レフティやすおの新しい生活を始めよう!

50歳からが人生の第二段階、中年の始まりです。より良き老後のために良き習慣を身に付けて新しい生活を始めましょう。

私の読書論169-<左利きミステリ>第4回 国内編(後)-週刊ヒッキイ640号×楽しい読書340号コラボ企画

2023-04-16 | 左利き
古典から始める レフティやすおの楽しい読書【別冊 編集後記】

2023(令和5)年4月15日号(No.340)
「週刊ヒッキイhikkii×楽しい読書コラボ企画:
私の読書論169-<左利きミステリ>第4回 国内編(後編)」



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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2023(令和5)年4月15日号(No.340)
「週刊ヒッキイhikkii×楽しい読書コラボ企画:
私の読書論169-<左利きミステリ>第4回 国内編(後編)」
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 × × × × × × × × × × × × × × × ×
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◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
  【左利きを考える レフティやすおの左組通信】メールマガジン
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第640号(No.640) 2023/4/15
「週刊ヒッキイhikkii×楽しい読書コラボ企画:
私の読書論169-<左利きミステリ>第4回 国内編(前編)」
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*「前編」も見てね! 「前編」はこちらで↓
 『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』(9:40 配信済み)

登録はこちら↓
https://www.mag2.com/m/0000171874.html

または、『レフティやすおのお茶でっせ』のサイドバーで!
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/
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 今回は、私の発行しているメルマガ
 『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』と
 『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』のコラボ企画です。

 以前も何度か試みましたが、その4回目です。

 別個に2本のメルマガを書くのが面倒になってきまして、
 2本一気に、という企みです。

 ご容赦!


【過去のコラボ】

■1回目――

ツイッターで紹介した【左利きミステリ入門】のまとめでした。
そこでは、海外編として、19世紀以前の作品をツイッターで

 年代・国名・著者名・作品名・左利きの登場人物・
 左利きに関する記述の該当箇所

などの情報を紹介しました。
そのまとめ編でした。

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
第577号(No.577) 2020/8/15
左利きの本を読む~ツイッター【左利きミステリ入門】まとめ(1)
×レフティやすおの楽しい読書(No.276)

『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
2020(令和2)年8月15日号(No.276)
左利きの本を読む~ツイッター【左利きミステリ入門】まとめ(2)
×左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii(No.577)

20.8.15
ツイッター【左利きミステリ入門】まとめ(1)-週刊ヒッキイ第577号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/08/post-ed8cea.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/612cd4bd3edfdbeb612069497aef79fa
ツイッター【左利きミステリ入門】まとめ(2)-「楽しい読書」第276号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2020/08/post-ec0ad2.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/245bddeded4348e10aaa4a027a6fab18

■2回目――

「<左利きミステリ>その後」と題して、
過去の『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』の
「小説の中の左利き・推理小説編」やブログ等で紹介したもの以外に、
それ以降に見つけた
<左利きミステリ>(広義のミステリ)のあれこれを

 年代・作品名・著者名(短編の場合は、収録書籍名)

をリスト化して紹介しました。

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
第595号(No.595) 2021/5/15
「楽しい読書コラボ企画:私の読書論144<左利きミステリ>その後」

『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
2021(令和3)年5月15日号(No.294)
「週刊ヒッキイコラボ企画:私の読書論144<左利きミステリ>その後」

2021.5.15
私の読書論144-<左利きミステリ>その後
-週刊ヒッキイ595号&楽しい読書294号コラボ企画
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/05/post-e0ec7a.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/400a7921be1d016f8bfbff350762971a

■3回目――

【第一回】のツイッター版【左利きミステリ入門】の続きの
海外編「20世紀以降」版から
<ホームズのライヴァルたち>の作品の紹介でした。

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
第628号(No.628) 2022/10/15
「<週刊ヒッキイ>×<楽しい読書>コラボ企画:私の読書論161
 【左利きミステリ入門】ホームズのライヴァルたち」

『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
2022(令和3)年10月15日号(No.328)
「<週刊ヒッキイ>×<楽しい読書>コラボ企画:私の読書論161
 【左利きミステリ入門】ホームズのライヴァルたち」

2022.10.15
<週刊ヒッキイ>×<楽しい読書>コラボ企画:私の読書論161
左利きミステリ~-週刊ヒッキイ第628号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2022/10/post-39e67a.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/ad9796a23bf53cf6eb0e80182a9d7b6a

<週刊ヒッキイ>×<楽しい読書>コラボ企画:私の読書論161
私の自作左利きミステリ-「楽しい読書」第328号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2022/10/post-1a4b2b.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/03236262a34a6ee2e03b42bff06e3267


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  ★ コラボ企画 ★

 『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
  <左利きミステリ>第4回 国内編(前編)

 × × × × × × × × × × × × × × × ×

 『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
  <左利きミステリ>第4回 国内編(後編)

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<左利きミステリ>についてです。

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』で、
「名作の中の左利き/推理小説編」として紹介してきました。

今回は、<日本国内編>を紹介していきます。

 ・・・

*<左利きミステリ>とは、
 左利きの人が主要登場人物である物語や
 左利きの性質をトリックに活用した推理小説、
 左利きや左手や左右に関連した推理小説、サスペンス小説、
 ホラー作品等のミステリの総称をいう。


 国内ミステリ : 東野圭吾『どちらかが彼女を殺した』
 海外ミステリ : エラリー・クイーン『シャム双子の秘密』

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 1843:雑誌等初出年代 (1927):書籍刊行年代
 「」:短編、長編の一章 『』:収録短編集、長編
 [未]:<左利きミステリ>にもう一歩、未成熟
 [準]:<左利きミステリ>に準ずる
 [番外編]:番外編 (左利き/左手/左右関連)
 [ホラー]:ホラー [SF]:SF
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<左利きミステリ>の登場人物・分類表

(探)◆:左利きの探偵/探偵役
(被)▲:左利きの被害者
(犯)●:左利きの犯人
(容)▼:左利きの容疑者
(他)■:左利きのその他の事件関係者
(脇):脇役、通りすがり、妄想中の左利きの人物

<左利きミステリ>としての紹介の都合上、
作品のネタバレとなるケースがあります。
基本的に、キーポイントとなる読みどころに関しては
問題が起きないように留意しながら紹介していますが、
ときに一部ネタバレになる場合もありますが、ご容赦ください。


━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━

<左利きミステリ>: <日本国内編>リスト(後編)2000年代



(画像:<左利きミステリ>国内編(狭義のミステリ=推理小説)―手持ちの文庫本諸作品)

(画像:<左利きミステリ>国内編(ホラー、SF&ファンタジー等)―手持ちの文庫本諸作品)

━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━

・2003「書肆に潜むもの」井上雅彦 (他)■
――左利きの少年が遭遇した貸本屋での怪しの世界
初出:『ミステリーズ!』2003年9月号(季刊誌)
(収録短編集)
『遠い遠い街角』井上雅彦 東京創元社 2007/6/1
『古書ミステリIII』ミステリ文学資料館編 光文社文庫 2015/5/12


