リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

あちらの煙とこちらの煙で二重の災厄

2020年09月15日 | 日々の風の吹くまま
9月14日(月曜日)。け・む・り(上は☁らしい)。今朝の煙空はきのうより濃くて、ちょっと違った臭い。ゆうべ8時過ぎにニューウェストミンスター市のパタロ橋と電車専用のスカイブリッジの間にある川沿いのピア公園で大きな火事が発生して、近隣市町村の消防隊やバンクーバー市の消防艇も応援に駆けつけての消火活動にもかかわらず、朝になってもまだ燻っている煙が加わってのことだそうで、もう、何てこった。この公園は市の草分け時代の木製桟橋跡に10年くらい前に作られたもので、燃えたのはその古い桟橋の下の杭。たっぷり浸み込んだクレオソートから出る有毒な煙がアメリカからの森林火災の煙に混じって、AQIは天井知らずらしい。現場周辺の一体は立ち入り禁止で、住民には窓を閉めて外に出ないようにとの勧告が出て、近くの小学校と風下にあたる地区の小学校と中学校は臨時休校だって。やれやれだなぁ、もう。

何とも不思議なのは、メディアの写真で見るとほんとに大きな火事だったのに、PCのモニターからちょっと顔を上げるといやでも目に入ったはずなのに、煙空に炎が映って赤くなっていたはずなのに、消防車のサイレンが聞こえたはずなのに、ぜぇ~んぜんっ気が付かなかったこと。それくらい謎解き仕事に没頭していたってことなのかな。カレシがレッスンをやっている間はワタシもヘッドフォンでラジオを聴いていたから、サイレンは聞こえなかったかもしれないけど、それにしてもガラス張りのオフィスにいて、視線の先で起きていることにまったく気づかなかったとはほんっとに不思議でしょうがない。

昼近くになって、空の上の方は太陽が切れ切れの雲の間から青白い顔を出しているのが見えて来たし、アメリカの煙はロッキー山脈を越えてお隣のアルバータ州にも流れて行っているそうだから、ちょっと薄まりつつあるのかもしれない(と期待)。てことは、煙に巻かれているのはニューウェストミンスターと隣接する地域だけかな。こっちの煙は地表近くを這っているというのか、川までは歩いて20分くらいの2キロもない距離なのに、我が家からの視界はまるで霧の中にすっぽり入った感じで、100メートル先がかすんで見える。煙は汚れているようには見えないけど、燃えているのがクレオソートだから、ちょっとドアを開けただけで、うへっ、くっさぁ~い。あわててドアを閉めても、しばらくは目がちかちか。

   東の方も   
   南の方も

いくらドアや窓を全部しっかり閉めていても、マンションの建物自体は自然換気になっているから、いやでも外の空気が入って来るし、換気扇を回して汚れた空気を外に出してもその分補給空気として外の空気が入って来るわけで、どうしようもない話。桟橋の(けっこう広い)板張りのデッキを重機で撤去しなければ下で燃え続けている火を消すのは難しいと言うことで、完全に鎮火するまでに2、3日はかかるそうだから、アメリカの煙が押し寄せて来て以来、寝ている間だけ寝室でかけていた空気清浄機を日中はオフィスの外の廊下に置いてがんがんかけるしかなさそうだな。あぁ~あ、考えるだけでも喉がイガイガして来る。


聖グーグル様のおかげです

2020年09月14日 | 日々の風の吹くまま
9月13日(日曜日)。け・む・り。どこを探しても太陽が見えないし、ちょっと寒いくらいだから、曇っているのかな。きのうより煙が濃いような気がするけど、きのうほどきな臭くはないかな。けっこう遠くから来るせいか、濃いといっても霧のようで、2年前と3年前にBC州内陸で大規模な森林火災が多発したときに流れて来た煙ほど汚れた感じはしない。あのときは空がほんとにきったないとしかいいようのない色で、直視できる太陽は濃いオレンジ色。そうそう、あのときの煙は国境を越えてワシントン州からオレゴン州まで流れて行ったんだっけ。

外の景色(と言ってもみんなかすんで、2キロ先は何にも見えない)があまりにも陰鬱なので、今日は仕事に没頭することにしたけど、OCRで読み取った地図の中でどうも漢字が違っていると思われる地名があって、「要確認」のルイザのコメントが入っていたので、きのうはあっちに見当を付けてググり、こっちに見当を付けてググっての謎解き。今日もまた探偵ごっこを始める前に、とあっさりミニチュア工房に寄り道。今日の仕事はコーヒーテーブルの下に敷くじゅうたん。だいたいは印刷した紙のことが多いんだけど、このキットのは5色の硬いフェルト地をテンプレートに合わせて切って、印刷した紙にモザイクのように貼り付けるしくみ。白が「地」だったのを黒に変えて、他の色の配列も自分流に入れ替えてみたら、家具をこげ茶色に塗ったせいで、赤が映えていい感じ(と自画自賛)。
   

ランチの後でやっと「仕事モード」のスイッチを入れて、地図を拡大しても判読不能の小さな漢字2文字の謎に挑戦。今は残っていない江戸時代の地名なので、ググってもググっても出て来ない。2時間以上ねばって諦めかけたところで、待てよ。地図に番号を振ってある名前と振っていない名前があるのはどうしてだろう。もしかして、もしかしてと脳みそを絞っているうちに、あはっ、番号を振ってある名前は地名じゃなくて大名の藩の名前だっ。そうとわかれば話は早い。最初の漢字はほぼ間違いなく読み取っているので、ウィキペディアのリストを上から順にその漢字で始まる名前を探して行って、見つけた候補は2つ。地図を拡大するとぼやけてしまうけど、ちょっと画面から離れて遠目で見ると漢字の「形」が何となくわかって、謎だった2つ目の漢字はどうやら「さんずい」がある。2つの候補のひとつも2つ目の漢字はさんずい。やったぁ~。みぃ~っけたぁ~。

