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とのさま不経済新聞 by 雲葉

「よるのとのさま」から改題(2013年2月1日)

花見酒とはいきませんがⅡ

2021年03月26日 | 酔いどれとのさま
  月曜日の富岡に続いてのお花見、夜勤明けから延々と宮前区の菅生緑地へと。
  近ごろこの「延々と」を「永遠と」と間違えて用い、SNSなどに上げてる人が散見されるようですけど、正しい言葉を覚えておいても損はないぞ。



(閑話休題)
  場所はこちら。

  

  まだ満開とはいきませんかね。でもこの週末は雨予報のため、どうなりますやら。
  先に「夜勤明け」と書いたとおり、朝ごはんがまだなんです。そんでまぁ朝はごはんと味噌汁がいいですね。てなわけで

  
   

  2013年10月以来となるこちらへ。10時を軽く回った半端な時間のためすいてます。店頭のホワイトボードにあったオススメから、まぐろ、天然ぶり、エビの3点盛り定食(1000円)を。ビの字はデフォルトです。

  写真にしてしまうとショボい感じに見えてしまいますが、1切れがわりと厚みがあり、お酒もごはんも進みます。なおお新香が2皿あるのは、ビの字のアテと定食の箸休めです。

   3点盛り定食

  

  今回も1枚使いました。延長は3月から5月へと2度目です。これで落ち着いてくれればいいのですが。

Go To ご近所 ~「よしの寿し」

2020年12月01日 | 酔いどれとのさま
  川崎じもと応援券利用第三弾嫁はんとお寿司豪勢にいきます。



  場所はこちら。お店の存在は以前から気づいてましたが足を運ぶ機会がなく、ランチがオトクとの情報を得たものの、嫁はんがせっかくだからゆっくり行きたいと夜になりました。ネットにもあまり情報はないのですが月曜定休は確認できたので。

   やや明るさを変えてみて

  暖簾をくぐると左にカウンター、奥にテーブル席、せっかくなのでカウンターへ。年配の店主さんが「何かお飲みになりますか?」とのことで、お燗を点けていただきます。飲み物のメニューがこれといってあるわけではないようで、さりとて地酒などがあれこれあるわけでもないよう。あくまで寿司を召し上がってくださいということか。いやいやそれもまた正統派であります。

   お品書き

   お銚子

  これまたせっかくなので3900円の「おまかせコース」を。12貫と巻き物とのこと。まずは突き出しに🦑げそわさ、中とろにシマアジなど、かなりいいネタが惜しげもなく続きます。海苔も香りがよく、そこそこ上等なものを使ってるのではないかな。

   左がげそわさ

   あんきもに芽ネギ

  いちいち写真を撮ってては失礼な気がして一部だけ。お銚子をもう1本いただいて会計は8900円なり。お酒は550円てことですな。
  若いころならコース2周くらいできたんでしょうけど追加は頼まず後にします。国のキャンペーンを使わずとも、歩いて行かれる場所に素敵なお店を発見できた。それだけでも川崎市の企画に乗ったメリットはあったと感じます。
  次はランチもぜひ

ご近所探訪 ~「きんちゃん」

2020年02月04日 | 酔いどれとのさま
  今年の初記事が今ごろになりました。本年もよろしくお願いいたします。

  駅から離れてぽつんと存在する飲食店というのは、わりと隠れた人気店だったりする。今回はそんな1店です。

  武蔵中原駅から井田方向へ徒歩10分くらいだろうか、住宅地の中に楽しそうなお店があるので入ってみます。

  

  行灯には“創業50年”、引っ越してきてから18年になろうとしますが、実は初入店です。 場所はこちら。

  13時くらいに扉を開けると、近在のご隠居と思しき数名が、すでにご機嫌の様子。あ、この店は当たりだと確信しました。

  
  

  まずは大生(750円)、なにか1品頼もうかと思うも定食にする。メニューは拙者でさえ迷うほど豊富にあり、夜は居酒屋としても申し分ない。頼んだとんかつ定食(880円)は盛りが良く肉も厚みがあり、他に頼まなくてよかったかもしれない。味噌汁も具沢山でダシが効いた独特の味だ。

  でまぁこれは先月下旬のこと。長らくこういう名店に気づかずいたのかと思うのも悔しいので再訪しました。

  同じく13時過ぎに入ると、メンバーは同じか違うかは分からねど、近在と思しきご隠居がすっかりできあがってます。 今日は他にも勤め人と思しき男性2人組の姿も。

  
  

  今回はホッピー(400円)と回鍋肉定食(880円)に。ホッピーは氷無し、回鍋肉も量が多く、途中で小休止するほど。

  ホッピーは薄め?と思ったものの、後から効いてきました。 ここはまた夜も攻めなければいけませんね。(いつになるやら)

