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きゃおきゃおの庭

近代建築から現代建築までPHOTOたてもの探訪の記録。大切にしているものなど写真で綴ります。

目黒区総合庁舎(旧千代田生命本社ビル) 茶室

2013-06-08 | 村野藤吾
建築ガイドツアー通常コースで屋上を見学。
屋上の普段出ることのできない2重フェンスの中から見下ろすと
広場になっている駐車場に、ぽっかりと穴が見えます。
真下に、茶室と坪庭があるのです。
かつて社員のクラブ活動等に使われたのだとか。
ビルの谷間のオアシスです。







1階廊下から、日本庭園や茶室が見えますが
普段は公開されておらず
今回の見学会を楽しみにしていました。
目黒区民で、登録団体であれば安価で利用できるとのこと。
なんとも うらやましい。




































籐の光天井がみやびに輝いています。

モダンなオフィスビルの中に
こういった和の空間があるということ。
施主からの注文は特になく
設計者側からの提案で生まれたそうです。
機能主義ではなく
余裕の場所とをうまく共存させている
村野藤吾の仕事の素晴らしさ。

茶室に座り体験できて良かった。

良いなあ と
何度もつぶやいてしまった。

後日、茶室集中コースに参加しました。
ここは駐車場下のため、排気の機械室が隣接されていて
平日はその騒音が響くのは、想定外だったらしいという説明がありました。

ガイドの建築家の方の解説を聞いて
また違った発見がありました。
さまざまな意匠のちりばめられた素晴らしい建物です。
老朽化の波を うまく乗り越えてほしい
と願うばかり。
樹木は、高く育ちすぎかも。

2013.4.29
2013.5.10
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目黒区総合庁舎(旧千代田生命本社ビル)らせん階段

2013-06-04 | 村野藤吾
初めて見たときのときめきが
甦りました。

























宙を舞うかのように伸びる階段。
繊細で華奢な手すりを添えて
弧を描いています。

私は建物の中で、一番階段が 好き。
コメント (4)
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目黒区総合庁舎(旧千代田生命本社ビル)建築ガイドツアー2013

2013-06-02 | 村野藤吾
目黒区美術館と目黒区主催の建築ガイドツアーに参加しました。
例年春に開催されるイベントで、先着定員制です。
いつも気がつくと 終わっていました。

今回見学コースは3コース。
通常コース・コンバージョン(用途変更)コース・和室茶室集中コース
スタンダードな通常コースに申し込みました。

なんどか ふらっと訪れていましたが
解説付きで見学するのは初めて。
ツアーガイドは、目黒区美術館の学芸員の方でした。

広い駐車場の正面に、本館、左手に南口
高低差のある敷地です。














南口玄関



白い三角ポールをどけると
村野藤吾が設計した日生劇場のバルコニーの自然石柱の要石があります。








別館入口の庇はオリジナル。

窓には、少し空間を置いてアルキャスト (アルミニウムの鋳物で作ったパネル)のルーバーが施されています。
バルコニーがあることで、やわらかな日ざしが差し込むという。

「光をはねかえす表現ではなく、重厚でいて光を吸収する、ほりの深い、そして表面に影を付ける」という村野藤吾の言葉を胸に。













竣工 1966年
改築 2003年
設計 村野藤吾
所在 東京都目黒区上目黒2-19-15

2013.4.29
コメント (4)
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数寄屋風別館 「佳水園」 ウェスティン都ホテル京都

2013-01-27 | 村野藤吾
数寄屋風別館 「佳水園」で
一日4組限定の夕食を客室で頂くプランで
京フレンチを頂きました。

ウェスティン都ホテル京都の7階に
山の斜面を利用した和風旅館を造り上げた建築家 村野藤吾に脱帽です。

専用コンシェルジュとHPに書いてあるとおり
女将がおもてなししてくれました。
ドキドキしながら玄関に入ると
靴はそのまま上がってくださいと声をかけられました。
以前来たときは、ここで靴を脱ぐものか迷った玄関です。
その時は庭園を見学しましたが
真夏で芝が青々としていて美しかったことを思い出しました。
ロビーで抹茶を頂き 練り切りの上品な甘さにほっと一息。

