kotoba日記                     小久保圭介

言葉 音 歌 空 青 道 草 木 花 陽 地 息 天 歩 石 海 風 波 魚 緑 明 声 鳥 光 心 思

2008年12月31日 | 生活
巨大エスカレーター、と、呼ばれていた、場所、
それも、岩陰のようなところから、
東に、行き、高いビルの脇、を通れば、ビル風、が吹いている、
コーナーに、ビル風は、猛烈に落ちてきて、
木を唐キほどの、力だ、と、言う、
裏道を、行くと、大晦日で、歩行する者はなく、
辻を回る、見当はついていた、けれど、迷った、末、
階段を見つけて、降りていくと、
サイトウサン、と襖の向こうで、聞こえ、
思いがけず、真面目、な、成り行き、

階段をあがると、闇の中で、
異様に明るい、異様に、明るい、パチンコ屋の、照明が、対峙して、
白い光が、天井から降り注いでいた、

定点に帰すまで、時間はかかった、

箸を忘れて、

ピアノを弾く男や、歌う女、バイオリンを弾く男、が来たころ、
定点に帰した、

月星、西南に、あり、
大晦日、の音楽に、
身を浸し、
定点に、帰す、きっかけ、

重い本は、
一枚一枚の、紙自体が、重い素材、
こんなに、重い本、文字の小ささ、
二十年分のエッセイ、とあるが、
詩でしょう? 全部、

蕪村の絵に見入り、
定点から波紋が広がり、
直立に空にのぼる、異様、に明るいパチンコ屋の、白い光、

黄道は、どこだ、
どこだった?

静かにしている、
静かに、

白い、プラスティック、の、箸、
忘れるための、箸、
大晦日、
ほどなく鳴る、除夜の鐘とともに、
箸、を、忘れよ、と、告げられているようで、
my箸なら、尚のこと、myを忘れ、
箸だけを、忘れぬようにして、
冷たい大気に、
鳴る、ピアノ、

静かにしている、
静かに、
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2008年12月30日 | 生活
さざんか、の表、
いわば歩道側は、西なので、
陽は当たらない、
もしや、と思い、
寒い日が始まった二日目、先週の金曜、
さざんか、の裏、
道路側は、東なので、
陽が当たっているからだろう、
桃色のさざんかの花、が、いっせいに咲いていた、
蕾の数だけ、花は咲く、けれど、
陽の当たる側から、咲き始めて、いた、とは、

窓についた結露、を、拭き、朝、
西から北にかけての、空が、濃いグレイに、なっていた、
あ、雪が降るのだ、遠くで、
と厳冬の朝らしい景に、寄り、
窓を移動すると、
東の階下、もっと下のところ、
みかんの木に、黄色い大きな、実がなっているのを、見ていた、
「この木は、切らないでほしい」、
と緩やかに言った、ら、その通りになって、
今や、みかんの木を柱に、
家主は周縁に、数多の緑化、を、走らせて、いた、

進むのは、黄道、で、あり、
時に、白道(*二河白道の意)にもなる、
黄色の布を買ったのは、偶然で、
今まで、好んで買う色でない、黄、
黄道から、白道へ、
大抵は、北から南へ、そして、西へ、
寒風の中で、片手の甲は赤くなり、
雪はきっと降っているだろう、
黄道を歩んでいた、はず、
黄道を、歩んでいる、はず、
黄道とは、白道であり、
さざんかの脇が、「津」であるなら、
船と港と荷、が、互いに寄って、
言葉を空に立てている、
それぞれの言葉が、空に立ち、

夜の寒風の響き、が、
幻鳥の羽音を消し、
羽ばたく、羽の動きだけが、見える、空に、
すっ、っと、立っている、さざんか、の脇で、
右手の、甲、は、冷たく、赤み、を帯びていた気がして、
急いで、言葉を、地下道へ追いやった、
黄道は、白道である、白道を歩む、歩み、続ける、のだろう、

