とのさま不経済新聞 by 雲葉

「よるのとのさま」から改題(2013年2月1日)

個人情報は意外と自分で明かしているもの

2017年01月28日 | 新聞投書から
  朝日新聞1月14日付「声」欄の投書から。投書者は東京都の23歳、大学生の女性です。


『担当者名のレシート印字は危険』

  お店で買い物をしてレシートをもらった時、接客を担当してくれた方のフルネームが印字されていると、「危険ではないか」という不安がよぎります。
  私は以前、小売店でアルバイトをしていました。その店舗では、担当者のフルネームをレシートに印字することになっていました。当初は何も感じなかったのですが、ある日、見知らぬ人からSNSで「レシートに名前があったので検索しました。バイト先の近くに住んでるんですか?」とメッセージが来ました。ぞっとしました。
  SNSは退会し、店長に事情を話して名字だけの印字にしてもらいましたが、不安が去らず、長くは勤めませんでした。
  接客内容に責任を持たせるため、不備があった時に誰が担当したか確認するためという理由は分かります。しかし、店側だけ分かるように番号を担当者に割り振り、その番号を印字する方法もあります。
  従業員のプライバシーを守り、安心して長く勤められる環境づくりは大切な取り組みだと思います。店長さんや企業の担当者の方、ぜひ検討をお願いします。
(引用終)


  単刀直入に申しますと本名でSNSを行なってた時点で自分から公表しているわけです。ではそれがなぜ当人と結びつけられたのか。ツイッターでもそうですが自宅近所の写真とか窓からの景色などを出している人は少なくありません。「バイト終了~」などと店の写真を載せて、それに店名や地名が記されてたり。土地勘のある人が見れば一発でわかるでしょう。自分の顔を載せていたとなれば論外です。

  例えば拙者にもこんなことがありました。

  ツイッターであるフォロワーさんが外出先から自宅への電車での道のりをスクリーンショットして載せていました。出発・到着駅の名や路線名は画像を加工して伏せていたのですが途中の乗り換え駅は表示されていました。乗り換え案内で表示される路線というのは、その事業者が出しているラインカラーやイメージカラーというケースがほとんど。それに接続する列車の種別、発着時刻(所要時間)といった情報を組み合わせれば特定は難しくありません。(例えば東京駅を1234時に出発する“赤で表示される路線”の「特別快速」に乗り換えて所要時間24分ならどこか、ということ)

  他にも別のフォロワーさんが住所変更の手続きに行かないと、とツイートしてるのを見て、引っ越したのかと尋ねると、“自治体の都合”(若干改変してます)とのこと。元地図屋の知識から、そういう事情で住所が変わるケースというのはどういうことか分かりますし、そういうことが実施された場所は簡単に調べられます。

  両方のケースとも、こちらから指摘すると当該ツイートは削除されました。

  個人情報やプライバシーは公表して差し支えない範囲か、書いた事柄や写真を出すことで影響がないか、SNSを行なうに際してずっと言われていることです。お気をつけを。

決意よりも固いアタマ?

2016年07月24日 | 新聞投書から
  特に書くこともなくまたしても長期放置してしまいました。申し訳ありません。

  朝日新聞名古屋本社版で今年4月から隔週日曜日に、国鉄名古屋相談役の須田寛さんが「観光と鉄道の旅」という連載コラムを書いています。

  紙面のみの掲載でウェブでは見られません。しかしそこはデジタル会員の特典、紙面ビューアー機能で閲覧できます。

  今日がその掲載日で、ついでにと他地区版を見てみると大阪本社版「声」欄(投書欄)で久しぶりに楽しい投書を見ました。

  投書者は広島県在住の63歳、非常勤講師の男性です。


スマホ使わぬ 固く決意

  昼と夜との二部制の高校の教員だ。1~4限が昼、給食後の5~8限が夜の部。ある日、3限が始まる1時間前に職員室へ行った。
  「メール見なかったんですか?警報が出て昼の部は休校です」。確かめたが着信はない。調べると、なんと迷惑メールのフォルダーに入っていた。どういうことだ?身に覚えはない。若い先生が教えてくれた。
  メール受信の設定次第では、パソコンからのメールは迷惑メールとして処理することもあるそうだ。そんなあ……。その後、警報は解除され、担当する夜の授業まで6時間が待ち時間となった。
  ネットで設定の変更方法を探しても分からない。ガラケーでさえこうだ。スマホなんか絶対に使ってやるものか。固く固く決意したのだった。
(引用終)


  いやスマホに何の責任もないし、設定が分からないならショップへ行って聞くこともできるでしょ?

  ネットが使えるというなら、電話会社にもよりますが、NTTドコモの場合サイト内検索から例えば「迷惑メール」と入力するとiモードの設定・確認(迷惑メール対策など)というページに行き当たります。

  拙者もガラケー使いですし迷惑メール対策も行なっています。知人からのメールや登録したメルマガは受信できるように設定しています。入力の手間はありますがさほど難しいものではありません。

  変な意地を張る前にその若い先生や生徒さんに教わってみてはいかが?

30代は無口?

