今日は雨の予報だったけど今のところ天気はまずまず。ホテルの無料の朝食を食べて至近の「本町」バス停からスタート。さて宿泊した東横インでは新潟駅との間に送迎バスがあります。その所要時間が10~15分とあったのに対し、路線バスは4分で来るというダイヤだ。前者が余裕過大なのか後者が無茶なのか。結果として路線バスは3分の遅れで来たものの、それでも7分なら大したもの。行程表には実際の時刻を記しておきます。
通勤通学客で立ち客もいたのがバス停ごとにぽつぽつと降りて減っていく。関屋大橋付近では新潟交通の線路跡と並行するはずなので注意していると、なんとなくわかる。それも所々で家が建ったり駐車場になっていたりと姿を変えている。
30分ほどで新潟流通センターに着き、9時を待って流通センター会館内にある簡易
を不退転の決意で正面突破する。意気揚々と引き上げて東へ進路を取り、立仏簡易を立て続けに突破する。ここは局舎が野菜の直売場を兼ねており、近隣住民が新鮮な野菜を求めてゆく。
そして自動車道沿いに歩を進めて今日の第一の目的地、「
ときめき」地区を訪れる。
「ときめき」バス停
「ときめき駅」があった場所
その反対側(白山方面)
住居表示の町名はときめき東と西がある
ここには1999年4月5日まで電車が走っていた。詳細は割愛しますが駅の開業は1997年3月と、2年余りしか存在しなかった短命の駅です。当時は某ギャルゲーが大人気だったため、そのころ所属していたサークルでも大いに話題になったもの。しかし今では
写真で見られるように跡形もありません。線路跡には柵などもなく容易に立ち入れるのですが、舗装もされてなく放置状態で、夏草が伸びている箇所もあるため歩くには適していません。跡に並行する道があるためそこを歩きます。
途中に100円の飲料自販機があったので喉を潤す。地名が「ときめき」ならもちろんアパート名にも「ときめき」。「
ときめきハートクリニック」なんてのもあります。店名に付したコンビニでもあれば何か買って領収証を所望するところですが生憎と斯様なものはない。郵便局もない。少し離れたところに寺地団地簡易があり、そこは後に制覇した。
草生す細道を跨ぐ立派な道路と地下歩道が哀愁を誘う。それでも明るく「
ラナイサナホ!」と心の中で呟いて「ときめき」を後にした。(これが分かるのって30代後半以上の少女マンガマニヤだろうな
)
§シリーズ逆行の旅 ~第24回 東日本旅客鉄道弥彦線
承前の簡易局を制覇した後、付近のバス停に行くと程なく新潟方面が来るらしい。後ろを振り返るとちょうどバスが角を曲がってきた。これ幸いと小針駅近くまで乗せてもらう。ところが新潟医療センターで右折してしまうため、5分ほどで早々に降りる破目に。しかもここでゲリラ的な激しい雨になり、ファストフード店の軒先で雨宿りする。バスに乗ってきてよかった。雨はじきに小康状態になり、折り畳み傘を出して駅まで歩を進める。
小針からの越後線は初乗車となるE127系。3扉ロングシートに緑の車体、しかも東急1000系とよく似たインバータ音と、まるで池上線のような錯覚に陥る。巻で降りて巻あたご簡易局でも経験値1とゴム印1を求める。ここで時計を読み間違え、予定より1時間早いことに気づく。そこで電車でもうひと駅進み岩室へ。駅近くの和納局をも制覇する。
岩室駅
岩室温泉方面間瀬行きはマイクロ。7~8人と適度な乗りだ。田んぼの中の道をのんびりと走り、やや大きい集落が現れるとそこが岩室温泉だ。
ちょうど昼食時なので手近に『和田屋』なる食堂の暖簾をくぐる。「天カツ丼」(980円)というのが面白そうなので頼んでみる。エビのかき揚げとトンカツが2枚乗ったシロモノで、カツ丼派と天丼派の双方を満足させられそう。小鉢も2つ付きお値打ちだった。
岩室温泉の北国街道碑
北国街道を南へ進みまずは岩室局を。せっかくだしどこかでひと浴びと思うもののバスタオルを持ってこなかった。レンタルやら購入するほどでもないので今回は見合わせ。さらに歩を進めて石瀬簡易局をも制覇する。
石瀬簡易局
ここで再び雨脚が強まり、小さな折り畳み傘では心細くなる。するとややあって拙者の横をタクシーが追い抜き、少し先でお客を降ろしているではないか。もともと“逆行の旅”で徒歩は邪道なのだ。弥彦村に入ればバスはあるのだが火・水・金曜日しか運行しないため今日は運休、そのため“徒歩代行”ということにしていた。しかし状況を鑑み、毒を食らわば皿まで、邪道に邪道を重ねてタクシーのお世話になる。
