、転載元『お茶でっせ』のほうにお願い致します。ただし承認制になっていますので、ただちに反映されません。ご了承ください。)
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第8回<LYグランプリ>2014アンケート~左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii395号

2013-12-25 | 左利き
先週の無料左利きメルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第395号のお知らせです。

 ・・・

第395号(No.395) 2013/12/21「<左利きプチ・アンケート> 第8回<LYグランプリ>2014 読者大賞」は、
第8回<LYグランプリ>2014「読者大賞<左利きプチ・アンケート>」です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【 第8回 <LYグランプリ> 2014 】
             (Lefty of the Year Grand prix)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
―2013年左利きの人・物・事―
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

今回は、来年2月10日<左利きグッズの日>を記念したイヴェント【第8回<LYグランプリ>2014】読者大賞<左利きプチ・アンケート>各候補の紹介およびアンケートです。

私の認定した17項目から、さらに読者大賞アンケート候補として8件を選出しました。

【人:部門】―2件
【物:部門】―2件
【事:部門】―4件

 ・・・

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【第8回<LYグランプリ>2014 読者大賞アンケート】
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

2月10日<左利きグッズの日>を記念したイヴェントで、

2013年、最も活躍した、最も話題となった、記念すべき
<左利きの人・物・事>を顕彰するものです。

左利きライフ研究家・レフティやすおが選ぶ候補のなかから、
読者アンケートによる投票で決定します。

以下の九つの候補から一つを選んで投票してください。

---
1 ・右利きからの“転向派左利き”【武井壮】
2 ・体操新技「シライ」他17歳高校生【白井健三】選手
3 ・左右共用中央シャッター・カメラ【キヤノンPowerShot N】
4 ・【レイメイ藤井 ペンカットキッズ 左手用 オレンジ SHH505D】
5 ・8月13日左利きの日イベント【レフチャスLEFTEOUS】
6 ・左利き情報ポータルサイト【ヒダリキックマガジン】
7 ・「左利きにも対応!」【阿久津直記『たった2時間読むだけで字がうまくなる本』】
8 ・ガボちゃんブログ【左右平等作戦in小学校】
9 ・もっとほかにあるやろ!
---

詳細は本誌で。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』


--
※本稿は、ココログ版『レフティやすおのお茶でっせ』より
「第8回<LYグランプリ>2014アンケート~左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii395号」を転載したものです。
(この記事へのコメント・トラックバックは、転載元『お茶でっせ』のほうにお願い致します。ただし承認制になっていますので、ただちに反映されません。ご了承ください。)
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第8回<LYグランプリ>2014へ向けて3~左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii394号

2013-12-18 | 左利き
先週の無料左利きメルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第394号のお知らせです。

 ・・・

第394号(No.394) 2013/12/14「第8回<LYグランプリ>2014 へ向けて-3-」は、
第8回<LYグランプリ>2014 へ向けて「2013年左利きの人・物・事 を振り返る その3」です。

今回は、「第8回<LYグランプリ>2014 へ向けて」と題して、来年2月10日<左利きグッズの日>を記念したイヴェント【第8回<LYグランプリ>2014】の候補紹介の3回目です。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【 第8回 <LYグランプリ> 2014 】
             (Lefty of the Year Grand prix)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
―2013年左利きの人・物・事―
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

前々回が【人:部門】、前回がその拾遺と【物:部門】でした。
今回は、いよいよ最終の【事:部門】です。


【事:部門】―

・左利きの日イベント【レフチャスLEFTEOUS】

『お茶でっせ』記事:2013.8.18
レフチャス(LEFTEOUS)day2013:<国際左利きの日>情報2


・左利き情報ポータルサイト【ヒダリキックマガジン】

『お茶でっせ』記事:2013.8.4
左利き情報ポータルサイト「ヒダリキックマガジン」始まる

私事で申し訳ありませんが、このサイトに、私のインタビュー記事が掲載されています。
左利きライフ研究家20年! レフティやすお インタビュー

『お茶でっせ』記事:2013.9.29
ヒダリキックマガジンに左利きライフ研究家インタビュー


・名古屋市立大【魚の「利き鼻」と脳の関係の研究結果】

『お茶でっせ』記事:2013.5.28
魚の「利き鼻」と脳の関係の研究発表


・「左利きにも対応!」と謳った“字がうまくなる本”
【『たった2時間読むだけで字がうまくなる本』阿久津 直記 宝島社新書 2013/2/9】

『お茶でっせ』記事:2013.2.13
“左手で書写チャレンジ”阿久津直記『たった2時間読むだけで字がうまくなる本』


・文庫雑学フェアで平積み【渡瀬けん著『左利きの人々』】(中経の文庫 2009.1)