2015年02月27日 | 新聞投書から
  2月24日付朝日新聞「声」欄に、「30代のみなさん、声を聞かせて 」という投書がありました。投書者は東京都在住の55歳会社員男性です。

  「声」欄には毎月末ごろになると、その月に送られてきた投書総数と大まかな内訳(男女比、分野、職業、年代)が掲載されます。それによると1月は、30代の投書は全体の2.5%、掲載数は4人だったそうです。

  今月分が今日付で掲載されていて、30代は2.7%とほぼ変わりません。東京本社宛て分が2521通とのことなので、30代は68通しかなかったことになります。

  多いのはやはりというか60代以上で、現役を退き悠々自適という人々でしょう。実際に職業も「無職」の割合が37.8%で、2位の学生(高校生以下の生徒・児童を含むと思われます)の13.6%を引き離し突出しています。(そういえば一時期「年金生活者」という“肩書き”も認めるようにしていたけど、どうなったのやら)

  もちろん現役世代(特に若年層)の新聞離れや、投書なんかしているヒマはないということもあるかもしれません。しかしそれだけなのか疑問に感じます。

  あくまで拙者個人の感覚と断っておきますが、以前から20~30代、特に男性の掲載は極端に少ないと思います。つまり「どうせ載らないから出すだけムダ」ということです。

  根拠として20歳未満の11.6%に対して40代も6.7%と少なくなっていることを挙げます。

  似通った投書があったら、高齢者、年少者、女性、と優先順位を無意識のうちにつけてはいまいか。職業(肩書き)に説得力を求めてはいまいか。一方の偏った意見ばかり掲載していないか。説得力ある建設的な意見が書けたのに没になって、常軌を逸した投書が掲載されている。こうしたことが長年にわたって積み重なり、上述のような考えを抱かせてしまったなら不幸なことです。加えて今は(これもそうですが)ブログやツイッターなどSNSで簡単に発信できる時代です。新聞投書欄の意義を具体的に訴えないと、ヒマを持て余した年寄りの暇つぶしの場になるばかりでしょう。

  「声」とは別に「ひととき」という日常の家庭的な雑感を投稿できるコーナーがあるのですがそこは女性のみ。それは不公平という“声”があったのか、毎週日曜は「男のひといき」という男性のみのコーナーも何年か前に誕生しました。

  かつて某新聞が「声」欄について、投書数は男性が多いのに掲載数は女性が多いのは不公平と評したことがありました。(嫁はんと話題にした記憶があるので少なくとも10年以内程度の話でしょう)

  でも今はそう極端に男女比が偏ることはないように感じます。過去にこのえにっきでも題材にしたような「常軌を逸した投書」も極めて少なくなったように思います。

  とはいえ、一度離れていった人々が戻ってくるかどうかは、なんとも言えません。

おいでませ神奈川県

2014年07月30日 | 新聞投書から
  今日の朝日新聞「声」欄から。投書者は神奈川県在住の45歳翻訳家の男性です。


『外国人の行動阻む高い交通費』

  来日中の外国人の友人から「交通費が高くて滞在先の埼玉から東京へあまり行けない」という嘆き声を聞きました。
  経済的に豊かでない国の人にとって先進国日本の物価は驚異です。文部科学省の奨学生として日本語学校に通い、日本語の上級者でもある彼ら。日本の文化に理解が深く、日本との懸け橋になってくれる人たちです。
  都内のバラエティーあふれるイベント、お店、居酒屋……。行きたいところは尽きず、日本人とも十二分に交流できるのに、交通費を気にして近郊に閉じこもらざるをえないのはもったいないと思います。
  外国人が移動しやすい格安のパスなどの仕組みを整えるべきだと思います。東京五輪・パラリンピックを控え、「観光立国はまず交通手段から」ではないでしょうか。
(引用終)


  埼玉のどちらにご滞在なのか、東京までの交通費が高いと感じるなら熊谷とか遠方でしょうか。あるいは埼玉“高額”鉄道沿線か。どっちにしろそれなりの距離を移動するには交通費がかかるのは当たり前のことで、何でも安くしろというのは虫のいい話です。

  一方で国電が近郊各駅から都区内区間などへと発売していたフリーきっぷも相次いで廃止され、使い勝手が悪くなっているのも事実です。このえにっきでも2009年4月18日付で「横浜フリーきっぷ」の廃止に疑問を呈しましたけど、とにかくICを使ってほしくてしょうがないという一方的な都合の押し付けのように感じられます。

  武蔵中原駅にも鎌倉・江ノ島パスのポスターが貼ってありましたけど、当駅で発売してなく、わざわざ大船で降りてキップを買い直せとはこちらも虫のいい話です。そんな手間のかかることを誰がするものか。

  ところで、投書の「友人」氏は何のために埼玉に滞在しているのでしょう。遊びたいならそれこそ東京にいればと思いますし、学問のためなら気を散らすものは少ないほうがいいのではとも感じます。お店や居酒屋…、埼玉にもありますよ。朝日新聞7月2日付では大宮の人気が伸び盛りという記事もありました。

  話は反れますけど相鉄の旧型車輌(といっても9000系以前)には車内に小鏡があります。何のためにというのが「はまれぽ.com2012年9月28日付」記事で記されていました。要約すると昭和30年代に5000系車輌に取り付けたのが発端で、当時は横浜へ出かけるというのが“特別なこと”だったらしい。そのため少しでも身だしなみを整え、オシャレできるようにとの計らいだったそうだ。

  今でも遠方の人にすれば東京へ出るというのは“特別なこと”ではないでしょうかね。それなら特別なことのためにお金を貯めておけば、足を運んだときの感激もまた違うものになるのではないでしょうか。「サイタマは東京の隣? ニッポンは狭いし簡単に行き来できるよ」とでも思っていたのかどうなのか。

  いずれ埼玉にいる必要がなくなったら神奈川県にお越しになってはいかがでしょう。小田急や東急なら運賃も比較的割安です。川崎なら東京にも横浜にも近い。加えてご友人の投書者さんにも近いとなれば丸く収まるのではないですかね。

祝日を減らしましょう?

