とのさま不経済新聞 by 雲葉

「よるのとのさま」から改題(2013年2月1日)

おいしいビールが飲みたくて

2012年05月23日 | とのさまの漫遊
  チェックイン時に申し込んでおいた朝食を食べに5階のレストランへ。セルフサービスでパンとサラダに飲みものといった簡素なものだけどまずまず。これでひとり200円の追加なら安いのではないかな。

  のんびりとチェックアウトして駿府城公園へ。その道すがら静岡鷹匠局を制圧します。昨日とうって変わって天気は上々、公園に入るとニャンコがお出迎え。

  

  庭園や巽櫓を見学。そこでは中学生が職場体験学習らしく、出迎えやチケットの受け渡しなどを学んでるようでした。

  県庁の21階展望台へも登ってみます。残念ながら富士山は望めず。今月になって20階に新たにレストラン「ふじのくにTERRACE」が開業したようなれど、役所の食堂にしては価格は観光地並み。もっともここは観光客向けか。そのくせ土日祝日休みというところだけ役所っぽい

  昼近くなって静岡駅へ向かいます。途中に“秘密のきっぷ売り場”があり、浜松までの乗車券を秘密価格で購入できました。ちなみに2軒あり、価格はどちらも同じでした。

  駅前の案内地図を見ると静岡駅南口局ができているよう。局番号からして近くにあった静岡稲川局が移転改称したものらしい。

  普通列車で浜松へ。運用の都合か、この時間で6両もつないでいるためすいている。VVVF車なれど211系と混結のため、カム軸進段や直並列制御切り替え時のショックが伝わってきてマニヤ的には面白い。そういえばいつの間にか電車の出発合図がブザー式になっているんですな。最新式の電車なのにブザー音といい各種計器類やドアロック解除の鍵といい、所々アナログが残っているのに妙な安堵感を覚えます。

  歴史ある東海道線では新駅の部類に入る西焼津や六合、愛野、豊田町といった駅周辺にも住宅が増えたものの商店はあまり見当たらない。みなどこで買い物しているのだろうと他人事ながらキニナル。

  浜松に着いたらまずはお昼を物色。アーケードの砂山銀座商店街 ―別名「サザンクロス」とは大きく出たものだ― は一斉定休日のようで残念なり。ただ昔よく三菱サイダーを買っていた「高橋食品」は休業中らしい。

  嫁はんの希望もあり、せっかくなので“うなちゃん”でもと思うものの、このご時世ではほぼ飲み代に相当してしまう。静岡の料理屋でも、店先に相場の変動が激しいため時価とする旨、そして本日の価格が掲示されていたくらいだ。

  遠鉄百貨店に入ると地下の食品売り場に弁当があり、国産うなぎ使用品が1260円とまぁ手が届かない値段ではない。レジの横に電子レンジがあり、同じフロアに食事もできる休憩コーナーもあったのでそれをいただいた。うなぎは小ぶりなれど、ふっくらしていてさすが。

  食後は友への通信文を出しに風景印を求め浜松局へ。本来は無関心なのだが「ゆうちょ銀行浜松店」に変わっているはずであり、ゴム印1をも求める。

  次いで北上して浜松連尺局をも制覇し浜松城へ。実はこの地へは13年前、まだ結婚前に当時京都に住んでいた嫁はんと来ているのだが城は記憶から抜けている。嫁はんは覚えているのだが。そして城の真ん前に来てようやく想い出した。

  結局入城はせず、その後は市街をてくてく。アクト通りなんてのができて遊歩道やら公園やら、ずいぶんと変わりましたなぁ。アクトシティ屋上の公園にはショパンの像が。

  

  そしてこの旅のメインイベント、浜松のもうひとつの“お城”、マインシュロスの門をくぐります(冒頭写真)。

  ここも13年前に今の嫁はんと利用しました。今年の3月にメニューが変わったらしいけど当時に何を食べたかなんてもはや覚えてません。それに店の規模にしては品数が少ないかな。簡略化したのでしょうか。実は明日(24日)の夜は貸切が入ってるらしく、1日違えば悔しい思いをするところでした。今年で開業15周年とのことですが、当時から結婚式の二次会に用いられるなど変わらぬ人気店のようです。