『お茶でっせ』記事:2013.8.19
雑学フェアにて~渡瀬けん著『左利きの人々』:<国際左利きの日>情報3


・アメブロの【ブログネタ「両利きになる練習したことある?」】
(クチコミ投稿期間 2013年07月31日~2013年08月14日)

『お茶でっせ』記事:2013.8.28
ブログネタ「両利きになる練習したことある?」:<国際左利きの日>情報4


・バラエティ番組【『グリグリくりぃむ』で「左利選手権」】

『お茶でっせ』記事:2013.9.2
『グリグリくりぃむ』左利き選手権:<国際左利きの日>情報5


・ガボちゃんブログ【左右平等作戦in小学校】
カテゴリ:左右平等作戦in小学校


・<左利きの苦悩>を綴る【「少数派の不便」中学生人権作文コンテスト産經新聞社賞】

『お茶でっせ』記事:2013.12.10
<左利きの苦悩>「少数派の不便」中学生人権作文コンテスト産經新聞社賞


詳細は本誌で。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』

※本稿は、ココログ版『レフティやすおのお茶でっせ』より
「第8回<LYグランプリ>2014へ向けて3~左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii394号」を転載したものです。
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第8回<LYグランプリ>2014へ向けて2~左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii393号

2013-12-11 | 左利き
先週の無料左利きメルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第393号のお知らせです。

 ・・・

第393号(No.393) 2013/12/7 「第8回<LYグランプリ>2014 へ向けて-2-」は、
第8回<LYグランプリ>2014 へ向けて「2013年左利きの人・物・事 を振り返る その2」です。

今回は、「第8回<LYグランプリ>2014 へ向けて」と題して、来年2月10日<左利きグッズの日>を記念したイヴェント【第8回<LYグランプリ>2014】の候補紹介の二回目です。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【 第8回 <LYグランプリ> 2014 】
             (Lefty of the Year Grand prix)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
―2013年左利きの人・物・事―
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【人:部門】―追加

・体操新技「シライ」他の17歳高校生【白井健三】選手

*『レフティやすおのお茶でっせ』~
2013.12.4
体操新技「シライ」の白井健三選手は左利き


・【キャロライン・ケネディ駐日米大使】

*『レフティやすおのお茶でっせ』~
2013.11.27
ケネディ駐日大使って左利き? 左手で「友」書道


【物:部門】―

・左右共用カメラ【キヤノンPowerShot N】

*『お茶でっせ』「PowerShot N」の記事:
2013.1.28
左(利き)右(利き)の手を選ばないカメラCANON PowerShot N
2013.1.30
左利きも楽しめる新カメラ、キヤノンPowerShot N4月下旬発売
2013.4.26
注文しました!左手でもシャッターを切れる!キヤノンPowerShot N
2013.5.15
届きました!左右共用カメラ・キヤノンPowerShot N
2013.9.11
左利きが使いやすいカメラ1-PowerShot N
~左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii380号


・【レイメイ藤井 ペンカットキッズ 左手用 オレンジ SHH505D】

*『レフティやすおのお茶でっせ』~
2013.4.23
新型子供はさみ、ペンカットキッズ左手用オレンジ


詳細は本誌で。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』


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※本稿は、ココログ版『レフティやすおのお茶でっせ』より
「第8回<LYグランプリ>2014へ向けて2~左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii393号」を転載したものです。
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<左利きの苦悩>「少数派の不便」中学生人権作文コンテスト産經新聞社賞

2013-12-10 | 左利き
12月8日の産経新聞・朝刊に、「第61回中学生人権作文コンテスト(大阪大会)」<産經新聞社賞>の中一生の作文が掲載されていました。
「少数派の不便」という題名で、始めの4分の3は、自身の足の骨折による車椅子生活の体験、ラスト4分の1は、母親の<左利きの苦悩>の体験を紹介して、少数派のことを考えていない社会の問題を訴えていました。