謎解きに成功して、後は翻訳者が読み違えたところを訂正して、地図の名前の校正はおしまい。原稿を校正するというよりも、まるでリサーチアシスタントをやっているみたい。日本語から英語に訳すときに一番困るのが地名や人名の漢字の読み。聖グーグル様がいらっしゃらなかった時代にはほんっとに苦労したもんだけど、これはあの頃を思い出させる「難問」だったな。さて、期限まであと2日。寄り道しないでがんばるぞぉ。


アメリカの山火事のおかげで天気はずばり「煙」

2020年09月13日 | 日々の風の吹くまま
   

10月12日(土曜日)。???。起きたら東の空にオレンジ色の太陽がポツッ。今日の天気は「煙」。視界は2キロだそうだけど、そんなにないと思うな。だって。我が家から1.5キロ先のの川沿いに建ち並ぶ高層マンションがかなりかすんでいて、川は目を凝らしてやっと見えるけど、川向こうは何にも見えない「五里煙中」なんだもの。煙の源のカリフォルニア州では消失面積が東京23区の20倍だそうで、オレゴン州とワシントン州の消失面積を合わせると30倍。日本地図に重ねると北海道の22パーセント、日本全国ならその5パーセントで、新潟県と群馬県がそっくり焼け野原になった勘定だから、ため息が出る大災害。週明けから小雨の日が続くという予報だけど、大当たりするといいな。

今日は掃除の日。窓を開け放したいところだけど、AQIは「10+」(非常に高リスク)だし、入って来る空気はきな臭いから無理、無理。洗濯機を回しながら、いつものようにダスターで埃を払って、箒で掃いてから重たい掃除機をかけて、モップをかけたらいやでも鼻の上に汗。でも、煙が太陽を遮ってくれる分気温はちょっと下がるので、汗をかきながらでも楽といえば楽かな。クーラーがない我が家は窓やパティオドアの開け閉めによる風通しが頼りだから、猛暑が居座ったままで今日みたいにあまり風がなかったら、大汗をかいてきつかったかもしれないな。

午後には煙が濃くなって、空は黄色がかった何とも薄汚い色。工業地帯から出るスモッグと違って、森林が燃えて出たおおむね自然な煙だから、危険な化学物質はあまり混じっていないかもしれないけど、PM2.5の濃度が健康に危険なレベルであることには変わりはないな。きのうはくしゃみ十連発でとうとうウォーキングをさぼったカレシは今日も「外には行かない。階段で運動する」。きのう買い物をスキップしたワタシは2日分の買い物リストを持って、いざ。いつもは店に入るときしかマスクをしないけど、あんまり空気が悪いので、今日は道路に出たところでさっと着用。煙は地表まで降りて来ていると見えて、歩いていると何となく目がひりひりする感じで、おまけに大きく息を吸うとマスク越しでも何となくきな臭い。うはぁ。

晩ご飯が終わって1時間くらいして、カレシが非常階段を上り下りして来ると言って、玄関ドアのすぐ外にある非常口に出て行った。この非常口、セキュリティのために一部のフロア以外は階段側からはドアを開けることができなくて、23階もしかり。ワタシが廊下で待っていてドアを開けてあげるか、カレシがロビーまで降りてエレベーターで戻ってくるかの二択のところ、カレシは「10フロアくらいしか行かないから、開けてくれ」。そこで、カレシが運動している間、玄関ドアを半開きにして、スマホをいじりながら非常口のドアを監視すること数分。のぞき窓にカレシの顔が見えたので、さっとドアを開けて、はい、おつかれさん。少々息を切らしたカレシは「明日はコチコチになりそうだ」。うん、階段歩きは普段使わない筋肉を使うし、運動量もウォーキングの比じゃないもんね。でも、階段を歩けるのはいいことじゃないの。


ファッション化でフェースシールドも普及する?

2020年09月12日 | 日々の風の吹くまま
9月11日(金曜日)。☀???。猛暑疲れだったのか、なぜか8時過ぎまでぐっすり。今日はきのうほどは暑くならないそうだけど、う~ん、地平線がかすんでいて、外に鼻を突き出すと何だか煙たいぞぉ。メトロバンクーバーのAQIの地図を見たら、ニューウェストは「高リスク」レベルを超える「10」。でも、西半分の空港のあるリッチモンドやバンクーバーは「10+」だからもっとひどそう。(もっとも午後には川向こうが何にも見えなくなって、AQIも「非常に高リスク」の10+。でも、空のてっぺんはかなり青いんだけどなあ。)

きのう小包受取代行オフィスから「小包が届いています」というお知らせがあって、はて、カレシ宛のセレナからの小包か、ワタシ宛のミニチュアキットか、どっちなんだろう。カレシの生徒のセレナが上海から送った誕生日プレゼントは、追跡情報によると土曜日にカナダに到着して検査と通関待ちで、配達は3営業日から7営業日の予定。最短だときのう着いた可能性はあるかな。一方のワタシ宛のは7月初めに蘇州のメーカーに直接注文したもので、イギリス発送で45日くらいかかる予定だったのが、来ないので問い合わせたら住所が間違っていて中国まで返送になったもの。すぐに再発送すると知らせて来てから10日ほどだから、こっちはまだちょっと早いかな。どっちにしても荷物の大きさがわからないので、ショッピングカートを引っ張ってカレシがレッスンをしている間にオフィスにひとっ走り。

オフィスで前の人が終わるのを待っている間に、隅においてある商品棚を見ていたら、あら、マスクと一緒にフェースシールドも売っているじゃないの。カレシがマスクは嫌だけどシールドなら使ってもいいと言っていたので、ものは試しと1個買って、帰って来てさっそく組み立て。めがねの枠のようなフレームに透明なプラスチックを取り付けたもので、箱には生産国の表示がないけど、たぶん中国製だろうな。値段は千円で、アマゾンでそっくりなものを買うと「中国発送」で2倍以上するから、模造品か個人輸入品か。さっそく着けてバスルームの鏡を見たカレシは「「おっ、いい感じだ。気に入ったよ」。あら、よかったじゃないの。「念のためにもう2つくらい買っておきたいな」。じゃ、あしたにでもウォーキングの通りがかりに寄って買ってくればいいね。「キミもすればいいよ」。おやおや。