  昼は14時半まで、夜は17時半から。木曜日と、月に1~2度水曜日も休むようです。

  トイレは男女兼用、和式に洋式のアダプターを取り付けたタイプでした。

ご近所探訪 ~「いさみ庵」

2019年12月10日 | 酔いどれとのさま
  今さらながら地元を再発見してみる企画、これも忘れたころにやってます。

  今回は新丸子を北上して多摩川に近いところ、住宅街にぽつんと佇むお蕎麦屋さんです。

  

  場所はこちら。所在地だと上丸子天神町337です。新丸子駅から徒歩約6~7分、武蔵小杉からだと+5分というところ。13時過ぎに入店すると先客無し。和室8畳間くらいの広さにテーブル4卓だけの小さなお店です。

   お約束

  こういうお店ならラーメンありそうと思ったら果たして。みそラーメンにします。470円と安い。 ラーメンは400円、税別だとしても安いがこれが税込み価格だから今どきびっくりだ。

  

  具の野菜もなかなかいい塩梅で、ビの字(大瓶550円)と合わせて1020円なり

  メニューに目をやれば、やきとり(300円)、おでん(450円)、湯豆腐(400円)などの文字も見える。ちょっと飲んで帰るにはもってこいではなかろうか。

  実はこの2軒横に去年まで銭湯があった。そのため近在の人が湯上りにちょっと寛いで帰る、そんな需要があったのではなかろうか。新丸子にはもう1軒「丸子温泉」がある。ちょっと遠回りして帰ってもいいかもしれない。

塚越に「塚越」はあるか

2019年02月09日 | 酔いどれとのさま
  塚越の相鉄ローゼンがおおよそ3年ぶりに建て替え再開するという。であれば“幻の銘酒”を求めに行くのであります。

  

  場所はこちら

  朝方ちらついていた雪は上がり、大雪かもなんて予報はどこ行った?

  南武線を鹿島田で降りて矢向方向へ。線路沿いを歩くと足先が冷える。着ているオーバーコートはすでに経年30年近いが、親父が対北海道出張用に購入したものなので防寒面では今も申し分ない。民家の前に置かれた植木鉢には雪がうっすらと。

  バス通りへ出て簡単に見つかりました。(冒頭写真

   うぇーい(会計後にサッカー台で撮影)

  天気のせいか梶ケ谷の時とはうって変わり混雑はさほどでありません。レジも待ち時間なくすんなりと。しかしながらここも交通系IC未対応でありぞっとしない。端末を乗せる台はあるのでいずれ設置するのだろうか。


【今日の昼食】
塚越 大むら(幸区塚越2丁目166) 
 ☆タンメン 620円+ビール(大瓶) 670円  

   どこかでお昼と思い、帰りは道を変えてみたら、魅力的なお店があったので吸い込まれます。「塚越」とあえて付したのは、看板どおりというのもありますが、ほど近い下平間にも同名の店があるため区別しているのかもしれない。純然たる蕎麦屋ですがラーメンがあるなら手が出る。せっかくだしビの字も。ここのおばあちゃんがファンキーなお方で、ちびちび飲んでいると「お~い」と声がする。料理ができたぞということだがなかなか素晴らしい掛け声(?)であります。会計に向かうと新聞のクロスワードパズルに夢中、「おにいちゃん、分かんないトコあるんだけど教えてくんない?」 2、3問答える← 昨年の「いずみや食堂」といい、本当に地域密着の名店なのだろう。

「みのかん」

2019年01月29日 | 酔いどれとのさま
  昨年春のこと、いつものようにふらっと「みのかん」へ行ったらのような貼り紙があって休業していました。

  
  

  どうしたのか気を揉みつつ、6月になってツイッターで検索したらご主人が亡くなられたとの知らせがありました。そしてあまり間を置かず、一緒に店を切り盛りしていた妹さん(恥ずかしながらご夫婦と思ってました)も亡くなられ、店はそのまま再び開くことなく廃業となってしまいました。

  初入店から四半世紀余り、近年は夜勤ということもあって平日昼間に単独で伺うことがほとんどで、昼から何にも煩わされずにボーっと飲んでいられる貴重な空間でした。

  月1程度しか行かないながらもいつしか顔を覚えられ、座るや否や「ビールでいいの?」飲み終えるころになると「ハイボール?」

  嫁はんに話すと「平日の真昼間に(店の客層にしては)若いのが普段着で行ってたら印象に残りやすいんでしょ」とのことだった。

   「みのかん」店内

  想い出は数えきれないのですがふたつだけ書くこととします。

  もう何年も前、土曜日の日中と記憶してますが、旧知と飲んでいた時のこと。スーツ姿の、見るからに酩酊している感じの男性グループが千鳥足で入ってきたと見るや、ご主人は彼らを「うちは酔っ払いお断りだよ」と言って叩き出し、暖簾をしまって入り口に鍵を掛けてしまいました。