あの、みかんの木から、黄色のみかんを、
たくさんもらった、
黄の補色、は、確か、紫、だったか、
いや、藍だ、

聞こえる音は、
風、
笛の音の、それ。

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蔓状

2008年12月29日 | 生活
坂道をのぼった所、
瀬戸線がカーブしてゆく線路、の、曲線に魅せられ、
なおも南進する、噴水していない噴水の、傍ら、に、立ち、
噴水している水しぶきと響きを、寄せてみた、

夕闇が近くなり、薄暮の空、西の遠く、
スパイラルタワーのあたり、
ここから、地下道を通って、
あそこまで行くのだ、
と、午後5時7分の、
信号待ちで、
居場所が判るように、
黄色い布を、ャPット、に、しのばせていた、

階段を駆け、ドアを開け、
青い服、を引っぱってみた、

二人の著書を、
交互に、一冊ずつ読むこと、で、
慢性による、「通り過ぎ」が避けられる、
二人の著書は独立して、いる、のだが、
もしや、蔓状に、
互いの言葉が絡み合って、
新生の織物が紡がれるかも知れない、
と、
アイディアが出たのは、
あの噴水していない噴水の場所で、
水しぶきと響きを、寄せていた時だった、

海、を
階段に座って、20分か30分、
見ていると、気持ちが良くなり、
大きな海だ、
と意外な声が電話で響くのを聞いて、
またたく間に、電話口で腰をおろしていた、熊野灘を、階段に、座って、
30分、
井戸川を上流に向けて行くと、
山に通じる道がある、
そこを歩いた、記憶は、
金色の稲穂が美しい、
季節だった、
苔を岩肌から取り、
山道を歩いた、
また、42号線沿いの、
讃岐うどんの店、に行った帰り、
獅子岩、の前の、
山に、驟雨、
雲が海に向かって下がってきて、
緑の山に、
白い大粒、の、雨、が、落ちていた、
息を出して、山と雨がする美しい出来事に、
声を静かにあげていた、
緑の部屋で、
熊野の随所が、出現し、
声と繋がる幾多の路、を、
さまよっていて、
皮膚のどこかで、記憶、が、戻り、
熊野の声が、聞こえてくる、

蔓状、の、新生、が、
織物が、紡がれてゆく、
糸車、が回る、
海を前にして、
階段に座り、
20分か、30分。
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杜若

2008年12月28日 | 生活
鉄板の壁に、もたれていた、
背中は冷たい、鉄は、冬の夕の冷温を、そのままに、
うなずき、質問し、想像していた、
言葉は垂直、に、なって、凛、としていた、

門が開き、
定点から北へ、よろよろと向かい、
闇は濃くなってゆく、
イルミネイションは、青や赤、緑、

南下して、地下鉄の明るい、灯の元、
「樹間」や「歩行」という言葉を、
追っていた、
雪模様のマフラーは、白と青で、
バスが来るまで、の間、
寒さをしのぐ、場所、に、いた、空は、

さらに南下して、道なりに進む、
木づくりのオルゴールは、手製で、
長い間、二つのオルゴール、の、ネジを巻いて、
耳を近づけた、
本棚、の前、で、椅子に座り、
本を眺め、ほどなく、眠ったのは、南の窓、からの光の中でのこと、

「樹間」、「歩行」、という言葉の残照、から、
覚醒する、と、ギターの音が鳴って、いた、
言葉が跳ねて、天井まで行き、
部屋の樹をまわっていた、
石膏で作られた指の中で、
小さな木の仏様が、立っていた、
銀の色が随所に塗られた座像、は、未完で、
芝生の上に、陽光も来て、

杜若、のバス停、に待ち、
年の瀬の、夜の内に、
無声映画のコマを、思ったのは、
すっ、っと、立っている姿の、
定点での美しさ、
杜若、のバス停、に待ち、
北上の途、
だれの目も見ず、
地下鉄の明るい、灯の元、
「宇宙の琴」という言葉、に、
身を寄せて、静かにしていた、
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2008年12月25日 | 生活
時計台、は、ある、朝の、
暗がりの内に、

