とのさま不経済新聞 by 雲葉

「よるのとのさま」から改題(2013年2月1日)

祝日を減らしましょう?

2014年05月25日 | 新聞投書から
  今日の朝日新聞「声」欄から。投書者は埼玉県在住の53歳主婦です。


『8・11「山の日」に異議あり』

  2016年から新たな祝日が誕生する。8月11日を山の日と定める改正祝日法が成立した。私は、この祝日に疑問を抱いている。
  11日は東日本大震災が起きた日にちだ。祝日にするのは不謹慎ではないだろうか。発生から3年を過ぎても、悲しみにくれている人は多いと思う。16年時点でも、未解決な問題があるかもしれない。
  11日という日を特別な思いで過ごす人がいる限り、祝日にすることに賛成するわけにはいかない。
  さらに、翌8月12日は日本航空123便の墜落事故が起きた日だ。この前日であることも、いかがなものかと思う理由だ。
  この祝日の目的は山に親しむことらしい。だが、親しむ前に考えることは多いのではないか。世界では今、多くの森林がなくなっているという。中には砂漠化して荒れ地になっているところもあるそうだ。こうした現状を、どれだけの人が把握しているのだろうか。その一因は私たちにもあるということも。
  山の日を制定したのであれば、森林をめぐる多くの問題にも向き合い、解決の道を探ってほしい。
(引用終)


  せっかく後半でまともなことを言ってるのに、そこにたどり着くまでに脳みそを大きく揺さぶられ思考不能に陥りました。(笑)

  毎月11日を「月命日」として特別な想いで過ごす人は今もいることでしょう。でもこれって震災発生直後に湧いて出た、いわゆる「自粛厨」「不謹慎厨」と軌を一にする考えではないでしょうか。何かしようとするとやれ自粛すべきだ不謹慎だ被災地に配慮しろと過度に騒ぎ立てた人々です。戦場の兵隊さんのご苦労を云々と言っていた時代と何ら変わっていないように感じます。

  それでは2月11日の建国記念の日は廃止しろと言うのでしょうか。成人の日や体育の日が11日に当たる年もありますが、そのときは中止しろと? 海の日や敬老の日が17日となる年もありますけど、そこは阪神淡路の人々に配慮しないといけませんね。

  でもね、その一方では震災のことを忘れたい人だっているんです。過ぎたことと振り返らず、つらいことはなるべく思い出さず構わずにお楽しみくださいと。そう言う方々への配慮はゼロです。報道などで大きくならないだけでツイッター等では流れてきます。

  ちなみに山の日は当初、8月12日にする案だったのが、投書中にもある事故に配慮して前日にしたらしい。

  ところで日本のサラリーマンの有給休暇取得率が低い一因に祝日が多いからという説があるそうな。それだけ祝日があれば取得する必要がないし、みんな一緒という安心感もあるそうです。ちなみに拙者の職場ではみなさん平然と申請してます。でもこれは盆も正月も祝日も関係ない仕事だからでしょう。

  もういっそ山の日どころか祝日をどんどん減らして有休取得促進に舵を切るほうがいいのでしょうか。

  投書者さんは「主婦」だそうで、これも専業なのか扶養の範囲内程度にパート勤めしているのか定かでありませんが、ともあれご結婚されて旦那さんがいることは間違いなさそう。では旦那さんに「私は山の日に反対なので8月11日は休日出勤するように」とおっしゃるのでしょうかね?

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