身障者向けのスロープの存在にしても、いざ実際に車椅子生活を体験すると、そのスロープがいかに不適切な作りであるかと実感し、「だれがこれを考えて、作ったんだろう」と腹を立てます。
これでは身障者が自立した生活を送ろうとしても、あきらめる人が出てくる。
そんな毎日が続けば、生きる目標も楽しみも持てなくなる。
母親にそう話すと、<左利きの苦悩>について話してくれたと言います。
(そのくだりを全文引用しましょう。)
お母さんは左利きで、小さいころ右にきょう正させられたそうです。でも、結局字を書くのが両利きになっただけで、他は左利きです。そのお母さんが言うには、左利きのアイテムは最近充実してきたけれど、世の中は昔とちっとも変っていない。右利きの人が住みやすいように作った社会だと言っていました。かぎの回す方向、車いすでも切符がいれにくかった改札。左手の場合は、自分の進路をふさぐように斜め右に手をのばすそうです。意識をすれば嫌になるくらい、数えきれない不便があるそうです。その上、右利きの年配の人からは、珍しがられ「ぎっちょなのに器用ねぇ」と、よく言われていたと聞きました。

簡単に解説しておきますと、<左利きの苦悩>には、(1)生活の不便さという物理的な障壁の問題と、(2)左使いを否定する親の指導や他人の発言という心理的な障壁がある、ということです。

この二つの点を改善されなければ、左利きの生活から決して<左利きの苦悩>はなくならないということです。

どちらの問題も個人の力だけで解決できるものではありません。
パーソナルな道具や、自分の心の持ち方で対処できる部分もありますが、それだけでは限度があります。
やはり社会全体で考えてもらわなければ、解決できない問題なのです。


さて、この中学生さんは、こう結んでいます。
... もし、ずっと不自由だったら、お母さんみたいに左利きだったら、少しでも不便だと感じずに生活できたりいなと思っていました。/少数派の人を切り捨てないで、話をよく聞いて、その人たちの立場になって考えたいと思いました。そして、考えるだけではなく、優しい心をもって、行動できる人になりたいと思いました。


ぜひこの不自由であった時期の経験とこの時に感じた考えたことを忘れることなく、これからの日々を生きていって欲しい、と思います。
そして、少しでも改善の手助けをしていただければ、と願っています。

 ・・・

少数派と言いますか、社会的弱者への配慮というものも、人権擁護の一要素です。
ユニバーサルデザインにも、障害者や高齢者等の観点の他、左利きの問題も取り上げられています。

私はその昔、左利きの問題に関して「右手があるのだから右手を使えば済む問題」と一蹴された経験があります。
左利きに対する無理解を露わに示す例と言えるでしょう。
まったくもって納得のいかない発言です。

人間が人間らしく、その人がその人らしく生きることができて初めて、人権が守られていると言えるのではないでしょうか。
右利きの人は右利きとして生きることに何の差し障りもないのに対して、左利きは左利きとして生きることが許されないのだとしたら、それは真に平等な社会と言えるでしょうか。

私は何も左利きだけが幸せになれるように、と願っているのではありません。
左利きの人も右利きの人と同じ程度に幸せになれる方法を考えて欲しいと願っているのです。

この中学生の思いも、きっとそういうことでしょう。


*「第61回中学生人権作文コンテスト」

《大阪法務局・大阪府人権擁護委員連合会では,次代を担う中学生の皆さんに,人権尊重の重要性,必要性についての理解を深めるとともに,豊かな人権感覚を身につけていただくことを目的として,中学生人権作文コンテストを実施しております。》

●産經新聞社賞
 同志社香里中学校 1年 村上 英「少数派の不便」

その他結果は、↓
第61回中学生人権作文コンテスト結果 - 法務局


*利き手と左利きの研究に関する本:
(日本)
『左ききの神経心理学』八田武志/著 医歯薬出版 1996.11
―左利き研究の専門書。20年余の左利き・利き手研究を研究をまとめたもの。
『左対右 きき手大研究』八田武志/著 化学同人(DOJIN選書 18) 2008.7.20
―『左ききの神経心理学』以降、世界で研究された成果を一般向けに読み物とした本。