客室は8帖で、
寝具はヘブンリーふとん
大きいので一部屋3人までしか用意できないそうです。
浴室は、桧の湯船と洗い場がありますが
思いの外狭くて もう少し広ければ風情があるのになあと思いました。

村野藤吾ファンだと女将さんに伝えると
佳水園の手作り資料をいただきました。
建具や照明、家具などに
村野藤吾の息遣いを感じます。

旅の初日は疲れたので、部屋食なのが嬉しいです。
料理は、佳水園の厨房で4組のためだけに料理するそうで
出来立てのものが運ばれてきます。
さほど期待していませんでしたが
とても美味しくて 大満足!(奮発したかいがありました。)
中でも コーンスープ・カレー風味が一番印象に残りました。
ふんわりと泡立てられたスープは、口の中まで
その泡が消えずに ふわっと広がりました。
真っ赤で美しい 伏見とうがらしは、初めて食べましたが辛くなくてびっくり。
聖護院大根や丹波しめじなど 京野菜を楽しみました。

デザート皿の他に、サプライスなプレゼントが…。
予約の際に、結婚記念日の旅だと伝えたら
ホールケーキが運ばれてきました。
ろうそく付きで 勧められるままに灯して
幸せ気分。素敵な旅の想い出になりました。
photo by OZ



エレベーターを7階で降りて、渡り廊下を進みます。敷石は どこか一二三石風。






























同じ時に 同じ場所に立って
撮った写真。
その違いを 楽しんでみてくださいね。
photo by kyaokyao











佳水園特製手ぬぐいと巾着袋をおみやげに頂きました。








私が一番見たかったのは
この階段。
通用口への階段だと、女将さんが話してくれた。
聚楽壁にしつらえた さりげない手摺も良い感じ。

◇佳水園
竣工 1959年
設計 村野藤吾
所在 京都府京都市東山区粟田口華頂町1

老朽化が心配ですが
頑張って欲しいです。

またいつか、チャーミングな女将さんに会いたいな~。

2012.11.30~2012.12.2
コメント (12)
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京の宿はウェスティン都ホテル京都

2013-01-27 | 村野藤吾
紅葉の季節、京都市内は沢山の観光客で賑わっています。
一日四組限定の和室プランを予約しました。








村野藤吾デザインのソファー、現役です。
ちょっと 座ってみたりして…。




あたたかなクリスマス色のエントランスロビーを
2階から見下ろしました。

2012.11.30
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京都宝ヶ池プリンスホテル(現グランドプリンスホテル宝ヶ池)

2012-12-19 | 村野藤吾
国立京都国際会館のすぐ隣り、道を挟んでこのホテルは建っています。
村野藤吾最晩年の作で、没後2年後に完成したホテル。

photo by OZ







ドーナッツ型をした建物の中庭にでると、
建物に抱かれるように塔屋が建っています。
階段室やエレベーターホールでしょうか。







結婚式の準備中で、螺旋階段は通行不能。
ステンレスの笠木と藤編みの手摺がとてもお洒落。
photo by kyaokyao




エレベーターの扉には、貝が。







直線のない建物は、優美な空間となっています。
カフェから見える紅葉が見事。

同じ時に、同じ場所でOZと二人で撮った写真。
レンズとカメラや切り取り方も違うので
せっかくなのでUPしていこうと思います。

宝ヶ池プリンスホテル◇
竣工 1986年
設計 村野藤吾
所在 京都市左京区岩倉幡枝町1092-2

2012.11.30
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佳水園 ウェスティン都ホテル京都

2011-10-12 | 村野藤吾
京の宿は、南禅寺にほど近いウェスティン都ホテル京都。
行きつけの歯科院長お薦めのホテルです。
早朝の南禅寺を散歩するのがいいとのこと。

チェックインの手続き中、キョロちゃん??じゃなくて ホテルのアイドル「みやびちゃん」登場。
わーっと見ようとしたら、お仕事の時間が終わりのようで
おつきの人とともに消えてしまいました。



泊まった部屋は、本館のスーペリアルーム
好きな水圧に調整できる「ヘブンリーバス」つきでしたが、いまいち使い勝手がわかりませんでした。
食事前に、ホテルの日本庭園などを探検。
和館 佳水園も見てきました。
高低差を利用して建てられたホテルなので、なんと地上7階にあたる場所に建っているのです。