2014年05月25日 | 新聞投書から
  今日の朝日新聞「声」欄から。投書者は埼玉県在住の53歳主婦です。


『8・11「山の日」に異議あり』

  2016年から新たな祝日が誕生する。8月11日を山の日と定める改正祝日法が成立した。私は、この祝日に疑問を抱いている。
  11日は東日本大震災が起きた日にちだ。祝日にするのは不謹慎ではないだろうか。発生から3年を過ぎても、悲しみにくれている人は多いと思う。16年時点でも、未解決な問題があるかもしれない。
  11日という日を特別な思いで過ごす人がいる限り、祝日にすることに賛成するわけにはいかない。
  さらに、翌8月12日は日本航空123便の墜落事故が起きた日だ。この前日であることも、いかがなものかと思う理由だ。
  この祝日の目的は山に親しむことらしい。だが、親しむ前に考えることは多いのではないか。世界では今、多くの森林がなくなっているという。中には砂漠化して荒れ地になっているところもあるそうだ。こうした現状を、どれだけの人が把握しているのだろうか。その一因は私たちにもあるということも。
  山の日を制定したのであれば、森林をめぐる多くの問題にも向き合い、解決の道を探ってほしい。
(引用終)


  せっかく後半でまともなことを言ってるのに、そこにたどり着くまでに脳みそを大きく揺さぶられ思考不能に陥りました。(笑)

  毎月11日を「月命日」として特別な想いで過ごす人は今もいることでしょう。でもこれって震災発生直後に湧いて出た、いわゆる「自粛厨」「不謹慎厨」と軌を一にする考えではないでしょうか。何かしようとするとやれ自粛すべきだ不謹慎だ被災地に配慮しろと過度に騒ぎ立てた人々です。戦場の兵隊さんのご苦労を云々と言っていた時代と何ら変わっていないように感じます。

  それでは2月11日の建国記念の日は廃止しろと言うのでしょうか。成人の日や体育の日が11日に当たる年もありますが、そのときは中止しろと? 海の日や敬老の日が17日となる年もありますけど、そこは阪神淡路の人々に配慮しないといけませんね。

  でもね、その一方では震災のことを忘れたい人だっているんです。過ぎたことと振り返らず、つらいことはなるべく思い出さず構わずにお楽しみくださいと。そう言う方々への配慮はゼロです。報道などで大きくならないだけでツイッター等では流れてきます。

  ちなみに山の日は当初、8月12日にする案だったのが、投書中にもある事故に配慮して前日にしたらしい。

  ところで日本のサラリーマンの有給休暇取得率が低い一因に祝日が多いからという説があるそうな。それだけ祝日があれば取得する必要がないし、みんな一緒という安心感もあるそうです。ちなみに拙者の職場ではみなさん平然と申請してます。でもこれは盆も正月も祝日も関係ない仕事だからでしょう。

  もういっそ山の日どころか祝日をどんどん減らして有休取得促進に舵を切るほうがいいのでしょうか。

  投書者さんは「主婦」だそうで、これも専業なのか扶養の範囲内程度にパート勤めしているのか定かでありませんが、ともあれご結婚されて旦那さんがいることは間違いなさそう。では旦那さんに「私は山の日に反対なので8月11日は休日出勤するように」とおっしゃるのでしょうかね?

消費税導入から25年

2014年04月26日 | 新聞投書から
  今日の朝日新聞「声」欄から。投書者は千葉県在住の71歳税理士の、お名前からして男性と思われます。


540円の定食は便乗値上げか

  消費税導入前、たとえばラーメン屋で500円だった定食を思い浮かべてほしい。3%の消費税導入で、本体価格500円に消費税15円を加えて515円にした店と、お客さんに迷惑をかけたくなくて値段を据え置いた店があった。据え置くと本体価格485円、消費税15円となり、利益が15円減ったが、営業努力で切り抜けようとしたのだ。
  消費税が5%になっても500円に据え置いたら、本体価格476円、消費税24円で、利益はさらに9円減る。8%になった今月以降も500円に据え置くと、本体価格463円、消費税37円。消費税導入前より利益は37円も減少することになる。材料の仕入れ値が上昇する中、これ以上の営業努力は無理だろう。
  ちまたでは便乗値上げを疑う声もあるようだ。だが本体価格を消費税導入前の500円に戻し、8%の消費税40円を加算するのは便乗値上げとは違うと思う。
  大手企業は以前から、消費税を1円、2円の端数まで上乗せできただろう。営業努力を重ねてきた中小事業者が、消費税8%を元々の本体価格に上乗せしてもいいのではないか。
(引用終)


  一見もっともらしいこういう意見が実は本質を煙に巻くことになりかねないという例でしょう。

  この投書の前提は、消費税導入の1989年4月1日よりも前から営業していて、なおかつ価格改定を一度も実施していない店という点です。ではお店に行っていちいち「お前の店は25年以上営業していて一度も価格を変えたことがないのか」と問い詰めて証拠を出させろというのでしょうか。それも無茶な話です。

  投書者さんの周囲にそういう店がいくつかあったとしても、それを全国紙で主張するのは(東京本社版のみの掲載かもしれませんが)いかがなものかと思います。むしろ体のいい便乗を追認する形になりはしませんかね。