それにしてもカレシがフェースシールドを気に入るとは想像しなかったな。でも、最近は道路でも店でもわりと見かけるようになったから、あちこちでマスクか「顔を覆うもの」が義務化されたり「お願い」されるようになったことでシールドの利用者が増えているのかもしれない。あのルイヴィトンもおしゃれマスクに続いて来月からフェースシールドを売り出すそうで、LVのロゴ入りで留め金は金という話で10万円くらいするらしい。たしかに欧米ではファッション化することでマスクが普及したようなところがあるけど、そこまで行っちゃうってのはちょっと何だかなあ。


暑さでストレス太りするし、でっかい蛾が飛んで来るし

2020年09月11日 | 日々の風の吹くまま
9月10日(木曜日)。☀☀☀。今日もあっつぅ~いい。朝からあっつぅ~いっ。はぁぁ。大気汚染と異常高温のダブル注意報はまだ発令中だけど、ニューウェストの大気の質AQIはごく普通の「2」。でも、南の方は遠くの地平線に沿って東から西まで薄汚れた霞に覆われていて、ベーカー山も頂上が何とか見えるだけ。アメリカの西海岸は南のカリフォルニアから北のワシントンまで大規模な森林火災が何ヵ所も燃え盛っていて、サンフランシスコの空は昼間でも全体が不気味はオレンジ色という、まるで聖書の『黙示録』を想起させるような状況だそうな。もしかしたら地球上の人類はほんとに腹をくくって仕切り直しをする時に来ているのかも。

このところルーフデッキやバルコニーに見たことのない蛾がたくさん来ているなあと思ったら、今朝のニュースサイトに針葉樹の米ツガの害虫である蛾が大発生しているという記事。載っていた写真を見たら、うん、それそれ。幅が3センチくらいある大きな蛾で、調べてみたら「シャクガ科」の仲間で北米西部原産のLambdina fiscellaria lugubrosaという種類。しゃくとり虫として知られる幼虫は米ツガやダグラスモミの葉を食べて、しまいには木を枯らしてしまう厄介もの。そっか、そんな悪いやつなんだったら、デッキやバルコニーで見つけ次第遠慮なく殺虫剤を吹っかけてやろうっと。家の中に飛び込んで来たら、我が家には秘密兵器の「虫取りバキューム」があるから、文字通り飛んで火に入る何とか。でも、こんな大きいのに群をなして来られたら、やっぱりいやだなあ。
   
Lambdina fiscellaria lugubrosa
   
虫退治の秘密兵器はこれ

おととい第4章の翻訳ファイルが入って来たので、さっそく「仕事モード」に切り替えるべきなんだけど、何かさっぱり気合いが入らない。暑いせいかな。夏に気温が30度近くまで上がると、普通に食べて、普通に眠って、普通に動いているのに、次の日にはてきめんに体重が増えて(といっても半キロくらいだけど)、暑さが過ぎると自然に元に戻る傾向があるから、たぶん暑さがストレスになって代謝率が落ちるんだろうな。でも、外は猛暑でも部屋の中は風通しがいいせいでけっこう快適だし、金魚鉢のオフィスも正午には日陰に入るので、早くからダイソンのタワーを4くらいで回しておけばけっこうしのぎやすいから、何でストレス太りするのか不思議。午後には30度に達して、もうやる気が出そうにないと判断して、家では一番涼しい「レクルーム」にあるミニチュア工房へ一直線。

組み立て始めた「リビングルーム」。パーツがあまり多くないので簡単そうだけど、何となく大学生のアパートみたいなのがどうしても気に入らない。ソファはおしゃれな感じの濃紺のビロードでいいんだけど、テーブルがピンクがかった黄色、本棚は黄緑色と濃いピンクというお子様色なので、絵の具でこげ茶色に塗って「自分流」。天井の照明もダサいので自分流にデザインを変更しようっと。ひとつ自分流にすると、そこからどんどん想像が広がって行くから、自分流って、ほんとにたまらなく楽しいね。

   


ナイトクラブに休業命令だって

2020年09月10日 | 日々の風の吹くまま
9月9日(水曜日)。☀☀☀。朝からあっつぅ~いっ。森林火災の煙による大気汚染注意報と猛暑注意報が同時に発令中。でも、煙はちょっと西にシフトしたようで、きのうは「高リスク」レベルまで上がった大気の質指数(AQI)がニューウェストではごく普通の「3」(低リスク)」に戻ったのでひと安心。気温の方はもう9月だから残暑というべきなんだろうけど、30度まで行っちゃいそうだなあ。

コロナ対策の指揮官であるボニー先生がとうとうナイトクラブと宴会場に即時休業の命令を出したもので、業界団体は死活問題だと文句たらたら。でも、営業再開の条件になっている感染拡大防止のルールを守っていなければ強い手段も止むを得ないと思うな。BC州での感染者の平均年齢が春には50代だったのが今ではミレニアル世代の20代に下がって、40歳以下の感染源は家庭内や職場からナイトクラブやバー、パーティなどの集まりにシフト。つまり、若いコロナバカたちがルールを無視して、パーティだ、クラビングだと群れ遊んでは感染を広めているってことで、東京の「夜の街」問題にちょっと似ているかも。まあ、人生をまだ十分に生きていない若者たちは理性も判断力もそれなりに未熟で、感性だけで付和雷同的に行動しがちだし、ミレニアル世代は自己中度も高いから、「なんでぇ~?」と口をとんがらせるだけかもしれない。

休業命令を免れたレストランやパブも営業のルールが強化されて、「酒類の提供は午後10時まで」、「閉店は午後11時」、さらに客が大きな声を出さなくても会話できるように「店内の音楽やスポーツ中継のボリュームを下げる」という厳しさ。最後の条件からして、客が音楽や大画面のスポーツ中継の大音響の中で飲んで食べて騒ぐタイプの飲食店が問題の中核だということが見て取れる。人間て、お酒が入ると規則もめんどうなこともどっかへ吹っ飛んでしまうから、結局は理性に訴えても無駄なんだろうな。ごく一部のコロナバカとそういう客をコントロールできない(しない)一部の飲食店のおかげで社会もビジネスもえらい迷惑を被っているわけだけど、元々そういうことには無関心な人たちだろうから、誰が何を言っても馬耳東風というところかな。