  店内にお客は少なめとはいえ、旧知ともその光景に目を丸くしました。酔って粗相(場合によっては狼藉)を働く者やら、店もお客様第一の行き過ぎで際限なく飲ませる傾向が見られる中で、こうした行動はよほど信念がないとできないでしょう。この一件で酒に失礼な飲み方は決してすまいと心に決めたのでした。

  聞きかじった話では、この店では酒は3杯までという不文律があったそうな。でもそれは店が定めているわけではなく、なにしろ酎ハイにはロンググラスに25度の焼酎が8割くらい(量にして1合弱)注がれるのだ。それを3杯飲んだらよほど強い人でなければかなり酔うだろう。そのためご主人が酔い具合からストップをかけるのを目にしてそう思ったのかもしれない。実際に焼酎のお代わりを頼むご老体に「もうやめときな」とたしなめることもありました。

   ある日のメニュー

  話は変わって2016年夏でしたか、それまで日祝定休だったところに土曜と水曜が追加されました。

  その直前のある平日に行き、横に座ってたご常連さんとご主人の会話から、どうもたちの悪い客が増えたような感じでした。テレビの影響か酒場巡りがブームのようになり、横浜に3軒だけ残った“市民酒場”でも土曜営業はここだけ。となれば話を聞きつけこぞってやってくるようになったのでしょう。

  給仕はご主人ひとりだし、高齢に加えて腰を悪くなさってるため動きも鈍くなり、時間がかかるようになれば遅いのなんのと悪態をつく輩が現れたのか。話しぶりからの想像なのでこれ以上は何とも言えません。ただ、後に別のある店でも定年で暇を持て余したようなオッサンが、店のシステムが気に入らないようで「(テレビ番組名)を見て来たのにガッカリだ」なんてぼやいてたけど、それならもっと高級店に行くか家で飲んでろと思う。店がどういうシステムを行なおうと自由だし、それに納得して利用するんじゃないのかね? 加えてアンタに他人の酒をまずくする資格なんてないよ

  そんなことやらあって赤提灯の新規開拓は無期限休止しようと思ったわけです。とはいえ足を運んだことがあるお店だけでもすでに一生分あるのでいいかなと。

  水曜はご主人の定期通院で臨時休業することが多かったため定期化したのでしょう。

  主を失ったお店はやがて解体され(冒頭写真)また記憶の中だけのお店が増えました。でも残念とはいえ、こういう終わり方でよかったのかなとも思います。野毛の某有名店が廃業するときはちょっとした騒ぎになったようですし、ここも二の舞になりかねませんから。

  長い間本当にありがとうございました。

  

#いちごチャージ #違うそうじゃない

2019年01月15日 | 酔いどれとのさま
  先月24日のこと、1年ぶりに奥沢の「さいとう」へ足を運びました。嫁はんが仕事で帰りがかなり遅くなるため、腹ごしらえにちょっとずつ飲み食いしてこうと思ったわけです。世間は休日でもあり、鶏肉とケーキ食振興組合()の活動日とあってカウンターにご常連が4~5人だけ。テーブル席はついぞ誰ひとり座ることはありませんでした。

   「さいとう」外観
   ここへ来たらサッポロです

  店を出て隣を見ると、なんだか店頭が華やかなお店がある。チラ見しただけなので雑貨屋か美容院でも開店したのかなと思っていた。写真に屋号が写っていたので帰ってから調べると、ほとんど情報がなく自由が丘.netというタウンサイトにかろうじてあった。どうやら12月に開店したばかりの和食の店らしい。

  店の名は「いちご」、ではなく一期一会のほうでしょうかね。(冒頭写真) 思い立ったが吉日、今日は「いちごの日」でもあるらしいので頃やよし(?)、嫁はんと行ってみました。

  暖簾をくぐると手前にテーブル席、奥にカウンターというちょっと珍しいつくり。17時と早めに入ったこともあってか先客はテーブルに2名のみ。奥へと通されます。なんか密会もできそうな雰囲気です。

   左の小鉢はお通し
   本日のメニュー
   ドリンクメニュー、裏に日本酒なども

  どうやら魚介が推しのよう。ところが実をいうと前日にスーパーの値引き品とはいえお刺身あれこれ食べていたので今一つ気分が乗らない。ポテトサラダ、厚焼き玉子、鰺フライと頼む。玉子焼きは野菜が挟まり、鰺フライにはタルタルソースが。でもお好みでとソースが出されたのだが、これがブル〇ッグの中濃なのはともかく市販のボトルそのままで出てきたので面食らう。 タルタルがじゅうぶん美味しいので使わなかったけど望む人がいるのかな?

