とのさま不経済新聞 by 雲葉

「よるのとのさま」から改題(2013年2月1日)

ひとえきとなり ~第3回「衣笠→北久里浜」

2018年08月27日 | とのさまの漫遊
  前回から7ヶ月ぶりとなりました。

  通勤定期の有効期限が切れそうなこともあり、継続購入を兼ねて出かけます。

   京急にグリーン車はありません

  横浜からまずは京急急行で新逗子へ。目の前に停まった車輌が弱冷房車だったのだけど意外や涼しい。それだけ外が暑いということか。

   新逗子駅南口

   北口側の踏切から

  

  横須賀線の駅へ移って久里浜行きに乗り込みます。ちょっと面倒なことをしたのは、逗子海岸駅の名残りが何かないかと思ったことと、このほうが運賃が安いのです。(横浜~衣笠が637円に対し、横浜~新逗子308円+逗子~衣笠216円の計524円)

  逗子に来たのはいつ以来だろう。子供のころは伯母が勤めていた会社の保養所が葉山にあり、よく泊りがけで海水浴に来ていたもの。まだあるのかなと思うも具体的な場所を忘れてしまった。

  

  さて横須賀線は逗子始発の4両編成、そこそこ席が埋まっています。出発すると車窓に元京急の車輌がチラリ。第一運動公園に飾られているデハ601らしい。逗子へは横須賀線利用がほとんどだったこともあり、乗った記憶は僅かしかない。

  長いトンネルを抜けて衣笠に着いた。(冒頭写真)横須賀線の車輌にブラインドがないというのも平和の象徴なんだろうか。軍事機密のためにブラインドを強制的に下ろさせられたなんてことが繰り返されぬよう願う。

  無事に定期を継続し、大通りをてくてく。昼食(後述)の後、横須賀佐野南局を不退転の決意で正面突破する。女性の局員さんに「スタンプの色は青でもいいか」と問われる。過去にもまれに聞かれたが、やたら黒にこだわる人がいるんだろうか。

  衣笠十字路交差点には歩行者用地下道がある。そこの出口案内は近くの児童による手書きだった。パン屋さんがあるよ!スーパーがあるよ!でもCMになるから店名は書けないんだ!というところなんだろうか。

  

  

  さらに線路沿いに歩を進めると、シャッターが1箇所だけ開いている建物があり、入り口も開いていたので覗いてみると和菓子屋さんらしい。某所に簡単な手土産でもと思っていたので頃やよしでもある。ところが屋号もなにも見当たらずいぶかしんでいたら奥から店主さんが現れやれやれ。購入したレシートから「松屋」が屋号のよう。

  引き続き久郷局、森崎局と制圧して北久里浜駅へ向かいます。

   こういう人道橋は渡らねばという気にさせられます。

  

  「立ち呑み」の文字に惹かれますがここは忍の一字とします。

   着きました(駅舎の写真を撮り忘れたので)

  日は高く、時刻はまだ15時なのですが、このあと嫁はんと待ち合わせているため、これにて撤収といたします。


【今日の昼食】
玉寿々(横須賀市衣笠栄町1丁目5) 
   大通りの屋根付き歩道を歩いていると目に入りました。一面に貼られたメニューが多彩で迷いそうですが、こういう掲示を見たら思いっきり惹かれます。
  
  今日はピンポイントで27日じゃないですか!(毎度くどいながら下調べはしてなく偶然です) 小上がりに通され、せっかくだしビの字をも。樽生は神奈川県内広域麦酒企業団()ながら、目に留まった冷蔵庫を見るとキリンラガーがあったのでそれを。昼から飲もうという人はいないのか、まだメニューには出ていない。待ってる間にメニューを開くと、蕎麦類のほかに定食や子供向けもあり、つまみの一品料理も多彩で、昭和の大衆食堂といった様相だ。
  
  その「そば弁当」はというと、とんかつに煮しめ、卵焼き、ごはんに蕎麦と盛りだくさんでアテにもなる。特筆ものは煮しめで、写真には隠れてますが高野豆腐も入り、この味加減が絶妙です。なお拙者が出入りしたのは裏口のようで、アーケード商店街の反対側がメインのようでした。お勘定は計1570円だったのでビの字は550円ということか。
  
  お手洗いは和式と洋式がそれぞれあります。あとテーブルに吸い殻入れが見当たらなかったのですが禁煙なのかな? 表示もなにも見当たらなかったし(気づかなかっただけ?)吸ってる人もいないので。

こすぎ途中下車の旅

2018年08月04日 | とのさまの休日
  「あ~らら雲葉さん、今日はどちらへ?

