工藤鍼灸院・院長のひとりごと2

真岡市(ハローワーク向かい)
電話 0285(83)3182
あなたの街のはり屋さん
お灸もやってます

望診っておもしろい

2007年10月02日 20時37分46秒 | 鍼灸・東洋医学
はい、今宵も院長の戯言にお付き合いくださいませ。
今月のテンプレートはピンクリボンにしてみますね。

昨日は他の話題があったので書けませんでしたが、10月はピンクリボン月間なのだそうでございます。私が小学生の頃に母が乳がんの手術をしているもので、私は乳がんという病気を非常に身近な存在に感じておりましてね。統計的に見ると日本人は乳がん発生率が低いのですが、それでも女性の20~25人にひとりがかかっている病気なんだって。数は少ないものの、男性の乳がんも存在致します(患者全体の0.5~1%程度だそうです)し、老若男女を問わず、ぜひこの機会にセルフチェックをしてみてはいかがでしょうか。

はい、本日はこの話題を。

沢尻エリカ“女王様キャラ”発揮(日刊スポーツ) - goo ニュース

私、こういう自己主張の強い方、好きですよ(笑)。
井筒監督に向かって「日本の映画はつまらない」と言い放って映画のオーディションに合格したっていう逸話があるくらいですし、この程度の事はまぁいいんじゃないかしら。

でね、彼女は髪が長いのでわかりづらいですが、耳が出ている写真を見るとね、耳の内輪が飛び出た独特の耳をしてるの。同じような耳の持ち主は・・・あ、少年隊の東山さん。あの人も同じように内輪が外に飛び出た耳の形をしております。

あの耳は肝虚陰虚証体質の方に見られる特徴でもあります。この体質の方はとにかく何でも自分の思い通りに事が運ばないと気がすまないタイプで、自分の仕事を他人に任せる事が苦手なんです。他人の仕事を見ているだけでイライラしてしまうので、ついつい口に出して言ってしまったり態度に表れてしまったり。ですからね、どんなに大変でも自分の仕事には責任を持ってやり遂げ、決して他人には頼ろうとしません。イライラしながらでも仕事をしたり片付けたり、何かに取り組んでいるときは非常に体調がいいんですね。世間一般に言う「仕事人間」「仕事ができる人」「責任感の強い人」に非常に多い体質証だと思います。

体を動かしたり頭を使ったりしながら仕事をするわけですから、手足や頭で血を消耗します。すると肝に帰るべき血液が不足して眠れなくなったり、または筋肉が引きつるようになります。さらに血虚によって発生した熱でのぼせ、頭痛や肩こり、そして不眠を助長致します。この虚熱は他の臓腑経絡へも波及するようになるのですが、それよって他にも様々な症状を訴えるようになります。
これがもっとひどくなると血が少なくなり過ぎて陽虚となります。こうなると睡眠障害もかなりひどく、意図的に人との接触を避けるようになり、長引けば精神疾患になる恐れも出て参ります。仕事ができて人望も厚いあの人が突然うつ病に・・・なんていう話、今は意外と珍しくありませんよね。
まぁこれは体がよほど病的な状態になった際の症状ですが、こういう場合はひどくなる前に体の側面を流れる胆経の圧痛部位を軽~く瀉しますと、虚熱の発散が促されて落ち着いて参ります。で、落ち着くとまた仕事に精を出すもんだから困っちゃうのですが(^^;)

たかが耳の形ですが、体質を把握するためには意外と重宝致します。
望診では私、さりげなくこんなところも診ております。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 死ぬための生き方 | トップ | 野球、続けてますか? »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2007-10-03 08:55:03
その肝虚陰虚証の人は何で耳の内輪が飛び出るのでしょうか?

私は占いとか信じない方で人相で性格が決まるとはとても思えないのですが、納得できる回答を期待しています。
返信する
回答です (院長)
2007-10-03 11:36:59
肝虚陰虚証になって胆経に虚熱が波及致しますと体の側面が引きつります。胆経は体の側面を流れておりましてね、胆経が引きつった際に目に見えて変化が表れる場所(わかりやすい場所)は耳と目なんです。
体の側面が引きつって耳が変形し、目は切れ長になると。そういうわけでございます。

女優さんや俳優さんって同じ人でも役柄によって全く違った表情を見せてくれます。これは役に入り込む事によって身体の気の動きにも変化が出るからでございます。要するに、プロの役者さんは自分の気を自分でコントロールできるというわけです(意識的にか、または無意識のうちにやっているのかはわかりませんが)。

ですからね、人相がその人の性格を決めている・・・というだけではなく、性格や内面がその人の人相や表情を作っていたり、または内面が外見に表れている、影響を与えているという部分も非常に大きいと思います。

怒ってる時は肝実になりますから目が大きくなりますし、犬って怖い目にあって怯えると腎が虚して耳がたれます。おいしいものを食べる時には誰だって脾が旺気して口がガバッと大きく開くものです。
その時々の状況によって我々の身体の中では適切に気が動き、そして日々変化しながら日常に対応しつつ生活しているわけです。その根本的なものが体質的な証であり、我々の治療では現証を個々の体質証に近づける治療をする、というわけです。
そのためにはその方の体質証を見極める事が非常に重要ですから、臓腑経絡の気の変化がどのように身体に表れてくるかをしっかり把握しておく事は、良い治療をするためにはとても大切な事なのでございます。

こんな感じでどうでしょう(^^)
返信する

コメントを投稿

鍼灸・東洋医学」カテゴリの最新記事