  スタンドのメニューに「季節の柑橘サワー」とある。今日は八朔らしい。ふだん行ってる店からすると“濃度”がもうひとつと感じてしまうのはどうしようもない。 でも割り材のソーダに雑味を感じず、これはそこそこいいものを使っているのかな。

  ごぼうの醤油漬けに長茄子の揚げ出しと頼む。どれも美味しい。近所にあったら隣とちょっとずつ飲み食いしてのハシゴが定番化しそう。

   宮崎県産という長茄子、かなり太いです

  入居している建物も新築のようで店賃もそこそこいいのか単価は(ふだん行ってる店に比べれば)高めなれど、いい食材を使ってるようで納得できないものではない。ただメニューに消費税と(税別でした)お通しに関する記載はほしいところ。400円+税では、それで気を損ねる人もいるかもしれない。実際にお通しに関するトラブルもあるようなので。(リンク先は「プレジデントオンライン」2017年10月16日付)

  店内禁煙は最近の潮流か、こちらは元から吸わないけどタバコ嫌いの人にはいいだろう。お手洗いは共用かな。そう広くない店なので。あとクレジットカードが使えました。

  隣は大ベテランの焼き鳥屋、こちらは若手が営む新進気鋭のお店、奥沢の街に楽しみが増えました。 次はお刺身もいただいてみようと思うも、毎度のことながらいつになるかな←

  ところでカウンターの上に東北のいちご煮の缶詰が置いてあったのですが、まさか店名の由来はそれ?(いやまさか)

   お店のデータはこちら

ご近所探訪 ~「いずみや食堂」

2018年12月08日 | 酔いどれとのさま
  かなり前のこと、昼間に小杉から市バス杉40系統で中原に向かっていて、宮内交差点付近で車窓になんとも味わい深そうな店を見かけた。看板に「食堂」とあるがトタン張りにアルミの無機質な扉、町工場や住宅に囲まれた中でなんとも味わい深い。こういう店は手軽な値段で美味しい定食を出してくれそうだと思っていながら、なかなか機会に恵まれないでいた。

  そして先月上旬の金曜日、小杉で会社の健康診断があり、せっかくなので行ってみようと足を運んだ。

  ところが現地に着くとランチタイムのはずなのにシャッターが下りている。廃業した気配はなく臨時休業だろうか。帰ってからネットを繰ると今は夜のみの営業らしい。ちょうど仕事は休みだし翌土曜の夜に行ってみました。

  

  18時過ぎに行くと今度は明かりが灯りやれやれ。扉を開けるとご常連らしき面々で賑わっている。といってもV字型のテーブル配置に、厨房向きのカウンターが4人、背中合わせに壁向きに5人分の椅子があるだけで、キャパは国道より少ない。

  かなり年配の老夫婦で営んでいて、メニューはドリンクのほかにいくつかの定食と一品料理が。まずはと黒ホッピーを頼むとご主人が他の人と注文を取り違えてしまったらしく、お詫びにと女将さんがずいぶんなサービスをしてくださった。

   グラスの中は焼酎ばっかです

  聞くところによると、最近になってご主人が体調を崩してしばし休業、そのまま廃業を考えていたところ、ご常連の熱望もあって夜のみ細々と続けているらしい。たしかに動作がまだぎこちなく、スピードを求められるランチ営業は難しかろう。店の隅にはキープされた焼酎のボトル(というか一升瓶)やら割り材が置かれ、銘々が勝手に取って自己申告で飲んでいる。皆が皆協力的で、某高知県観光特使のテレビ番組でもここまでゆるゆるな雰囲気はなかなかお目にかかれないだろう。

  モツ煮が600円といい値段ながら、どんなものが出てくるんだろうと興味津々頼んでみると、これはもう1人前じゃないだろう。小丼で出てきた。でもうまい。小食な人ならこれで充分ではないかな。ホッピー(外)をお代わりすると、ご常連のひとりがお近づきのしるしにとキープしていたボトル(一升瓶)からお裾分けをくださった。それにしても女将さんといい、一見でそんなに酒飲みに見えたのだろうか。先にビの字を頼んでいなくてよかった。


  そして後、そうまでされては“返し”をせねばなるまいと思いながら、あっという間にひと月が経ってしまった。

  そうして今日も18時過ぎにのこのこと向かいます。暖簾をくぐると先月と顔ぶれは違えどご常連らしき面々で賑わっている。ずいぶん顔が広いんだなと思うも来年で40年らしい。流石にひと月も経てば顔は忘れられているようで「二度目の一見」であります。