  我が家の近所でも税込み500円だったお弁当が税抜き500円、つまり税込み540円になった例があります。その店は拙者が武蔵中原に越してきてかなり経ってからの開店なので、もちろん消費税導入後どころか21世紀になってからです。世間で批判を受けるのはそういったケースではないですかね。ある“大手企業”さんの中にも便乗と悟られないようにか、増税前に「メニュー刷新」と称して価格を改定、ありていに言うと値上げしたところもいくつかありました。価格が上がったぶん内容がゴージャスになったというならまだ納得できるでしょうけど。

  拙者がよく行くお店では、そのまま据え置いたところ、メニューの価格を下げて外税にしたところ、メニューの一部のみ改定して調整を図ったところと様々です。中には“正直”に諸般の事情から8%ぶん上げることにしたと表示しているお店もありましたがむしろこっそり上げるより好感が持てます。この投書も、ある店主さんの気持ちを代弁するものなら、投書じゃなくても方法はあったと思います。

  価格据え置きで、実は量を少し減らしましたと言われても、横浜や川崎だと“量より量”という感じのお店が多いので少しくらい減っても気づかないかもしれません。(汗

「同一人物?」続報

2013年04月05日 | 新聞投書から
  一昨日の記事「同一人物?」はアクセス数が急増しました。おかげさまでというべきなのか。

  その投書の件について朝日新聞が詳しく取材したようで、今日の神奈川版に掲載されていました(写真)。今のところデジタルへの掲載はなく、紙面のみのようです。

  少し抜き出しますと、「海老名市の主婦(39)(筆者註:投書者と思われます)は3月27日昼に乗用車を運転中、小田急・相模鉄道海老名駅前の交差点で停止したところ、助手席の窓越しに60歳前後とみられる男性にノックされた」。あとは投書のとおり、そして修理代として1万円を支払ったとのこと。

  さらに記事によると同じようなケースが昨秋から相次いでいるようで、海老名市で他に2件、厚木市で昨年10月に2件、平塚市では昨年12~今年1月にかけて4件、茅ケ崎市でも今年の1~2月に2件、“被害”は1件につき3千~1万円らしい。こうしたことを受けて県警でも詐欺事件の可能性があるとみて調べているとのことです。

  一昨日でも書いたように、ちょろちょろと場所を変えているのですな。拙者の勤め先にまで“遠征”してきたかはわかりません。あるいは模倣犯でしょうか。

  人身でなく物損事故なので当事者間の示談で済ませることもできるらしい。記事の最後には海老名警察署の副署長のコメントとして、「当事者が現場にいる間に警察官が立ち会えば、事故後のトラブルも防げる。すぐに知らせてほしい」とあります。

  店のトイレのケースでは、警察をと言ったらいなくなってしまったそうですし、面倒がってさっさと済ませようとせず警察に連絡したほうがいいのかもしれません。


容疑者はすでに逮捕されているとのことです。(2013年6月25日追記)

同一人物?

2013年04月03日 | 新聞投書から
  今日の朝日新聞「声」欄から。投書者は神奈川県海老名市の39歳主婦です。

小石をはねて眼鏡に…実は

  先日のこと。交差点の信号が赤になったので前の車に続き、私の車も減速して停止。すると、助手席の窓ガラスを60歳代後半と思われる男性がたたいた。何事かと、窓を開けると私の車のタイヤがはねた小石が眼鏡に当たったという。
  「えっ」。頭の中がパニックになった。すぐに、交通の邪魔にならないところに停車した。確かに、小石が当たったという眼鏡のガラス面にはひびが1カ所あった。もし、眼鏡をかけていなかったとしたら、またレンズが割れて破片が直接目にでも当たったとしたら――。想像するだけでも震えてしまった。私は心からおわびし、相手に示唆されるまま修理代金を渡した。
  しかし後になって、舗装された道路で石が跳ぶのかなど不審を抱き、警察に聞いてみると、同じような相談が数件あると言うではないか。真相はまだ不明だが、人の気持ちにつけ込んでの犯行だとしたら、本当に許せないと思う。
(引用終)


  「眼鏡にひび」というところでピンときたのですが勤め先でも似たトラブルがあり注意を促されていたのです。

  拙者ではないのですが1か月ほど前のこと、トイレ入口の戸(開き戸)を押して開けたら中にいた人の顔にぶつかり、そのはずみで眼鏡が落ちて壊れたから弁償しろと迫る年配の男がいたという件が何度かあったらしい。

  あるとき店員のひとりが遭遇し、もちろんというかぶつかったかどうかは衝撃や音でわかるし、戸にはすりガラスながら窓もあるので不審に思い、「では警察で話ししよう」と言ったらどこかへ消えてしまったという。それ以後、現れたという話は聞きません。

  海老名では場所が違いすぎるかもしれませんが投書者がどこで遭遇したのかは書かれてません。それに同じ場所で繰り返せばやがてバレるおそれがありますし、せしめた“修理代金”で電車賃ぐらい出るでしょう。今後も場所を変えて同じことをする可能性はじゅうぶんに考えられます。

