リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

のどかな夜が一転して救急車を呼ぶ騒ぎに

2022年10月21日 | 日々の風の吹くまま
10月19日(水曜日)。☀⛅。はあ、空のてっぺんは薄いながら青いんだけど、視線のレベルから下は青みがかった灰色のもやもやで、起きた時には中リスクの「6」だったAQHIが昼前には高リスクの「8」に上昇。これは基礎疾患のある人や高齢者、子供は「屋外での激しい運動を減らすべき」というレベルで、カレシは「今日はウォーキング中止」。それがいいよね。そぞろ歩きならまだしも、エクササイズウォークだから、呼吸がどうしても深くなるもの。まあ、屋内に閉じこもっていれば大丈夫ってわけでもないんだけどね。

我が家のあるマンションは鉄筋コンクリート造りの高層建築で、内廊下を含む共有部分が24時間換気になっているから、廊下に出るといつも換気装置の音が聞こえるし、部屋の中でも入口のドアの下から空気が入って来るのを感じる。(ドアと敷居の隙間が大き過ぎて、冬には冷たい風が吹きこんで来るので、ドアの裾に断熱テープを取り付けたけど、それでも空気が入って来る。)冷蔵庫をはめ込んだ枠の後ろの部分には排熱ダクトがあって、北東の風が強い日は冷蔵庫の上から室内に風が吹き込んで来る。(大風の日に冷蔵庫の上に置いてあった紙切れが吹っ飛んだので、今はきっちり巻いた古タオルを冷蔵庫の上の隙間にはめ込んで、冬の間は冷蔵庫の横と枠の間にも古いエリアラグを畳んではめ込んで寒風をブロックしている。)寝室のバスルームの換気扇は、管理会社からのお達しで壁を隔てた洗濯室側にあるタイマーで自動的に1日4時間から8時間換気することになっていて、何やかやでとにかく風通しは良すぎるくらい。おかげで夏はエアコンなしで過ごせるけど、今のような大気汚染のときは窓を閉めていても外の汚れた空気はどんどん入って来るわけで、コンタクトレンズをはめた目がチカチカ、鼻はムズムズ、喉はイガイガ。イオン式の空気清浄機はあるけど今いちなので、気候変動の影響で森林火災が増えれば煙による大気汚染も年中行事になるだろうから、ここは高性能の空気清浄機を導入するのが最善の対策かもしれないね。

☆☆長い夜の始まり☆☆

10月20日(木曜日)。⛅☁。起床9時過ぎ。ああ、長ぁ~い夜だった。病院から帰って来たのは午前2時半で、カレシが寝付いたのは3時、ワタシがひとり寝酒をして寝たのが3時半。事の始まりはきのうの晩ご飯の後。朝から何となく胃の調子が良くないと言っていたカレシが、吐き気がすると言い出して、その後何度もバスルームに走ってトイレでゲェゲェ。でも、最初は自分でさっと後始末をするだけのエネルギーがあったようだし、ワタシは何ともないので、何か合わないものを食べたのかもしれないと、ソファにごろん。

それで少しは落ち着いたように見えていたんだけど、8時を過ぎてまたゲェゲェやり出して、今度は「もしかしたら心臓発作かも」と動揺した様子。そうか、5年前に心筋梗塞になったときは、胸の痛みと一緒に吐き気と嘔吐で始まったんだよね。でも、吐いたのは1回だけだったし、リラックスするつもりで風呂に入ったら吐き気も止まったので、そのときは心臓発作の前触れだとは夢にも思っていなかったカレシは、「ひと晩寝れば良くなるさ」。でも1時間もしないうちに首や腕に広がる痛みにがまんができなくなって、真夜中過ぎに「救急センターに行く」。救急車を呼ぶと言ったけど、カレシは「ダメ」の一点張り。それで、自分で車を運転して間一髪で救急センターに駆けつけたんだけど、そこで即座に心筋梗塞と診断されて、「こんな危険な状態で奥さんを載せて自分で運転して来るなんて言語道断」とドクターや看護師にさんざん叱られたっけね。あの教訓が身に染みていると見えて、「救急車を呼ぼうかなあ」。呼ぼうかなぁって言ってる場合じゃないかもしれないのに。そこでとにかく州の「医療電話相談811」に電話して判断を仰ぐことにして、カレシに電話機をハイ。ところが、ところが・・・。

