レフティやすおの新しい生活を始めよう!

50歳からが人生の第二段階、中年の始まりです。より良き老後のために良き習慣を身に付けて新しい生活を始めましょう。

左ききでは書道は無理ですか?:武田双雲『書愉道 双雲流自由書入門』から

2007-10-25 | 左利き
左利きメルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』
第31号(No.31) 2006/5/27「<字は右手で書くもの>を検証する《3》脳の働きと漢字」
 左手で字を書く・実践編 4:毛筆編―書家から見た左手書き
第51号(No.51) 2006/10/14「左手で字を書くために(7)」
 左手で字を書くために(7)左手書きの研究<1>/書(道)家の意見

で紹介しました書道家・武田双雲氏の左手書字に関する追加情報です。


武田双雲/著『書愉道 双雲流自由書入門』池田書店 2005年5月30日発行
 ここが知りたい! 双雲流「書道Q&A」119p

テレビで両手を使って大きな書を書いている双雲さんを見た人からの質問です。
Q5 ... ふだんも両手で書くんですか? また左ききでは書道は無理ですか?
双雲氏は「両手を使うのは舞台の上だけ」ですが、「もともと左利きなのでどちらも使えます」という。
「臨書や普通の作品を書くときは右手ですが、創作のときは左手で書くこともありますね。」

左利きでの書道については、
左ではだめなの? とよく左利きの人から質問されますが、実際に左利きの書道家もいますから、全然無理なことではないですよ。僕自身は小さい頃に母親から直されて、字を書くのだけは右手なんです。無理に矯正する必要はないし、練習して両手で書けるようになったら楽しいのではないでしょうか。ただ道具や指導書もすべて右利きが前提なので、その辺の苦労はあると思います。
という答えです。

<追記:2007.10.26>
双雲氏は、3歳で書道家である母、武田双葉に師事し、書の道に入ったという経歴の持ち主です。
弟さんも武田双龍という書道家です。


ちなみに、メルマガ『左利きで生きるには 週間ヒッキイ』
第31号で、紹介したご意見は、以下のようなものです。


●武田双雲氏の意見:
まったく気にする必要はありません。左利きの方は左手で書いていいんです。片岡鶴太郎さんは右利きなのに左手で書いています。右手で練習することも楽しめれば、なおよいでしょう。
ホットインタビューズ INDEX [vol.08]書道家:武田双雲氏
『感動を与え続ける若き書の魔術師 書道家・武田双雲 筆と墨で世界平和を目指したい!』


また、武田双雲氏の公式ブログ『書の力』に、興味深い記事がありました。

2006-10-14 たくさんの苦難を乗り越えた花

「書道の先生も長年やって」いた、事故で半身不随となったという83歳の尼さん、月心寺の村瀬明道さんの話題です。

「事故後は、教えることはなくなりましたが、左手でスラスラと書」かれるそうです。
僕は左利きなので作品のいくつかは左手で書いているということもあって妙な親近感が生まれました。
「明道さんが僕にプレゼントとしてその場で書いてくれた」という書の画像も紹介されています。

いわゆるお習字的な書ではないので、左手書きのお手本とはいえませんが、一度ご覧になってください。
特に、「字は右手で書くものだ」といった固定観念にとらわれている方は、是非。

(私に言わせれば、当たり前のことなのですが、)毛筆であれ硬筆であれ、字は左手で書いてもよいのです。

*参照:『左利きを考える レフティやすおの左組通信』
左手で字を書くために―レフティやすおの左利き私論4―


※本稿は、ココログ版『レフティやすおのお茶でっせ』より「左ききでは書道は無理ですか?:武田双雲『書愉道 双雲流自由書入門』から」を転載したものです。

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左利きアンケート第45回左利きのための生活技術指導者・コーチは必要か?

2007-10-12 | 左利き
少し遅くなりましたが、わがホームページ『左利きを考える レフティやすおの左組通信』恒例<左利きプチ・アンケート>のお知らせです。

欧米では左利きの子供のためのティーチングの本やビデオが色々と出版されているようです。

ところが、残念ながら日本ではそのような本が全くといっていいほど見られません。
少なくとも私が今まで調べた範囲では見かけません。

かろうじて、左利き筆法についての本、編み物やギター演奏などの本がある程度でしょう。
それも、いつでもどこでも手に入るというものではありません。

また、左利きについての様々な技術を教えてくれる人の存在もあまり耳にしません。

左手での習字(書道)を教えている先生もいるようですが、あまり知られていません。

もう少しそういう技術の伝習が行われれば、左利きの人の生活も変わってくるような気がしますが、どうなのでしょうか。

今回はそういう点を考えてみましょう。

 ・・・

<左利きプチ・アンケート>第45回左利きのための生活技術指導者・コーチは必要か?