まあ、コロナバカは若者に限ったことじゃないのは、街を歩いているとよくわかるんだけど、前例のない社会環境ではいろんな意味での人間の「格差」が見えて来るものらしい。人間の成長速度がスローダウンしたのか、あるいはデジタル化し過ぎて身の回りのリアルとの脈絡を失ったのか、アナログ世代のワタシにはわからない。少なくとも状況と情報を0と1の間に広がる無限の空間で分析するスキルが「思考力」の根底にあるはずだと思うんだけど・・・。


困ったちゃんのアメリカ人たちには困ったもんだ

2020年09月09日 | 日々の風の吹くまま
9月8日(火曜日)。☀☀。三連休明け。いい天気、いつもなら今日から新学年が始まるんだけど、今年は今日と明日で教職員のコロナ感染防止や安全対策の講習をして、子供たちが登校するのは木曜日から。教員組合は時期尚早だとかまだ危険だとかやかましいけど、子供たちのほとんどは素直に楽しみにしているんじゃないかな。だいたいBC州の教員組合は昔から何かにつけて「子供たちのため」を盾にして我を通そうとする傾向が強いからなあ。

朝ご飯を食べて、さぁてっと動き始めたら、あら、外が地平線に沿ってだけやたらと霞んでいて、ポートマン橋もサレーのタワー群もみんな見えるようで見えない。今日は曇ることにはなってないはずだけどなあとバルコニーに出てみたら、うはっ、煙の臭い。大気の質の指数をチェックしたら、ニューウェストは「8」で「高リスク」レベルの真ん中。ニュースによるとアメリカのワシントン州シアトルの南の方で燃えている森林火災の煙なんだそうで、やぁ~だっ、アメリカの煙。まあ、いくら国境を閉めて用のない人は来るなと言っても、アメリカの煙はそ知らぬ顔でふわぁ~っと越えて来てしまうもんなあ。
   

アメリカから来る森林火災の煙は困ったもんだけど、風向きが変われば自然にそっちへ流れて行ってくれるからまだいい。今一番の「困ったもん」はある特例を悪用してカナダに遊びに来るアメリカ人たち。その特例と言うのは、アメリカ本土48州とカナダによって地理的に分断されているアラスカ州の間の往来で、特別の理由があればカナダ側に入国して14日間の隔離をせずに「通過」することができる。問題なのはアラスカに行くと嘘をついて入国してあちこち観光して回るアメリカ人が後を絶たないこと。そこでアメリカ本土からアラスカへ行く、またはその逆のアメリカ人の越境地点を全国5ヵ所に限定した上でかなり厳しい制限条件を課して「違法入国」アメリカ人の閉め出しに躍起。それでも先月はバンクーバー市内でアラスカ州ナンバーの車が通報で捕まって、観光していたことが判って乗っていた一家4人全員が5万円ずつ罰金を取られた上に国境まで警察の護送付きで「国外追放」されたと言うから、開いた口がふさがらなくて笑っちゃった。

でも、アメリカとカナダは東西8891キロの国境を挟んで延々と陸(と湖)続き。アラスカに一番近いBC州南隣のワシントン州から陸路で行くとすれば、バンクーバーの約50キロ南の国境を越えてカナダに入ってからアラスカに抜けるまで、大幹線のハイウェイを約3000キロ休まずぶっ通しで走って約35、6時間。途中には野生的な大自然や風光明媚な観光地がたっくさんあるから、最短距離でさっさと走り抜けろと言われてもつい誘惑に負けてしまうのはわからないではない。でも、カナダはアメリカじゃないんだから、困ったちゃんのアメリカ人にもカナダのコロナ感染拡大防止策を尊重してもらわないと、こっちも困るのよ。


今日はリフォーム実施の作戦会議

2020年09月08日 | 日々の風の吹くまま
9月7日(月曜日)。☀☀☀。目が覚めたら、外が何だか静か。ルーフデッキにもバルコニーにも寝転がっている鉢はなかったし、大風、どうしちゃったのかな。パンデミックのおかげで到着が遅れているのかな。最近はいろんなもんがそうだから。

連休の最終日だというのに、午前10時半ちょっと過ぎにワルデマーが予告どおりにキャビネット業者と一緒に到着。ジャンとドロシーの2人組はカップルなのかな。ま、それはビジネスに関係ないので、さっそくキッチンのキャビネットについて相談。レンジのある壁側は使えなくても1日、2日はエアフライヤーでしのげるので、全面的に新調して上はレンジフード、下は新しいオーブンを取り付け。シンクがあるアイランドの下は端っこ以外は新しいキャビネットに合わせて表面だけ模様替え。反対の端の壁のキャビネットは撤去して、改めて頭をぶつけない安全なものに変える。デザインと色はダイニングエリアの家具をベースにして統一。デンのキッチンの延長で「パントリー」になる部分は新しい縦型フリーザーを組みんで、壁のキャビネットの下には電子レンジを置けるスペース、下のキャビネットには小型冷蔵庫のスペース。カウンターができるから、フリーザーやキャビネットから取り出したものを置いたり、電子レンジでの調理に使ったりできて、便利になるな。

カレシの園芸ルームは壁2面の間に斜めに置いてあるバーのキャビネットの裏側が3つ目の壁になって、しかも狭いところなので、デザイナーのドロシーの腕のふるいどころ。カレシの「もっと作業スペースが欲しい」というリクエストを中心にああだこうだと議論の末、3面全体に沿ってカーブする長いカウンターを作って、収納はその下と上の壁ということで了解。カレシはごちゃごちゃ積んであるポットは道具を片付けるのがめんどうで「急がないからフェーズ2でいいよ」。でも、床を防水のフローリングに変えるので同時にやらないとダメだと思うよ。そこでシンクの下を見ていたワルデマーが「キッチンから水を引いて小さいバーのシンクをつけたらどうかな」と提案。鉢がひとつ入るだけの小さなものでも、キッチンから水を運ばなくてもよくなるから、カレシは急に目がきらきら。あはは、やったぁ。