  注文は今回も黒ホッピーってあのね…

  

  前回もですがホッピーを入れるスペースがないため、焼酎を一時退避させるグラスが登場したのです。

  しかしながら今回は注文取り違えのサービスではありません。

  

  残念なことに営業継続が難しくなったようで、早々に“閉店セール”です。

  行き届かないことがあると思うのか女将さんの口からはことあるごとに「おニイちゃんごめんね」としきりにこぼれてくる。とんでもない。こんな楽しい店をずっと指をくわえているだけで、最後になってのこのこ現れ、いい思いだけしていくんだから。

  ご常連からは口々に閉店を惜しむ声が漏れる。40年という節目を前に畳むのは甚だ不本意かもしれないが、皆さんの記憶の中にずっと残っていくのだろう。まだ来ようと思えば来られるけど、残った時間は長年のご常連に譲って去るとしましょう。

  (上述の事情から当記事の公開は閉店後といたしました)

川崎通いにくい居酒屋

2018年10月16日 | 酔いどれとのさま
  思うところあって🏮赤提灯の新規開拓をしばらく凍結しようと思っていた。

  さりとて通りかかって気になっていながら足を運べずにいた店まで“無縁”にしてしまうのも忍びない。そんな1軒、高津区野川の「まきちゃん」へ向かいます。嫁はんも一緒です。

  武蔵中原駅からバス鷺02系統に揺られ20分ほど、横浜市都筑区との境に近い「妙法寺下」で降りて目の前です。(冒頭写真

   場所はこちら

  地図調査時代から幾度となく前をバスや自転車で通り過ぎていながら、入る機会がありませんでした。暖簾をくぐると先客ナシ。二代目らしき中年の男性店主さんが驚いたような顔でこちらを見ます。 「二代目らしき」と書いたのは、大女将と思しき年配女性の姿があったからで、どうやら家族経営のよう。壁にはキリンビールの受講終了証が飾られてます。

   ドリンクメニュー

  店内はカウンターと掘り炬燵式の小上りがありカウンターに落ち着きます。それでは生(550円)を1杯、嫁はんはレモンサワー(400円)に。ビの字はさすが雑味がなくうまい。

   ビの字とお通し

  お通しは五目豆腐。醤油をかけてと言われ、仰せのとおりに。料理はピリ辛やさい炒め(550円)、焼きナス(400円)、ジャンボメンチカツ(700円)を。するとどれも値段から信じられない量が出され、嫁はんがいてよかった。一人だったら(若いころならともかく)食べきれなかったろう。

  しばししてご近所の常連さんが現れ、店の人と世間話が始まる。テレビが点いておりこちらはこちらでちびちびと。キリンラガー中瓶(500円)をいただくと、やはりというか生の美味しさが際立つ。

  料理はいろいろあるも串焼きはなく、家庭料理が中心のよう。でも煮物は見当たらないような。冬になったら出てくるのかな?

  お刺身も何種類かあり、サンマの文字も見えるが失礼ながら国道ほどの期待が望めるかどうか。貝柱(800円)にしてみる。

   貝柱の刺身

  写真のようにけっこうな厚みがある。食感からホタテではなさそうでタイラ貝だろうか。聞くのを忘れてしまった。 でもこれまたなかなかうまい。

  お腹がくちくなってきたので退出する。お値段納得ではないかな。

  さてここの最寄り駅はというと横浜市営緑線の東山田ではないかと思うけれど、そことを結ぶ杉06系統は店が開くころには途中の道中坂下折り返しになってしまう。となると小杉、中原、鷺沼からバスしかない。(新城、溝の口は本数少) 気軽にふらっととはいきませんが隠れ家のような利用法もいいかもしれません。駅からは離れていても、意外や野川は居酒屋の宝庫ではなかろうか。

  なお🚻お手洗いは共用、和式に洋式便座のアタッチメントを取り付けています。

  そういえば定休日も聞き忘れました。10年前のネット情報だと水曜定休とありますが変わってないのかな?