脚の低い椅子は、村野藤吾の手によるものです。
部屋の様子はわかりません…。いつか泊まってみたいなあ。


昔この地にあった御百稲荷の井戸。


 
二階にホテルの紹介コーナーがあります。
行かれたら、ここも見てくださいね。

◇佳水園
竣工 1959年
設計 村野藤吾
所在 京都府京都市東山区粟田口華頂町1

コメント (6)
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伊豆長岡温泉 三養荘を楽しむ

2011-05-04 | 村野藤吾
クレマチスの丘は、十分日帰り圏内ですが
なにせ連休中。
せっかくなので、温泉に一泊することに。
迷わず憧れていた伊豆長岡温泉の三養荘を
カレンダーと天気予報をにらめっこしながら予約しました。

三養荘は、旧三菱財閥の創始者岩崎弥太郎氏の長男久彌氏の別邸として昭和4年に建設され、
その後昭和22年に旅館となりました。
増築を重ねながら、昭和63年村野藤吾最晩年の設計で没後新館がオープンしました。
敷地は4万2千坪…。






玄関から畳にあがり
スリッパがないことに気づく。
畳の廊下をしばらく歩くと
絨毯に変わります。
床の模様は、シミなのか模様なのかしばらく悩み
やはりこれは模様のグラデーションではないかと
密かに納得。
建物保存のためにスリッパを使わないのだろうと
またまた ひそかに納得したのでした。

起伏に飛んだ地形を生かし、平屋なのに階段が随所にあります。
長い廊下を歩いて部屋にたどり着き、夕食の時間を決めて
大浴場へ。
男湯は広いとOZがいうので、誰もいない浴室を覗いてみると
脱衣所も湯船も 女湯の3倍くらい広くてびっくり。



食事は、部屋ではなく食事処で…
長い廊下をうらうらと歩き、階段をのぼると
そこは大広間「雄峰」。


128畳~の広い空間にテーブル席が点在していて
仕切りがないのも この広さゆえ。
初め落ち着かなかたけれど
まあ 気にならないものですね。
舞台には金色の截金(きりかね)細工が施されています。

どうぞ近くで見てくださいと言われ、舞台にのぼって見させていただきました。



食事をしながら華やかな天井を眺めました。
料理は会席料理。
季節感ある
素材を生かした風味豊かな
お料理を期待しましたが
これといった特色は感じられず残念でした。
厨房が遠そうで 料理を運ぶのも大変そう。

 

数寄屋造りの客室は、離れ形式で
どの部屋も庭に面しています。
そして温泉を引いた浴室付き。

泊まった部屋は、8畳に6畳の次の間のある部屋。
かけ流しの 開放的な温泉付き。
ああ、なんて贅沢。
大浴場が空いているのがうなづけました。

もう1部屋あるけれど
旅館では 部屋とはカウントしないらしい。
この部屋です。



椅子もテーブルも
絨毯も (きっと)村野藤吾のデザイン。
網代天井となっています。

館内を散歩
障子と照明を見て歩く。
日中は照明が落とされていて 楽しめません。
電力不足への配慮なのだそうです。

 
 







玄関にある光天井



本館を探検
元々の玄関?


 

そして案内地図を片手に庭園を散策


 





高台にのぼると 広い敷地に点在する離れが見えます。




本館「松風」は、元々は居間だった場所。
縁側前に立って庭を眺めると
庭一番の美しい景色に遭遇できます。

道路から一番近い建物「ラウンジ葵」
箱根プリンス 神山にある円錐状の茅葺屋根の
休息所にそっくり。

  

キュートなカップは ノリタケ製でした。

たまたま通りかかった番頭さんに、村野藤吾の建物を楽しみにして来たというと
是非ここを見ていってください。
そう言って案内してくれたのは
今は使われていない正門。

わざわざ扉を開けてくれました。
通りから入ると急カーブになってしまうので事故があったら大変なのと
車高の高い車が多くなったので
閉めたのだそうです。
壁にぽっかり開いた穴は ルーテル学院大学礼拝堂のものとよく似ています。