後は2つのバスルームのキャビネットの色とだいたいのデザインを話し合って、1週間くらいでデザインのドラフトを作るということで合意。2人がラップトップを見て何やら話し合っている間、ワルデマーとバスルームのシャワーの改造の相談。寝室のバスルームはシャワーとタイルを取り替えてグラブバーをつけるだけにして、玄関脇のバスルームは思い切ってバスタブを外して高級ホテル風のベンチ付のシャワールームに大改造することで決まり。きのう風呂に入っていたカレシが深めのバスタブから立ち上がるときに2度も足を滑らせて尻餅をついたそうなので、頭でもぶつけたら生死にかかわる大事になりかねないと判断してのこと。ワタシもバスタブに浸かっていると背中部分の傾斜がきつ過ぎて体が前方へ滑って気色悪いので、ここはシニアの安全第一を何よりも最優先ってことにして、2時間の作戦会議は終了。

夕方から風が出て来たけど、強風注意報は解除になって、南西の空は夕焼け。明日も晴天だって。
   


リフォーム計画に触発されてミニチュア作り再開

2020年09月07日 | 日々の風の吹くまま
9月6日(日曜日)。☁☁☀。ぱっとしない天気だけど、あらら、今夜から明日いっぱいは大風が含んだそうで、強風注意報が出ている。何でもロッキー山脈の向こうの大平原の天候条件が急変して、北部の沿岸地域にできる強烈な高気圧の峰が今夜から南の方へ張り出して来るんだそうで、20メートルくらいの強風がジョージア海峡を越えてバンクーバー島に吹き付けるという予報。メトロバンクーバーも側杖を食って、ニューウェストでは明日1日7、8メートルの突風が吹く恐れがあるんだって。北東の風なら警戒区域はルーフデッキだな。もっとも、台風10号の風と比べたらそよ風みたいなもんだろうけど、倒れてごろごろ転がる植木鉢を追っかけるのがタイヘン。

ワルデマーが明日の午前中にキャビネットの業者を連れて来るというので、新調する家電の候補リストを作っておいた。一応、冷蔵庫、オーブン、食洗機、ガスレンジ、フリーザーの候補は決まったし、電子レンジはビルトインじゃないのを買って来るつもり。換気扇についてはとにかく強力なレンジフードが欲しいと言ったら、さっそく見つけてくれたのがびっくりするくらいパワフルで、かつらなんかつけていたらすぱっと吸い取られるんじゃないかというくらい。うん、これくらいあれば炒め物をしても、グリルでステーキを焼いても、キッチンの周りが油っぽい煙で汚れることはなさそう。

リフォーム計画が動き出したせいでもないだろうけど、いよいよ9月のミニチュア作りにも着手。見たところ心地のよさそうな「リビングルーム」のキットを選んだのはいいけど、家具の色と照明のデザインが気に入らなくて、何となく手をつけずにぐずぐず。でも、14作目ともなれば、気に入らない色は別の色に塗り替えるとか、別の家具を作るとか、自分なりのデザインをするとか、いろいろと融通が利くようになったので、とりあえず壁と床の組み立て。説明書通りに組み立てて行くと、まず家具類とアクセサリーを作ってから最後に枠組みという順序になるけど、それでは自分流のイメージが見えて来なくて、説明書の言いなりという感じ。第11作の「喫茶店」では先に店の枠を作ってみたら、いろいろとイメージが湧いて来て楽しかったので、これからはこれがワタシ流。
   
だっさぁ~い  
さて、どんな部屋ができるかな

ジュディの誕生日プレゼントに作った「森の隠れ家」も、いかにも女の子が好きそうな「カワイイ」趣味の払拭にちょっと苦心したけど、家族の写真を飾ったり、キットにはなかったものを置いたりして、わりと落ち着いた大人の雰囲気を出せていたから、何となくティーンの男の子のアパートっぽい感じの「リビングルーム」も想像力を大いに働かせて、大人の部屋に作り変えてやろうっと。趣味なんだから、やってて楽しめないんじゃ意味がないと思うもの。


ドアはキーキー、マスクはもぐもぐ

2020年09月06日 | 日々の風の吹くまま
9月5日(土曜日)。☁☁☁。おや、出戻りの夏はちょっとひと休みかな。ぱっとしない連休の始まりだけど、あんがいこの方がいいのかな。土曜日ごとに6番アベニューと5番アベニューの間を通行止めにしての6番ストリートの「歩行者天国」は今日が最後。車道の真ん中にテーブルや椅子を置いて、市民の憩いの場にするのが狙いだったけど、窓から見える限りではあまり利用されてなかった感じ。なにしろみんなあたりまえに歩道を歩いて、律儀に横断歩道を渡っているんだもの。まあ、アップタウンに賑わいを呼び込もうと言っても、ブランドショップもブティックもおしゃれなカフェもないんだから無理。どう見たって下町的な生活臭が漂う「6丁目商店街」じゃん。(ワタシとしてはその雰囲気が好きなんだけど。)

今日は前から不調の右肩が朝からかなり痛いので、掃除はモップかけを省略。なぜかいつも右手で操作している掃除機も重たいので、肩に負担にならないように慎重、慎重に。でも、途中でカレシが「寝室のパティオドアがキーキー言うんだけど」と報告して来て、さっと「修理係」の帽子を被って、まずは点検。スライドして開けるときに上の方でキーキー。でも、閉めるときはうんともすんとも言わない。脚立とWD40(潤滑スプレー)を持ち出して来て、上枠に沿ってスプレーしたけど、まだキーキー。ルーフデッキに出て同じようにスプレーしてもまだキーキー。ドアの縁の隙間から奥の方へ盛大にスプレーしたけど、やっぱりキーキー。WD40が効かないなんて前代未聞の大ニュース。でも、「上がだめなら下を見ろ」ってこともあると思いついて、ドアの下に沿ってスプレーをシュゥ~ッ。外側にもシュゥ~ッ。敷居がかなり汚れていたので、ついでに溝に溜まった汚れをざっと取り除いたら、あぁ~ら不思議。キーキードアの問題が即解決。やれやれ。