・2003「大喝采」横田順彌 [SF] (他)■<左右関連>
――明治時代を舞台に、日本SFの父・押川春浪とその弟子の科学小説家・
 鵜沢龍岳ものの一編。左右逆転の世界に瞬間的に転移した怪異譚。
初出:日本古典SF研究会会誌『未来趣味』第十号
 『SFマガジン』2019年6月号 <追悼・横田順彌>小説再録
(収録短編集)
『押川春浪回想譚』横田順彌 出版芸術社 2007/5/1

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
第561号(No.561) 2019/12/21「【左手・左利き用品を考える】
右用と左用の違い(38) 小説編:左右反転世界「大喝采」横田順彌」
2019.12.21
右用と左用の違い(38)小説編左右反転世界「大喝采」横田順彌-
左利きで生きるには週刊ヒッキイ561号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2019/12/post-24c855.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/0ba543b6e210a8a6e9f74a3aa7732c50


・(2005.1)『サウスポー・キラー』水原秀策 (探)◆(被)▲(犯)●
――プロ野球人気球団売り出し中の若手サウスポー投手・沢村が
 事件に巻き込まれるスリラー。サウスポー投手だけが被害に…。
初出『サウスポー・キラー』宝島社 2005/1/27
『サウスポーキラー』宝島社文庫 2007年01月

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
第373号(No.373) 2013/7/20「名作の中の左利き
~推理小説編18~左腕投手の悲劇『サウスポー・キラー』水原秀策」
2013.7.24
名作~推理編18『サウスポー・キラー』~
左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii373号
http://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2013/07/18-hikkii373-57.html
http://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/15b7bd7b5699aa989132264fd760573c


・(2007.9)「心臓と左手」石持浅海 (被)▲
――安楽椅子探偵ものの連作短編。左利きの新興宗教教祖の死後、
 奪われた左手の謎。
(収録短編集)
『心臓と左手 座間味くんの推理』石持浅海 光文社文庫 2009.9.20
『心臓と左手 座間味くんの推理』光文社 カッパ・ノベルス 2007/09/21

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
第335号(No.335) 2012/10/20「名作の中の左利き
~推理小説編12~聖なる「心臓と左手」石持浅海」
2012.10.24
名作の~推理小説編12「心臓と左手」石持浅海~
左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii335号
http://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2012/10/12-hikkii335-c2.html
http://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/aa2d978cfd74b7bcfc3bcad8ebb70875


・(2009.4)『ひだり』倉阪鬼一郎 [ホラー]<左右関連>
――右回りの路線バスなど、「左」が封印されている町で起きる惨劇
『ひだり』倉阪鬼一郎 角川ホラー文庫 2009/4/25

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
第269号(No.269) 2011/7/16
「名作の中の~番外編-4-夏の夜は怪談話『ひだり』倉阪鬼一郎」
2011.7.23
週刊ヒッキイhikkii269名作の中の~番外編4怪談話
http://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2011/07/hikkii2694-bf42.html
http://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/604369ebde9ee5104d247d24b5f33f1d


・(2009.10)『小太郎の左腕』和田竜 [時代小説]
――戦国時代のヒーロー、左構えの銃を手にした左利きの天才児の物語
『小太郎の左腕』小学館 2009/10/28
『小太郎の左腕』和田竜 小学館文庫 2011/9/6


・(2010.6)「左手の記憶」新津きよみ [ホラー]
――両親の死後引き取られた叔父に左利きを強制的に
 右に転換させられた小説家が商売道具の右手をケガし…。恐怖小説。
(「左手の記憶」収録短編集)
『指先の戦慄』新津きよみ 角川ホラー文庫 2010/6/25

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
第218号(No.218) 2010/7/3<LHM>宣言!“左利き紳士・淑女録”(2)
【おまけコーナー】【左利きの作家】
2010.7.3
今週の-週刊ヒッキイhikkii218<LHM>宣言!“左利き紳士・淑女録”(2)
http://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2010/07/-hikkii218lhm2-.html
http://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/aeb578d0000182a05b1e38fedc4e3d0c


・(2011.10)『シューメーカーの足音』本城雅人 (犯)●?
――ロンドンに店を持つ野望に燃えるカリスマ的日本人靴職人 対
 日本の左利きの靴修理屋の青年靴職人。
『シューメーカーの足音』本城雅人 講談社文庫
『シューメーカーの足音』本城雅人 幻冬舎 2011.10

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
第313号(No.313) 2012/5/19
「名作の中の左利き~推理小説編7『シューメーカーの足音』本城雅人」
2012.5.24
左利きの靴職人『シューメーカーの足音』~
左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii313号
http://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2012/05/hikkii313-1875.html
http://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/3a0140d7aba6f6769f2f40b88bbae778


・(2011.10)『ゴーグル男の怪』島田荘司 (犯)● (容)▼
――傷跡から左利きの犯行とされる。容疑者は六人中三人が左利き。
島田荘司『ゴーグル男の怪』新潮社 2011.10.30


(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
第390号(No.390) 2013/11/16
「名作の中の左利き ~推理小説編22~左利きが多すぎる?
 島田荘司『ゴーグル男の怪』」
2013.11.20
左利きが多すぎる?島田荘司『ゴーグル男の怪』~
左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii390号
http://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2013/11/hikkii390-0821.html
http://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/fff282610600bc6af736673a4479dedf


・(2011.11)『ゴースタイズ・ゲート 「イナイイナイの左腕」事件』
 中井拓志 [ホラー] (犯)●
――霊能鑑識事件簿。ネットの心霊動画職人の怪死事件。
 被害者の傷跡から犯人は左利き…。
『ゴースタイズ・ゲート 「イナイイナイの左腕」事件』
中井拓志/著 角川ホラー文庫(2011.11.25)

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
第377号(No.377) 2013/8/17「名作の中の左利き
~推理小説編19~左腕の悲劇『ゴースタイズ・ゲート』中井拓志」
2013.8.21
名作~推理編19~左腕の悲劇『ゴースタイズ・ゲート』
左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii377号
http://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2013/08/19-hikkii377-30.html
http://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/df1079ecdb4f13fbc131f2f7edb8a20a


・(2012/2)『ヘルたん』「第二話 ミラー・ツイン」愛川 晶
――認知症の元探偵の居候となった左利きの青年はヘルパーになるという
 ヘルパー探偵もの三話仕立ての連作長編。一方が左利きの一卵性双生児
 (ミラー・ツイン)が関わる過去の事件。双子の見分け方の謎。
『ヘルたん』愛川 晶 中央公論新社 (2012/2/24)
『ヘルたん』愛川 晶 中公文庫

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
第322号(No.322) 2012/7/21「名作の中の左利き
~推理小説編9~『ヘルたん』愛川 晶」
2012.7.26
名作~推理小説編9『ヘルたん』愛川晶~
左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii322号
http://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2012/07/9-hikkii322-50d.html
http://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/42fcf9f99f71830b2fd012365f172333