気がついたら11時30分。
カメラを提げてうろうろする
怪しい迷惑な客ですね~。
旅館の方のお見送りを受けて後にしました。
村野藤吾没後4年目に完成した建物。
さぞ その目で確かめたかったことでしょう。
ここには日本の心が 息づいています。
敷地も建物も広大で、維持管理は大変ですが
いつまでも変わらぬ姿で 訪れる人を迎えてくれて欲しいと
願うばかりです。

三養荘
静岡県伊豆の国市ままの上270
◇本館
竣工 1929年 
◇新館
設計 村野藤吾
竣工 1988年

庭園は、京都の庭師小川治兵衛の作。

2011.4.29
 
コメント (20)
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梅田地下換気塔

2011-01-28 | 村野藤吾
近寄れないのです。

歩道の無い、車道の中洲に建っています。
出来ることなら すぐ側に立って
見上げてみたい。





車の往来があるので 諦めました。
彫刻群のような 煙突です。
太さも 高さも 形もそれぞれ違っています。
竹のイメージなのでしょうか。

「ようこそ」

 そう ささやいているような気がしました。





竣工 1963年
設計 村野藤吾
所在 大阪市梅田駅前

2011.1.21
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目黒区総合庁舎 エントランスホールと螺旋階段

2009-12-17 | 村野藤吾
1階をぐるぐる見て周っても、見てみたかった場所に行き着きません。
壁にある、案内板を見て納得しました。

庁舎までのアプローチの違いでした。
私鉄・地下鉄中目黒駅からだと、西口から。

会議室来訪者などは、車で来訪するから車寄せのある南口から
建物内に入るのでしょうね。
南口は3階。
エレベーターで3階へ。
ありました、ありました。
ここです。

まるで美術館の展示室のような 広い空間です。



庁舎みどころガイドなるものも壁に掲示してあります。





右手には水盤。
以前は、循環装置により水が流れ、窓から差し込む光で波紋の光が天井にきらめいていたそうです。

左手には
かつては輝いていた透明アクリル十字型照明器具。



天井には、春夏秋冬をモザイクタイルであらわした8個のトップライトがあります。



一つずつ、眺めてみました。



ガラスの飾り壁の後ろに階段が…。

写真はあまり気に入らないので、ボツにしようかと…。
でも、またいつ訪れるかわからないので追加しました。

一番高い手摺とアクリルパネルは、後から付けられたものだとか。
村野藤吾の螺旋階段。
美しいです。











◆エントランスホール (本館3階南口)

◇旧千代田生命本社ビル(現目黒区総合庁舎)
設計 村野藤吾
竣工 1966年
所在 東京都目黒区上目黒2-19-15

2009.10
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目黒区総合庁舎 和室

2009-12-13 | 村野藤吾
1階の中庭を望みながら歩いていくと、訪れた人が自由に使える休憩コーナーがあります。
ススキの穂が風になびく姿を見ながら、自販機で買ったお茶を飲みました。









休憩コーナーの隣に、和室「しじゅうからの間」があります。
ここも自由に使うことが出来て、ベビーカーを押したママ達が集っていました。
お天気の良い昼下がり、お昼寝前のお散歩ってところでしょうか。



一歩中に入ると、区庁舎内だということを忘れそうな雅な造り。
建設当時は、女性社員のためのお稽古ごとに使われたそうです。
社員のための施設を、最高のロケーションの場に持ってくる建築家のこころみに感服…。
子供達が帰った後、静けさが戻り
庭を眺めながら 企業の栄枯盛衰の時の流れを思いました。







やわらかな光の洩れる天井



そっと障子を閉めてみました。

◇旧千代田生命本社ビル(現目黒区総合庁舎)
設計 村野藤吾
竣工 1966年
所在 東京都目黒区上目黒2-19-15

2009.10
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ルーテル学院大学 本館

2009-10-18 | 村野藤吾
礼拝堂を見学した後、本館を少し(でもないけど…)見学しました。










 

扉の上のガーゴイル(雨水の排水口)のデザインがとてもお洒落。






学生宿舎


 