  撥ねた石が飛ぶほどなら車はかなりのスピードですし、歩行者が追いかけて間に合うとはちと考えにくい。

  眼鏡というだけで想像が膨らみすぎかもしれませんけど皆さまもお気をつけを。

ベビーカー区域はいいけど

2013年01月18日 | 新聞投書から
  今日の朝日新聞「声」欄から。投書者は世田谷区の61歳主婦です。


電車にベビーカー区域設けて

  「ベビーカー、邪魔ですか」(12日夕刊)という記事を読みました。私は以前から、電車内のベビーカーは邪魔どころか、危険なのではと思っていました。
  電車が急停車をした時、ベビーカーが暴走したり、あるいは周りの乗客がベビーカーの上に倒れこんだりして、赤ちゃんや乗客がけがをしたら、だれが責任を取ってくれるのでしょう?
  でも、これはマナーとか思いやりといったソフトで解決を図る問題ではなく、ハードで対応できることだと思います。以前は駅の階段をベビーカーを抱えて上り下りしていたのが、エレベーター設置で解消されました。今度は、車内にベビーカーのスペースを作り、できればそこに、ちょっとした囲いと親御さんが座れる椅子があれば、軋轢(あつれき)は減るのではないでしょうか?
  乗客を安全に目的地まで運ぶことが鉄道会社には期待されていると思います。鉄道会社のみなさん、検討して頂けないでしょうか?
(引用終)


  ちなみに12日夕刊の当該記事の閲覧には一部要ログインです。

  ラッシュ時を含めた終日設定しろという意見なら暴動が起きそうなレベルですが、そこまで書いていないので納得して読めました。ちなみにベビーカーが暴走したらストッパーを掛けなかった側にも責任を問われますので念のため。

  さて、私も女性専用車を含めて反対はしませんけど、実際に運用されるとなったら様々な疑問が生じます。

  まず、「使われるのか」

  かつて東横線の特急・急行で8号車(横浜方)に女性専用車が終日設定されたとき、日中の利用は疎らでした。隣の7号車に乗っていて女性のグループが、8号車に空席が多くあるにもかかわらず座って談笑していたときは拙者でさえ腹が立ったものです。

  すべての車輌に設定することは不可能でしょうし、乗降駅のエレベータ位置の都合などで利用しない人も多く出てくるでしょう。そうすると次の疑問も生じます。

  「周囲の理解を得られるのか」

  ベビーカー区域以外に乗ってこられたら周囲からいっそう白眼視されませんかね。前の疑問と重なりますけど、車椅子スペースもあまり活用されている光景を目にしません。スペースがあってもなぜか介助の駅員さんは乗務員室の隣に案内するということが多い。さすがに以前は見られた出入り口鎮座というのはなくなったよう。それではお互いに気まずかろう。かたちだけのバリアフリーではかえって迷惑でしかない。

  なによりベビーカーが問題視されるのは、混雑することが分かりきったラッシュ時でも平然と乗り込んでくる、ドア付近を占拠して乗降を妨げる(特にグループだと顕著)、また、記事にもありましたが閉まりかけたドアに突っ込んでくる、といったことでしょう。特に最後のは子供の命より目の前の電車に乗ることが重要という考えの表れで、論外の行為です。

  とりあえずすぐにできる策としては、やはり車椅子スペースの活用でしょうか。旧型車が多い南武線ではまだ4分の1程度の編成にしか備えられていませんが、京浜東北線など全編成に備えられている路線も多くなりました。しかも大抵はひと編成に複数箇所あります。そこをベビーカースペースとしても案内し、利用してもらえばいいのでは。車椅子の人も常にいるわけではありませんから。

  そして利用者サイドも、時間に余裕を持って行動することや、急行などが走る路線なら比較的すいている各駅停車を利用するなど、できることはあると思います。

  ところで拙者は乳幼児にとってよほどの“珍生物”なのか、よく凝視されます。 そんなときはちょっと遊ぶと泣き騒ぐこともないし親御さんも喜んでくださるし、楽しいひと時を過ごせるものです。

どこでやろう。

2012年11月04日 | 新聞投書から
  昨日(3日)付の朝日新聞デジタルで見た「声」欄への投書から。投書者は福岡県春日市の49歳会社員の男性です。


日本シリーズは屋外で見たい

  スポーツの秋、今年もプロ野球の日本シリーズが佳境を迎えています。
  私にとって日本シリーズの多くの名シーンは、秋の澄みきった青空などとセットになって少年時代の記憶に残り、一つの夢となりました。広島の投手だった江夏豊氏が絶体絶命のピンチを切り抜けた「江夏の21球」は、晩秋の冷たい雨とのセットでした。その時々の確かな季節感は観戦する人の感性を高め、記憶を深めてくれました。それは私が爽快感あふれる野球を好きになった理由の一つです。
  それがドーム球場の登場で様変わりしました。天候に左右されない運営など、主催者のメリットは多大でしょう。しかし観戦する人、特に子どもたちの感性を養う機会が失われた気がしてなりません。
  野球を愛する私は、日本シリーズは屋外のデーゲームを基本とし、爽快な野球本来の姿を子どもたちに見せてほしいと思っています。子どもたちにプロ野球の豊かな記憶を残してもらうために。
  秋晴れに包まれた野球場。ほどよい気候の中で選手たちは力を最大限発揮し、その一挙一動に観客も注目します。それこそ日本一のチームを決めるにふさわしい最高の舞台なのです。
(引用終)


  情緒論はともかくとして、ドーム球場を本拠とするドラゴンズジャイアンツの優勝を阻止しようという話でしょうか。違うと思いますけど

  昔の日本シリーズはすべて昼間開催でした。それがいつしか興行面やテレビ中継の都合からナイトゲームに変わっています。学校で放課後に先生と一緒に職員室でラヂオ中継を聴いていたなんて昔語りでしょう。今なら間違いなく怒られますな。