・2013.1-9 (2014)『連写 TOKAGE3特殊遊撃捜査隊』今野敏 (犯)●
――連続コンビニ強盗の犯人の一人が左手に凶器を持つ左利きらしい。
 事件を追う新聞記者は逃げる男がエレベーターに乗るのを目撃…。
初出:『週刊朝日』2013年1月4/11日号―9月6日号
『連写 TOKAGE3特殊遊撃捜査隊』今野敏 朝日新聞出版 2014/2/7
『連写 TOKAGE3特殊遊撃捜査隊』今野敏 朝日文庫 2017/2/7


・(2014.10)『ヘルたん ヘルパー探偵とマドンナの帰還』愛川晶
 (探)◆
――探偵が左利き(今回は、これといって左利きネタはなし。
 左利きですという記述のみ。)
『ヘルたん ヘルパー探偵とマドンナの帰還』愛川晶 中央公論新社
 2014.10.25


・(2017.9)「左利きの鬼」宇佐美まこと [ホラー]
――左利きの子供をのせた自転車とぶつかったオートバイの左利きの女。
 子供に優しい女の正体は? 
短編集『角の生えた帽子』宇佐美まこと KADOKAWA 2017/9/22
『角の生えた帽子』宇佐美まこと 角川ホラー文庫 2020/11/21


・(2019.3)『レフトハンド・ブラザーフッド』知念実希人 [番外編]
――左手に死んだ兄が宿った高校生が兄と巻き込まれた殺人事件に挑む。
『レフトハンド・ブラザーフッド』文藝春秋 2019/3/14
『レフトハンド・ブラザーフッド 上下』文春文庫 2021/11/9

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本誌では、「週刊ヒッキイhikkii×楽しい読書コラボ企画:私の読書論169-<左利きミステリ>第4回 国内編(後編)」と題して、今回も全文転載紹介です。

「前編」でも書きましたが――

--
今回は遂に日本人作家による<左利きミステリ>の<国内編>です。
10年ぐらい前から、本誌で左利きの人を主人公にした、あるいは左利きの人が登場する、左利きに関連した小説を紹介するコーナーを始め、その中から推理小説を紹介するシリーズを新たに開始しました。
それが、<左利きミステリ>です。

左利きをトリックに利用した推理小説や推理ものや刑事ものサスペンスもののテレビドラマなども多く見かけられます。
映像ものの場合は、左利きという行動は「見せやすい」のが一因かもしれません。

実際には、世間の人が思っている以上に左利きの人というのは存在するのですが、忘れられているのでしょうね。

というわけで、私がコツコツと見つけた作品をリスト化してみました。
三十本ほどです。

もちろん、実際にはもっと多くの作品が出ているとは思いますが、私の見つけた範囲の作品がこれらです。

こういうのもあるよ、という情報をお待ちしています。
よろしく!
--

2000年代は、まだまだ未調査なパートですので、これからどんどん見つかるのではないか、と思っています。
なぜなら、昔に比べ、左利きの人をまちでよく見かけられるようになった、というのが理由ですけど。

逆に言えば、一般的に多く見られるようになれば、希少性が減り、人物を特定する要素としては弱くなるという面もあり、<左利きミステリ>として成立させるのは難しくなるかもしれませんね。

さてさて、どうなのでしょうか。

 ・・・

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』

『レフティやすおのお茶でっせ』
〈メルマガ「楽しい読書」〉カテゴリ

--
『レフティやすおのお茶でっせ』より転載
私の読書論169-<左利きミステリ>第4回 国内編(後)-週刊ヒッキイ640号×楽しい読書340号コラボ企画
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私の読書論169-<左利きミステリ>第4回 国内編(前)-週刊ヒッキイ640号×楽しい読書340号コラボ企画

2023-04-16 | 左利き
『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第640号 【別冊 編集後記】

第640号(No.640) 2023/4/15
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【過去のコラボ】

■1回目――

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そこでは、海外編として、19世紀以前の作品をツイッターで

 年代・国名・著者名・作品名・左利きの登場人物・
 左利きに関する記述の該当箇所

などの情報を紹介しました。
そのまとめ編でした。

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第577号(No.577) 2020/8/15
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過去の『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』の
「小説の中の左利き・推理小説編」やブログ等で紹介したもの以外に、
それ以降に見つけた
<左利きミステリ>(広義のミステリ)のあれこれを

 年代・作品名・著者名(短編の場合は、収録書籍名)

をリスト化して紹介しました。

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
第595号(No.595) 2021/5/15
「楽しい読書コラボ企画:私の読書論144<左利きミステリ>その後」

『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
2021(令和3)年5月15日号(No.294)
「週刊ヒッキイコラボ企画:私の読書論144<左利きミステリ>その後」

2021.5.15
私の読書論144-<左利きミステリ>その後
-週刊ヒッキイ595号&楽しい読書294号コラボ企画
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/05/post-e0ec7a.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/400a7921be1d016f8bfbff350762971a

■3回目――

【第一回】のツイッター版【左利きミステリ入門】の続きの
海外編「20世紀以降」版から
<ホームズのライヴァルたち>の作品の紹介でした。

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
第628号(No.628) 2022/10/15
「<週刊ヒッキイ>×<楽しい読書>コラボ企画:私の読書論161
 【左利きミステリ入門】ホームズのライヴァルたち」

『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
2022(令和3)年10月15日号(No.328)
「<週刊ヒッキイ>×<楽しい読書>コラボ企画:私の読書論161
 【左利きミステリ入門】ホームズのライヴァルたち」

2022.10.15
<週刊ヒッキイ>×<楽しい読書>コラボ企画:私の読書論161
左利きミステリ~-週刊ヒッキイ第628号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2022/10/post-39e67a.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/ad9796a23bf53cf6eb0e80182a9d7b6a

<週刊ヒッキイ>×<楽しい読書>コラボ企画:私の読書論161
私の自作左利きミステリ-「楽しい読書」第328号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2022/10/post-1a4b2b.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/03236262a34a6ee2e03b42bff06e3267


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  ★ コラボ企画 ★

 『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
  <左利きミステリ>第4回 国内編(前編)

 × × × × × × × × × × × × × × × ×

 『古典から始める レフティやすおの楽しい読書』
  <左利きミステリ>第4回 国内編(後編)

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<左利きミステリ>についてです。

『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』で、
「名作の中の左利き/推理小説編」として紹介してきました。

今回は、<日本国内編>を紹介していきます。

 ・・・

*<左利きミステリ>とは、
 左利きの人が主要登場人物である物語や
 左利きの性質をトリックに活用した推理小説、
 左利きや左手や左右に関連した推理小説、サスペンス小説、
 ホラー作品等のミステリの総称をいう。


 国内ミステリ : 東野圭吾『どちらかが彼女を殺した』
 海外ミステリ : エラリー・クイーン『シャム双子の秘密』

------------------------------------------------------------------
 1843:雑誌等初出年代 (1927):書籍刊行年代
 「」:短編、長編の一章 『』:収録短編集、長編
 [未]:<左利きミステリ>にもう一歩、未成熟
 [準]:<左利きミステリ>に準ずる
 [番外編]:番外編 (左利き/左手/左右関連)
 [ホラー]:ホラー [SF]:SF
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<左利きミステリ>の登場人物・分類表

