今日の朝日新聞「声」欄から。投書者は江戸川区の19歳大学生、お名前からして男性のようです。
『ラッシュ時クーラー入れて』
今年から大学生になり、地下鉄で通っています。先日、車内は満員でとても暑かったのですがクーラーはとめられていました。代わりに窓が10センチほど開いていましたが、大きく開けると危ないし、皆さん、かなり汗をかいていました。節電は必要ですが、満員電車の中ではクーラーをつけてほしいと思いました。
以後、僕は大学には替えのTシャツを持っていき、着いたら着替えるようにしています。でも洗濯物が増え、その分、電力はかかります。そしてなにより、働いている人の場合、朝から汗をかくような空間で体力を奪われ、大変だと思います。
駅構内の照明をさらに見直すなど、他に節電できるところはもっとあるはずです。
日本は、これから復興するために頑張らなくてはいけません。なので、働いている人が、朝から満員電車の中で体力を奪われるようなことは、減らしてほしいと思います。
(引用終)
汗っかきや暑がりはどこにでもいますけど、それにしてもずいぶん大袈裟な表現が続きます。まず、「(窓を)大きく開けると危ない」とありますが、具体的に何がどう危ないのでしょう? 昔の車輌はそれこそ窓枠の大きさすべて開けられる車輌も、国電などで多く見られましたが今や首都圏ではごく少数になりました。それでも危ないなんてなかったですね。かつて千葉あたりでは“箱乗り”して命を落とした阿呆もいたようですけど。江戸川区は千葉に近いから似たようなのが現れますかね。
なお地下鉄に乗り入れる車輌には特別な基準があって、窓の最大開口面積も地上用に比べて小さくされています。目一杯開けても3分の1程度ですし、今の車輌は上からしか開けられないようになっています。
次に、着替えのTシャツを洗濯する電力が増えるって、どんなTシャツですか? Tシャツ1枚増えただけでどれだけ消費電力が増えるのか、是非とも試算していただきたい。まさかTシャツ以外は洗濯してないわけではないでしょうね。
19歳なら知らなくて当然かもしれませんが、地下鉄の車輌に冷房が搭載されるようになったのは昭和も末ごろです。世が平成になっても地下鉄では非冷房車が多く走っていて、それまでは駅やトンネル冷房が主流でした。理由は冷房の廃熱でトンネル内の温度が上昇するためです。それでもサービス向上や、乗り入れが増えて地上を走るケースが増えたため冷房を搭載するようになりました。
つまり図式を変えれば、車内を冷やした廃熱をトンネルや駅の冷房で冷やすという二重冷房になり、Tシャツの洗濯のために必要な電力の比ではありません。投書者はこの点を見逃しているように思います。
投書者がお住まいの江戸川区を走るトーチカ東西線は地上区間が多いため車内は暑いかもしれません。しかしトンネルに出入りするたび冷房を入り切りしていては面倒です。トンネルを出るから窓を開けろと案内しても無理でしょう。逆に窓を開けっ払って冷房という、それこそ無駄を生むだけになってしまいます。
今やエアコンを使うことが当たり前になり、車輌の構造もそれが前提なのか、昔の車輌に比べて窓の開口面積も小さくなっているようです。暑かったら窓を開けるなんて、20年前なら当たり前のことでも、それをする人も少ないように感じます。
そして満員電車程度で体力を消耗する。拙者のような“昭和”の人間には信じられないことですが…。利便を追求するあまり、それが人々を過保護にして軟弱にしてしまったのでしょうか。
『ラッシュ時クーラー入れて』
今年から大学生になり、地下鉄で通っています。先日、車内は満員でとても暑かったのですがクーラーはとめられていました。代わりに窓が10センチほど開いていましたが、大きく開けると危ないし、皆さん、かなり汗をかいていました。節電は必要ですが、満員電車の中ではクーラーをつけてほしいと思いました。
以後、僕は大学には替えのTシャツを持っていき、着いたら着替えるようにしています。でも洗濯物が増え、その分、電力はかかります。そしてなにより、働いている人の場合、朝から汗をかくような空間で体力を奪われ、大変だと思います。
