『なつかしの店と家並みに、想いを馳せる。
ポケットの小銭あつめて、あの街へ…』
昨年の目標だった横浜18区巡りも3か月遅れでようやく終わります。自宅近くのバス停から川崎市営バス杉10系統でまずは蟹ヶ谷へ向かいます。川崎市営バスの回数券は4月以降も存続し、今までは発売額4000円で4700円分(200円券23枚+100円券1枚)だったのが、4000円は変わらず4830円分(210円券23枚)となります。IC乗車券で23回乗ると4738円なので太っ腹ですね。
最後の1枚を 蟹ヶ谷バス停
15分ほどで蟹ヶ谷へ。ここまでが福田領でその先は林領、バス停の前には近年になってようやく大手コンビニチェーンが開店しました。大きな川崎市営住宅もある住宅地なのに買い物ができるお店が極めて少ない地域です。ではここから日吉駅方面へ歩を進めます。
右が林領、左が福田領
春ですねぇ
井田さくらが丘と称される開発地は元新日鉄の研究所があったところ。市境の道は今より狭く鬱蒼としていた覚えがあります。ここでいったん川崎市側へ入り、拙者のお気に入りスポットへ。
地図で示すとここです。なぜお気に入りかというと向こう側に構造物がいっさい見えないところ。すぐ先が急傾斜になっているためで、季節がもう少し進んで草が生い茂ると“下界”の家並みも見えなくなります。「地平線」というわけではありませんが、それに近いものが人口140万の都市で見られるというのはなかなかないのではないでしょうか。ちょっとした雄大さを味わえます。
井田伊勢台公園から小杉方向を望んで
これだけ急傾斜となればご多聞に漏れず急坂もあります。ほぼ平坦地の中原区内ですが矢上川から井田山へ向かう地域には急坂も多く見られます。昭和橋から井田病院までひたすら上り。承前の杉10系統が通る道も、高津区ながら鷹巣橋から蟹ヶ谷まで同様ですが脚力に自信のあるヤングなら自転車で上れないこともない。拙者も上ったことありますから。でも中学生くらいのギャルには厳しいか、ひたすら自転車を押して歩いてます。
中原区では坂道は少ない
この角度もなかなか
さて横浜市内へ舞い戻り住宅地の細道を適当に歩きバス通りへ。日吉公園の矢上上ノ町遺跡でも行けばよかったかなとも考えたけど別の機会にします。一度にあれこれ行くこともなかろう。検索してもヒットするのは個人のブログが多く、あまり情報がないんですよね。自治体のサイトでも触れられてないのは不可解です。
日吉駅に着いた
ひたすら歩いて浜銀通りを抜け日吉駅へ。ここから地下鉄に乗ります。ちょうどエレベータがいたので乗り込むと、閉ボタンを押しても延々とアナウンスが流れちっとも扉が閉まらない。そうしてる間にも駆け込んでくる人がいて困ったものだ。エレベータに駆け込む体力があるなら階段を使えというのも少しはあるけど、駆け込みを誘発する仕様はかえって危険ではないか。
地下鉄緑線でセンター南へ、次いで青線に乗り換えます。
回送電車が来ました
電車を待っていると頭上から妙な音楽が流れてくる。どうやら横浜市歌のようで2010年9月から流しているらしい。しかしサイトを見ると流す時間は午前10~11時とあるもののすでに12時を回っている。ひねもす流すようになったのだろうか。耳障りなほどではないけれど。
仲町台ではホームに「お客さまご案内中」の放送が流れ車椅子の人が乗ってきた。ところがこの号車には車椅子スペースがなくドア前に鎮座している。なぜ他の車椅子スペースがある車輌に案内しないのだろう。こういうケースは他線でも何度か目にしているがドア前に居座っては他の乗降客の妨げになるし本人も居心地が悪かろう。各事業者に理由を聞いてみたい。
新羽で降ります。青線も急行の運転予定が発表され、この新羽は追越が可能であることから停車駅になるのは間違いなさそう。(朝日新聞3月25日付) しかしここは国電の蒲田や桜木町駅方式の構造なのでダイヤにかなり制約が出る気もします。各停の一部を新羽以南の折返し運転にする方法もあるけどどうなるやら。
改札を出ると若い男がスマホで構内に響き渡る馬鹿でかい声で通話している。そんなに通話性能が悪いのだろうか。もっといい機種にしろと苦言を呈したくなる。 鶴見川方向へ向かい、川辺のビルの5階へ上り、おおよそ5年ぶりに「との様飯店」の暖簾をくぐります。今日のランチ定食は麻婆豆腐でした。窓辺の席に座ってビの字も頼んでしまいました。(冒頭写真)
