リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

山崩れで川が溢れ、パニック売りで相場は大崩れ・・・

2024年08月07日 | 日々の風の吹くまま
8月5日(月曜日)。☀。三連休の最終日。静かな、静かな朝。先週バンクーバーから北へ車で7時間ほどのファーウェル渓谷で巨大な山崩れが起きて、崩れ落ちた土砂がフレーザー川の支流であるチルコティン川を完全に塞いで「ダム湖」を作っていたんだけど、溜まった水(オリンピックのプール2万4千個分!)がけさ早くから長さ1キロ、幅600メートル、深さ30メートルの土砂のダムを越えて流れ出したので、下流の広い範囲に緊急避難命令。懸念された決壊の危険は低くなったものの、水量と流速がどんどん増して、午後には大量の土砂や倒木を押しながらフレーザー川に合流したそうで、そこから500キロほど下流のメトロバンクーバーでも急激な増水を警戒中。

自然災害もすごいけど、世界の株式市場もすごいことになっているな。東京から始まって、ヨーロッパに飛び火して、アメリカの雇用が悪化しているとのニュースでニューヨークで急落。リーマンショックの再来みたいな騒ぎようで、ワタシの虎の子もすっとぉ~ん。と言っても40万円くらい減った程度で、1パーセント以下の下落率だから今のところはへえという感じで、上がったり下がったりは投資市場の常だからと危機感ゼロ。カレシも「オレの虎の子もだいぶ減ったかな」と言うので、あのね、2人の虎の子を合わせると銀行には(ぶっちゃけ)90万ドルもあるんだから、老い先が短くなった私たちは株が5%や10%下がっても「へえ」で済ませられるいい身分なの。老後の生活の心配は無用だし、2人して働いて来て稼いだ「2人のお金」なんだから誰にも気兼ねすることはないの。私たちが稼いだお金は、法的に個人名義でなければならないもの以外はすべて共同名義にして来たから、ワタシの感覚では「私たち2人のもの」なんだから。

もちろん若い頃はある程度の節約も心がけて、それなりの責任感をもって家計を管理して来たから今があるんだけど、老後の生活が心配だから貯金するという感覚はあまりなかったかな。聞くところによると、ヘッジファンドで財を成したアメリカ人が書いた『Die With Zero』という本が日本で売れているそうで、節約、節約の人生の挙句に貯め込んだ大金を使わないまま死ぬのはその分タダ働きしたのと同じと言うのには同感。昔から、死ぬ前に振り出した小切手が不渡りで戻って来れば人生は上出来と言われているけど、それに通じる考えだと思う。もちろんそれだけのお金があるのが大前提なんだけど、人生にはどうにもならない「運」というものがあるから人それぞれで、幸運に恵まれたらそれに感謝するだけの話。ワタシは、市場の景気がいい時は虎の子に楽しい思いをさせておいて、市場が傾いて虎の子がつまらなさそうにしていたら、(税金対策用に)値下がり損を取って引き出したお金を遊び資金にしてワタシが楽しいことに使うというのが運用の基本方針なので、増えれば何に使おうかなあと妄想を巡らせ、減れば今のうちに使って楽しもうと考えるから、あんがい似たようなお金の価値観なのかもしれない。

まあ、人間の心は良きにつけ悪しきにつけ人それぞれで、何にしても手に入れることでどんな価値を見出せるのが鍵だと思う。何てつらつら考えながら、晩ご飯のベイビーバックリブの下ごしらえをしてオーブンに入れて、さてハッピーアワーとおうちバーに腰を落ち着けたところで、東京市場がどぉ~んと跳ね上がったというニュース。はあ?大手のオンラインブローカーのサイトはアクセス急増でシステムがダウンしたそうだし、日本でも個人投資を扱っていた銀行や証券会社の電話が鳴りっぱなしだったそうだけど、あの週末のパニックはいったい何だったんだろうね。ニューヨークタイムズには「相場が急落したら、落ち着いて何もしないの」というコラムがあったけど、結局はなくすわけにはいかないお金を増やそうとした人たちがさらに下がってしまわないうちにと売り急いだんだろうな。それでなくしてもあまり困らない大口投資家が買い時だとばかりに買いに出たから株価はどぉ~んと反発。高い時に買った株をパニックになって(これ以上の)損をしないために売ってしまった人たちは買い戻すこともできず損をしたまま。お金は魔物と言うけど、人間の心理はそれ以上・・・。


ベイビーバックリブ~作り過ぎちゃった



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