乗ってしまえば速いもの。わずか10分足らずで弥彦駅に着いてしまった(
冒頭写真)。料金は1110円。ちと高い“傘代”である。皮肉なことに弥彦駅に着いたら雨は上がり青空さえ覗いていた。
弥彦駅の終端
矢作駅
弥彦の大鳥居
弥彦駅の周辺を散策して矢作までひと駅進み、弥彦村役場に併設されている矢作簡易局で経験値(略)する。役場前の道路にはバスが走ることを見越してか、バス停用のスペースが設けられている。しかしこれが使われる日は来るのだろうか。
矢作駅から吉田方向を望んで
ここの115系はかなりの年代モノ。非冷房車を後に簡易冷房に改造したもので、壁には扇風機スヰッチが残っている。ひと駅で降りねばならぬのは残念至極であります。
懐かしい扇風機スヰッチ
ちゃんと作動した(笑)
吉田からは今宵の宿がある十日町までひたすら鈍行乗り継ぎ。高校生などでラッシュのたけなわでも座れないということはない。越後川口からはすでに夜汽車の雰囲気が漂う飯山線に乗って定刻に十日町に着いた。
今夜の宿は駅から徒歩6~7分の「
ビジネスホテルしみず」を。鍵を受け取り2階にある部屋へ入ると12畳の和室。サイトからの予約時に、洋室を予約しようとしてもなぜか和室になってしまい諦めたのだが、今回ばかりはこの方が良かった。複数人での利用を想定しているため風呂とトイレは独立している。風呂の広さも我が家より広く、今日も入りに行こうと思っていたけどその必要はなさそう。これで朝食付き6300円は安いのではないかな。
コインランドリーを使おうとすると洗濯乾燥機もある。400円はいいとして仕上がりに4時間半を要するとある。それなら100円の洗濯機にして室内乾燥でいい。そして今日も“夜遊び”に出る。
さてどこに入ろうかと思案するも、失礼ながら田舎町にしては小洒落た店が目立つ。拙者には分不相応そうな店は敬遠し、飛び込んだのは目抜き通りにある「
おにぎりや白雪」という店。
「おにぎりや白雪」
店の造りは新しいけれど箸袋には1965年創業とあり、近年になって建替えたのだろう。カウンターに座ってまずは生ビールで喉を潤す。今日はさんざん歩き回って疲れたはずなのに、酒が入るとまた元気が出てくる。サンマの刺身にアスパラ菜のおひたし、串焼きに揚げ出しナスと手が出る。店名にたがわずおにぎりもあるけれど、今日のところは見送り。地酒も堪能し、独りで入るのがもったいない店だった。
どうですかこのお店。もうお酒も料理も言うことありませんね。なんていいますかねぇ雪国の中にあっても人々の温かさを感じさせてもらいましたし、せっかくパワーをもらいましたからねぇ。あと2~3軒は探しに行きたいと思います。では
気まぐれは 空か旅路か 汽車の窓(雲葉)
うまい酒がある限り、酒飲みの旅は終わらない…。(こればっか)
ホテルのテレビはBSも映るので、帰ってから「酒場放浪記」を見てました。
【行程】
[本町] 8:22(新潟交通640系統 440円)8:53 [流通センター会館前]~[小新] 9:58(新潟交通11系統 170円)10:04 [新潟医療センター前]~[小針] 10:33(越後線1526M クモハE127-4 =2両)10:43 [内野] 11:03(越後線134M クモハ115-1532 =2両)11:20 [巻] 12:19(越後線136M クモハE127-4 =2両 180円)12:23 [岩室]~[和納三区] 12:45(新潟交通観光バス 220円)12:55 [岩室]~[弥彦] 15:15(弥彦線273M クモハ114-501 =2両)15:19 [矢作] 16:14(弥彦線275M クモハ115-501 =2両)16:19 [吉田] 16:37(弥彦線243M クモハ115-1034 =4両)16:56 [東三条] 17:00(信越本線444M クモハ115-505 =6両)17:27 [長岡] 17:57(上越線1746M クハ115-1056 =3両)18:20 [越後川口] 18:25(飯山線146D キハ111-211 =2両)18:51 [十日町]