(探)◆:左利きの探偵/探偵役
(被)▲:左利きの被害者
(犯)●:左利きの犯人
(容)▼:左利きの容疑者
(他)■:左利きのその他の事件関係者
(脇)╋:脇役、通りすがり、妄想中の左利きの人物

<左利きミステリ>としての紹介の都合上、
作品のネタバレとなるケースがあります。
基本的に、キーポイントとなる読みどころに関しては
問題が起きないように留意しながら紹介していますが、
ときに一部ネタバレになる場合もありますが、ご容赦ください。


━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━

<左利きミステリ>:<日本国内編>リスト(前編)1900年代


(画像:<左利きミステリ>国内編(狭義のミステリ=推理小説)―手持ちの文庫本諸作品)


(画像:<左利きミステリ>国内編(ホラー、SF&ファンタジー等)―手持ちの文庫本諸作品)

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・1948「アンゴウ」坂口安吾 (容)▼?
――戦死した左利きの友人の蔵書にはさまれた「暗号」文。
 戦後妻の愛撫を受ける習性の変化…。
初出:『別冊サロン』1948年5月号
(本作収録短編集)
『ミステリマガジン』2012年1月号(早川書房)
―【小特集1/アニメ「UN-GO」】から原作。
『日本探偵小説全集 10 坂口安吾集』(創元推理文庫 1996)より再録
『桜の森の満開の下・白痴 他十二篇』坂口安吾 岩波文庫 2008.10
―安吾の代表的な短編を集めたもの。
『戦時下の青春 (コレクション 戦争×文学)』集英社 2012.3
―野坂昭如『火垂るの墓』他、戦時下の青春を描く文学作品集。
『古書ミステリー倶楽部II』ミステリー文学資料館/編 光文社文庫
2014/5/13
―古書を題材にした作品集。

(関連作品)
・UN-GO第6話脚本「あまりにも簡単な暗号」會川昇
 『ミステリマガジン』2012年1月号(早川書房)
<UN-GO第6話脚本「あまりにも簡単な暗号」會川昇>
アニメ『UN-GO』第3巻 初回限定生産版Blu-ray
―第6話から第8話を収録。

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第304号(No.303) 2012/3/17「名作の中の左利き
 ~推理小説編5「アンゴウ」坂口安吾」
2012.3.24
坂口安吾「アンゴウ」名作の中の左利き~推理小説編5~
左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii304号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2012/03/5-hikkii304-66e.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/9c6612ea005ecae70727661b14446e28


・1959-1960(1961)『霧の旗』松本清張 (犯)●
――冤罪を受けた男の妹が左利きの犯人を暴こうとする物語。
 初出:『婦人公論』1959年7月号~1960年3月号連載
  1961年3月、中央公論社刊
『霧の旗』松本清張(新潮文庫 昭和47.1.30発行/
 平成15.9.10 41刷改版/平成20.7.10 51刷)

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第317号(No.317) 2012/6/16「名作の中の左利き
~推理小説編8~『霧の旗』松本清張」
2012.6.21
名作~推理小説編8『霧の旗』松本清張:
左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii317号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2012/06/8-hikkii317-5c5.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/ea53289cc83c3eb73f0733ab31121f8a


・1971(昭和56)年 (1981)「兄弟」阿刀田高 (犯)●?
――双子の兄弟の片割れとの扱いの違いに悩むもう一方の片割れのお話。
 初出:東京新聞等 昭和56年(1981)5月31日
(収録短編集)
『新装版 最期のメッセージ』講談社文庫 2009.1.15

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第291号(No.291) 2011/12/17「名作の中の左利き~推理小説編
 -3-「兄弟」阿刀田高」
2011.12.29
阿刀田高「兄弟」とLYGP2012:
メルマガ「左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii」291、292号告知
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2011/12/lygp2012-hikkii.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/8067fe3bf2ee0e82e960e5259cc9b509


・(1972.6)『鏡の国のアリス』広瀬正 [SF] (他)■
――左右逆転の世界に転移した左利きのサキソフォン奏者の青年の物語。
初出:1972年6月(1972年3月9日死去,3ヶ月後)河出書房新社書き下ろし
『鏡の国のアリス』広瀬正 集英社文庫 1982/5/1

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第639号(No.639) 2023/4/1
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(11)広瀬正『鏡の国のアリス』より」
2023.4.1
左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ(25)楽器における左利きの世界
(11)広瀬正『鏡の国のアリス』より-週刊ヒッキイ第639号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2023/04/post-bd12d8.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/da5e6246a452d429fefd7456233ff4a5


・1978(1980)「第二話 偽装の殺人現場」「第三話 消えた配偶者」
 山村美紗(『京都殺人地図』)(容)▼
――京都府警捜査一課の検視官の警視・江夏冬子の事件簿。
 (第二話)被害者の傷跡から左利きの犯人と断定。
 容疑者の中から左利き捜し。(第三話)同じく左利きの犯人捜し。
 左利きを示す証拠。
初出:「第二話 偽装の殺人現場」『問題小説』昭和53年1月号
 「第三話 消えた配偶者」『問題小説』昭和53年9月号
初出単行本:『京都殺人地図―女検視官江夏冬子』
『京都殺人地図』山村美紗 文春文庫 1988.3.10
『京都殺人地図』山村美紗 徳間書店 Tokuma novels 昭和55(1980)年10月

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第368号(No.368) 2013/6/15「名作の中の左利き
~推理小説編17~検視官の見る左利きの特徴・山村美紗」
2013.6.18
名作~推理編17~山村美紗『京都殺人地図』~
左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii368号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2013/06/17-hikkii368-1d.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/4046bc5e70c8002d237372c8fffdf2e1


・1978「ある東京の扉」連城三紀彦 [番外編]<左手>
――「右手のための協奏曲」というアリバイ・トリック小説。
 ラヴェル「左手のための協奏曲」をモチーフに。
 初出:1978(昭和53)年3月号
(収録短編集)
『変調二人羽織』連城 三紀彦/著 光文社文庫 2010/1/13


・1980「最期のメッセージ」阿刀田高 (被)▲
――左利きの被害者の残したダイイング・メッセージの謎解き。
初出:『瑠伯』1980(昭和55)年夏季号
(収録短編集)
『新装版 最期のメッセージ』講談社文庫 2009.1.15


・1982.10「停電にご注意」鮎川哲也 (他)■
――安楽椅子探偵<三番館>シリーズ。
 アリバイの時刻を示す証拠の写真の人物がみな左利きという謎。
初出:『小説推理』昭和57年10月
(収録短編集)
『クライン氏の肖像―三番館の全事件III』<鮎川哲也名探偵全集>
出版芸術社(平成15年4月)収録。
『材木座の殺人』鮎川哲也 創元推理文庫 2003/8/1