  定評あるビールはさすが。料理も単価は高めなれど味が良かったり量がそこそこあったり。小食な人ならピクルスでお腹いっぱいになれそう。浜名湖産というアサリのワイン蒸し(780円)も身が太い。都内で同じものを食べたら千円はするのではないかな。そのため独り向けではない感じもあるけれど、中には単独来店という御仁もおりますな。好きなもの1~2品だけ愉しむというのもまた趣か。

  料理

  会計時には13年前に作ったポイントカードを13年ぶりに出してみます。なんと使えました ポイントは無期限らしい。でも次回は13年より短い期間で訪れたいものです。売店にも立ち寄ってオリジナルのジョッキを求めました。ポイントカードを呈示すると割引が受けられます。

  マインシュロスでした。なんかもう、夢のようなひとときでしたね。長い時の空白を埋めてくれるような美味しいお酒と料理を存分に堪能しました。でもね、まだもう少し夢を見ていたいと思いますので、もう1軒くらい寄ってから帰ろうと思います。では (今回もに仕掛けが?)


  店を出て線路を越えて南口方面へ。すると店どころか住宅街で辺りは真っ暗。人影も車も見かけない。政令指定都市の新幹線停車駅から徒歩5分でこの光景というのは貴重ではないかと思ったけれど新横浜の方が上か

  帰りは最終の東京行き「こだま号」で。13年前は0系でしたが今は700系です。ぷらっとこだまの格安プランなれどグリーン車を奮発します。売店でビールを引き換えようと思うも遺憾ながらヱビスはなし。置いている気配すらなくプレミアムモルツにします。ところが後に車内の電光掲示では新幹線での旅のお供にヱビスビールなんて広告を流しているではないか。置いてなきゃ話にならぬとサッポロビールに苦言を呈しておく。

  

  さて車内に入ると先客ゼロ。天下の東海道新幹線で“貸切”というのも滅多にできない体験ではないかな。


【行程】
[静岡] 12:03(東海道線761M クモハ313-2515 = 6両)13:15 [浜松] 21:20(東海道新幹線「こだま684号」9号車11番AB 719-19 = 16両)22:58 [新横浜]

シリーズ逆行の旅 ~第25回 岳南鉄道

2012年05月22日 | とのさまの漫遊
  あまり幸先のよい旅立ちとは言い難かった。朝っぱらに南武線で人身事故、ダイヤは回復して中原1125時の川崎行きに乗り込むと、川崎駅の手前で停車する。京浜東北線が川崎‐鶴見間で異音を感知したとかで止まり、そのあおりでこちらも折返しに支障が出ているらしい。東海道線にも遅れが出ているとのこと。

  川崎駅に着くと1番線に停まってるのは所定1130時の小田原行き789Mだそう。しかし動き出せば続行運転で、所定1140時の791Mは約10分延、そして当方が乗る部分快速「アクティー」はその3分後に来た。(行程表は実際の時刻)

  改めまして、当方も結婚そして川崎生活10年となり、その記念として嫁はんと1泊旅行と洒落こみました。行き先は静岡&浜松です。たいていすいているので狙っていた14号車のボックス席を確保でき、どうにか落ち着きます。

  先行の791Mを大船で追越し(所定は平塚)、飛ばしに飛ばして国府津では回復どころか1分早着に。相変わらず旧型の113系でダイヤを引いているためで、良いのか悪いのか。

  熱海で乗り換えて沼津で降ります。ここから目指すは岳南鉄道の終点、岳南江尾です。

  富士駅行きのバス

  じつはこれに乗るのはちょっとしたドキドキもので、運行する富士急静岡バスのサイトを見ても時刻表に掲載されているのは主要停留所のみで運賃表はない。

  南口から発車したバスは線路をくぐって北上します。国道1号に差し掛かった江原公園交差点を左折、すぐの西熊道交差点を右折して生活道路のような道に入り込みます。バスは車体も小ぶりながら道幅が狭いため行き違いに苦労することも。時にはどちらかが待って対向車をやり過ごします。

