「
あ~らら
雲葉さん、今日はどちらへ?」
途中下車というと相変わらず滝口順平なんですよね。没後そろそろ7年になるというのに。
東急が武蔵小杉駅で「
駅ソト立ち寄りキャンペーン」なる企画を行なっているらしい。(リンク先は7月30日付お知らせ)
ホームの上階にあるスクエア口を出て、90分間途中下車してあちこち楽しんでいってくださいというものだ。試みとしては面白いと思うし、評判が良ければ他の駅にもと考えるかもしれない。
ところが利用案内を見ているとちょいと気になる一文が目に入った。「
スマートフォンのWi-FiをONにしてください」とある。あいにくとスマホは持ってないがタブレットでもいいのだろうか。とりあえず試してみます。
小杉がほぼ地元の人間にとって“途中下車”するためにはまず他へ出向かなければならない。で、向かった先は白楽、久しぶりに六角橋商店街を歩いてみます。

まずはお昼
十数年ぶりに「天せ」の暖簾をくぐります。540円と学生時代から変わらない値段、と思い込んでたら、
過去記事に「学生時代は450円」とあり、記憶なんて当てにならないものですな。

でもこの13年の間で消費税分が上がっただけとは頑張ってます。

ビの字(中瓶560円、小鉢付き)も頼んでちびちびと。金曜日の

ごはん大盛り無料も変わってません。

大人の休日うぇーい

時刻は13時半過ぎで先客ゼロ。ところが食べてるうちにぞろぞろやってきて満席近くなり、さらにやってきてのんびりできる雰囲気でなくなってきた。最後は追い立てられたわけではないけど、半ばそんな気分で退出した。
その後は仲見世の
珈琲文明へ。近ごろ旧知のひとりがアジト(?)にしているらしく、どんなお店なのかと踏み込みます。入口には「混雑のため提供までお待ちいただく場合が」との旨が掲出されている。別に急ぐわけでもなしと扉を開けるとカウンターはゼロ、2階は満席(といっても広くない)らしいが1階のテーブル席も1組だけ。ならば30分まで待つこともなかろう。

珈琲文明外観

アイスコーヒー
結果としてマスターひとりで切り盛りしているために時間がかかるというだけのこと。さっと飲みたいなら坂上のド〇ールでも行けばいいのだ。
メニューを開くとアイスコーヒーが620円…

先日のかき氷といい、近ごろ喫茶で贅沢するようになってきたな。
待ったのは10分ばかし。ブラックで半分ほどいただき、クリームを半量入れてみる。するとこれが濃厚で、決して安物のフレッシュなんかではなさそう。純乳脂ではないかな。次いでシロップを加えると強いながらも整った甘みになる。なるほどこういうところが値段なのか。

これが残るのは白楽と東白楽だけ?
駅の

この表示が懐かしく感じます。新型ATCのためか、電車接近の直前に点灯するようになり、ほんのわずかな間しか見られなくなりました。(
※)
次いで菊名駅へ。新しくできた
横浜線との連絡口を視察します。概要は
東急の駅構内図をご覧いただくとして、旧来の西口利用者にしてみれば横浜線が遠くなったわけで、さりとて今までの改札口を存続させるだけの利用者は数がいないということなんだろうか。
そしていよいよ本来の目的である武蔵小杉へ向かいます。(やっとかよ←)
エスカレーターを上がりスクエア口へ。自動改札ではなく駅員がいる窓口に行きます。するとICカードを窓口にある白い端末にタッチするよう求められる。音もなにもしないため離すタイミングに戸惑う。そしてタブレットのWi-Fiを確認する。駅員からもWi-FiをONにするよう告げられた。なにか特殊な回線でも使ってるのかなと接続先を見ると、携帯電話会社のもので変わったところはない。そして館内をうろうろ。南口は“閉店街”になってるし、ケータイショップでアクセサリーの下見やら休憩所で腰掛けて過ごした。

東急線には扇風機が似合う(※個人の感想です)
20分程度で再びスクエア口へ。出場時にタッチした端末へ再びICカードをかざす。やはり音もなにもしない。なんとも狐につままれたような感覚だ。
ところがタブレットのWi-Fi使用量

を見るとグラフが上向きになっている。やはり何らかのデータのやり取りを行なっていたのかと推測される。(Twitter程度でここまで増えないし動画などは見ていない) しかし当方は東急線アプリは入れてないし、ICカードとタブレットの紐つけもしていない。これで何の解析がなされるだろうとますます謎めいてきた。
新丸子までひと駅乗って出場し、ICカードの利用記録を印字してみるも特に記載なし。PASMOとSuica以外(Kitaca、はやかけんなど)では不可なのかなとか、Wi-Fiを切ったらどうなるのかなとか、期間は10月末まであるため、また試してみたいと思います。
※ 色式信号機時代は、駅手前の信号機のふたつ手前の信号機を通過したときに点灯する仕組みでした。そのため上りでは東白楽駅進入時から点灯していました。
(9月2日追記)
都内の自宅へ戻る途中の妹と待ち合わせ、このサービスを利用してもらいました。
ICカードをタッチする端末の前にはディスプレイが置かれ、認証すると画面が変わり音がするようになっていました。拙者の時は駅員さんが出し忘れたのか後から追設されたのか定かではありませんが。
Wi-Fiをオンにする理由を妹が駅員さんに尋ね(ずかずか、もとい堂々としてます

)要は動向調査のためとのこと。利用者のうち館内にとどまった人と、Wi-Fiが届かない館外へ出た人の数などを調べているという。我々は駅から離れた
味奈登庵で食事して
ららテラスで買い物していったので“館外利用”にカウントされたのだろう。
90分とは短いようでけっこうあります。好評を得てさらなる期間延長、また他の駅にも広まることを期待したいと思います。