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第364号(No.364) 2013/5/18「名作の中の左利き
~推理小説編16~全員が左利きの謎「停電にご注意」鮎川哲也」
2013.5.22
名作~推理編16~全員が左利きの謎・鮎川哲也~
左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii364号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2013/05/16-hikkii364-3b.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/cf81d782cad9508f380fe8b154670cb5


・(1982.6)『春夏秋冬殺人事件』「冬の部 団地警察殺人事件」齋藤栄
 (被)▲
――右使いの左利きの被害者、自殺偽装殺人事件。連作短編集のラスト。
 左利きならではの場面はなく、<左利きミステリ>としては名目だけ。
『春夏秋冬殺人事件』齋藤栄 双葉社 1982/6 
『春夏秋冬殺人事件』 祥伝社 ノン・ポシェット 1995/4

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第420号(No.420) 2014/6/21 「名作の中の左利き~推理小説編27~
齋藤栄『春夏秋冬殺人事件』」
2014.6.25
左利きミステリ『春夏秋冬殺人事件』齋藤栄~
左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii420号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2014/06/hikkii420-a208.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/2479f287f13c41d921ee64bb97abd4db


・(1989.4)『8の殺人』我孫子武丸 (犯)● (容)▼
――“8の字屋敷”で起きた連続殺人。左肩にボウガンを構えた犯人…?
『新装版 8の殺人』我孫子武丸/著 講談社文庫(2008/4/15)
『8の殺人』我孫子武丸/著 講談社文庫(1992.3.15)

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第382号(No.382) 2013/9/21「名作の中の左利き
~推理小説編20~左利きの容疑者『8の殺人』我孫子武丸」
2013.9.26
左利きの容疑者『8の殺人』我孫子武丸~左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii382号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2013/09/hikkii382-d77d.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/56e12e92f4f6e9b32b29cf54de39238a


・(1991.9)『歳時記(ダイアリイ)』依井貴裕 (犯)●
――小説内小説『歳時記(ダイアリイ)』。本筋の事件で、道具と使い手、
 機械と使い手と積極的・消極的な左利きの見分け方、誰が左利きか?
 左利きの人への敬意も…。
『歳時記(ダイアリイ)』依井貴裕/著 東京創元社 <黄金の13>1991/9/1

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第415号(No.415) 2014/5/17「名作の中の左利き~推理小説編26~
『歳時記(ダイアリイ)』依井貴裕」
2014.5.21
左利きミステリ『歳時記(ダイアリイ)』依井貴裕~
左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii415号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2014/05/hikkii415-a170.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/79180db6972e602d256fcbcb05f6e74d


・(1991.12)『朝霧高原殺人事件』和久峻三 (被)▲
――赤かぶ検事と行天燎子警部補のシリーズ。指のペンだこから左利きと。
『朝霧高原殺人事件』和久峻三 光文社文庫―赤かぶ検事シリーズ 1991.12
『朝霧高原殺人事件―赤かぶ検事シリーズ』和久峻三 講談社文庫 2000.8

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第360号(No.360) 2013/4/20「名作の中の左利き
~推理小説編15~左利きの会の謎『朝霧高原殺人事件』和久峻三」
2013.4.25
左利きの会と赤かぶ検事『朝霧高原殺人事件』~
左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii360号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2013/04/hikkii360-4825.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/bbf9a8ce165f6b1fc5009f35867abc96


・(1995.7)『左手のパズル』萩尾望都 [ファンタジー]
――チェロを弾く16歳の少年ジョシュアがたどった、数奇な運命
 左と右を間違う左利きの少年の幼少時の秘密を繙く
『左手のパズル』萩尾望都/文 東逸子/絵 新書館 1995/7/13
http://www.amazon.co.jp/dp/4403032028/ref=nosim/?tag=hidarikikidei-22

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
第185号(No.185) 2009/6/20「名作の中の左利き(3)『左手のパズル』」


・(1996.6)『どちらかが彼女を殺した』東野圭吾 (被)▲ (容)▼
――加賀恭一郎シリーズ。一部右使い左利きの妹の自殺偽装の殺人事件。
 警察官の兄が割り出した容疑者は…。容疑者も犯人も左利き?
『どちらかが彼女を殺した』東野圭吾 講談社ノベルス 1996/6/1
『どちらかが彼女を殺した』東野圭吾 講談社文庫‎ 1999/5/14


・(1997.6)「シベリア急行西へ」麻耶雄嵩 (被)▲
――異常な探偵による本格謎解き短編。急行列車内の作家殺人事件。
 右手の三本指で作った輪っかの謎。作家が左利きと知らなかった犯人。
(収録短編集)
『メルカトルと美袋のための殺人』麻耶雄嵩/著 講談社ノベルス 1997.6
『メルカトルと美袋のための殺人』麻耶雄嵩/著 集英社文庫 2011/8/19

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第411号(No.411) 2014/4/19「名作の中の左利き~推理小説編25~
「シベリア急行西へ」麻耶雄嵩」
2014.4.23
左利きミステリ「シベリア急行西へ」麻耶雄嵩~
左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii411号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2014/04/hikkii411-2f88.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/6bf7ba85b5fbcb0e23a8a6b66aa2fe9d


・(1997)『三月は深き紅の淵を』「第二章 出雲夜想曲」恩田陸 (他)■
――左利きの謎の覆面作家の正体を探し出すという趣向のミステリ
『三月は深き紅の淵を』恩田陸/著 講談社文庫 2001.7.13

(参照)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第296号(No.296) 2012/1/21「名作の中の左利き
 ~推理小説編4恩田陸」
2012.1.25
『三月は深き紅の淵を』恩田陸:
メルマガ「左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii」296号告知
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2012/01/hikkii296-ac56.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/153a74e42e321eed64aa0da07e7a3d16

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本誌では、「週刊ヒッキイhikkii×楽しい読書コラボ企画:私の読書論169-<左利きミステリ>第4回 国内編(前編)」と題して、今回も全紹介です。

私の発行しているメルマガ二誌における<左利きミステリ>のコラボ4回目です。

今回は遂に日本人作家による<左利きミステリ>の<国内編>です。
10年ぐらい前から、本誌で左利きの人を主人公にした、あるいは左利きの人が登場する、左利きに関連した小説を紹介するコーナーを始め、その中から推理小説を紹介するシリーズを新たに開始しました。
それが、<左利きミステリ>です。

左利きをトリックに利用した推理小説や推理ものや刑事ものサスペンスもののテレビドラマなども多く見かけられます。
映像ものの場合は、左利きという行動は「見せやすい」のが一因かもしれません。

実際には、世間の人が思っている以上に左利きの人というのは存在するのですが、忘れられているのでしょうね。

というわけで、私がコツコツと見つけた作品をリスト化してみました。
三十本ほどです。

もちろん、実際にはもっと多くの作品が出ているとは思いますが、私の見つけた範囲の作品がこれらです。

こういうのもあるよ、という情報をお待ちしています。
よろしく!