電話で看護師と話をしていて、それでは・・・と基本方針が固まり始めたところで、椅子から立ち上がろうとしたカレシがバランスを崩して床にドサッ。そのはずみに電話が切れてしまって、当のカレシははぁ~っとぼんやり。これじゃあどうするもこうするもないから、ワタシはカレシの手から電話を取って、911に電話して、救急車をお願いします。何やかやちょっとややこしくなって大丈夫かなあと思ったけど、10分ほどでニューウェストミンスター消防局の消防士(兼救急救命士)が2人来て、救急車が到着するまで、カレシの血圧や酸素濃度を計ったり、処方薬の詳細を持って来たタブレットに記録したり。ソファに体を起こしたカレシが「火事と救急出動とどっちが多いの?」と聞いたら、消防士さんは「火事で出動することはめったにないですねえ」。そうだろうねえ、15平方キロしかないちっちゃな町だもん。消防車が来て15分ほどで今度は救急車が来て、ドアの外の廊下に担架を置いて、持って来た医療器具にカレシの血圧や酸素濃度やらを計って、症状を把握するためらしい質問、質問、質問。最後的に、心筋梗塞の可能性は極めて低いけど、バランスを崩して転んだことや吐き気と嘔吐の程度を勘案して、「慎重を期して」救急車で搬送ということになってしまった。でも、救命士さんたちはとっても親切で、「今はいろんな検査に時間がかかるから、1時間以上経ってから迎えに行くといいですよ」。はいっ。

それで1時間ちょっと経って、病院に向かったんだけど、車を運転するのは何年ぶりかなってくらいで、最初はハンドル操作の感覚があやふや。何とか地下2階の駐車場を出て、幸いにも車っ気のないコロンビアストリートを病院のある東のサッパートン地区へ。救急センターが見えて来た頃には何とかハンドル操作の感覚を取り戻したけど、あれれ、前はあった駐車場は一般車両のアクセス禁止。それじゃあ東側の大きな駐車場の方へ回ればいいやと思ったら、こっちは病院の拡張工事で駐車できない。周囲を何度も走り回って地下駐車場を見つけたら、ゲートが閉まっていて「午後10時まで」。何なんだぁ、もう。暗くて道路の名前が見えない中を必死で走り回って、迷子になって、しまいには我が家のすぐ下まで戻ってしまって、最後はバスで通った道筋を思い出して、とにかくぶっ飛ばしてその坂の下にある有料駐車場に駐車。すんなり行けば10分もかからないところなのに1時間以上かかっちゃった、もうっ。道路を渡って救急センターに行ったら、退屈しきったカレシがいて、「心電図はOKだって」。あっ、幸先いいね。看護師のステーションのすぐそばの待合室(最優先エリア)の椅子でぺちゃくちゃ。真夜中に救急専門医の若いロース先生が来て、血圧が急上昇するわけを説明してくれて、「1回目の血液検査でOKなら帰宅、そうでなければ2回目の検査」。で、カレシがどのくらいかかるのか聞いたら、「1回だけなら1時間半くらい、2回なら5時間かかるかなあ」。うっはぁ。朝帰りになりそうと言うことで、今日に予定されていたArts Clubのファンドレイジングのディナーの出席をキャンセルするメールをナタリアに送って、時間つぶし。 何しろポストコロナの医療現場は極端に人手不足だから、1時間待ってやっと採血、さらに1時間ちょっと待って、ロース先生が笑顔で「完璧。心筋梗塞の可能性はゼロではないけど、帰っていいですよ。体調に変化があったらすぐに救急車で戻って来てね」。はい、ありがとぉ。吐き気と嘔吐の原因は不明のままだけど、とにかく心臓はOKということで、2人ともほっ。ああ、5年前よりは楽観的だったけど、とにかく長い、長い夜だった。おかげで2人とも眠たいけど、予定は狂うためにあるようなもので、とにかく4時には駅の下の薬局に行ってインフルエンザの予防注射をしないとね。はあ・・・。