リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

インフレと金利が上がり続けるとどうなるのか

2022年04月19日 | 日々の風の吹くまま
4月18日(月曜日)。🌧🌧🌧。きのうとは打って変わって荒れ模様。朝から強風のためにバンクーバー島から本土に向かうフェリーが4便も欠航したそうで、連休が終わったのに帰って来れない人が出て来るんじゃないかな。空ではSunwingというLCCがシステムの障害で国内線のチェックインや搭乗手続きで混乱していると言うし、アメリカ側の国境の町ではカナダ側からどっと押し寄せた車の列に苦情が出ているそうだし、ポストコロナの旅は、空も海も陸も2年のギャップを埋めるのにしばらく混乱が続くのかもしれないな。

今日は1日中荒れそうなので、ウォーキングに出たついでにスーパーに寄って牛乳とロメインレタスだけ買って、たまたま財布にあったお札で払おうとしたら小銭分だけ足りなくてびっくり。牛乳2リットルとレタスひと袋(ロメインハート3個入り)だけなのに1000円で足りないなんて、すごいインフレ。お札を引っ込めて、いつものようにクレジットカードで払ったけど、よくよく考えたらそのお札は2年間も財布に入れたままだったから、またびっくり。ごく少額の買い物に使うつもりで財布に入れておいたのが、コロナでお札が敬遠されるようになって使わずじまいでいるうちに価値が目減りしてしまっていたという感じだな。先週だったかカナダ銀行がインフレ退治の「量的引締め」に乗り出して、政策金利をいきなり50bpも引き上げたけど、消費者物価は年率にしてもう6%になってるし、食料品なんか8%まで行くと言う予想だから、金利はまだ上がるんだろうな。

もっとも、日本で50年前、カナダで40年前に2桁のインフレを経験した身としては、8%のインフレと言われても何となく「まだ大したことない」という気がしてしまう。あの40年前の私たちは共に30代。インフレを抑えるために金利がどんどん上がって、普通預金の利子も2桁になって、マイホームを買ったらローンの金利が何と17.5%。労働組合のストが相次いで賃上げも2桁。狂乱が行き詰まって大不況のどん底に落ち込んで、失業率も2桁。私たちは共働きで子供がいなかったから、何とかローンを返済できて、失業もせず、特に困窮することもなく荒波を乗り切ることができたけど、今になって振り返ってみるとまさに怒涛の時代だった。今どきの30代はあの狂乱と不況の後で生まれた世代で、親世代の苦労を見ていないし、クレジットカードの普及で持っていないお金を使うことに慣れてしまっているから、インフレと金利の上昇にどこまで耐えられるかな。

最近はラジオから「債務整理の相談」のコマーシャルが流れて来るようになったけど、思い起こせば40年前の私たちは銀行のクレジットカードを持っていなかった。ワタシはデパートのクレジットカードを持っていたけど、クリスマスの買い物に使うぐらいで、限度額も少額だった。銀行が発行するカードを持ったのは1980年代の後半になってからで、最初のマイホームローンを繰上げ完済した後だったので、「持てるようになった」という感じだったな。銀行が誰彼かまわず大々的にクレジットカードを発行するようになる前の話で、もちろん限度額もごく控えめ。日常の買い物は現金だったから、いつもお金の価値が目に見えていたわけだけど、それがいつの間にか何でもクレジット払いになって、久しぶりに見たお札の価値に驚いているわけで、インフレのショックは昔より大きいということか。カナダ銀行の為替のページを見たら、カナダドルに対する日本円は何と100.5円で、こっちはデフレってことかな。バンクーバーに持ち家のある人が今それを売って日本に帰れば、その日から億万長者で老後は悠々ってことだから、インフレ様様。いわゆる永久帰国をしようという人が増えたりするかな。


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