  途中下車というと相変わらず滝口順平なんですよね。没後そろそろ7年になるというのに。

  東急が武蔵小杉駅で「駅ソト立ち寄りキャンペーン」なる企画を行なっているらしい。(リンク先は7月30日付お知らせ)

  ホームの上階にあるスクエア口を出て、90分間途中下車してあちこち楽しんでいってくださいというものだ。試みとしては面白いと思うし、評判が良ければ他の駅にもと考えるかもしれない。

  ところが利用案内を見ているとちょいと気になる一文が目に入った。「スマートフォンのWi-FiをONにしてください」とある。あいにくとスマホは持ってないがタブレットでもいいのだろうか。とりあえず試してみます。

  小杉がほぼ地元の人間にとって“途中下車”するためにはまず他へ出向かなければならない。で、向かった先は白楽、久しぶりに六角橋商店街を歩いてみます。

   まずはお昼
  

  十数年ぶりに「天せ」の暖簾をくぐります。540円と学生時代から変わらない値段、と思い込んでたら、過去記事に「学生時代は450円」とあり、記憶なんて当てにならないものですな。 でもこの13年の間で消費税分が上がっただけとは頑張ってます。ビの字(中瓶560円、小鉢付き)も頼んでちびちびと。金曜日のごはん大盛り無料も変わってません。

   大人の休日うぇーい

  時刻は13時半過ぎで先客ゼロ。ところが食べてるうちにぞろぞろやってきて満席近くなり、さらにやってきてのんびりできる雰囲気でなくなってきた。最後は追い立てられたわけではないけど、半ばそんな気分で退出した。

  その後は仲見世の珈琲文明へ。近ごろ旧知のひとりがアジト(?)にしているらしく、どんなお店なのかと踏み込みます。入口には「混雑のため提供までお待ちいただく場合が」との旨が掲出されている。別に急ぐわけでもなしと扉を開けるとカウンターはゼロ、2階は満席(といっても広くない)らしいが1階のテーブル席も1組だけ。ならば30分まで待つこともなかろう。

   珈琲文明外観
   アイスコーヒー

  結果としてマスターひとりで切り盛りしているために時間がかかるというだけのこと。さっと飲みたいなら坂上のド〇ールでも行けばいいのだ。

  メニューを開くとアイスコーヒーが620円… 先日のかき氷といい、近ごろ喫茶で贅沢するようになってきたな。

  待ったのは10分ばかし。ブラックで半分ほどいただき、クリームを半量入れてみる。するとこれが濃厚で、決して安物のフレッシュなんかではなさそう。純乳脂ではないかな。次いでシロップを加えると強いながらも整った甘みになる。なるほどこういうところが値段なのか。

   これが残るのは白楽と東白楽だけ?

  駅のこの表示が懐かしく感じます。新型ATCのためか、電車接近の直前に点灯するようになり、ほんのわずかな間しか見られなくなりました。(

  次いで菊名駅へ。新しくできた横浜線との連絡口を視察します。概要は東急の駅構内図をご覧いただくとして、旧来の西口利用者にしてみれば横浜線が遠くなったわけで、さりとて今までの改札口を存続させるだけの利用者は数がいないということなんだろうか。

  そしていよいよ本来の目的である武蔵小杉へ向かいます。(やっとかよ←)

  エスカレーターを上がりスクエア口へ。自動改札ではなく駅員がいる窓口に行きます。するとICカードを窓口にある白い端末にタッチするよう求められる。音もなにもしないため離すタイミングに戸惑う。そしてタブレットのWi-Fiを確認する。駅員からもWi-FiをONにするよう告げられた。なにか特殊な回線でも使ってるのかなと接続先を見ると、携帯電話会社のもので変わったところはない。そして館内をうろうろ。南口は“閉店街”になってるし、ケータイショップでアクセサリーの下見やら休憩所で腰掛けて過ごした。

   東急線には扇風機が似合う(※個人の感想です)

  

  20分程度で再びスクエア口へ。出場時にタッチした端末へ再びICカードをかざす。やはり音もなにもしない。なんとも狐につままれたような感覚だ。

  ところがタブレットのWi-Fi使用量を見るとグラフが上向きになっている。やはり何らかのデータのやり取りを行なっていたのかと推測される。(Twitter程度でここまで増えないし動画などは見ていない) しかし当方は東急線アプリは入れてないし、ICカードとタブレットの紐つけもしていない。これで何の解析がなされるだろうとますます謎めいてきた。

  新丸子までひと駅乗って出場し、ICカードの利用記録を印字してみるも特に記載なし。PASMOとSuica以外(Kitaca、はやかけんなど)では不可なのかなとか、Wi-Fiを切ったらどうなるのかなとか、期間は10月末まであるため、また試してみたいと思います。


   色式信号機時代は、駅手前の信号機のふたつ手前の信号機を通過したときに点灯する仕組みでした。そのため上りでは東白楽駅進入時から点灯していました。

(9月2日追記)
  都内の自宅へ戻る途中の妹と待ち合わせ、このサービスを利用してもらいました。

  ICカードをタッチする端末の前にはディスプレイが置かれ、認証すると画面が変わり音がするようになっていました。拙者の時は駅員さんが出し忘れたのか後から追設されたのか定かではありませんが。

  Wi-Fiをオンにする理由を妹が駅員さんに尋ね(ずかずか、もとい堂々としてます)要は動向調査のためとのこと。利用者のうち館内にとどまった人と、Wi-Fiが届かない館外へ出た人の数などを調べているという。我々は駅から離れた味奈登庵で食事してららテラスで買い物していったので“館外利用”にカウントされたのだろう。

  90分とは短いようでけっこうあります。好評を得てさらなる期間延長、また他の駅にも広まることを期待したいと思います。