  ちなみに拙者は“敗者復活戦”反対(不要)派です。優勝の価値が低下するというのもありますし、3位になればいいという甘えが生じるのではないかというのもあります。

  消化試合が減るという意見もありますが、それなら消化試合にしないよう、簡単に優勝させなければいいわけで。ある雑誌では今期のジャイアンツ独走の背景には、下位球団がジャイアンツ戦にエース級をほとんど投入しなかった“やる気”に苦言を呈する指摘もありましたが、それも一理あります。

(閑話休題)
  でも実際に屋外開催となると、どこでやりましょうか。このさい球場との使用契約問題など“大人の事情”はさて置いときまして。

  投書者さんがお住まいの福岡はドームの屋根を開ければいいし、東京も神宮を使わせてもらえばいい。

  ナゴヤ球場はもはや収容人数5千人足らずではお話にならない。となれば岐阜の長良川球場でしょうか。しかしこれは名古屋市が黙ってないでしょう。札幌は円山球場ですかね。でも10月下旬や11月の札幌は寒そう。

  となると投書者さんのご要望を満たすには、やはり屋根なし球場を本拠とするチームに頑張っていただくしかないわけです。ところが今期の成績は、両リーグでAクラス入りしたのがスワローズだけという不甲斐無さ。最下位なんてちっぽけなもんだなんて言ってる場合じゃないですよ

実際に試してみた

2012年08月19日 | 新聞投書から
  昨日(18日付)の朝日新聞「声」欄から。投書者は愛知県大府市の15歳中学生、お名前から性別は判別しかねましたが文脈からして女の子でしょうか。


スイカが好きになる方法は

  夏になるといつもスイカに申し訳ないと思います。私はスイカが大嫌いなのです。水分が多く、味が薄いところが苦手です。スイカが嫌いというのは私のクラスでは少数派です。また、私の家族もみんな好きです。母がスイカを買ってくるとうんざりします。今までに、シナモンパウダーをかけたり、チョコレートと一緒に食べたりしてきましたが、なかなか苦手を克服できませんでした。ある時、スイカを砕いてプレーンヨーグルトに入れて食べてみました。すると、両者の甘みが増して食べやすかったのです。これを食べた時、この夏はスイカを避けずに乗りきれそうだと思いました。同時に、そのまま食べられるように頑張ろうとも思いました。
(引用終)

  なおデジタル版にはこの後に以下の一文があります。

  “スイカが嫌いで避けている方、この食べ方で一度チャレンジしてみてください。そのままのスイカが好きな方もぜひ試してみてはどうでしょうか。”


  スイカなんて嗜好品の類いだから苦手ならそれでいいと思うんですけど、“仲間外れ”になりたくないお年頃なのでしょうか。

  この投書を踏まえてというわけではありませんが、嫁はんが朝食にスイカとヨーグルトを出してくれたので、さっそく試してみました。

  感想としては、まずくはないけど「甘みが増して」ということもありませんでした。むしろヨーグルトの酸味でスイカの甘みが飛んでしまうというか。ちなみにヨーグルトの銘柄は○永ビ○ダスのプレーン、砂糖は入れてません。投書者さんは加糖タイプを用いたのでしょうか。それとも明○ブルガ○アヨーグルトとか、カスピ海やギリシャだとまた違った味わいなのかな? 冷蔵庫を覗くと小○井の生乳100%ヨーグルトなんてのもあるから、次はこれで試してみるか。

  某社が夏季限定で3個パックの「すいかヨーグルト」というのを発売したそうですが、勤め先を含めて近所のスーパーでは見かけたことがない。

  拙者はスイカやトマトに塩を振ることはしません。甘みが増すって言われますけどただしょっぱくなるだけにしか感じなくて。我が家は食卓塩などではなく、そこそこいい塩を使ってるんですけど…。

  最後に、「教えて!goo」にこのような質問がありました。6年前のものですが。

「ヨーグルト」と「スイカ」は、合うと思われますか?

瀬谷に陽はまた昇らない?

2012年07月28日 | 新聞投書から
  今日の朝日新聞「声」欄への投書から。投書者は横浜市瀬谷区在住45歳会社員の男性です。なおデジタル版も閲覧しましたが同一内容でした。


『バス停設置 高齢者に配慮を』

  先日、猛暑の日中に買い物に出た時のことです。私の自宅近くで、路上の木陰に1人のお年寄りが立っていました。最初は何をしているのか分かりませんでした。バスを待っていたのだと分かったのは、買い物を終えて再びそこを通った時、そのお年寄りが木陰を出て4、5メートル離れたバス停に向かうのを見たからです。バスの到着時刻まで、猛暑の日差しを避けるため、離れた木陰におられたんだ、と初めて気づきました。
  バスを日常の交通手段として頼りにしているお年寄りは多いと思います。そんなお年寄りにとっては、10分、20分でも炎天下に屋根のないバス停で待つのは大変な負担です。市営でも民営でも、バス路線は採算がとりづらく、予算に余裕がないケースが多いのも現実でしょう。でもバス停を設置した方々は一度でも炎天下で待つお年寄りの姿を見たことがあるのでしょうか。屋根の設置が無理なら、せめてあのような木陰にバス停を置けなかったのでしょうか。
  昨今の夏の暑さは、一昔前とは比べものになりません。今からでも移動できるところでは木陰に移していただけないでしょうか。少なくとも、今後バス停を新設する時は、お年寄りなど弱者のことを考慮に入れてほしいものです。
(引用終)


  いやいやなかなかお年寄りを気遣う立派な御仁で…、おや?

