とのさま不経済新聞 by 雲葉

「よるのとのさま」から改題(2013年2月1日)

食い違う話

2011年08月22日 | 新聞×読み
  横浜市交通局のプレスリリースを見ていたら、去る19日に上永谷駅で人身事故があったらしい。

  その詳細を見てみると、発生は17時51分で現場は駅から300メートル、さらにあざみの行きの電車というから下永谷寄りのトンネル入口付近だろう。

  でもこの事故を新聞等で読んだ記憶がなく、手元の朝日新聞カナロコを見てみたけど載っていない。どこか報じてないかと探し当てたのが毎日新聞神奈川版のページでした。

  ところが双方を読むと内容に違いがある。

  交通局の発表によれば、『上永谷駅4番線ホームの乗務員専用通路から女子高校生らしきお客様が線路内に降りたという目撃情報がありました』となっているのに対し、毎日新聞の記事では『生徒が線路に飛び込んで来るのを運転手が目撃したという』となっている。

  運転士が通路から降りる姿を確認できるはずがなく(降りるときはまだ駅間を走行中のはず)、ホームドア(可動柵)がある同駅で通路への扉を開けて降りたのか柵を乗り越えたのかでは状況は大きく変わる。

  毎日新聞は港南警察署への取材を元に記事を書いたようなので、交通局発表と警察発表が違うということになる。どうも妙な話です。

  ところでこのところ、埼玉高速鉄道戸塚安行駅やらトーチカ有楽町線要町駅やら、可動柵設置駅での人身事故が少なくない気がします。しかし知る限りこれらがニュースになることはなく、ネットの掲示板やツイッター、運行情報メールで知るのみです。

  まさかホームドアのイメージダウンになるから事故は表に出さないようにというメディア内部の不文律でもあるのでしょうか???拙者の勘繰り過ぎであってほしい…

もういちど横浜放浪記 ~旧太尾町

2011年08月12日 | 横浜市港北区
  『なつかしの店と家並みに、想いを馳せる。
     ポケットの小銭あつめて、あの街へ…


  横浜ぶらぶらシリーズ(?)、今回は大倉山です。2年ぶりとはいえ大きな変化というのは見られません。でも小さな変化はところどころに認められます。

  まず駅構内にあったしぶそばが閉店し、ヴィ・ド・フランスカフェが9月1日開店と掲示されてます。しぶそばは好きなんですけどね。でも駅前に松屋も日高屋もあるし、分が悪かったか。

  駅前のバス通りに出ると6系統(鶴見駅西口―トレッサ横浜―大倉山駅―太尾新道―新横浜駅)なんてのができていたのも知りませんでした。やはり現場を離れると疎くなります。系統番号がヒトケタだから基幹系統かと思いきや本数は1時間に1本程度。単に空いてる番号を使っただけか。でも1日2回程度だった太尾新道沿いでは“大増発”ということになろう。

  その太尾新道へ向かい、八角で腹ごしらえ。



  何の変哲もないもりそばだけど300円という値段が嬉しい。店内の張り紙を見ると、明日(13日)から15日まで夏休みとある。危なかった

  駅近くの割烹好膳は建物も看板もそのまま。昨年12月に閉店し、後にご主人も亡くなられたらしい。6月ごろの朝日新聞夕刊のコラム「窓 ~論説委員室から」にも出ていました。そんな名店だったのか。若輩者が独りでは入りづらい店でしたし、結局暖簾をくぐることなく終わってしまいました。でも看板がそのままなので、閉店を知らない人が調査に来たら変わらず地図に載り続けるんだろうなと、要らぬ心配をしてしまいます。

  そして今年もまだ元気でした。

  
  

  3年前の記事で飼いはじめて13年というから、もう16~17歳にはなっているはず。人間なら青春真っただ中でもニャンコなら高齢です。

  帰りは日比谷線直通電車で。来たのは東急1000系でした。節電ダイヤで今は平日朝夕のみ。乗れるときに乗っておきましょう。

  末筆ながら皆様、残暑お見舞い申し上げます

偉そうな店

2011年08月04日 | とのさまの休日
  近ごろ実家へ行くことが多い。長く親父が病気ということもあり様子を見に行くというのもあります。妹もいると帰りは一緒に。

  先週もそんなことがあって、帰りがけに1杯という流れに。こちらは店のあるところと思って歩いてるのだが、妹には当てもなくブラブラしているようにしか見えないようで、「どこに向かってるの?」と言われることもしばしば。

  このネットでいくらでも情報を得られる時代に、己の足と勘だけで店を探すというアナクロな行為だけど、実際それでハズレを引いたことは滅多にない。

  そんなうちに妹が「ここどうかな?」という店が。比較的新しそうでもあり、小洒落た外観で若者をターゲットにしたような店だ。ところが入口横に書かれた文字に眉をひそめた。

  「取材拒否」とある。それだけなら何の変哲もないが、チラシの裏などにマジックで書かれたものではなく、看板の一部にペンキ書きだ。これは明らかに最初から意図して書いたものだろう。こうなると話が変わる。なんだエラソウに

  そう書けば何かと思って来る客がいるとでも思ってるのか?お高くとまりやがって! 一時期はラーメン屋が「偉そう」の代表格のように言われたけど、昨今の居酒屋ブームだかなんだかで、それが移ってきたのだろうか。店主が不器用で無愛想という店もあるけれど、そういうのとは質が違う。

  こちとら取材ではないけれど一気に暖簾をくぐる気をなくし、近くのコの字型カウンターだけの小さな赤提灯へ。古くても新しくても、こういう雰囲気も値段も大衆的なお店がいいんですよ。

  (今回、具体的な場所は記しませんでしたけど、武蔵小山駅から半径1000mの範囲内です)