絶滅危惧種 トラノオスズカケ
実物よりやや大きめです。
ゴマノハグサ科 08.10.4 撮影
飛び入り速報です。
絶滅危惧種のトラノオスズカケが花開きました。
場所は白金の自然教育園です。
説明の看板が立てられておりましたので、下にそのまま転載いたします。
既にメディアで発表されており、多くの方が見に来られています。
国立科学博物館管轄の管理が行き届いた場所で、
柵も施してありますがすぐ手の届く所です。
手で触ったり土を踏み固めたりしない様、心がけたいものです。
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説明文
トラノオスズカケは四国、九州の限られた場所に稀に見られる
ゴマノハグサ科の半常緑の植物で、絶滅危惧種に指定されています。
同じ仲間で岐阜県、徳島県だけにあるスズカケソウ、
紀伊半島の一部にあるキノクニスズカケも絶滅危惧種です。
名前のトラノオは花序の様子を虎の尾に、
スズカケは同じ花序を山伏の衣装の鈴掛けに例えたものです。
自然教育園のスズカケトラノオは御料地時代の1932年(昭和7年)に
牧野富太郎によって発見され、1949年に耐えたとされていましたが、
昨年秋に芽生えを発見し今回の開花を見るに至りました。
自然教育園は江戸時代松平讃岐守(香川県)の下屋敷でしたが、
同郷の平賀源内が下屋敷の一部に薬園を作った記録があります。
おそらく当時故郷から種子を運んで栽培していたものが野生化したものと推測されます。
50年ぶりの再発見なのですが、生きた植物が生存していたとは考えられず
おそらく休眠性の高い埋土種子が、最近のミズキなどの高木の枯死によって
林床に光が差し込むようになったことで、発芽が促進されたものと考えられます。
以上原文そのまま転載させて頂きました.
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今咲いている蔓の左右に50センチほどの新しい蔓が元気に伸びています。
来年に期待が持てそうですね。
紅