ガードレールのところで、
グレイの空、
雨が降っていた、眠っている間、には、
十字路は、車でゴタゴタ、で、
横断歩道は、車で通れないほど、混んで、

風の音、鳴り、痛む腕、

濡れた路面を、渡って、東に線を引き、
北へ線を引いていた、
時々、ひどく遠い、のは、

風の音、鳴り、痛む腕、

壊れてしまう、ような、
遠さを、途方に、
見失ってしまう、ような、
足音を、途方に、
冷たい夜を、南に向かった、

風の音、鳴り、痛む腕、

歌っていた、声を胸に、響かせ、て、いた
いた、のは、午後、
衣擦れの声、とまで言われていた、歌を、
胸で歌っていたら、
ずいぶん前、大阪で見たコンサートを、
思い出していた、痛む腕、

誰かが何かを言った、
それは、風の、音? ですか、
痛む腕、鳴りやまない、風の音、

耳をふさぐ前に、
疲れて、眠っていた、

いつ現れ、いつ去って行き、
チラシを持っていない方、の片手が、
握っていた、のは、

崩れてゆく、音を立てずに、
ゆっくり、突然に、
強い衝撃には、耐えられず、
崩れてゆく、音を立てて、
風の音、鳴り、
痛む、腕、

空、に、風雲、流れ、
グレイの空、の下、
寒極まり、
ガードレールは、雨で濡れていた、
声は出た、
声は出た、確かに、

風、の音、鳴り、




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メリークリスマス

2008年12月24日 | 生活
北から、南へ、歩いて、いた、
道路を横切り、赤と赤の違い、を、交え、
まっすぐ進み、
声の調子、が、変だ、風邪です、
と、わずかに驚いていた、
横断歩道を渡り、
右に向き、
横断、舗道を、渡ったところ、
門を開いて、門に駆けた、

朝の過ぎ、
枇杷の葉の、
さがす、あった白い花、
に、近づけ、嗅ぐと、香る、
小さい房、をつけた、
白い、花、
陽に当たり、
北からの微風、
扉が壊れていたので、
そこに立って、いた、
左耳に、左頬に、感じた、微風、
もう一本のサザンカ、の木、
花(ピンク)二つ、
蕾、だらけ、

交えた赤と、赤と、赤、
枇杷の葉、緑で、
クリスマスカラーに、やっと辿り着いた、

街は、愛のようなものと、
優しさのようなもの、
が、それぞれの場所と時とで、
泉、のよう、に沸いていた、
笑わない人が、笑った、
ギフト、とは、贈る物、
贈る喜び、笑みの期待、
やわらかい流れが、
たくさん見えた、
誠実で、自分のではない、人のこころを、思うだけの日、
素晴らしい日、クリスマス、

南に向かって、
ビルを見た、

南に向かって歩く足は、
どこへ、と、
空は今日も青い、
寒い、のです、
人のこころ、
人の、こころ、
超常現象の体験を持つ、
物理学者が、
探求の末、
「一番大切なことは、人を思いやることです、」
と言った、

コンビニの、横を通り過ぎ、
どこかへ、行った、

イルミネイション、が、灯るころ、
南から戻ってきた、
表情が明らかに、陽気であふれ、
声も大きい、
喜びが、声に、表情に、からだぜんぶ、から、
放出されて、いた、
まだ闇は遠い、
薄暮の、路上で、
壁に寄り、
サプライズ、という言葉を、発した、
耳で、聞く、
鼻でお菓子、のような、香り、がするという、
声が、イルミネイションの下で、出る、
薄暮なら、どこへでも行ける、

夜になり、
飯島、愛、さんの死を、
ミクシーで知って、
涙が流れた、
少しだけ、
あんなに、きれいな人間が、
死んでしまった、
クリスマスの暖かさ、柔らかさ、愛が、
飯島さんの傍らに、もう少しでも早く、
ギフトされたなら、
と悔やまれてならない、
きれいな魂の人が、
死んでしまった、
それもまた、
メリークリスマスの中に、
多々の人に、
贈られる、出来事、というギフト、