味は確かに美味しいんだけど、他にザーサイとスープ、ごはんで950円は強気かなと思わなくもない。量もヤングにはもの足りないかも。眺望込みだろうか。耳にしてはいたが箸袋も店名や所在地のみのオーソドックスなものになってしまいちと寂しい。しかし割り箸ではなく塗り箸で、洗ったものをひとつひとつ詰めているのだろうか。
店の入口横に扉があり、そこに「有限会社トノサマ商事」とあります。ここの経営形態なのでしょう。
との様飯店が入るフラッシュビル外観、5階が店で屋上の看板は「広告募集中」
食後は新田緑道へ行ってみます。うらうらといい陽気で、加えて夜勤明けにアルコールが入ったこともありベンチに座るとうとうと。 写真左手の看板には「インダストリアルコミュニティーモール」とあります。そして「住宅と工場の共存する活力ある街のふれあいの場をめざして」と目的が記されています。そのためか部品がモニュメントのように飾られてたり車止めが大きなネジだったり。歩いていればどこか懐かしい鉄サビのニオイもしてきます。
5年前にもお菓子を買って帰ったセ・トロワで嫁はんへのお土産を探します。前回と同じくショコラマロン、そして割れたクッキーが格安で売られてたのでそれも。シューラスクもおいしそうなので求めました。
新田緑道
洋菓子店「セ・トロワ」
鶴見川を渡り旧太尾町へ。ロケタッチでスポットを検索していると、「このままでは永久に着工できないトンネル予定地」というのがありなんだこりゃ
帰ってから横浜市の都市計画図を調べると、太尾見晴らしの丘公園の南東寄りに都市計画道路川崎町田線(幅員22メートル)の計画があり、下町会館側では用地買収が済んだらしい箇所が金網で囲まれています。しかしその先の山側は民家が建ち並び進捗の気配すらない。そういえば山の反対側でも不自然に広い道があったのを思い出しました。その両方をトンネルで結びたいけど何らかの事情で一向に進まないと、そういうことか。
太尾見晴らしの丘公園にて
“下山”して大倉山駅方向へ。今日の最大目的を果たそうと一の湯へ向かうと定休日 チェックの甘さに反省するも、さまざまな事情から今日にせざるをえなかった。やむなく少し歩きもう一軒の銭湯へ向かいます。
定休日だった一の湯
途中で大綱中学校のフェンスに不可解な掲示を目撃。「ものを ください」とはなんぞや? 塀沿いに何か所か貼ってあるものの、物乞いではなく(当たり前だ)どうやら「捨てないで」の部分が褪色して消えてしまったらしい。
そう言われてもねぇ(笑)
6~7分歩いてしのぶ湯へ。ここは初めてだったか2回目か。露天風呂もあり、そこが温泉で屋内の浴槽は普通のお湯です。よく歩いたので疲れを落とします。
しのぶ湯
大倉山もつ肉店外観
右がもつ肉店、左が一の湯(エルム通り側から)
そして本来なら湯を出て目の前の店に飛びこむという算段だったのですが仕切り直し。改めて「大倉山もつ肉店」を訪れます。店内には5~6人が入れるカウンターがあるのですが満員だしそう長居するわけでもないので外で立ち飲み。サッポロ大瓶と、ここへ来ればモツ焼(100グラム200円)ですな。4月からは串焼きの一部が10円上がるらしい。
客は男ひとりが多いけど年配の男女グループも。若奥さんが持ち帰りにモツ焼を注文しています。拙者も持ち帰りにしたことありますけど家で温めなおしたらやはりというか風味が落ちました。鉄板で焼きたてに勝るものはありませんな。鉄フライパンにすればいいのかな? 串も4本いただきお勘定は千円ちょい。嗚呼愛すべきハマの“せんべろ”たちよ。
駅へ戻り、東横線各停は5050系4000番台が来ました。本来4000番台は10両編成ですが先月の“クラッシュ”で車輌不足となったのでしょうか。
日比谷線直通の停止位置目標か?(写真右下の緑の「◇」)
珍しい(?)4000番台の8両(元住吉にて)
これにて昨年から続いた横浜18区再訪計画を無事に完遂することができました。飽きずにお読みくださった皆さま、本当にありがとうございます。
次からは特にテーマも決めず、思いついたときに思いついたところへいくという以前と同じスタイルに戻るつもりです。