  何か変だと思いませんか? そうです。「木陰」にバス停を置くことです。

  小学生でも理解できることですが太陽の位置が動けば木陰の位置も動きます。10分や20分ならさほど大きく動くことはなくとも、午前10時は木陰でも午後3時は日なた(あるいはその逆)ということもあるのです。

  では木陰を察知して連動するバス停を開発しましょうか。でも午前中は歩道側にあった木陰が午後には車道側へ移ったらどうしましょう? 「この木なんの木」みたいな大木ならへっちゃらでしょうけど瀬谷のバス通り沿いにそんな大木あったかなぁ?

  現実的には屋根を設置するのが最善なのですが、歩道が狭かったりで設置が難しいケースも少なくないでしょう。小さな屋根なら「小さいから少し陽が傾くと陽が当たって暑い!」ということにもなりかねませんし難しい問題です。

  ところでこの投書は原文ママなんでしょうか。「声」欄編集部が手直ししたらかえってへんちくりんになってしまったとか?願わくばそうあってほしいと思います。

墓穴を掘らずんば墓地を得ず

2012年07月26日 | 新聞投書から
  朝日新聞「声」欄の投書から。投書者は横浜市南区在住26歳無職の女性です。

  ここに引用しようと朝日新聞デジタルを閲覧したところ、紙面掲載と若干異なっていることが分かりました。本文中青字で表示してある箇所は紙面では省略されている部分です。


『相手チーム応援禁止の席とは?』

  先日、家族と横浜スタジアムに野球観戦に行きました。地元の横浜ファンでほぼ埋めつくされた右翼スタンドで、ヤクルトの応援をしていたら、中年の女性が近づいてきて言いました。「ここは右翼スタンドなの。ヤクルトの応援は不愉快。左翼スタンドに行って」
  私が断ると、その女性は連れの男性と一緒に、大声で私を罵倒し始めました。「応援の常識を知らないやつがいて困るよな」「厚顔無恥って言うんだよ。バーカ」
  私はヤクルトを応援して拍手をしたりはしていましたが別に、横浜にヤジを飛ばしていたわけではありません。後で横浜スタジアムに電話をして尋ねたところ、右翼スタンドでビジターの応援をしてはいけないという規則はないとのことでした。
私が右翼スタンドにいてはいけない理由は、どこにもないはずです。
  「あの女、頭おかしいんじゃねえの?」「うちのお父さんだったらボコボコにしてるよ」。そんな声も聞こえましたが、一部の人たちだけで勝手に連帯感を抱き、そこからはみ出した者を、正当な理由もなく排斥する。これって「いじめ」ではないでしょうか。
(引用終)


  どちらも大人げないと結論づけることもできますが、それはさておき。日程からして今月16~18日の3連戦のいずれかでしょうか。家族も一緒というなら祝日の16日が有力ですかね。ではそれを前提で話を進めます。

  さて、この方は極めてまずい対応をしました。

  右翼側までビジターチームのファンで埋まるJ宮球場ならともかく、横浜スタジアムでは同様にはいかないのです。そこへ自ら虎穴というか湾穴なら海溝(?)へ足を踏み入れようなど無謀にすぎます。なぜそこまで右翼席に固執したのでしょうか。

  しかも相手チームは今年も穴深く“地底”を進撃するベイスターズです。ファンのイライラは募っているでしょう。

  しかもこの日のスコアを見ると、最後は逆転したとはいえ、5回表まではスワローズが5対4とリードしているのです。そんな状況下でスワローズの応援をしていれば顰蹙を買うのは当然でしょう。

  右翼席や一塁側でビジターチームの応援をしてはいけないなんて規則は作れるはずもありません。先述のような状況もあり得るからです(自チームファンが多く来場する一部の球場ではあるらしい)。しかし世の中には「不文律」とか「暗黙の了解」というものが多々あります。例えば高校野球で反対側のアルプス席へ行って自チームの応援をすることがまかり通るでしょうか。(アルプス席は一般発売しているようです=甲子園球場のサイト) 「正当な理由」がほしいなら「秩序を保つ」ではいけませんか?

  それにしても球場へ行くほどのファンがこれを知らないというのは不思議でなりません。

  最後に、これが横浜スタジアムでよかったですね。もしK子園とかMツダとかNゴヤだったら(((((((゜Д゜;)))))))ガクブル

(以下蛇足)
  応援って自チームを奮起させるのが目的なら反対側(例えばホームゲームなら三塁側や左翼席)で行なったほうが効果的なんじゃないのかな? ベンチの後ろじゃ見えないし。それとも相手チームの気を散らすため? 試合よりも応援が目的と化したような都市対抗野球を見てるとつくづく思います。

納税ついでに落とし前を

2012年03月30日 | 新聞投書から
  今日の朝日新聞(東京版)にこんな投書がありました。投書者は兵庫県川西市の会社員61歳の男性です。

男性諸君、会話弾ませよう

  阪急とJRを通勤で利用している。ある日、4人掛けの座席で、向かい合った50代らしき男性が朝日新聞を読んでいた。2日前の声欄に私の投稿が載ったので「おはようございます。実は声に私の投稿が掲載されたんですよ」と言うと「それが……?」。次の言葉が出てこない。
  同年代の女性とであれば、「それはおめでとうございます。どのような作品ですか」「あ、それは読みましたよ。この寒い時期によく桜が咲くものですね」と話の花が咲き、周りの2人も会話に加わる。今まで全く知らなかった人たちが、まるで旧知の間柄のような会話に発展することもあった。
  震災以降、近隣とのふれあいが大切だと言われている。日常会話ができない男性諸君、定年後に奥様の後をどこに行くにも追いかけていって疎まれる「濡れ落ち葉族」という言葉もある。定年後の人生も考えて、日常会話の能力を磨いてはどうだろうか。
(引用終)