昨日の今日で

2018年10月02日 | 酔いどれとのさま
  昨日の帰り、下丸子駅前まで来て不意に笑みがこぼれた。なんとも味わい深そうな店を発見してしまったのだ。となれば入らない手はない。嫁はんを誘ってランチと洒落こみました。

  “目蒲線”下丸子駅を出て右へ。蒲田行きから降りたなら踏切を渡りますがどっちみち右です。ほぼ駅の隣なのですぐに現れます。(冒頭写真

   もはや風格すら漂うショウケース

  店の名は「喜楽亭」、気楽に入っていいものかという雰囲気ですが何も考えず踏み込みます。

  扉を開けると先客ナシ、年配の男性店主さんがタバコをふかして寛いでました。席に着くとおススメはメンチカツとチキンカツだと言われる。それも魅力的だがオムライスが食べたかった。なのでカツはそれぞれ定食ではなく単品で、そしてオムライスをひとつ、せっかくなのでビの字も。アテにミックスナッツが付いてきました。

   メニュー
   サイドB
   グループ席
   チキンカツ
   オムライス

  オムライスにはサラダとスープが付くようですが、店主さんスープをふたつ出してくださいました。

  さすがおススメだけあってカツはうまい。イマドキ風に言うなら柔らかくてジューシーですかね。(あまり好きな表現ではない) オムライスは何かのコンセプトカフェではないのでなんて書かれませんし“おまじない”の類いもありません。

  でもオムライスなんぞ何年ぶりに食べたろう。家で作るにも手間ですし。そもそも東京のベッドタウンには「洋食屋さん」自体があまりないような。あってもデミグラスやらカレーなんてかけなくていい。ケチャップだけの単純オムライスはもはや珍しい存在なのだろうか。

(閑話休題)
  お酒はビの字のほかに何があるのか定かではありませんが、一品料理もあるようなのでいつか夜にも訪れてみたいものです。ショウケースのとおりだとウヰスキーや日本酒もあるんですかね? でも踏切や電車の音をBGMに一献というのはノスタルジックかもしれません。

  
  
  

  帰りはこれが来ました。(多摩川園駅にて撮影) 東急線からの撤退が決まり、ここでの活躍もあと僅かです。でも譲渡先ではあと30年使う予定だとか。一部では鉄道会社と車輌とどっちが長持ちするかのチキンレースかよとの声も聞かれます(不穏当

  でも本当にあと30年使ったら車齢は80年を超えます。床下機器は交換されているとはいえ車体はほぼ製造時のまま。某鉄道会社がかつて「価格半分、寿命半分」と謳い“走るンです”と揶揄された車輌に対する反駁なんでしょうかね?

  今日も暑かったですね
  

  1000系の未更新車もドア上に電光掲示板やドアチャイムの設置工事が施工されているようです。

東京で唯一?

2017年11月28日 | 酔いどれとのさま
  懐かしのお店、行ってみたいお店は数多あれど、なにせ体はひとつしかない。ではと休みのたびに飲み歩く予算も体力もない。そんなこんなで「久しく行ってないな」と思ったら3年前だったり5年前だったりが常態化してきた。

  そんな一軒、奥沢の「さいとう」へ。ここも2014年1月以来って4年近いか。

  1710時くらいに着くと真っ暗。「」と思うもちょうど暖簾や提灯を出しているところでした。すでにカウンターには先客が2名おります。

   うぇーい

  焼き鳥をカシラやレバーなど4種類ほどと、お通しはないのでお新香を頼み、つまみながら串が焼き上がるのを待ちます。

  そしてここへ来ればおでんですな。これが楽しみで来るようなものですから。

  

  昔は何があるのかなと鍋を覗き込んでましたが今はリストを持ってきてくださいます。種1個が巨大なのも変わらない。

  こうなると日本酒がいいかな。樽ハイを頼んでいたものの、それはチェイサー代わりにして深山霞、続いて高清水を冷やで。

  某高知県観光特使のテレビ番組も楽しみに見ているけど、日本酒の冷やを「常温」、煮物の出汁を「スープ」と言うのだけはいただけない。

  壁の品書きに「グリーンセット」なるものがあり、これは初見だ。何も考えず頼むと、グリーンリーフに、刻んだネギとゴマをゴマ油で和えたものとマヨネーズベースのドレッシングが付いてきた。ネギを巻いてドレッシングをつけて食べるというシロモノのよう。焼肉屋にありそうなメニューだがうまい。

  

  主な品書きはこちら。初入店からもう四半世紀以上になるけどあまり上がってないなと思ったら外税に変わったよう。(10円未満は切り捨てか)

  拙者も方々に好きなお店があるけど、東京都内ではここが唯一じゃないかな?(それがタイトルの由来) 武蔵小山はあちこちに知り合いの目があるので入りづらかったり、好きだった店は畳んでしまったりで…。

  さてここのおでんをいただきに、今シーズン再びの訪問はあるか

ご近所探訪 ~「我門」

2017年11月01日 | 酔いどれとのさま
  家の近くなのに行ったことがないお店というのもまだまだあり、そんな1店を。南武沿線道路沿いにある「焼肉我門」です。“がもん”と読みます。

  ディナーで焼肉しこたまというほどの予算はなくランチなら千円前後とあるので比較的お手軽でしょう。

  ところが行ってみると店舗サイトのランチメニューのほかにもいろいろあるようで、かなり廉価にも楽しめるよう。

   店頭の日替りメニュー

  13時過ぎに入ると先客はサラリーマン風の男性2人組だけ。若い男性店員さんがどことなく挙動不審なのはどうしてだろう?まだ日が浅いバイトくんなのかな?