ポケットの小銭あつめて、あの街へ…』
昨年の目標だった横浜18区巡りも3か月遅れでようやく終わります。自宅近くのバス停から川崎市営バス杉10系統でまずは蟹ヶ谷へ向かいます。川崎市営バスの回数券は4月以降も存続し、今までは発売額4000円で4700円分(200円券23枚+100円券1枚)だったのが、4000円は変わらず4830円分(210円券23枚)となります。IC乗車券で23回乗ると4738円なので太っ腹ですね。
最後の1枚を 蟹ヶ谷バス停
15分ほどで蟹ヶ谷へ。ここまでが福田領でその先は林領、バス停の前には近年になってようやく大手コンビニチェーンが開店しました。大きな川崎市営住宅もある住宅地なのに買い物ができるお店が極めて少ない地域です。ではここから日吉駅方面へ歩を進めます。
右が林領、左が福田領
春ですねぇ
井田さくらが丘と称される開発地は元新日鉄の研究所があったところ。市境の道は今より狭く鬱蒼としていた覚えがあります。ここでいったん川崎市側へ入り、拙者のお気に入りスポットへ。
地図で示すとここです。なぜお気に入りかというと向こう側に構造物がいっさい見えないところ。すぐ先が急傾斜になっているためで、季節がもう少し進んで草が生い茂ると“下界”の家並みも見えなくなります。「地平線」というわけではありませんが、それに近いものが人口140万の都市で見られるというのはなかなかないのではないでしょうか。ちょっとした雄大さを味わえます。
井田伊勢台公園から小杉方向を望んで
これだけ急傾斜となればご多聞に漏れず急坂もあります。ほぼ平坦地の中原区内ですが矢上川から井田山へ向かう地域には急坂も多く見られます。昭和橋から井田病院までひたすら上り。承前の杉10系統が通る道も、高津区ながら鷹巣橋から蟹ヶ谷まで同様ですが脚力に自信のあるヤングなら自転車で上れないこともない。拙者も上ったことありますから。でも中学生くらいのギャルには厳しいか、ひたすら自転車を押して歩いてます。
中原区では坂道は少ない
この角度もなかなか
さて横浜市内へ舞い戻り住宅地の細道を適当に歩きバス通りへ。日吉公園の矢上上ノ町遺跡でも行けばよかったかなとも考えたけど別の機会にします。一度にあれこれ行くこともなかろう。検索してもヒットするのは個人のブログが多く、あまり情報がないんですよね。自治体のサイトでも触れられてないのは不可解です。
日吉駅に着いた
ひたすら歩いて浜銀通りを抜け日吉駅へ。ここから地下鉄に乗ります。ちょうどエレベータがいたので乗り込むと、閉ボタンを押しても延々とアナウンスが流れちっとも扉が閉まらない。そうしてる間にも駆け込んでくる人がいて困ったものだ。エレベータに駆け込む体力があるなら階段を使えというのも少しはあるけど、駆け込みを誘発する仕様はかえって危険ではないか。
地下鉄緑線でセンター南へ、次いで青線に乗り換えます。
回送電車が来ました
電車を待っていると頭上から妙な音楽が流れてくる。どうやら横浜市歌のようで2010年9月から流しているらしい。しかしサイトを見ると流す時間は午前10~11時とあるもののすでに12時を回っている。ひねもす流すようになったのだろうか。耳障りなほどではないけれど。
仲町台ではホームに「お客さまご案内中」の放送が流れ車椅子の人が乗ってきた。ところがこの号車には車椅子スペースがなくドア前に鎮座している。なぜ他の車椅子スペースがある車輌に案内しないのだろう。こういうケースは他線でも何度か目にしているがドア前に居座っては他の乗降客の妨げになるし本人も居心地が悪かろう。各事業者に理由を聞いてみたい。
新羽で降ります。青線も急行の運転予定が発表され、この新羽は追越が可能であることから停車駅になるのは間違いなさそう。(朝日新聞3月25日付) しかしここは国電の蒲田や桜木町駅方式の構造なのでダイヤにかなり制約が出る気もします。各停の一部を新羽以南の折返し運転にする方法もあるけどどうなるやら。
改札を出ると若い男がスマホで構内に響き渡る馬鹿でかい声で通話している。そんなに通話性能が悪いのだろうか。もっといい機種にしろと苦言を呈したくなる。 鶴見川方向へ向かい、川辺のビルの5階へ上り、おおよそ5年ぶりに「との様飯店」の暖簾をくぐります。今日のランチ定食は麻婆豆腐でした。窓辺の席に座ってビの字も頼んでしまいました。(冒頭写真)
