リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

カナダに来てから48年、2人の暮らしも48年

2023年05月14日 | 日々の風の吹くまま
5月12日(金曜日)。☀☀。暑いねえ。ウォーキングはいつもの10時。すでに暑くなっていそうなので、チュニックだけの軽装でモールに行ったら、あは、もう冷房が入っているじゃないの。スカイライトから燦々と日が差して明るい2階をぐるぐると今日は4周。もうショーツ姿の人もいるくらいで、いやでも汗ばんで来る。

今日はワタシがカナダに来て丸48年になる記念の日。あれは1975年5月12日の月曜日。北海道の千歳空港で、家族に見送られて、東京の羽田空港へ。手荷物がちょっと多かったけど、東京で国際線に乗り継ぐと言ったら、そのまま全部受け付けてくれた。まだ成田が開港していなかった頃で、そこでバンクーバー行きのCPエアに乗り継ぐことになっていたんだけど、たまたま日本を訪問していたエリザベス女王とフィリップ殿下が帰国する日で、羽田は厳戒態勢。(初めて飛行機に乗ったのは日本赤軍のよど号ハイジャック事件があった日で、神戸まで行くのに、(大阪直行便が就航する前日で)乗り換えのために降りた羽田空港は、照明を落として薄暗く、警察官がうようよしていたっけ。)どちらもワタシには「節目」の旅立ちの日だったから、何か因縁が深いという感じだな。


後ろ姿2つ・・・

あの日が月曜日だったのは、当時の東京‐バンクーバーは週3便しかなくて、日曜日に飛んでいなかったからで、カレシは仕事を休んで迎えに来てくれたっけ。太平洋を隔てての付き合いを経て「愛する人のところに来た」わけだけど、スーツケース3つと格闘しながらだったから。恋愛映画に出て来るようなロマンチックな再会にはほど遠かったかな。私たちが初めて対面したのはちょうど50年前の1973年の夏。その前に4年ほど頻繁に文通していたので、2人とも初めて会う緊張感がなかったような気がする。馴初めを聞かれるたびに、カレシの後ろの日差しがまぶしくて、カレシの顔がよく見えなかったと言って笑わせるんだけど、ほんと、オタワからバンクーバーに戻って来たばかりで、髪は伸び放題で、自転車で来て大汗をかいていて、恋に落ちるような設定とは言い難かったな。何よりも、ワタシは「クリスマスケーキ」になって結婚圧力からの解放感を満喫する記念すべき旅だったんだから、ほんと、出会いや縁というのは摩訶不思議。

あの出会いが50年前で、やっと一緒になれたのが48年前の今日だから、私たち2人にとっても満48年の記念すべき日ということで、ダブルのお祝いの日。腕まくりをして、ワインを開けて、フォアグラの前菜、鴨の足のコンフィ、カレシが作ったサラダでお祝い。あと2年でいよいよ金婚式に当たる50周年、つまり半世紀。ワタシにとってもカナダの人生50年。ゼロから出発した私たちには世間並みの華やかな結婚式も披露宴もなかったから、ね、50周年にはめちゃくちゃ盛大にお祝いをしようじゃないないの。







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