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』


『レフティやすおのお茶でっせ』〈左利きメルマガ〉カテゴリ

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『レフティやすおのお茶でっせ』より転載
私の読書論169-<左利きミステリ>第4回 国内編(前)-週刊ヒッキイ640号×楽しい読書340号コラボ企画
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左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ(25)楽器における左利きの世界(11)広瀬正『鏡の国のアリス』より-週刊ヒッキイ第639号

2023-04-03 | 左利き
『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第639号 【別冊 編集後記】

第639号(No.639) 2023/4/1
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(11)広瀬正『鏡の国のアリス』より」



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◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン
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  右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第639号(No.639) 2023/4/1
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(11)広瀬正『鏡の国のアリス』より」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 前回は、左利きのチェリストを紹介しました。

 今回は、この世界とは異なり左右が逆転した<左利きの世界>を描く
 広瀬正のSF『鏡の国のアリス』からその主人公を取り上げます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界 (11)
  ◆ 広瀬正『鏡の国のアリス』より ◆
   ~ 左利きの世界におけるサキソフォンの名手 ~  
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ●広瀬正『鏡の国のアリス』

1972年に河出書房新社より書き下ろしで出版された。
著者の死(1972年3月9日)後三ヶ月のこと。

その後、

集英社文庫・広瀬正小説全集4巻『鏡の国のアリス』1982/5/1



として発売されたものを私は持っています。

あらすじは、

《青年が銭湯に入っていたら、いつの間にか女湯になっていた!
 美容整形医のもとへ性転換手術の相談にきた青年が語る奇妙な体験…。》

左右対称の設計になっている銭湯の男湯の湯船につかっているうちに、
左右反転した異世界に転位した主人公・木崎浩一は、元の世界では、
左利きのサキソフォン(テナーサックス)奏者でした。

女湯から出てきたということで警察沙汰になりますが、
精神に問題があると思われ、精神科医のもとに――。
その人が、<左利き友の会>主宰者の朝比奈だった。

その世界では、「右利き」とされる人はみな左手を使っていて、
「左利き」とされる人が右手を使っていた。
文字はみな左右反転の鏡文字。

そこで、あれこれありまして、木崎は朝比奈先生の下で、
左利き友の会のお手伝いをするように――。

(この「左利き友の会」は、1970年代に実際に活動していた、
 精神科医・箱崎総一さんが主宰したそれをモデルにしています。)


 ●サキソフォン

 《「ラッパじゃないんです。
   サックスは金属製ですが木管楽器なんです」》p.80

 《「サックスという楽器は左右対称じゃないんです。
   だから困るんです」》p.80

 《「サックスは、こういうふうに、右手を下に左手を上にして持って、
   右側に構えるようにできています。指でおさえる鍵(キー)が、
   上のほうは左側に、下のほうは右側についているわけです。
   だから、それが逆になっているサックスは、
   ぼくには演奏できないんです。ぼくは、さっき楽器屋へ行って、
   それをたしかめました。あのサックスを吹けるようになるのには、
   一月練習しないとだめでしょう。だから困るんです」》p.81

これがサックスという楽器です。

木崎さんは左利きなのですが、
元の世界で右利き用のサックスに慣れてしまっているので、
こちらの元の世界の左右反転した
「(元の世界でいう)左利き用」のサックスは演奏できない、
というわけなのですね。


 ●「左利き用」テノール・サキソフォン

あるとき木崎は、朝比奈先生から、
アメリカのキングという管楽器の会社が、
日本での販売キャンペーンとして、職人が手慰みに作った
「左利き用」の鏡像のテノール・サキソフォンを使った懸賞を行う、
というので、そこに出場しないか、と訊かれる。

こちらの世界の「左利き用」というのは、
元の世界での「右利き用」に当たるわけで、
木崎が使っていたものと同じ構造なのですから、
彼にとっては得意とするところ。

元の世界での仕事がそのまま役に立つわけです。

 《「きみは、左きき用のサキソフォンなんかないと、
  この前いっていたね」/
  「ええ、ありません。あるはずがないんです。
  サックスというのは……」/
  「わかっている。右手左手平等に使う楽器だからというんだろう。
  非対称の楽器でありながら、左右平等というのは、おもしろいね。
  非対称なのに、その鏡像が存在し得ない。
  まるでパリティ非保存説だね。だが、そこで、そのおもしろさに
  目をつけた人があったとしたら、どうだろう」》p.220

サキソフォン、テナー・サックス、まあ、どう呼ぶかは別にして、
もう一つよくわかりません。

ジャズの演奏は、どこかで見たような記憶はあります。

サックスは、リコーダーと同じで、右手が下側、左手が上側を担当して、
ギターなんかと同じように、どちらかというと右腰側にかけて持ち、
いってみれば、「右構え」で演奏しています。

確かに他の楽器同様、左用があるようにも思えません。

ただ、いつもいいますように、
両手を使うから左右平等かどうかは、大いに疑問です。


 ●左ききが売り物のバンド「ザ・サウスポー・キングス」

ストーリーにもどりましょう――。

彼にとって難関は鏡像で記された楽譜でしたが、
特訓を重ね、ついに優勝します。
優勝と賞金の他に、その時に伴奏したアメリカ人二人
(ひとりはドラマーで左利き)という仲間を得、バンドを組み、
新しい世界でバンドマンとしての生活をスタートします。

しかし、一つ悩みがありました。

 《「ザ・サウスポー・キングスは左ききが売り物のバンドなんです。
  そうして、それだけです。人気があるといっても、
  お客さんはぼくの演奏を、音楽を聴きに来るんじゃなくて、
  左ききの楽器が珍しくて、来るんです。
  ステージの横に、ふつうのテナー・サックスを置いて、
  お客さんにそれとくらべさせたりして……まるで見せ物なんです。
  僕はつくづく嫌になりました」》p.252

彼は、性転換して、また例の銭湯の湯船につかり、元の世界に戻ろう
と考え、美容整形の先生を訪れます。

先生はいいます。

身体の大きな人がその恵まれた身体を活用して相撲の力士になるのと
同じだ、と考えたらどうだろうか。

相撲だって、君は見世物のように感じるかもしれないが、
見世物をショー・アップという言葉に代えたらどうだろうか。
プロのエンターテイナーは、ショー・アップしてお客を集めておいて、
しかるのちに、自分のほんとうの芸をみせるものだ。

君に音楽の実力がなければ、見世物に飽きて客は去って行くだろう。
しかし、君にほんとうの実力があれば、左利きの看板を下ろしても、
お客はついてくるだろう、と。

かくして、木崎はこちらの世界でお嫁さんをもらい、
幸せに暮らすのでした……。

(以前のこのシリーズで、左利きの人は左弾きで始めよう
 というギター講師のご意見を紹介しました。

第629号(No.629) 2022/11/5
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(7)ギター講師の意見 」
2022.11.5
左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ(25)楽器における左利きの世界
(7)ギター講師の意見-週刊ヒッキイ第629号
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2022/11/post-044348.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/801461827eaef5ba210c119da48fd743

