工藤鍼灸院・院長のひとりごと2

真岡市(ハローワーク向かい)
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あなたの街のはり屋さん
お灸もやってます

歯が痛い

2007年08月30日 21時14分59秒 | 鍼灸・東洋医学
私、実は最近歯医者さんに通っておりましてね。この間の月曜日は左の奥歯をがっつり削られたのですが、当然ながらそれだけ削るには麻酔が必要となります。いやぁ、それがね、最近の麻酔ってのは全然痛くないのねぇ。驚いちゃいました(^^)
事前の説明では麻酔は2~3時間で切れると聞いておりましたので、お昼休みに歯医者さんへ行っておりました。午後3時頃には仕事に支障は出ない状態になるだろうと考えていたのですが、それがこの麻酔、いつまで経っても効いてるの。全然感覚が戻らない。左の下唇がぼよよ~んってなったままで、コーヒー飲めば左の口から水芸の如くピュ~ッと溢れ出し、しゃべるとなぜか赤ちゃん言葉(笑)。

「こりぇはどうしたんでしゅか?」

「ひろこしぇんしぇ~」

「赤ひゃん言葉になっしぇましゅ~」

_| ̄|○

麻酔が切れたのは夕方5時過ぎでした・・・。

はい、来週の月曜日も赤ちゃんになる予定の院長でございます。
お聞きになりたい方は月曜日の午後どうぞ(^^;)
いやね、そんな話はどーでもいいんだって(笑)。

奥歯をいじり倒してから3日が経ちました。麻酔が切れた後、ずーっと痛みがございましてね。痛み止めも出ていないし、しょうがないので『やさしさ成分1/2』のバファリンを飲んでみたのですが、痛みはそんなに変わらない状態が続いておりました。
本日は歯茎が腫れているのがよくわかる状態となっており、「これはまずい」と思いまして、ようやく午後になってから自分で鍼をする事に致しましたよ。

基本的にむし歯は腎虚から起こるものです(その後様々な経過を辿るわけですが)。で、歯の痛みというのは陽明経という経絡(気の流れ路)が関連しております。歯が痛い時に患部を冷やすと気持ちがいいのはほとんどの場合で陽明経への熱の波及があるからなのですが、脈を診る限り私もそんな感じでございますねぇ。歯茎の腫れもありますし、私の歯痛は腎虚によって発生した虚熱が陽明経に波及したためであると推測できます。

東洋医学的に考えるってのもおもしろいでしょ?むし歯が痛かろうが治療後の痛みだろうが、肩凝りから歯痛が起こっていても、東洋医学的な考察は同じなんですよ(^^)
「むし歯が原因」とか「大きく削ったから炎症を起こして・・・」とか、そんな事は一切考えません。「歯が痛い」っていう事実を身体全体を通して考えるのが東洋医学の良い所でもあります。

さてさて、私の治療。

まず手足にゆっくりと鍼を致しまして、次に手の陽明経上の硬結に透熱灸を何壮かすえますと・・・おっ!!なかなかいい感じ(*^^)b
夕方を過ぎると痛みも半減致しまして、歯茎の腫れもほとんどなくなりました。ですがまだ、グッと歯を食いしばれば痛みはございます。これはまぁ仕方がないかなぁ・・・。

あ、あと念のため申しますとね、「歯が痛い」と言って来る患者さんはほとんどおりません。ですけどね、時々「・・・そういえば歯も痛いんですよ」という患者さんがおります。
鍼灸では痛みは止まりますが、むし歯そのものは治せません。私も歯の専門家ではありませんし、むし歯が疑われる場合はとりあえず歯医者さんに行ってください(^^;)
コメント (2)
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