味は確かに美味しいんだけど、他にザーサイとスープ、ごはんで950円は強気かなと思わなくもない。量もヤングにはもの足りないかも。眺望込みだろうか。耳にしてはいたが箸袋も店名や所在地のみのオーソドックスなものになってしまいちと寂しい。しかし割り箸ではなく塗り箸で、洗ったものをひとつひとつ詰めているのだろうか。
店の入口横に扉があり、そこに「有限会社トノサマ商事」とあります。ここの経営形態なのでしょう。
との様飯店が入るフラッシュビル外観、5階が店で屋上の看板は「広告募集中」
食後は新田緑道へ行ってみます。うらうらといい陽気で、加えて夜勤明けにアルコールが入ったこともありベンチに座るとうとうと。 写真左手の看板には「インダストリアルコミュニティーモール」とあります。そして「住宅と工場の共存する活力ある街のふれあいの場をめざして」と目的が記されています。そのためか部品がモニュメントのように飾られてたり車止めが大きなネジだったり。歩いていればどこか懐かしい鉄サビのニオイもしてきます。
5年前にもお菓子を買って帰ったセ・トロワで嫁はんへのお土産を探します。前回と同じくショコラマロン、そして割れたクッキーが格安で売られてたのでそれも。シューラスクもおいしそうなので求めました。
新田緑道
洋菓子店「セ・トロワ」
鶴見川を渡り旧太尾町へ。ロケタッチでスポットを検索していると、「このままでは永久に着工できないトンネル予定地」というのがありなんだこりゃ
帰ってから横浜市の都市計画図を調べると、太尾見晴らしの丘公園の南東寄りに都市計画道路川崎町田線(幅員22メートル)の計画があり、下町会館側では用地買収が済んだらしい箇所が金網で囲まれています。しかしその先の山側は民家が建ち並び進捗の気配すらない。そういえば山の反対側でも不自然に広い道があったのを思い出しました。その両方をトンネルで結びたいけど何らかの事情で一向に進まないと、そういうことか。
太尾見晴らしの丘公園にて
“下山”して大倉山駅方向へ。今日の最大目的を果たそうと一の湯へ向かうと定休日 チェックの甘さに反省するも、さまざまな事情から今日にせざるをえなかった。やむなく少し歩きもう一軒の銭湯へ向かいます。
定休日だった一の湯
途中で大綱中学校のフェンスに不可解な掲示を目撃。「ものを ください」とはなんぞや? 塀沿いに何か所か貼ってあるものの、物乞いではなく(当たり前だ)どうやら「捨てないで」の部分が褪色して消えてしまったらしい。
そう言われてもねぇ(笑)
6~7分歩いてしのぶ湯へ。ここは初めてだったか2回目か。露天風呂もあり、そこが温泉で屋内の浴槽は普通のお湯です。よく歩いたので疲れを落とします。
しのぶ湯
大倉山もつ肉店外観
右がもつ肉店、左が一の湯(エルム通り側から)
そして本来なら湯を出て目の前の店に飛びこむという算段だったのですが仕切り直し。改めて「大倉山もつ肉店」を訪れます。店内には5~6人が入れるカウンターがあるのですが満員だしそう長居するわけでもないので外で立ち飲み。サッポロ大瓶と、ここへ来ればモツ焼(100グラム200円)ですな。4月からは串焼きの一部が10円上がるらしい。
客は男ひとりが多いけど年配の男女グループも。若奥さんが持ち帰りにモツ焼を注文しています。拙者も持ち帰りにしたことありますけど家で温めなおしたらやはりというか風味が落ちました。鉄板で焼きたてに勝るものはありませんな。鉄フライパンにすればいいのかな? 串も4本いただきお勘定は千円ちょい。嗚呼愛すべきハマの“せんべろ”たちよ。
駅へ戻り、東横線各停は5050系4000番台が来ました。本来4000番台は10両編成ですが先月の“クラッシュ”で車輌不足となったのでしょうか。
日比谷線直通の停止位置目標か?(写真右下の緑の「◇」)
珍しい(?)4000番台の8両(元住吉にて)
これにて昨年から続いた横浜18区再訪計画を無事に完遂することができました。飽きずにお読みくださった皆さま、本当にありがとうございます。
次からは特にテーマも決めず、思いついたときに思いついたところへいくという以前と同じスタイルに戻るつもりです。