 その時に、左利き演奏の利点として、「見た目にインパクトがある」
 「カッコイイ」といった点が挙げられていました。
 やっぱりここでも、「左利きのサックスが珍しい」
 ということで売りになっている、という記述があります。)


 ●ネットでみたサキソフォンのこと

ネットで調べてみました。

音楽経験ゼロでも吹ける!はじめてのアルトサックス講座
https://goodappeal.site/sax/

のなかにサックスの種類が示されています。

(画像は、別冊編集後記の方で、勝手に転載しています。
そちらをご覧ください。)

左から「バリトンサックス」「テナーサックス」「アルトサックス」
「ソプラノサックス」と順に大きさが小さくなり、音が高くなります。

テナーサックスは二番目に低い音を出すサックスということになります。

 《大きくなると息がたくさん必要なので吹くのが大変ですね。
  一番小さなソプラノサックスは、音のコントロールが
  少し難しい楽器になります。
  というわけで、初心者の方が一番吹きやすいのは
  アルトサックスなんですね。》

とのこと。

 ・・・

ヤマハの「サクソフォン」サイトでは、
「アルトサクソフォン」「テナーサクソフォン」
「ソプラノサクソフォン」「バリトンサクソフォン」
が順に掲載されています。

結構お高いですね。
これでは、初心者は「左用」なんて、言い出しにくいですね。


*参照:
ヤマハ ホーム > 製品情報 > 楽器 > 管楽器・吹奏楽器
サクソフォン
https://jp.yamaha.com/products/musical_instruments/winds/saxophones/index.html

--
テナーサクソフォン
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希望小売価格: 610,500 円(税込)

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--

演奏のようすをみますと、やっぱり「右構え」という感じなので、
左利きの人には不自然な格好かな、という気がします。

『鏡の国のアリス』に書かれていましたが、
左右非対称の楽器でありながら、両手を使い、左右平等の楽器だ、
というのですけれど、どうなんでしょうね。

もう少し調べてから、考えてみたいものです。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 「★600号までの道のり」は、お休みです。
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本誌では、「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25― 楽器における左利きの世界(11)広瀬正『鏡の国のアリス』より」と題して、今回も全紹介です。

今回は、何を書くか未定のまま日がたってしまい、焦りました。
ふと、この広瀬正さんの『鏡の国のアリアス』で楽器の話があったなあ、と思い出し、本を引っぱり出して、ざっと読み、サキソフォンのくだりを引用、一回分をひねり出しました。

いつも通りやっつけ仕事になっていますが、なんとか間に合いました。
やれやれっ、と!

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

*本誌のお申し込み等は、下↓から
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『レフティやすおのお茶でっせ』〈左利きメルマガ〉カテゴリ

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『レフティやすおのお茶でっせ』より転載

" target="_blank">左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ(25)楽器における左利きの世界(11)広瀬正『鏡の国のアリス』より-週刊ヒッキイ第639号

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中国の古典編―漢詩を読んでみよう(21) ―曹丕(そうひ) -楽しい読書339号

2023-04-01 | 本・読書
古典から始める レフティやすおの楽しい読書【別冊 編集後記】

2023(令和5)年3月31日号(No.339)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(21) ―曹丕(そうひ)」



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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2023(令和5)年3月31日号(No.339)
「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(21) ―曹丕(そうひ)」
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 「中国の古典編―漢詩を読んでみよう」21回目です。

 今回も引き続き、
 曹操の息子で、父・曹操、四男・曹植(そうしょく)と共に
 「三曹」と呼ばれる、次男・曹丕(そうひ)の詩から、
 「寡婦」を取り上げます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

◆ 建安時代の文壇のリーダー ◆

 中国の古典編―漢詩を読んでみよう(21)

   三曹(さんそう)から曹操の息子

  ~ 次男・曹丕(そうひ)「寡婦」 ~

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

今回の参考文献――

『漢詩を読む 1 『詩経』、屈原から陶淵明へ』
 江原正士、宇野直人/著 平凡社 2010/4/20
「六、抵抗と逃避のあいだに――三国時代から魏へ」より


(画像:『漢詩を読む 1 『詩経』、屈原から陶淵明へ』江原正士、宇野直人/著 平凡社 2010/4/20 と『曹操・曹丕・曹植詩文選』川合 康三/編訳 岩波文庫 2022/2/17)

 ●曹丕(そうひ)「寡婦」

曹丕(そうひ 187~226年)は、父・曹操を受け継ぎ、
後漢の献帝から禅譲され、魏王朝を建国、初代・文帝となる。

父同様、文武両道の人。建安七子(けんあんしちし)の庇護者。
建安時代の文壇のリーダーとして実験的な試みをした。
四言、五言、六言、『楚辞』ふうと様々な形式で詩作し、
評論家として文学評論の先駆『典論』を書いた、といいます。


(画像:「魏文帝曹丕像」(伝閻立本「帝王図巻」部分 ボストン美術館蔵))

 ・・・

 寡婦    曹丕

序文
「私の友人の阮元揄(げんげんゆ)が早く亡くなり、
 その奥さんが一人で暮らしているのを悲しんで、彼女のために作った」


霜露紛兮交下 霜露(そうろ) 紛(ふん)として交〃(こもごも)下(くだ)り
木葉落兮淒淒 木葉(ぼくよう) 落(お)ちて淒淒(せいせい)たり
候雁叫兮雲中 候雁(こうがん) 雲中(うんちゆう)に叫(さけ)び
帰燕翩兮徘徊 帰燕(きえん) 翩(へん)として徘徊(はいかい)す

 霜と露が入り混じり、共に地上に降り注ぎます
 木の葉も散り落ち、寒さが身にしみます
 渡り鳥の雁は雲の中に鳴き叫び、
 南に変える燕はひらひらと飛び回っています


妾心感兮惆悵 妾(しよう)が心(こころ)
        感(かん)じて惆悵(ちゆうちよう)し
白日忽兮西頽 白日(はくじつ) 忽(こつ)として西(にし)に頽(くづ)る
守長夜兮思君 長夜(ちようや)を守(まも)つて君(きみ)を思(おも)ひ
魂一夕兮九乖 魂(こん)は一夕(いつせき)に九(ここの)たび乖(そむ)く

 私の心は秋の寂しさに打たれてしょんぼりしてしまい、
 いつの間にか太陽は西に沈んでゆきました
 この長い夜、眠れず過ごしてあなたを想い、
 私の魂は一夜のうちに九回もわが身を離れ、
  あなたのところへ行こうとしています


悵延佇兮仰視 悵(ちよう)として
        延佇(えんちよ)して仰(あふ)ぎ視(み)るに
星月随兮天廻 星月(せいげつ) 随(したが)つて天(てん)に廻(めぐ)る
徒引領兮入房 徒(いたづ)らに領(うなじ)を引(ひ)いて
        房(ぼう)に入(い)り
窃自憐兮孤栖 窃(ひそ)かに自(みづか)ら孤栖(こせい)を憐(あはれ)む

