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晴
10円ひらう夢
こないだは100円
その前は10万円もらう夢
はて
金運でも上がるのかしらん
超短い
祝詞を唱える
キャベツを抱えた男
北へ向かった
朝
川沿い道をゆく
狭い桜並木
今は葉桜
向こうから
自転車の女性
桜の木の脇に寄り
待つ
どうぞおさきに
ご挨拶
向こうから
自転車の男性
桜の木の脇に寄り
待つ
どうぞおさきに
桜の枝が垂れ
葉が頭にあたる
ご挨拶
=
後期高齢者の男性
左足をひきずり歩く
コンビニでコーヒー牛乳を買い
角を曲がって
帰っていった
空に青
南のずっと向こうにある神社
それ
緑緑緑
この道は
昔から
道だった
拡張もしただろうけれど
道のほとんどは以前から
道だった
きっとちょんまげの男たちが
台車をひいて通り
団子屋や
宿場があったに違いない
東海道は今でもある
それを三重の方で
歩いたことがある
普通の狭い国道
けれど
そこはメインの道で
弥次さん喜多さん
水戸黄門
木枯し紋威郎
座頭市も
子連れ狼も
乳母車で通ったに違いない
この道はどんな人が通ったのだろう
南の向こうは
遊郭だったから
色男も人売りも通ったに違いない
この道も今も昔も
変わることなく
人々が
行き交っていた
どんどん庵先生は
以前
中国に出向していた経験があり
話していて
冷静な意見が聞けるので
いろいろ訊ねる
コロナ以降の社会を
考え出したきっかけは
どんどん庵先生の
問題提起からだった
名古屋は野並あたり
以前海で
遠浅だった
と
どんどん庵先生は言う
熊んバチ
飛ぶ
高級食材はスーパーで売られ
後期高齢者の男性
道路を斜め横断して
牛丼を買った
そして帰っていった
空はグレイ
良き風
=
得た答は
黙る
ということ
何も言わず、だ
花に水をさす人登場
世の中は
好き嫌いで
できている
通る人の鼻が
空気穴に見えた
鼻は空気を吸い
匂いを探知する
口は食べ
呼吸し
話し
歌い
味覚を探知する
あくびもするし
キスもする
歯は重いものをくわえ
噛む
耳は聴覚を探知し
三半規管でバランスを感知して
わたしたちは立っていられる
「はて指紋は?」
と
どんどん庵先生に訊くと
「目は一人ずつ違う。光彩をアメリカでは写真に撮るよ」
と言う
なるほど
指紋は消えてしまうけど
光彩はオリジナルらしい
ハッと思ったのは
手相だ
どっちかが
生まれつきの運勢
つまり選んだ人生
どっちかの手が
常に変化し
後天的に選択してゆく
運命を修正可能にする目印
と考えると
もともとあった
免疫と
生まれてから得る
獲得免疫に似ているかも
手相は
オリジナルで
生まれいずる時
あらゆることをプログラムして生まれてきて
生きている間に
自発的多発的な要因によって
運命をどんどん変えてゆく
そんな目印かも
身体の不思議は
どこまでも
尽きず
アメリカ空軍は
UFOの写真を
今
公開している
ならって
日本も
UFOに遭遇した時の
マニュアルを作成したという
どんどん庵先生は言う
「確率でいったら、当たり前に生命体はいるよ」
考えていて
右左の手相の違いの意味がわかったので
「どんどん庵先生! わかった!」
すると
どんどん庵先生は
「確かに変わるもんなあ。どっちが変化するんだっけ?」
と疑問を呈し
われわれは
両手を合わせて
「どっちかが下になる方だったか上になる方だったか・・・」
われわれは
祈りの手組みをして
手相について
しばらく考えたけれど
そのうち
飽きた