工藤鍼灸院・院長のひとりごと2

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大丈夫だよ

2007年08月31日 21時37分08秒 | 工藤家の日常
うちの坊主、今日になってようやく読書感想文に取り掛かっておりました。夏休みもあと2日しかないですからねぇ。

坊主が読んでいた本は『だいじょうぶ だいじょうぶ』という本でございました。書店で感想文用の本を探していたところ、『小学校低学年に最適』と書かれていたそうな。
でもこの本、中身はまるで絵本なんですよ。でっかく絵が描いてあって、その下にちょろっと数行の文章が書いてあるだけ。小学校低学年の子ってこんなのしか読めないのか!?と少々驚きましたが、国語力ゼロの坊主には丁度いいのかもしれません。

本の内容は実に素晴らしいものでした。



好奇心旺盛な僕はおじいちゃんとお散歩するのが大好きで、毎日いろんな事をおじいちゃんから教わり、そしていろんなものに触れる事で成長していきます。
ですが、次第に世の中の負の側面や理不尽な出来事にも気付いていきます。

もし飛行機が頭の上に落ちて来たらどうしよう。

車がこっちに突っ込んで来たらどうしよう。

わけもなく犬に吠えられる恐怖。

ばい菌だってうようよしている。

街にはとても読めそうもない難しい文字ばかり。

世の中のありとあらゆる顔を知り、僕の中には成長する事に対する不安が芽生えてきます。
そんな時、おじいちゃんは僕の手を握って言うのです。

「だいじょうぶ、だいじょうぶ」

そのうち僕にもいろんな知識がついてきて、おじいちゃんが大丈夫だと言っていた理由がわかってきます。
飛行機は滅多に落ちるものじゃないし、自動車だって突っ込んで来たりはしない。僕の体はばい菌にだって負けないし、明るく声をかければお友達だって笑顔にする事ができる。
世の中は悪い事ばかりじゃないんだという事を知り、僕は前向きにどんどん成長していきます。

そして物語りはクライマックス。

僕は大きく成長し、おじいちゃんは年老いて寝たきりになります。
そして僕は思います。今度は僕の番だと。
おじいちゃんの手を握ってこう言うのです。

「だいじょうぶ、だいじょうぶ。だいじょうぶだよ、おじいちゃん」



・・・亡くなった義父とこのおじいちゃんが重なって見えてしまいましてね。不覚にも私、小学生図書で泣いてしまいました。

じいちゃんはおまえにいろんな事を教えてくれたね。竹馬を作ってくれたり、カブトムシを捕まえに連れて行ってくれたり。去年の夏はカブトムシ100匹くらい捕まえてきてさ、家中虫かごだらけだったもんね。
最近、坊主が僕に言うんです。「これはね、じいちゃんに教えてもらったんだぁ(^^)v」って。
もうじいちゃんには会えないけれど、じいちゃんから教わった事はこの子にとって何よりの宝物になっている。
そんな風に感じた今年の夏でした。

あ~、8月も今日で終わりかぁ~!!
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