 がっかりした気持ちのまま、じっとたたずんで夜空を眺めると、
 星と月がいっしょに大空をめぐり動いています
 そこで私はむなしく首を伸ばすようにあなたを想い、
 部屋に戻り、なおも人知れず自らの一人暮らしを悲しむのです


願従君兮終没 願(ねが)はくは君(きみ)に従(したが)つて
        終(つひ)に没(ぼつ)せん
愁何可兮久懐 愁(うれ)ひは何(なん)ぞ
        久(ひさ)しく懐(いだ)く可(べ)けん

 どうかあなたの側へ行って人生を終えたい
 このような愁い、悲しみは、
 どうしていつまでも抱き続けることができるでしょう


《友人の奥さんの境遇、心境を思いやって作った心やさしい作品》と、
宇野さんの解説。

四句ずつに分かれます。

第一段は、秋の季節感の描写から――
霜、露、木の葉、雁、燕などを並べるのは、
宋玉が秋の悲しみを歌った「九弁」を思い出す。

第二段は、秋の夜の夫をしのぶ心境を告白。
第三段は、一人となった自分の悲しみを強調。
最後の二句は、願望で結び、“私には耐えられません”と終えます。


 ●曹植と曹丕

曹丕には曹植の恋人にまつわる逸話があるといいます。
かつて曹植が宮廷に出入りするある人の娘さんを好きになりますが、
父の曹操は、どんな事情か、その娘さんを兄の曹丕の嫁に――。
曹丕は即位して文帝となり、その娘さんは皇后となります。
が、都に来た曹植に、曹丕は彼女の形見の枕を見せます。
他の宮女の告げ口で殺されていたのです。
こういうふうに、二人のあいだには継承争いをめぐって確執があった
とされています。

しかし、この骨肉の争いとされるものも、二人の対立というよりも、
自らの野望を達成しようとする側近たちがあおり立てたものだった。
曹丕が先に亡くなったとき、曹植が真情に溢れた追悼文を書いている。
ずっと兄を敬愛していた節がある、と宇野さんはいいます。

《曹丕を悪者に、曹植を犠牲者にするのは伝承の世界でのこと
 と思えてなりません。》p.225


 ●建安七子と曹丕

この<漢詩を読んでみよう>を始めてもう何年かになります。
その間の2022年に、
岩波文庫から『曹操・曹丕・曹植詩文選』という本が出ています。
(この本のなかでは「建安の七子」と表記。)

今回はそこから少し書いておきます。

 ・・・

建安とは、後漢最後の年号(196-220)で、
建安年間には魏の曹操が実験を握っており、群雄との戦いが続く時代。
一方で、魏で開花した新しい文学は建安文学と呼ばれ、
曹植が世を去った魏・明帝(曹丕の子)の太和(たいわ)6年(232)
あたりまでの約30年間ほどを指します。

建安七子と呼ばれる文人たちが曹操のもとに集まったのは、
曹操自身が文人であったからといわれています。
七子は、孔融(こうゆう)・徐幹(じょかん)・応瑒(おうとう)・
陳琳(ちんりん)・劉楨(りゅうてい)・阮瑀(げんう)・王粲(おうさん)
の七人を総称しています。

曹丕の散文、ともに遊んだ呉質への書翰、
「朝歌令呉質に与うる書」「呉質に与うる書」は

 《失った仲間たちを懐かしむ思い、人との交わりを慈しむ気持ち、
  そんな曹丕の真情があふれ、今でも直截に我々の心を捉える。》
   「解説」p.577


建安の文学は、それぞれの個性が顕在化する契機となり、
個人の言葉である詩が生まれようとしていた、といいます。

それまでは詩というよりは歌謡であり、「楽府(がふ)」と呼ばれ、
人びとの政治の意見を聞くという意味で、
巷間で歌われていた歌の歌詞を採取する職掌があり、
そうして記録された歌を「楽府」と呼び、
詩の一ジャンルとして定着しました。
それらは、人びとの間で共有される思いを歌うもので、
特定の個人が表出する詩とは異質のもので、
作者の名はありませんでした。
集団の中から生まれた楽府と、
個人が表出する建安の個別の文人の手になる詩とを繋ぐものとして、
以前紹介しました後漢後期の「古詩十九首」がありました。

「楽府」→「古詩十九首」→(個人的な言語表現の)建安の五言詩

 《集団的歌謡から個別的作者の詩へと変化する文学の転折点、
  そこに建安文学は位置するのである。》「解説」p.568


曹丕の詩は、個性という点では曹操や曹植に比べると目立たない
といわれていますが、楽府・五言詩・七言詩と形式が多様で、
建安七子の遺稿を編んで文集を作ったとされています。

また、曹丕は『典論』という中国最初とされる文学論も書いています。


 ●曹丕の散文から「少壮にして…努力すべし」

「呉質に与うる書」より、気になった部分を紹介しましょう。

 《少壮(しょうそう)にして真(まこと)に当(まさ)に努力(どりょく)
  すべし。
  年(とし)一(ひと)たび過(す)ぎ往(ゆ)けば、何(なん)ぞ
  攀援(はんえん)す可(べ)けん。
  古人(こじん) 燭(しょく)を
  炳(と)りて夜(よる)も遊(あそ)ばんことを思(おも)うは、
  良(まこと)以(ゆえ)有(あ)るなり。》pp.216-217

 《若い時にはほんとうに努力すべきです。
  時は一度過ぎてしまえば、引き寄せることはできません。
  古人が灯燭(とうしょく)を手にして夜も遊ぼうと言ったのは、
  まことに言われのあることです。》p.219

人生は取り戻せない、一度過ぎ去った時を戻すことはできません。
だからこそ、今を大切に生きていきましょう、
と故人となった仲間たちを悼み、改めて人生を思う言葉でしょうか。

私も年寄になって、同じように感じます。
若いうちにもっと色々勉強したり、経験しておけばよかった、と。
それなりに努力はしてきたつもりですが、
つもりでは無く、本当に、懸命になって取り組むべきでした。
何もやらずに後悔するのではなく、
仮に失敗してもやっておくべきだった、と悔やんでいます。


*参考文献:
『曹操・曹丕・曹植詩文選』川合 康三/編訳 岩波文庫 2022/2/17


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ★創刊300号への道のり は、お休みします。
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本誌では、「中国の古典編―漢詩を読んでみよう(21) ―曹丕(そうひ)」と題して、今回も全文転載紹介です。

三曹と呼ばれる曹操、曹植に続いて曹丕を扱っています。
曹丕は、曹植の兄ですので、順番としては曹植の方をあとに扱うべきかもしれません。
しかし、この順番は単に私の参照している文献の取り上げ順に従っています。

曹丕は、曹操や曹植に比べてその詩の評価は低いように言われています。
この順は、そういうことが理由になっているのかもしれませんね。

 ・・・

*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『(古典から始める)レフティやすおの楽しい読書』

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『レフティやすおのお茶でっせ』より転載
中国の古典編―漢詩を読んでみよう(21) ―曹丕(そうひ) -楽しい読書339号
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