  沿道風景は平凡な片田舎の住宅地ながら、学生向けのアパートや寮も少なくありません。そしてやたらにコンビニが目立つ。多くは米屋や酒屋がフランチャイズ化したのだろうが少し進めば大手チェーンの看板がある感じ。逆にスーパーはあまり見かけません。

  新幹線の下をくぐって、最寄りは江尾だけれど、もう少し乗って増川で降ります。江尾までなら670円、増川は730円でした。PASMOが使えるようなので2人分をSuicaで支払いバスチケットを得ました。こういう時でないと使えませんね。

  ここで雨が降り出し、傘を差して富士神谷簡易局を不退転の決意で正面突破します。雨は強まることなく、途中道路だか工場(私有地)だか分からない場所を歩いて江尾駅へ。ホームに電車は停まっていて車内灯も点いてますが(冒頭写真左)乗る電車はそれではなさそう。

  岳南江尾駅(外から)
  同(ホーム側から)
  幕回しの合間に

  車輌は元京王井の頭線3000系。ここでは7000系を名乗ってます。この路線も今春で貨物営業がなくなり、はたして旅客のみで生き残れるのかどうか。後部の小田原機器製運賃箱前に陣取ります。これもずいぶんと旧式で、新500円玉の両替には対応してない。若い背広姿氏がその新500円玉を両替しようとするも戻ってきてしまい諦めた様子だった。

  乗客はそう多くなくのんびりした道中で、20分ほどで吉原へ。乗換え口で運賃を支払い、東海道線の乗車券を求めに窓口へ行くと硬券を売っている。今回は通しで買うより区間ごとに買ったほうが安上がりのようなので、その都度買っているのです。

  入場券も一緒に求めて草薙まで乗ります。

  7000系のスピーカーには京王帝都の名残が  吉原→草薙の乗車券(使用済み)

  ホテルは静岡市街なのですがわざわざ草薙で降りたのは、ホテルが新静岡駅前なのと、久しぶりに静鉄に乗りたかったから。チェックイン予定時刻を18時にしていたので、駅周辺を散策して17時の防災無線を聞いたところでちょっと目をつけていた店の暖簾をくぐります。

  草薙駅近くの「たくちゃん」

  国鉄と静鉄の間にある「たくちゃん」は魚介がメインの店。最初から長居する気はなく申し訳ないけれど、開店直後から続々とお客が来て、グループの予約もあるようで早々に断りを入れている。店自体も広くないけれどそんな人気店なのか。

  お通しは黒はんぺんも入ったおでん風の煮物。その黒はんぺんは刺身も焼きもあり、焼きだと少し高い。せっかくなので刺身でいただこう。それと串焼き何本かとしめ鯖を。軽く口に入れて40分弱で退出しました。

  いや~、のっけからいいお店でしたね~。それではこれから市街へと入っていきますので、ぜひとも2~3軒は探したいと思います。では (に仕掛けが?)

  静岡鉄道の電車

  今宵の宿はホテルシティオ静岡です。トラベル経由でツインルーム8000円だった。部屋もベッドも広めで居心地はいい。そして荷物を置いたら“夜遊び”に出ます。まずは話の種にと静岡おでん街がある青葉横丁へと。簡単な地図をプリントアウトしてきたのでそれを頼りに。

  ところが行ってみると異様な雰囲気だ。店の構えはどこも同じようでカウンターだけという店内の造りも同じ。ところが満員かそれに近い店と、お客が誰もいない(比喩ではなく本当にゼロ)店のどちらか。人によってはこれ幸いと“貸切”を楽しむだろうけど、他店の賑わいを耳にしながら二人でもそもそと食べるのもなんか居心地悪そう。よってここは見送った。後に再び通ってみたのだがその対称ぶりは変わっていなかった。今日がたまたまと思わずにいられない。

  そしてこれという店が見つからないまま30分近くも歩いただろうか。妙に賑やかな店を見つけ、いったんは通り過ぎようとしたものの外から見えた厨房で作ってる料理がおいしそうなので振り返って暖簾をくぐります。

  2軒目の「多可能(たかの)」

  店に入ってまず目に飛び込んだのは某高知県観光特使のポスター。ここも来てたのかと帰ってから調べると2004年5月3日に登場していた由。8年前じゃ見てなかったわな(くどいようですけど下調べは全くせずに来ています)

