町田ゼルビアＪ入会拒否の経緯を考える

注意：以下は町田ゼルビアの会見、新聞報道等を私なりに解釈したフィクションです。



＜2009年秋＞

ゼルビア「2011年からのJ参入を目指している町田ゼルビアと申します」

町田市「我々行政もゼルビアを全力でバックアップする事をお約束します」

Ｊリーグ「はいはいよろしくね。で、聞きたい事って何？」

ゼ「ホームスタジアムはどの程度の改修が必要なんですか？」

Ｊ「えーと、スタジアムの『2009年基準』ってのがあるから。それを参考にして」

ゼ「わかりました、これをクリアすればいいんですね。ありがとうございます！」

市「じゃあ早速、市議会で予算付けますね」

ゼ「よろしくおねがいします」

市「2011年のJ開幕に間に合うように今年度予算を組んで、2010年春から改修工事を始めましょう」



＜2010年春＞

市「それではスタジアムの改修工事を始めますか」

ゼ「お世話になります」

Ｊ「あーちょっといいかな。スタジアム基準が変わってるから気を付けてね」

ゼ＆市「！？」

Ｊ「はいこれが新しい基準。『2010年基準』ね」

ゼ「何これ・・・ロッカールームやミックスゾーンの広さが具体的に数値化されてる・・・」

Ｊ「じゃ、そういう事でよろしく」

ゼ「ちょ、ちょっと待ってＪさん！2009年基準と全然違うじゃないですか！」

Ｊ「でも今年度以降はこれで行く事になったんだもーん」

市「昨年度の市議会で今年度の改修予算を決めてるんですよ？これ以上の今年度予算計上は無理です」

ゼ「そもそも突然基準を厳しくするなんておかしいじゃないですか！」

Ｊ「あ、そう？不満？じゃあもう少しみんなで話し合おうか？」

ゼ「そうしましょう、あーびっくりした。話し合いでお互いの妥協点を探りましょうね」

市「さすがＪさん！でもある程度は譲歩してくださいね。これでスタジアムの件は解決！」

ゼ「あとはクラブが4位以内の成績、そして1試合平均3000人以上の観客を集めればＯＫですね！」

Ｊ「（話し合いには応じるけど、最終的に基準をクリアしてもらわないと入会は許可できないな）」

ゼ＆市「（話し合いに応じてくれるんだから、少しくらい基準に達しなくても問題ないかな）」



＜2010年夏＞

Ｊ「言いたかないけどゼルビアさん、スタジアム基準クリアできてないじゃん」

ゼ「えっ」

Ｊ「このままじゃ入会させないよ」

ゼ「今まで何度か話し合って『努力します』って事になってたじゃないですか」

Ｊ「努力じゃダメ。基準をクリアしてもらわないと」

ゼ「Ｊさんもそれで理解してくれたんだとばかり・・・」

Ｊ「何のために基準があると思ってるの？」

ゼ「我々は限られた予算の中、できる限り2010年基準に近づくように努力してるんですよ」

Ｊ「だから『努力したけどダメでした』は通用しないの。そもそも2009年基準もクリアできないんじゃない？」

ゼ「とりあえず一度スタジアムを見に来てください」

Ｊ「行く時間ないわ」

ゼ「！？」

Ｊ「っつーか、どうせ基準をクリアできないなら行くだけ無駄だし」

ゼ「え、いや、ちょっと・・・お互いに譲歩するはずじゃ・・・」

Ｊ「オレそんな事言ってないけど？そっちが勝手にそう解釈してただけじゃないの？」

ゼ「え・・・でも・・・」

Ｊ「2011年2月の時点でこの基準に達しないならＪ入会は断るから、そのつもりで」

ゼ「いや、あの、今年度の改修予算が決まってから基準が変わったんだから、特例で・・・」

Ｊ「特例は認めないよ」

ゼ「だって、2010年基準を完璧にクリアしてるスタジアムは現状ほとんどないですよ？」

Ｊ「今までの話じゃなく、今後の話をしてるんだけど」

ゼ「と、栃木のグリーンスタジアムはどうなんだよ！」

Ｊ「あそこは今年中に改修が終わるし、近い将来競技場新設の確約もあるから問題なし」

ゼ「くっ・・・じゃあ北九州の本城陸上競技場は！？」

Ｊ「2015年に競技場を新設する確約をもらったから問題なし」

ゼ「うっ・・・じゃあじゃあ、柏の日立台はどうなんだ！？」

Ｊ「柏の本当のホームスタジアムは柏の葉だもん。日立台はおまけ扱い」

ゼ「なっ・・・！？とりあえずもう一回話し合いを・・・9月1日にでも・・・」

Ｊ「そうだね、仕方ないな。9月1日ね」



＜2010年8月31日＞

メール[入会は認めません。　Ｊリーグより]

ゼ「うそ・・・」



＜2010年9月1日＞

公式文書[入会は認めません。　Ｊリーグより]

ゼ「・・・」

市「どうしてこうなるの」



注意：以上は町田ゼルビアの会見、新聞報道等を私なりに解釈したフィクションです。