昨今は、左利きが左手を使う、左足を使う、…等々、左利きのスタイルで生きることが当然のこととして肯定されるようになって来ました。

人として生きてゆくためには、日常生活の上で様々な技術を身に付ける必要があります。

ところが実際には、左利きの人と右利きの人の動作には、ちょっとした違いがあります。

しかし、この差が意外に大きく感じられる場合もあります。

右利きのお手本や見本は、まわりにいくらでも見つかります。
道具も色々そろっています。

一方、左利きの場合は、その存在そのものが希少であるため、肝心のお手本や見本が手に入りにくい状況です。

道具も不足気味であったり、様々な難関があるように思われます。

こういう様々な技術の習得のために、適切なコーチを受けることができるかどうかによって、そこに非常に大きな差が生まれてくるのではないでしょうか。

例えば、字を書くといった場合にも、左手でもきれいな字を書く方法を教えてくれる人がいたら…。

刃物の使い方でも、裁縫でも、あるいはスポーツでも…。

自ずから違いが出てきそうです。

いや全く不要、昔の人はみな自分で工夫してきたのだし、人それぞれやり方があるのでは…、
という考えの人もいらっしゃるかもしれません。

あなたは、左利き生活を営む上で、左利きの人のために有効な技術を教える、左利きの人専門の指導者・コーチが必要だと思いますか?

以下の中から、最もふさわしいと思うものを一つ選んでください。

*投票者の利き手別で選択肢を用意しています。ご自身でご自分の利き手を右もしくは左と、どちらか判断した上で投票してください。

*一言言わせて、という方は投票後に表示されます一番下の「ご意見ボード」をご利用ください。貴方のご意見ご感想をお聞かせください。

1 (右利きの投票者)絶対必要
2 ( 〃 )できればいたほうがよい
3 ( 〃 )特にいなくてもよい
4 ( 〃 )全く必要なし
5 (左利きの投票者)絶対必要
6 ( 〃 )できればいたほうがよい
7 ( 〃 )特にいなくてもよい
8 ( 〃 )全く必要なし


 ※ 現在の結果を見るのは、こちら

*このアンケートは、07.9.23-10.27まで5週間(予定)に渡って実施されます。(その後は、表紙からそれぞれのページに移動し、受付しています。)

*今までに実施したアンケートを見る ↓
『レフティやすおの左組通信』<左利きプチ・アンケート>目次

 ※ 関連<左利きプチ・アンケート>:
第32回 非利き手使い指導を受けたことがありますか
第34回 あなたの父母は右利きor左利き?
第15回 あなたのまわりに左利きの人はいますか

※本稿は、ココログ版『レフティやすおのお茶でっせ』より「左利きアンケート第45回左利きのための生活技術指導者・コーチは必要か?」を転載したものです。

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クツワSTADおけいこ用えんぴつけずり<両利き用>

2007-10-02 | 左利き
文房具メーカーのクツワの主力商品スタッドSTADから、左利き用の文具が色々発売されていることは、このブログでも再三紹介してきました。


・2006.02.06 クツワSTADかきかた鉛筆左手用 お茶でっせ版新生活版
・2005.10.18 クツワSTAD左手用・左利き用文具 お茶でっせ版新生活版
・2005.08.20 鉛筆持ち方補助具(練習具)あれこれ お茶でっせ版新生活版
・2004.10.25 クツワの左手用学童はさみ お茶でっせ版


今回は、「おけいこ用えんぴつけずり<両利き用>」です。

すでに、ホームページでは、読者からの情報でどういうものかは紹介済みですが、実物を手に入れましたので、こちらでも紹介しておきます。


*『左組通信』
左利きphoto gallery〈HPG6〉左手/左利き用文房具(筆記具・定規・その他)
クツワSTADおけいこ用えんぴつけずり<両利き用>
・RS013BL 鉛筆けずり (ブルー)
(アソートでピンク有り) 本体価格300 税込価格315
・れんしゅう用の半木鉛筆つき
・「鉛筆の正しいけずり方が学べます。」
・「ガード付きなので安全に鉛筆を削る練習ができます。」
・なまえシール2枚入

※両刃のナイフに安全ガードをつけたもの。
普段は収納されていて、使うときにスライドさせる。
両刃ゆえに、右手でも左手でも(右利きでも左利きでも)使える。
ただ両刃ですので、片刃とは違って、最初の削り込む際に刃が食い込むように角度を大きくとらなければならない点が、ちょっと戸惑うかもしれません。


クツワ スタッド スタッド商品紹介 > 左利き用

両刃なので、右利き(右手)でも左利き(左手)でも使える、左右共用品です。

私の子供の頃は、「肥後守」という小刀があり、鉛筆削りによく使われていました。

私はこのナイフがうまく使えず(右利き用の片刃を左手に持つので、刃が裏返り、食い込まないため)、もっぱら、手持ちの四角い小箱型の鉛筆を回す式の鉛筆削りを使っていました。
(それ以前は、毎日親に削ってもらっていた。―これもいい思い出ですが。)

それがいつしか、安全という観点からでしょう―学校にナイフをもて来てはいけない、ということになり、各学級に据え置き型の手回し鉛筆削りが設置されるようになりました。

今でもそのせいか私はナイフでは鉛筆が削れません。
というより、削ったことがない、というべきでしょう。

今回この鉛筆削りを手に入れたので、ちょっと練習してみようかと思います。

最近の日本人は、子供に限らず、手先が不器用になってきているそうです。
この鉛筆削りが子供たちの手先の訓練に役立ってくれるといいなあ、と思います。


※本稿は、ココログ版『レフティやすおのお茶でっせ』より「クツワSTADおけいこ用えんぴつけずり<両利き用>」を転載したものです。

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