本館正面玄関の床のタイル
なんのことはない ありふれたタイルだけど、
う~ん 素敵。



廊下は、開口部が少なく、廊下は突き当たって曲がる造りで
新入生はよく道に迷うそうです。



まっすぐに伸びた階段の途中に踊り場のある階段、初めて見ました。
建物の中で、一番階段が好きです。
その先に、なにか わくわくするものがありそうで。




■ルーテル神学大学 本館(現・ルーテル学院大学)
竣工 1969年
設計 村野藤吾
所在 東京都三鷹市大沢3-10-20

2009.9.26
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ルーテル学院大学 礼拝堂

2009-10-14 | 村野藤吾
村野藤吾展のカタログ「建築とインテリア」のなかの、要塞のような外観の礼拝堂に心惹かれ訪れました。






《自分のためでなく、隣人のために生きて、
仕える生に神の祝福があるように。》
東門塀のプレートに刻まれたマルティン・ルターの言葉です。
ルーテル学院大学礼拝堂は、大学の礼拝堂(チャペル)ですが、
地域の方に開かれた教会(チャーチ)日本福音ルーテル三鷹教会の礼拝の場としても使われています。



建築家村野藤吾 晩年とはいえ働き盛りの78歳の時の作品です。
雨風に耐え、粗いモルタル吹き付けの外壁は、存在感を増しています。



















   

開口部は狭く高く。
そして窓ガラスには、砕けた色ガラスが雨のしずくのようにちりばめられています。






村野藤吾は 後に89歳の時、西宮トラピスチヌ修道院で洗礼を受け、クリスチャンとなりました。

ピアノを練習していた牧師さんに言われました。
「いつか あなたも 神が見つかるといいですね」

「ありがとうございます…」

■ルーテル神学大学(現・ルーテル学院大学)
竣工 1969年
設計 村野藤吾
所在 東京都三鷹市大沢3-10-20

2009.9.26

見学は予約制。平日のみですが、事前にオープンキャンパスの日の見学許可を頂きました。
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日生劇場 アコヤ貝

2009-04-13 | 村野藤吾


天井を見上げると、コバルト色の下地にアコヤ貝がちりばめられています。
照明が落ちてライトが当たると、どんな輝きなのかな。
実物は、もっと綺麗です。



 








3階客席後方の壁には、
リズミカルに高低差のあるタイル、吸音板が踊るかのように付いています。



建設当時、隣にはライトの帝国ホテルがあり、窓から眺めるように1か所だけ出窓が付けられたのだとか。











日本生命保険相互会社の70周年記念として建てられた建物で、オフィスビルと劇場が共存しています。設計には5年の歳月がかけられました。

螺旋階段を降りていくと、まるで気分はシンデレラ。
見学は、さらりと終わってしまいました。

劇場の方には、貴重な時間を見学案内のためにさいていただき、有難うございました。

見学メンバー、初めてお会いした方もいらしたけど、
また、何か機会がありましたらご一緒しましょう~!
そして、いつもきゃおきゃおの庭に遊びに来ていただいている まだ見ぬあなたも、ぜひ!

日生劇場◇日本生命日比谷ビル
竣工 1963年
設計 村野藤吾
所在 東京都千代田区有楽町1-1-1

(見学には、予約が必要です)

2009.4.5

  
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日生劇場 1階客席◇日本生命日比谷ビル

2009-04-12 | 村野藤吾


扉を開けて 劇場の中へ。
遠い昔、日生劇場に来たことが2度ほどあります。
この、丸みをおびた椅子に座ってオペラとお芝居を観たのです。
その時の建物の記憶があいまいなのは、出し物に心を奪われたからかな。

今日の主役は、劇場自身。
観客の居ない 静かな劇場です。
舞台近くに近寄って ぐっと天井を見上げてみました。
























金色に輝く壁。丸い突起物は、スピーカーだそうです。






うまく伝えられないけど。

宇宙のようでもあり、生き物の体内のようでもあり
なんだろう。この幻想的な世界。

海の中というのが ふさわしいのかな。
さしづめ、わたしは迷い込んだ魚。
mermaidと言いたいけれど…。


日生劇場◇日本生命日比谷ビル
竣工 1963年
設計 村野藤吾
所在 東京都千代田区有楽町1-1-1

2009.4.5

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