駅構内の照明をさらに見直すなど、他に節電できるところはもっとあるはずです。
日本は、これから復興するために頑張らなくてはいけません。なので、働いている人が、朝から満員電車の中で体力を奪われるようなことは、減らしてほしいと思います。
(引用終)
汗っかきや暑がりはどこにでもいますけど、それにしてもずいぶん大袈裟な表現が続きます。まず、「(窓を)大きく開けると危ない」とありますが、具体的に何がどう危ないのでしょう? 昔の車輌はそれこそ窓枠の大きさすべて開けられる車輌も、国電などで多く見られましたが今や首都圏ではごく少数になりました。それでも危ないなんてなかったですね。かつて千葉あたりでは“箱乗り”して命を落とした阿呆もいたようですけど。江戸川区は千葉に近いから似たようなのが現れますかね。
なお地下鉄に乗り入れる車輌には特別な基準があって、窓の最大開口面積も地上用に比べて小さくされています。目一杯開けても3分の1程度ですし、今の車輌は上からしか開けられないようになっています。
次に、着替えのTシャツを洗濯する電力が増えるって、どんなTシャツですか? Tシャツ1枚増えただけでどれだけ消費電力が増えるのか、是非とも試算していただきたい。まさかTシャツ以外は洗濯してないわけではないでしょうね。
19歳なら知らなくて当然かもしれませんが、地下鉄の車輌に冷房が搭載されるようになったのは昭和も末ごろです。世が平成になっても地下鉄では非冷房車が多く走っていて、それまでは駅やトンネル冷房が主流でした。理由は冷房の廃熱でトンネル内の温度が上昇するためです。それでもサービス向上や、乗り入れが増えて地上を走るケースが増えたため冷房を搭載するようになりました。
つまり図式を変えれば、車内を冷やした廃熱をトンネルや駅の冷房で冷やすという二重冷房になり、Tシャツの洗濯のために必要な電力の比ではありません。投書者はこの点を見逃しているように思います。
投書者がお住まいの江戸川区を走るトーチカ東西線は地上区間が多いため車内は暑いかもしれません。しかしトンネルに出入りするたび冷房を入り切りしていては面倒です。トンネルを出るから窓を開けろと案内しても無理でしょう。逆に窓を開けっ払って冷房という、それこそ無駄を生むだけになってしまいます。
今やエアコンを使うことが当たり前になり、車輌の構造もそれが前提なのか、昔の車輌に比べて窓の開口面積も小さくなっているようです。暑かったら窓を開けるなんて、20年前なら当たり前のことでも、それをする人も少ないように感じます。
そして満員電車程度で体力を消耗する。拙者のような“昭和”の人間には信じられないことですが…。利便を追求するあまり、それが人々を過保護にして軟弱にしてしまったのでしょうか。
しかしこれから気温が上がったら、窓が固定の2100型や新1000型は冷房せざるを得ないでしょうね。新1000型のステンレス車両で一部窓が開くようになったのは幸いです。
本物の先生だったら、投書主のヤングを怒鳴りつけた上で苦言を呈するのではないでしょうか?
地元の西武鉄道では全車両弱冷房に設定の上冷房を使う旨発表がありました。窓が開く車両では編成の半分は冷房なしにして、利用者が選択して乗れる様にすれば良いと思います。
>大島氏
京急は800形も固定窓の車輌がありますね。8両編成は快特にも使うため固定窓に、4両や6両は主に普通車向けなので開閉式にしているのでしょうか。詳しく調べたわけではありませんが。
今日は桜木町へ行くのに京浜東北線を利用しました。同線のE233系には空気清浄機能があり、冬でも頭上から風を浴びせられます。
そうすると体感温度は下がるわけで、今後は同機能を搭載するのが標準となるなら、吹き出し口の形状を変えるなどが必要になるかもしれません。
>偽者氏
苦言を呈するなら想像力の乏しさに対してでしょう。
まだ入学したばかりのようですし、今後の4年間でいろいろ学んでほしいと思います。
>窓が開く車両では編成の半分は冷房なし
それまさに昭和の国電(笑)