  ミックスランチというのが面白そう。4種類のおかずから2種類を選ぶもので、ではメンチカツと薄焼きカルビをチョイスします。

  

  出てきたのはこのようなお弁当スタイル、スープも付いてます。ビの字はサッポロながら、基本的に水曜日は飲まない日に充てているので注文したのはこれだけです。

  メンチは作り置きか冷めてるのが残念だけど味はいい。 量も申し分なく、焼肉やスープは味が濃い目で酒が進みそう。

  500円からあると分かれば、平日のお昼に困ったらじゅうぶん使えます。

  会計時にはチューインガムを1枚くださり、ガムを噛むなんて何年ぶりだろう?



  場所はこちらです。

ご近所探訪 ~「コナモン」

2017年09月19日 | 酔いどれとのさま
  今月上旬、近所にお好み焼き屋さんが新しく開店しました。駅の真向かい、ドトールコーヒーが入るビルの4階です。

  ちなみにその前にあった「KARIN KARIN」という店は、廃業ではなく銀座へ移転したとのこと。(リンクは食べログ) ずいぶんな距離をお引越しなさったものです。

  

  ビルの前には看板が。ランチメニューのシートを剥せば下にディナーメニューが現れる仕組みです。

  エレベーターで向かい、ドアが開くと品のいい感じの白髪紳士、というかおじ様がお出迎え。これには意表を突かれました。もっと若い人が経営してるのかなと。 厨房にはヤングの姿があります。

  13時過ぎに入ったためか店内はガランと。天井のスピーカーから流れる音楽が響きます。

  

  そしてドリンクメニューがこちら。せっかくなのでビの字を1杯、銘柄はサントリープレミアムモルツで、武蔵中原ではかなりのシェアを占めるのではないかな? なにせ府中の工場から南武線の貨物列車で運んできますから。そうですよ、タンクの中身はビールですよ。

   

  さて注文したのは豚玉(650円=ランチ価格)と焼きそば(700円)を嫁はんと分け合い、それと味噌汁お新香のセット(100円)を付けました。自分で焼くスタイルではなく、焼かれたものが出されます。

  お味はそこそこ、キャベツのシャキシャキ感は家庭ではなかなか難しいですね。ただ、量が物足りなく、お好み焼きより高い焼きそばに納得されるかというと、これも判断しがたい。700円や800円なら周辺店の定食と同程度だし、関東では「軽食」の部類にランチでそこまで支出するニーズがあるのかどうか。あくまで夜の営業がメインでランチはおまけみたいなものなのか。

  食べログのページを見ても、夜のおつまみにちょっと面白そうなものがあるので、そっちを楽しみにしてみましょうか。

飲み放題雑感

2017年08月06日 | 酔いどれとのさま
  居酒屋でよく「飲み放題」というコースを見かけると思います。1500円が主流でしょうか、それも消費税込みだったり別だったり。1200円なら安いなんて声も聞かれます。

  拙者がよく行くお店には斯様なシステムはなく、好きに頼んで飲んだ分だけ支払う、いわば“従量制”とでも言うのでしょうか。

  あるとき、ふと自分の飲み代のうち、お酒に占める割合はどれだけなんだろうと計算してみました。日ごろあまり考えず飲んでいたわけです。

   「みのかん」店内
  

  まずは横浜が誇る市民酒場「みのかん」、ビール大瓶460円、酎ハイは25度の焼酎が約1合入って380円、ハイボール260円、これだけでもすでにアルコール量は相当なもの。いつもはビール1本と酎ハイ1杯またはハイボール2杯なので、前者なら840円、後者なら980円ということに。

  参考までにこの写真のたこさしみ300円、モツ煮は330円なので(おでんは無料)〆て1470円or1610円となります。

   「国道下」の生ビールジョッキ

  次いでおなじみ「国道下」はというと、ジョッキ生は500円から550円に変わったのか据え置いてるのか判然としない。なにせ値段が書いてないし聞くのもヤボかなと。

  焼酎が6割ほど入るレモンサワーは350円(サワーと焼き鳥4串で550円支払っていった御仁がいたので)、したがってジョッキ1杯とサワー2杯で1200円か1250円ですな。

