リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

劇団の芸術監督とZOOMでおしゃべり

2020年10月21日 | 日々の風の吹くまま
10月20日(火曜日)。☁☀。今日は朝からわくわくの日。だって、Arts Clubのアシュリーとサシでおしゃべりできる日がいよいよ今日。Arts Clubを小さな芝居小屋から3つの劇場を持つカナダ最大の劇団に育て上げたカナダ演劇界の伝説的存在だったビルの後任として3年前に芸術監督に就任したアシュリーは、才気煥発で才色兼備で、ワタシにとっては尊敬してやまないアイドル的な存在。日ごろはレセプションやイベントで会って話をしているけど、がっちり1対1でおしゃべりするのはこれが初めて。

10時からなので、9時半にはラップトップをレクルームに持って行って、ミニチュア工房で使っているカートの上を片付けてセット。作業台が背景になるようにカートを動かして、ラップトップを立ち上げて、いつもはミュートにしてあるオーディオをオン。ミーティングの5分前に予めアシュリーから送られて来ていた招待メールからリンクをクリック。ZOOMの画面が開いて、後は10時になったらアシュリーがサインインするのを待つだけ。待っている間に「ドナの憩いの家」の玄関先に置く靴拭きマット作りにかかって、胸をどきどきさせながらラップトップの画面をちらちら。

10時をちょっと過ぎたところで「接続中」になって、あはっ、アシュリーが登場。おはよう。お元気ぃ?愛犬のメイベルにもおはよう。でも、メイベルは今朝アシュリーが住むマンションで防火設備の点検があったときに突然鳴ったサイレンに飛び上がったせいでまだご機嫌ななめ。アシュリーに抱き上げられて、横目で「何なの、この人?」みたいにちらり。目の表情の豊かさが好きなのよ、メイベル。さっそくのおしゃべりで、先月ひとり芝居の第1作を見てからずっと頭の中をぐるぐるしていた脚本案について、ひとりの役者が犬と人間を演じ分けるのはどうなんだろうと質問。元々映画脚本の講座で思いついたシナリオで、郊外に住む家族に子犬のときから飼われている犬のPuddlesをナレーター役にした家族ドラマなんだけど、映画と違って、生の舞台でどうやって犬を主役にしたストーリーを展開したらいいのか、ずっと思案投げ首。アシュリーの答は「できるわよ。それ、おもしろそうだから書きなさいよ」。

演出家でもあるアシュリーは1人の役者が複数の役を演じるときのvoice masqueというテクニックのことを教えてくれて、なぁるほどっと納得。うん、脚本ができたらメイベルにポスターのモデルになってもらおうと意見が一致。芝居を翻訳する話になって、ワタシが候補に挙げている2作品のひとつでアシュリーが演出した作品のことをいろいろと聞かせてもらって、やる気満々。ここでも翻訳するつもりで日本から持って帰って来たのに遅々として進まずにいた脚本の再構成のイメージが掴めて、もう天にも昇る気分。時間が来たときに、アシュリーが「もっとおしゃべりしていたいわねえ」と言ってくれて大感激。終わってからも1日中なんかうきうきして、踊り出したいような気分。うん、やる気を出させてもらったからには、がんばらなくちゃっ。



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