  カウンターに通され、やはりまずビールはと品書きを見ると、あれうれしやキリンハートランドの生があるではないか。そして嫁はんたっての希望で桜えびのかき揚げを。店頭にそれの札がひとつぽつんとぶら下がっていたのも気になったのだが。

  生いわしを頼むとしこいわしのこと。「ながらみ」という聞き覚えのないものがあるので尋ねると、小さな巻貝の一種で、カウンターの大皿に乗っているのを見せてくれた。

  ながらみ

  塩茹でしただけというがなかなかいける。串焼きもあるけれど単価が高めだなと思っていたら、隣の席のが目に入って納得した。バーベキュー並みとまではいかないけれどひと串が大きいのだ。後で嫁はんが話していたのだが伝票に新聞チラシの裏を使っていたらしい。そういう細かい経営努力で良心的な価格を保っているなら嬉しくなる。

  飲み食いしている間にもひっきりなしにお客が訪れるものの残席はカウンターに1のみ。小一時間ほど経ち適当に料理を片付けたところでまた2人組が来店し、女将が断ろうとするのを制して退出した。

  ちまちまと飲み食いしているだけなので余力はある。まだ桜えびの刺身を食していないため3軒目を探しました。

  3軒目「ほうとく」

  暖簾をくぐると先客は2人だけ。それも組ではなく別々のよう。カウンターと小上がりがあって若い店主が独りで切り盛りしている。

  お通しはないシステムで、お目当ての桜えびにモツカレー、それと新たまねぎのフライを。カウンターにネタケースはあるものの中はからっぽ。耳に入ったご常連の話から、どうやら別の人の店をなんらかの事情により居抜きで引き継いだらしい。料理も決して悪くなく値段も良心的で、こういう店が新丸子や鶴見あたりにあったら大賑わいだろう。なんかいろいろと損をしているのではないか、そんな感想を抱かせる店だった。あるいはここも今日がたまたま静かなだけなのか。

  ホテルへ戻って軽く飲み直し、静岡篇は明日も続きます。


【行程】
[川崎] 11:53(東海道線3757M サハE233-3004 =15両)13:07 [熱海] 13:12(同1439M クモハ211-5033 =3両)13:31 [沼津] 14:00(富士急静岡バス 730円)14:50 [増川]~[岳南江尾] 15:19(岳南鉄道 7003 = 1両 350円)15:40 [吉原] 16:01(東海道線455M クモハ313-2510 = 5両 570円)16:35 [草薙] 17:45(静岡鉄道静岡清水線 1004 = 2両 190円)17:58 [新静岡]

  ※武蔵中原→沼津 1890円

時代劇放送禁止に

2012年05月17日 | 武蔵中原不経済新聞
桜吹雪「威圧的」と

  職員への「入れ墨」を規制する自治体がある中で、テレビの時代劇も規制される見通しとなった。

  特に問題となったのが「遠山の金さん」で、悪を懲らしめる目的とはいえ、トレードマークである背中の「桜吹雪」が威圧的であり、しかも奉行(公務員)という立場で入れ墨をしていることから真っ先に規制対象となった。

  同様に「金さん」を主人公にしている「江戸を斬る」(第二部以降)も規制対象となる。

  こうした動きは他の時代劇にも影響を与えそうだ。

  「暴れん坊将軍」では「余の顔を見忘れたか」のセリフが、「水戸黄門」では印籠を出すシーンが「威圧感を与える」として規制対象にするかの検討に入った。

  「大岡越前」にはこうした“お決まり”のシーンはないものの、山下毅雄の重厚な音楽が威圧的であると、とにかく理由をつけた。

  これら時代劇が規制される一方で、番組を楽しみにしている人が多い老人ホームでは困惑している。

  入居しているお年寄りが気力を失うのではないかとの懸念が広がり、ロビー等での時代劇放映のため老人ホームが地下組織化するおそれも出ている。

  こうした規制に関しては専門家の間でも「入れ墨がしたければ民間へ行けというのも時代錯誤な官尊民卑の発想だ。民間をバカにする発言で看過できない」と意見が分かれている。