   「まるみ」のジョッキ(柿の種は無料)

  お次は武蔵小杉の「まるみ」です。ジョッキ440円、サワー類は320円なのでビ1サ2で1080円です。

  あるとき入ったら横に座った中年男女が、新百合ヶ丘の某チェーン店の酒がまずくてがっかりという話を始めた。サワーは薄いし生ビールも美味しくないし、やっぱこの店がいいわ~と。生ビールはサーバーの手入れが味を左右するのに加え、たいていは新人の仕事(個人店なら熟練の仕事)だから期待すべくもないのかな。最近はボタンひとつで注いでくれる機械もありますね。

  ここのサワーは焼酎に割り材を加え、最後に氷を入れるという独特のスタイルです。

  
  

  そして最近お気に入りの平間駅近くにある「(のん)」、生ビールは中ジョッキながらチェーン店サイズ(という表現があるのかはさておき)なので先述の2店に比べれば小さいものの350円なり。ホッピーは中のおかわりが付いて500円のため、ビ1ホ2で1350円、これだけ飲めばべろんべろんかな。

  若いころはよく飲んだし、飲み放題が割安に感じて幹事さんも会計が楽だしいいことづくめだったかもしれません。でも歳を重ねてきて昔ほど飲み食いできなくなったのか、店に入っても支払う金額はずいぶんと減ったように感じます。

  あるいは安く飲める店を見つけるアンテナが発達したのか、それならそれでまた楽しいかな?

BACK TO くるまや

2017年07月25日 | 酔いどれとのさま
  お気に入りのお店でも、ちょっと気を抜くと何年もご無沙汰になってしまう。そんな1軒、我が家から歩いて15分くらいの「くるまや」へ久しぶりに行ってみます。

  調べたらもう3年も前でした。(前回訪問時の記事

   看板アップで

  以前通りかかったとき、ずいぶんと構えが変わったと思い、どうやら息子さんが店を継いでリニューアルしたらしい。その際に屋号も「車や」からすべてひらがなに変えたよう。

  店内も、厨房やカウンターの位置は変わらないが、小上がりだった場所はテーブル席に、奥の個室もセミコンパートメントスタイルになった。以前は本当に昭和の居酒屋という感じの雰囲気、今は若い人でも楽しめるようにと、それでいて落ち着いた雰囲気もある。

   

  まずはビの字を。サッポロだが赤星は置かなくなったのか。素直にうまい。普通の黒ラベルなのだがビールってこんなに美味しくなれるんだなと再認識する。

  気合いの入っていたお通しもなくなり、メニューも刷新された。刺身や串焼きも姿を消したのはちょっと惜しいかな。定番メニューのほかに日替りも。グリーンサラダをハーフで、タコ・セロリ・キュウリのマリネ、ピクルス、そして“信州スタイル”とある鶏のから揚げに期待感がわく。

  サラダはハーフにしては量があり、嫁はんは「これでハーフならフルサイズだとどれだけ?」と。実は厨房で他のお客さん向けに作っていたのが見え、ほとんどジャングルでしたよあれは。

  さらに嫁はんが、マリネのキュウリを見て、「これはおキュウリ様だよ」

  どういうことかと思ったらキュウリでも高級品種らしい。確かにサラダのキュウリと見た目が違うし味も甘みがあり水分が多い感じだ。スーパーなどで一般的に手に入るものなのか分からない。ちょっと気づきにくいひと工夫、ニクイね。(昭和的表現)

  次いで日本酒を。久礼の辛口純米は片口に注がれる。後で帰ってから「太田和彦 ふらり旅 いい酒いい肴」を見ていたら、太田氏が横浜の居酒屋で同じものを飲んでいてクスッとした。

  さて“信州スタイル”という唐揚げは、山賊焼きともまた違う、というか見た目は普通のから揚げなのだが、ニンニク強めなのかな?

  

  こちらはシークヮーサーサワー、キンミヤ焼酎が3分の1ほど入り、果汁も濃いめなので飲みやすい。なので調子に乗ってクイクイやると、後で効いてくるパターンだ。

  茄子の揚げびたしや山芋の竜田揚げもいただいて、納得のお会計。

  中原区はなんて酒飲みに厳しい町なんだろう。いいお店いっぱいあって目移りする。

  なんて嫁はんに話したら「そんなのはアナタだけだよ。たいていの人はいつものお店でいつものお酒だから

  浮気性でごめんなさい…(´・ω・`)

  そういえば店内は禁煙だったのかな? 誰もタバコを吸ってなかったし、このところ飲みに行っても喫煙者は少数派なので気づかなかった。

  するとお店のサイト店へのアクセスのページに店内禁煙である旨が書かれていました。