掃除とメインテナンスが終わったところで、バンダナで作ったプリーツマスク3枚の上部の中央に三角の摘み縫い。顎の下を摘んだだけでは高くない鼻からの「ずり落ち感」がなくならなかったので、ハンカチで作ったのと同様に鼻の上の部分をちょこっとひと摘み。これでプリーツを広げると立体マスクにけっこう近い形になって、鼻と顎にぴったりとフィット。ちょっとした工夫でだんだん良くなるワタシのマスクを、試着してみては一人で悦に入っていたら、ランチタイムだぞと言いに来たカレシが「透明なマスクがあったらいいのに」。はあ、透明なマスクはないことはないんだけど、みんな何かヘンなデザイン。でも、透明なフェースシールドってものがあるけどと言ったら、「マスクは嫌だけど、フェースシールドならいいかな」。何でもマスクはしゃべるときに唇を擦られるのと言葉が不明瞭になるのが嫌なんだそうで、なぁ~んだ、それなら向かいのLondon Drugsで売ってるから、そのうち買って来てあげるね。それにしても、カレシが「覆面」をする気になるなんて、何の心境の変化なんだろうねえ。

午後、買い物に行ったら、かなり新鮮そうな地物のとうもろこしがあって、4本で300円。太くてずっしりとしたのを選んで、皮を剥いては傍に置いてあるゴミ入れに捨てて、ぷっくらしたのを4本。ハムやサラミのスライスも買って、今日の晩ご飯はとうもろこしのグリルとコールドカット。カレシが心臓発作を起こす前は夏の人気メニューだったんだけど、コールドカットは塩分が多いからずっと敬遠しっぱなし。でも、道産子はとうきびを食べないと夏も秋もないし、ごくごくたまに楽しむだけなら、塩分と脂肪が少な目のを選べば問題はないよね、うん。


コロナとレジオネラのダブルパンチ?

2020年09月05日 | 日々の風の吹くまま
9月4日(金曜日)。☀☀☀。夏最後の連休前の金曜日。夏っぽくもあり、何となく秋っぽくもあり。どっちにしても、三連休は盛大に晴れるらしい。ここんところコロナ検査で陽性が確認される数が1日に3桁になる日もあるくらい急激に増えていて、中でも最も多いのが20代。遊びたい盛りのおバカ盛りの年代だもんね。でも、ボニー先生は「みんな十分に夏を楽しんで充電したことでしょうから、呼吸器疾患の増えるこれからの季節に向けて基本に立ち戻って、気持を引き締めましょうね」。そう、コロナ対策の基本は「頻繁に手を洗う」、「他人と距離を開ける」、「屋内や距離を保てないところではマスクをする」、そして「少しでも具合が悪かったらステイホーム」。どれもコロナバカにとっては遵守するのは大の苦手らしい。

     

マンションの正面玄関のドアに先日からやけに目立つオレンジ色の紙が2枚貼ってあって、1枚は見慣れた「2mルール」。で、見慣れないもう1枚はというと、どうも来訪者向けのようで、「エントリーチェック」と書いてある。「次に該当する方は建物内に入らないでください」として、箇条書きで(1)ずらっと並べたコロナの症状のどれかがある人、(2)過去14日間にカナダ国外に旅行した人、(3)検査で陽性になった人と濃厚接触者を挙げて、「上記以外の来訪者は訪問の前後に手を洗うかハンドサニタイザーで消毒して、2メートル離れてください」。なるほど、エレベーターが1台しか動いていなかった時に、週末になると「来訪者」が何組も来て、最大2人か1人+カップル(3人)の人数制限を無視して、何人もがマスクなしで固まってエレベーターに乗っていたもので、さすがにワタシも(たとえ空でも)すぐ後で乗って大丈夫かと思ったくらいだから、かなりの住人が管理会社に苦情を入れたんだろうな。マンションのような集合住宅はクルーズ船を縦にしたようなもので、クラスターが発生する条件は十分に揃っているもんね。

ただでさえコロナ、コロナでうんざりしているところへ、ニューウェストミンスター市で6月からレジオネラ肺炎の発生が報告されていて、今のところ合計6件。あぁ~あ、何てこっちゃ。ひとつの市内で6人と言うのは「異常」なんだそうで、感染源は川沿いのダウンタウン地区かキーサイド地区にあると見て調査中という話。ダウンタウンは古い建物が多いので水周りが老朽化している可能性があるし、キーサイドは80年代に建った高層マンションがたくさんあって、当時の分譲マンション開発の定番だったプールやサウナ付きのところが多いから、管理が行き届いていないとレジオネラ菌が繁殖なんてこともあり得るだろうし、川沿いには遊歩道があってけっこう人が集まるしねえ。まあ、急な坂の下なので、電車に乗らない今はそっち方面に行くことはないから、リスクは小さいと思うけど、これじゃあダブルパンチじゃないの、もう。

郊外メープルリッジに住む(義)妹マリルーから「庭にパティオを作ったから、12日か13日にランチに来ない?」との誘い。今年はまだ1度も会っていないので願ったり叶ったり。来週の土曜日は(義)弟ジムの76歳の誕生日でもあるので、3組の予定が合う日曜日に決まって、現在ポットラックのランチをしようかと言う話で調整中。アウトドアだし、6人は家族なんだから、ボニー先生が言う「社交は小さいバブルの中で」という条件に当てはまるよね。うん、今から楽しみだぁ~。