むてむか

2012年05月13日 | 酔いどれとのさま
  高知へ行っているお袋からお土産が届きました。

  高岡郡四万十町(旧幡多郡大正町)は無手無冠の「鬼辛」と、おなじみ栗焼酎「ダバダ火振」です。

  鬼辛は初めてかな?純米や「おりざけ」は何度か飲んだことありますけど。とにかくここの酒はうまいので楽しみです

  飲み方は“冷や”でとあるけど要冷蔵とも。『冷や=常温』というのはもはや古語か。

  この鬼辛も「おりざけ」もアルコール度数は20度超で日本酒としては高い。純米でも18度あります。それでも口当たりがいいため、高知へ行くと調子に乗って飲んでしまい後悔することもありました

  さて、アテはなににしようかな

デジャビュ?

2012年05月11日 | 新聞×読み
  朝日新聞神奈川版から。

  なんかどこかで聞いたような名前だなぁ…。そうだ。何日か前にプロ野球で2千本安打を達成した選手じゃないか。

  でも年齢からしてあやかって付けられた名前ではなく全くの偶然だろう。

  それで思い出したのが一昨年の話。2010年6月6日付の、やはり朝日神奈川版に出た『原辰徳容疑者を現行犯逮捕』の記事です。

  どちらの記事も他紙で掲載されているかは確認できておりません。

  まさか朝日は名前だけで記事にしているわけではないよな…。

もういちど横浜放浪記 ~大曽根商店街「太平館」

2012年05月05日 | 横浜市港北区
  『なつかしの店と家並みに、想いを馳せる。
     ポケットの小銭あつめて、あの街へ…


  世間は5月5日の端午の節句、ということで勤め先の店でも菖蒲を売ってます。であれば銭湯へ行けば菖蒲湯に与れるというもの。ではどこへ行こうかと思案して大倉山へと足を向けました。

  

  昼下がりの日比谷線直通電車で大倉山へ。

  大倉山には徒歩圏内に3軒の銭湯があるのですが、そのうち駅からそう遠くなくしかも温泉である「太平館」を選びました(冒頭写真)。初めてではないと思うのですが前回は昭和だったか平成だったかすでに定かでない。それなら初めてに等しかろう。

  駅を出て左手に回り込み線路伝いに歩きます。このあたりを訪れるのはおおよそ3年ぶり。お昼を食べに入った店は思い出せても美容院などは忘却の彼方へ。やがて商店街に入り込みますけど世間の連休中とあってシャッターを下ろしてる店が多い。そんな中のちょっと奥まった場所に「太平館」はあります。

  暖簾をくぐると下足置き場があり、扉の向こうには番台が。昔ながらの由緒正しい銭湯です。

  湯はコーヒー色というか今風なら“黒烏龍茶色”と言うのか。天然ラジウム温泉に菖蒲が浮かび、いい香りが漂います。時刻は開店から少し過ぎた16時で、年配の御仁で賑わっていたもののやがて落ち着きます。親子連れの姿もあり、小さな男の子が「銭湯久しぶり!」と声をあげているのを見れば、将来も愛着を持ってほしいと願わずにいられない。

  縁側はないけれど開けっ払った戸から入る風が心地よい。これも銭湯の必須アイテムのバネ式体重計に乗ると、先々月比で約1kgの軽量化を達成している。これでまた調子に乗って鉄道に肥満運賃の推進をというネタを書くことはないですが

  脱衣場には飲料の冷ケースのほかに自販機も。しかもビールもあり、価格は市価並みなれど今から飲んでは動けなくなりそう。

  たっぷり温まって1時間強で退出。商店街の中にちょっと妖しげな雰囲気の赤提灯を見かけたものの、ご常連らしき輩で入口が塞がれている感じのためパス。駅前の、拙者にはおなじみハマケイ(浜鶏)の暖簾をくぐりました。串焼きのほかに煮込み、ここのはモツではなくハラミの煮込みなのが独特です。おいしいですよ

  大倉山駅では改称80周年とやらで「メモリアル写真展」を開催してました(6日まで)。

  

  昔の風景の中には「撮影者を探しています」の註釈もある写真も。まだ農村だった中を走る東海道新幹線など、興味深いものもありました。