赤、緑、
赤、緑、
夜の空、を走る、光、
メリークリスマス、
もっと言う、書く、
メリークリスマス、
毎日が、
今日のような日であったら、
と願うのは、
神様だけじゃない、
もっと、言う、書く、
忘れぬよう、メリー、クリスマス。

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北北西

2008年12月23日 | 生活


   



---

からだ、の、バランスを崩した、
からだ、を、つつむ不思議な力を持つ、言葉に抱かれ、
安らかな眠りに、入った、
その翌朝、

大気は穏やかで、
いないのに、いるようで、
思いは北北西へ、行く、
風は吹き、
寒風なれど、
陽ありき、
陽に入り、
暖をとり、
思いは北北西へ、向かう、風は、
北北西から、吹いてくる、

街、は、イルミネイション、
メリークリスマス、
と早い挨拶を、昨夜に交え、
陽に寄り、
柊の葉上に、手を当てて、痛い、とは言わずに、遊ぶ、
空が青い、
地の約束事の看板と、
あ、同じ色だって、
感動、少しした午後、
思いは北北西へ、行く、

昨夜、暗がり、の、中で、
思いが、繋がった、
「ハッとした表情」、
だったと、聞いて、
南、を向いて、
ドアの前に立ち、
影の、音、を、耳、で、聞いていたい、
風、北北西から、吹き、
思い、北北西に飛び、
原点と結ぶ線、は、
道路標識を、守らず、
法律、を、守らず、
思いのみ、それを指針に、
線は、点と点を天で結ぶ、

山が立ち、
風が来、
空、青、で、
雲、白、
耳を、澄ませ、
聞く、音のない足音、
すっ、っと、立っていた、
柊の、花、白く、小さい、花。

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灯火

2008年12月20日 | 生活
余韻から醒めた朝、
上空に、青のそれ、
寒極まり、重ねて着て、
草原からも、蒸気が沸いていた、朝、

わずかにうつむいて、
待っている姿、
静かな、灯火、
船が航路を失い、
見つけるは、灯、
灯火は、ただそこに立っていて、
人々は、息をする、

空がある、

暗がりの中、
イルミネイションの下、
静かな灯火は、
そこに在る、
その美しさ、に、
人人は、灯に寄る、
冷たい手をかざして、

この空の続き、に、
熊野があり、
ひっそり息をしている、姿が、繋がる、
ああ、空がある、
ああ、この世に生まれて来て、
出会うという、

空の、こと、を、

すっ、っと、立っている、
静かに、穏やかに、明るい声、が、聞こえて、
さざんかの花、
ピンク色に、咲き、
すっ、っと、立っている、
壁に寄り、
イルミネイションの下、

空があった、
余韻の残る朝からの出発、
上空に、青のそれ。
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空にある

2008年12月20日 | 生活

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2008年12月19日 | 生活
外堀の中に、
緑の豊か、
真向かいのビルの上に、
巨大な鉄塔アンテナ、が、あった、
今朝、信号待ちの、時、
気が付いた、空を見てみるものだ、緑が豊饒でも、
赤、白の鉄塔に、たくさんの、アンテナ、

夜の散歩道、
北に行き、東に折れ、
階段を降りて、
左右を見回し、
明るい地下街を、歩いて、
エスカレータ、に、乗った、
角のカフェ、
喫煙席から遠い所に、座って、
空の物語を、紡ぐ、
青い空は今日も見え、
思い返せば、雲のない青い空、

過去や未来、
今の最中を、
ふんわり飛んで、
時の外に、物語は進む、
初めての場所、
初めてのコーヒー、
初めてのエスカレータ、
過去や未来、
今の今に、生きている、