  内容はひとまず置いといて、この投書は大阪版(名古屋版も?)では14日に掲載されたらしい。なぜそれが分かるかというと、朝日新聞デジタル(有料版)に23日付で以下の投書が掲載されたからです。こちらは三重県四日市市の77歳ご隠居さんですかね。


会話の前に相手に気遣いを

  車内や路上で日常会話が弾むのはいいことだ。近隣とのふれあいも大切で、その点では「男性諸君、日常会話をもっと」(14日)に同感だ(筆者註:原文ママ)。ただ、全く知らない人に、しかも新聞を読んでいる人に話しかけ、会話が続かなかったからといって不満を持つのは、どうかなと思う。一人になれて、ゆっくり流れる時間を楽しんでいるかもしれない。その場の雰囲気をやはり考えたいものだ。
  一方で、旅のバス停で、退屈そうにしている外国人と片言で会話できた楽しい思い出もある。道を尋ねてやさしく教えてもらい、心温まることもよくある。
  外国人に比べて日本人は、そうした会話を好まない傾向があるのは確かだと思うが、相手に不快な思いをさせない気遣いがまずは大切ではなかろうか。
(引用終)


  東京版ではタイトルが変わっているようです。
  拙者も旅先の車内で新聞を読むことは楽しみのひとつです。といって幸か不幸かそれで話しかけられたことはありません。もし拙者が声をかけられた立場だったら、やはり目を丸くするでしょうか。もしくは「なにそれ自慢?」

  接客業ですので売り場やレジでお客さまと短く世間話になることもありますし、話好きの方も少なくありません。それでお馴染みさんになるケースも多々あります。でもやはり誰それ構わずというふうにはしないようにしています。TPOをわきまえるのも“大人のたしなみ”でしょう。

  それにしてもなぜ東京版は今ごろになってこの投書を掲載したのか。よほどスペースが余って困り果てたのでしょうか。そして数日後にのこのこと後者の投書も載せて茶を濁すのかどうなのか。

  朝日新聞は税金の修正申告もですけど、この落とし前をどうつけるつもりなのかちょっと興味津々です。投書を読んで新たに意見を書いてる人もいるかもしれません。あるいは「全く同感です!男どもはいつでも無愛想で口を利くのも面倒臭がってばっかり!」というのでも書いて送ってみるとか…。

女の敵は女?

2012年02月06日 | 新聞投書から
  今日の朝日新聞「声」欄から。投書者は東京都北区在住の34歳主婦です。

『優先席を「専用席」にしては』

  妊娠6カ月で、おなかの子どもが先天性心疾患を持って生まれてくることが分かり、家から離れた大学病院に先月から通うことになった。
  電車を乗り継ぎ40分。おなかも目立つし、妊娠していることを示すマタニティーマークは不要と考えてつけて行かなかった。平日の昼間、優先席には60代らしき夫婦と30代半ばと見られる女性が座っていたが譲ってもらえなかった。途中から乗ってきた女子高生が「優先席は譲るのが面倒臭いから立っていよう」と言っているのが聞こえた。帰りは駅でマタニティーマークをもらって乗ったが、似たような状況で座れなかった。
  多分、その方たちは、気づけば譲らないことはないのだろう。が、気づく努力をしていないかのように思える。前述の女子高生の発言には違和感を覚えたが、認識しているだけましだと思った。
  優先席近くにボタンを設け、押せば自動音声で「必要としている人がお待ちになっています」と流れるようにしたり、「優先」でなく必要な人以外は座れない「専用席」にしたりすべきではないか。
(引用終)


  先に座ってる人が健康体だなんてどうして分かるのかとも思いますし、単に自分が座れなかったことへの我儘に読めなくもありません。ですがそれはさて置いて。

  これを読んで思い出したのが少し前にあった『そこのけマタニティーマーク』という投書です。検索したら昨年11月24日付でした。

  かいつまむと、マークをつけて電車に乗ってきたOL風の女性が座ってる人にこれみよがしに示して席を譲らせ、電車を降りると颯爽と駆け下りていったというもの。となると本当に妊婦さんだったのかも怪しい。実際にネットオークションなどに出されてたり、不要になったものを譲り受けたりという例もあるらしい。

  先日もこんなことがありました。ある駅でエスカレータに乗っていたときのこと。前にいた女性がショルダーバッグにマークを付けていました。そしてそこにぶらさがるパスケースには幼児の写真が。えーとこれはお腹に赤ちゃんが“いました”ってこと? エスカレータを降りた後スタスタと歩いていったので2人目がいるのかどうか不明です。

  こうした事例はごく一部でしょうが(そう思いたい)、これが続けばマークに対して皆が疑心暗鬼になり、席を譲るのがバカバカしく思えてくるのも無理からぬことです。古い言葉に『女の敵は女』というものがありますけど、女性の皆さんもご自身を省みてはいかがでしょう。

  最後に、優先席付近に自動音声が流れるボタンなんか置いたらイタズラされるだけです。本当に体調が優れず座りたいなら声をかけてみればいいのでは? 意外と譲ってくれるものですよ。タヌキ寝入りしてるのは構わず起こしていいと思います。