キッチンの家電選びに丸1日

2020年09月04日 | 日々の風の吹くまま
9月3日(木曜日)。☀☀☀。夏、ぶり返しかな。さっそく枕をバルコニーに持って行って日光浴。リフォーム計画が一歩前進したせいか、気持が軽くなった感じで、キッチンや園芸ルームをうろうろしては妄想三昧。やっぱり鍵となるのは新しい家電だろうな。冷蔵庫や食洗機、オーブンは設置場所のサイズが決まっているから、同じサイズのものを選び出すのが先決。ぞろぞろと出て来る機種の中から旧居時代にわりと贔屓にしていたTrail Appliancesという店のサイトで、日がな1日のんびりと仮想的ショッピング。

コロナによるロックダウンでオンラインでの販売が盛んになったおかげで、情報には不自由しないけど、逆に怒涛のごとくと言う感じで、ブランドもたくさんあるし、それぞれに値段が違って、たぶん仕様も微妙に違ってそうな機種がずらり。既存のキッチンの家電は、サイズのフィルタをかけて表示されるものを見て行けばいいんだけど、園芸ルームの反対側に作るキッチンのエクステンションは、まず貯蔵フリーザーを今ある横型を組み込むか、縦型に買い替えるかを決めないことにはデザインそのものがイメージできない。縦型にすればかなりのカウンタースペースができるけど、横型のままだとカウンターのスペースは半分で、蓋が上に開くために壁の戸棚のサイズも制限されてしまう。横型は深いので底の方にはいつから入っているのかもわからないものがけっこうあって、そういうものを整理してしまえば、縦型は容量がひと回り小さくても十分そう。食品のムダも減るだろうし、うん、やっぱり効率的な縦型に買い替えるようか。

1日がかりで冷蔵庫、食洗機、オーブン、(新調するかもしれない)ガスレンジ、レンジフード、電子レンジ、縦型フリーザー、カウンターの下に入れる小型冷蔵庫の候補を選んで、それぞれの仕様書をダウンロード。冷蔵庫は製氷機能も冷却水のタンクもないのがいいんだけど、今どきは製氷機能だけは安い機種でも標準仕様になっているみたい。その値段もびっくりするような違いがあって思わず目を白黒。庶民的なブランドと高級ブランドで違いがあるのはわかるけど、たとえば、標準サイズの食洗機が同じブランドでさえ数万円から十数万円の開き。見た目はあまり変わらないし、中の構成はほぼ同じなのに、いったい何がどれだけ違うんだろうな。

それでもだいたいの候補が決まったので、来週か再来週にワルデマーがキャビネットを作る業者を連れて来たら、かなり具体的に話を進められそうだし、キッチン改装のコストの大半はキャビネットと家電だから、大枠の予算も立てられそうで、また一歩前進。プロジェクトと言うボールはえいっと蹴りを入れたら、後はどんどん転がって行くもんだから。


新しいPCが届いて、リフォーム計画が転がり出して

2020年09月03日 | 日々の風の吹くまま
9月2日(水曜日)。☁☁☀。何かぱっとしない空模様だけど、午後には晴れるとの予報。あっ、そう。三連休の週末はかなり暑めになるそうだけど、ま、夏の最後のあがきというところなのかも。レイバーデイの連休が来ると。やっぱり、ああ、夏が終わったんだなあという心理になるもの。

朝ご飯の後で、カレシの新しいデスクトップの配達はどうなっているかなあと、ブックマークしてあった郵便公社系のクーリアPurorator  の追跡サイトをチェックしたら、ええっ、「配達のため車両に搭載」だって。時間は午前7時59分。すごっ。きのうはバンクーバーに到着はしたけど、配達予定日は「COVID-19による遅延」で当初の3日から9日に変更されていたのに、いきなり今日に変更って、何で?でもまあ、早く来るに越したことはないから、こまめにチェックしようと思っていたら、10時頃に電話。玄関外の呼び出しパネルからで「はいたつでぇ~す」。カレシと超特急でロビーへ下りて行ったら、玄関の外に大きな箱を載せた台車と若いお兄ちゃん。「部屋まで運びますけど」、いや、大丈夫。ということで、箱を受け取って、カレシと一緒に運び上げてハイタッチ。スタンドの高さを計算に入れていなかったために、コンピュータデスクの枠内に収まらず、反対側のデスクに置いてみたら、27インチのモニターはやっぱり大きいね。
 

リフォーム業者のワルデマーが6時過ぎに到着。ロビーまで迎えに行って、一緒にエレベーターで上がって来たけど、なかなかおもしろい人だな。カレシは朝から「オレはストレスには耐えられないから、そこをよく考えろよな」とか何とかまたもや横槍ムード。うるせぇなぁと思いつつ、ストレスでけんかを吹っかけて来られたらこっちもえらいストレスになるからと、計画を手直しして、キッチンはキャビネット全体を取り替える代わりに、外側を園芸ルームの片側にキッチンの延長として取り付ける新しいキャビネットと同じ外観にするだけにして、カウンターもそのまま。ワルデマーがそれなら不便することはあまりないよと言ってくれたし、バスルームの方はタイルを剥がしたりするから、シャワーを使えない時はあっても不便はあまりないので、カレシも納得。

最終的には全体をキッチン、園芸ルーム、バスルームの3つのプロジェクトに分けて、それぞれ集中的にやれば効率的だし、不便も最小限度で済むということになって、リフォームのボールがやっと転がり出した感じ。カレシはさっそく「後は全部任せるからな」。はいはい、できる限りあなたのストレスにならないようにやるから、ヘンなところでヘンな横槍を入れないようにしてよね。まあおしゃれ感や高級感なんかよりも、老人世帯にふさわしい機能性と安全性を最優先の最重要項目にして進めて行こう。


コロナ禍の最大の被害者は子供たちかもしれない

2020年09月02日 | 日々の風の吹くまま
9月1日(火曜日)。☁☀。いよいよ9月。レイバーデイの三連休明けと共に新入学、新学年、新生活が始まる。日本でも9月入学を検討するようなことを言ってたようだけど、どうなったのかな。BC州では春からずっと休校していた学校を再開する予定だけど、教員組合は不満たらたら。子供を登校させるのをためらう親も多いそうで、登校しない子にはオンライン授業のオプションもあるらしい。親が在宅勤務などで家にいて勉強を監督できるならそれもありだろうけど、仕事に出なければ生活が立ち行かない人たちにはそんなオプションはない。ここでもコロナによって社会的な格差が炙り出された感じがする。