(イギリス)
『非対称の起源 偶然か、必然か』クリス・マクマナス/著 大貫昌子/訳 講談社ブルーバックス 2006.10
―20年にわたる利き手・左利き研究の成果をまとめた本。原著"Righthand Lefthand"
(世界)
『「左利き」は天才?―利き手をめぐる脳と進化の謎』デイヴィッド ウォルマン/著 梶山 あゆみ/訳 日本経済新聞社 2006.7
―自身左利きの科学ジャーナリストが、左利きの謎に挑み世界を駆けるサイエンス・ノンフィクション。

*左利きの子供のための本:
『左利きの子 右手社会で暮らしやすくするために』ローレン・ミルソム/著 笹山裕子/訳 東京書籍 2009.4
―今までの日本になかった、イギリスの有名左利き用品専門店オーナーによる、左利きの子供を持つ親・先生へ向けた、左利きの子の生活支援のための手引書。
*左利き生活の本:
『左利きの人々』渡瀬 けん/著 中経の文庫 2009.1
―右利き偏重社会における左利きの人の不便「あるある!」エッセイ集。

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※本稿は、ココログ版『レフティやすおのお茶でっせ』より
「<左利きの苦悩>「少数派の不便」中学生人権作文コンテスト産經新聞社賞」を転載したものです。
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左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ19,20~左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii392秋季臨増号

2013-12-05 | 左利き
先週の無料左利きメルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第392号のお知らせです。

 ・・・

第392号(No.392) 2013/11/30 秋季臨時増刊「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ―その19, その20― 既刊号一覧2012年1月-2013年11月発行分」は、
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ」「―その19― 左利きとマナー, ―その20― 左利きの悩みと“卒業”」のバックナンバーURLの一覧です。

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秋季臨時増刊
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ
 ―その19― 左利きとマナー (1-13)
 ―その20― 左利きの悩みと“卒業”(1-8)
  既刊号一覧2012年1月-2013年11月発行分」
------------------------------------------------------------

 先週は第5土曜日ということで、本誌はお休みでした。
 代わりに、第2土曜日掲載の

 「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ」
 ―その19― 左利きとマナー
 ―その20― 左利きの悩みと“卒業”

2012年1月-2013年11月発行分のバックナンバーURLの一覧の紹介です。
 読み落としの確認、再読等にご利用ください。


詳細は本誌で。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』


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※本稿は、ココログ版『レフティやすおのお茶でっせ』より
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ19,20~左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii392秋季臨増号」を転載したものです。
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体操新技「シライ」の白井健三選手は左利き

2013-12-04 | 左利き
(画像:始球式)

10月、ベルギーの体操世界選手権で、新技(「シライ」「シライ2」「シライ/キムヒフン」と競技者自身の名前が付けられた)を披露し、日本史上最年少の床運動で優勝した神奈川県立岸根高2年白井健三選手は左利きのようです。

確認できた左利きらしいところは、

(1)側転の際に、右手を先に着く
(2)日本シリーズの始球式で左投げ

の二点です。

それぞれYouTubeで確認できます。


(1)側転の際に、右手を先に着く

白井健三・世界初の新技!! 『シライ』- YouTube


側転は、基本的に利き足の判定といえるでしょう。

後方の利き足で蹴って、前方の反対の足を支点に、その足と同側の手をつき、順に反対の手(利き足側の)をつき、利き足、反対の足とつく。

右足利きの人は、右足が後方で、左足が前方にあり、左手→右手→右足→左足と一直線上に回転してゆきます。
進行方向の向って右側に顔を向けて回転します。

利き足と利き手は60-70%程度の相関関係があるそうです。
右利き足の人は多くが右手利きとなります。

ですから、左足利きの白井選手は、左手利きの可能性が大となります。

(画像:池谷幸雄の側転「ネ10 #01 小学校 前編 120617」より)


側転に関するYouTube:AKB48の「ネ10 #01 小学校 前編 120617」


(2)日本シリーズの始球式で左投げ

白井建三の始球式 - YouTube


東京ドームでの日本シリーズ第三戦・巨人対楽天戦での

(画像:始球式での側転部分)



以上の観点から、白井選手は左利きと考えてよいでしょう。

今後知名度も上がり、注目されるにつれ、多くの映像が出、より明確になることでしょう。

--
※本稿は、ココログ版『レフティやすおのお茶でっせ』より
「体操新技「シライ」の白井健三選手は左利き」を転載したものです。
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