リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

カムイミンタラ~神々が遊ぶところ

2020年06月21日 | 日々の風の吹くまま
6月20日(土曜日)。☂☂☁。夏至。いよいよ今日から公式に「夏」。ま、雨が降っていて、夏初日としてはあんまり夏っぽくないけど、週明けにはそれらしい天気になるらしい。それにしても、もうずいぶん長いこと週末ごとに雨が降っているような気がするなあ。とりあえず、土曜日は掃除の日ということで・・・。

きのうのお出かけは、楽しかったし、何かと思うこともあって、いろんな意味ですばらしかった。グーグルマップでは、我が家からは8番アベニューからカリブーロードに左折して、そのままガラーディウェイに入って、上り坂をどんどん行ってバーナビーマウンテンパークウェイで左折して、さらに先のセンテニアルウェイに右折してどんどん行ったら終点が公園の駐車場・・・と言うことなんだけど、サイモンフレーザー大学(SFU)入口の交差点で左折せずに直進してしまったもので、大学構内をちょっと「見学」。ワタシがこのキャンパスに来たのは40年近くも前。当時通信制コースの1年生で、犯罪学の科目の試験にダウンタウンからバスで1時間以上かけて来たんだったな。あの頃と比べると、まあ当然ではあるけど、すごい数の建物。いったい何倍に拡張されたのやら。

結局は大学の裏側を大回りして、見逃した道路に入って公園に到着。駐車場にはけっこうたくさんの車があったけど、観光客がいないので静かなもの。車を降りたらすぐにカムイミンタラの彫像群が目に入って、入口にKushiro Park(釧路公園)という看板があったのでちょっとびっくり。釧路市とバーナビー市は古くからの姉妹都市で、どうやら50周年を祝って釧路公園と名づけたらしい。釧路出身のよしみでバーナビー市長からの預かり物を釧路市長に届けたことがあったけど、あれはもう30年以上前の話。釧路消防署の訪問団が来たときはバーナビー消防署との交流会での通訳を頼まれて、ボランティアでやってあげたっけ。なつかしいね。カムイミンタラは姉妹都市25年を記念して作られたもので、やっと来れたよ、ヌブリさん。
 

 

 

    
 
2年前、『吉良平次郎』のリサーチを手伝ってくれた小学校からの仲良しが阿寒湖畔でアイヌシアターを手伝っていた劇作家に会いに連れて行ってくれて、そこでカナダから来たということでコタンにあるヌブリさんの工芸店「ユーカラ堂」に案内されたのが始まり。ヌブリさんはその4年前に故人になっていたけど、店を守っていた奥さんが店の奥まで通してくれて、ヌブリさんが遺した作品を目の前にすることができた。そのときに心を奪われたのが、ごつごつした木の中から出て来たような眼光炯々とした顔。何だか金縛りにあったような感じで、目を離すことができなかった。ヌブリさんは材料の木をじぃ~っと見つめていて浮かび上がって来たイメージをそのまま彫ったんだそうで、ワタシを見ていたのは蝦夷地の原生林の精だったのかもしれない。耳元を吹き抜ける風の音を聞きながらカムイミンタラの彫刻を見上げながら、2年前の「約束」を改めて心に刻んで帰って来たのだった。
 


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