それにしても、未曾有のCOVID-19パンデミックで、世界中で経済はがたがたで、すごい数の人間が死んでいるし、日常生活に不自由を強いられた社会ではみんなイライラ、カリカリ、ウツウツという感じだけど、思うに一番大きな被害をこうむっているのは学齢期の子供たちなんじゃないかな。教育の機会が失われただけじゃなくて、学校などでほかの子供たちと遊んで社会性を身につける大事な時期に家に「隔離」されていたんだものね。交流できる生身の人間は親兄弟だけで、外の社会との交流はたとえリアルタイムであっても所詮は二次元で無機質なデジタル世界。何だか人間として成長するために不可欠なものを身をもって学ぶ大切な時期にその術を奪われた世代という感じで、彼らが社会の中核になる20年後はどんな社会になっているのかと思うとちょっぴり心配になる。

そんなことを思ったのは、けさは上の階から子供の足音が聞こえなかったことに気づいたから。上の「おっちゃん」(実はけっこう地位のある弁護士なんだけど)はウィークエンドパパで、引っ越して来てから3年、週末にほぼ必ず小さな女の子が来ていて、ときたま走る足音が聞こえていた。それが3月半ば過ぎにロックダウンが始まってからはパタッと聞こえなくなったまま前の前の週末まで泊まりに来ている形跡がなくて、どうしたのかと思っていたところ。前に住んでいた超迷惑家族の子供と違って、女の子だし、今はもう7歳くらいなので、何かの弾みでタタタッと走ってしまうだけのようで気にならなくなっていたから、急に聞こえなくなると逆に心配になったわけ。それがこの2週間は毎日(ワタシが勝手にプリンセスと呼んでいる)娘と一緒に過ごしていたようだっだ。

たぶん休暇が終わって仕事に戻るために、子供はきのうからママのところに戻ったんだろうな。第2弾の規制緩和の後はどこか外で会っていたのかもしれないけど、こんな風に両親の離婚で一緒に住んでいない親との交流を断たれた子供たちもコロナの被害者と言えるな。でも、自分の子とはいえ、今は遊びに連れて行けるところが少ないし、ご飯を食べに行けるところもあまりないし、おまけにエレベーターの故障でテイクアウトや宅配も不便極まりなかったから、40代半ばのアウトドア派タイプらしいおっちゃんが2週間も毎日1日中7歳前後の女の子の相手をするというのはさぞかしタイヘンだっただろうな。どうもごくろうさま。


電話で診察して、処方箋は薬局へ直送というシステム

2020年09月01日 | 日々の風の吹くまま
8月31日(月曜日)。☁☀☁☀。あぁ~あ、とうとう8月も今日でおしまい。ほんっとに今年の時間と来たら、駆け足と言うか脱兎のごとくと言う感じ。早くコロナが収まってくれないと、何も楽しいことをしないうちに年ばっかり取ってしまうじゃないの。こっちは生き急ぐつもりはさらさらなくて、ゆっくりのんびり老後の暮らしを楽しむつもりだったんだけどねえ。

午前9時ちょっと前にクリニックから電話でカレシの電話診療の予約の確認。処方薬の再確認のために作っておいたメモはスラニナ先生が欲しいと言ったらクリニックの受付に届けるということになって、後は先生からの電話を待つだけ。その電話が係ってきたのが9時15分ごろ。ドクターの予約で時間通りと言うことはほぼ100%ないから驚かないけど、家で待っていればいいのは助かるね。まずは前回相談した胸(胃)の不調からで、プロトンポンプ阻害薬(PPI)を2週間飲んだら嘘のように良くなったけど、飲み終わったらごくごく軽度だけど胸やけが再発。スラニナ先生は薬は「必要最低限が一番」という主義なので、今度はPPIを最初の1ヵ月は週3回服用して、次の1ヵ月は週2回に減らし、最後の1ヵ月は週1回で服用して中止、という治療プログラム。

混乱していた心臓系の薬は、カレシの血圧と心拍数のデータを聞いた上で、前回の処方より前から続けていた用量が正しいことを確認。つまり、ベータ遮断薬は中止せずに継続するということだけど、処方箋の記録を訂正してもらったので、次回は問題なしだな。カレシが(1ヵ月の平均値の)血圧がちょっと低過ぎるんじゃないかと聞いたら、たまになら下が60まで下がっても心配ないし、心拍数が90まで行っても大丈夫だから、カレシの数字はいたって良好ですばらしいという返事。まあ、血圧は家庭で測るとドクターのオフィスで測るよりも低い数値が出る傾向があるそうだから、いわゆる診療室血圧に「換算」してみると123/76になって、いたって正常ってことか。新しい処方箋は登録してある薬局に直送。「次は1ヵ月後にオフィスに来なさいって」とカレシ。おお、オフィスで診てもらえるのね。よかったじゃないの。

電話での診察も慣れてみるとけっこうスムーズに行くようで、「前からこうだとよかったのに」とカレシ。まあ、体調や症状に目立った変化がなければ、処方箋の更新くらいは電話の方が効率的だろうな。なんて話をしていたら、1時間もしないうちに今度はスーパーの中にある薬局から「処方箋の内容が前回から変わっていますが、ご存知ですか」という電話。カレシが前回は混乱があったので、今回はそれを過去6ヵ月の実際の用量に訂正してもらったと説明。薬局には調剤の記録が残るので、「行きつけの薬局」を決めておくと、こんな風に細かいところまで目配りして確認してくれるからありがたい。毎回3ヵ月分の処方なので、1日1錠でも3種類となると錠剤の数が半端じゃなくて、いつも翌日の午後に受け取ることにしているから、明日、買い物のついでにもらって来てあげるね。