初めての階段を降りて、
地下街を歩いて、

地下街から、外に出て、
暗い道を行く、
定点から、上下、左右、へ移動、
動線が昨日よりも遙かに伸びて、
過去や未来、
今の瞬間に、
生きて、いる、

朝の六時半過ぎ、
外堀周辺で、
鐘の音を聴いた、
音の方向は東、
あの鐘の音は、二度、鳴った、
朝の鐘の音が、聴こえた、

初めての道、
初めてのエスカレータ、
初めての階段、
初めての椅子、机、
鐘を打つ人、は、誰、
朝の空に、響く、
生きて、いる、今。


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物語

2008年12月18日 | 生活
横断歩道に向かって、
舗道から道路を通過して、
線を引く、
線は動き、
南西へ、西へ、と動線になる、

舗道から舗道に、
線を引く、
北から南へ、と動線になる、
南から北へ戻り、
定点に帰す、

横断歩道手前に向かって、
舗道から道路を横切って、
線を引く、
定点から南西へ、西へ、と、
螺旋のようになって、
定点に帰す、

木がいつの時だったか、
こっちをバッと見た、
美樹、美しい木、樹、

雨が降らないで、
風が吹かないで、
良かった、

暗がりの中で、
南を向いて、
静かにしていた、

物語がいつの間にか、
知らぬ間に、始まり、
描写も会話も説明も、思索さえ、
すでに描かれていて、
複数の語り手達が、
それぞれの愛について、
物語る、

美しい、ということ、
きれい、ということ、
森の
中で、
すっと天に伸びる、裸木、
美しい木、
木の、物語、

道は続く、
どこまでも、どこまでも、
尽きることなく、続く、
その上を、歩いている、
歌うように、
話して、
いつの間にか、
物語が、始まっているのでした、
今、この瞬間にも、
言葉が、多々の語り部によって、
連なって行きます。
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文学

2008年12月17日 | 生活
グレイの空で、
時に、雨、
陽は、あった、雲の向こうに、ぼんやりと、
早朝、暗き、緑見えず、
あの、川、

さざんかの花が、ちらほら咲いて、きました、
雨は夜になって、わずかに降って、
一日中、寒かったのに、寒さをいつの間にか、
感じなくなった、

茨木のり子の詩を、新聞で読み、
発、と思い、猛烈な霊感が襲い、
夜の道を、自転車で飛ばして図書館に行った、
書庫から5冊、出してもらって、ああ、ああ、
と思い、
文学のコーナーを、ああ、ああ、
と思い、
霊感、に沿って、西村公朝、の、本を、
休み時間に読んだ、ああ、
とその時も思った、

寒い日中の終わりは、
湯船に身を浸した、あとのことで、
早出・残業の連鎖を断ち切る思いで、
図書館に走り入った、
詩が、書庫にたくさん、あるので、
書庫請求ギリギリの7時半まで、
検索して印刷して名前を書いて、閲覧、
ああ、ああ、と、
ずっと思っていた、
言葉が、茨木のり子の詩から、
豊饒になって今、
急いだ、言葉の宝庫へ、

詩、が、近しい、
およそ、この手で、
握れるほどに、
黄金、巨樹、かがやく銀、思索の淵、空間、薬玉、
茨木のり子の見知った詩の一部に、
刺激されて、
まるで人生が変わるような、
(それも、ゆっくり、)
衝撃と、衝動、
霊感に導かれ、
急いだ、
ああ、ああ、
と、思い、
言葉の、宝庫にいた。

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オルゴール

2008年12月15日 | 生活
冬の休日、
空、青く、
雲、白く、
風、穏やかで、
寒いような、暖かなような、
元旦、のような気温、

セザンヌ先生と窓越しから、
分離帯に乗り上げた車の、
撤去作業を観察、
砂浜に乗り上げた小舟のよう、
運転手は、袈裟を着た、住職、
車は多少、つぶれました、けど、
怪我なし、みな、笑っている、
僕もセザンヌ先生も、笑いながらの、
交通の事故、の見学、

オルゴール、を、探して、
カノン、を選び、
5階から9階へ移動、
箱を探し、
木を切ってもらい、
また5階に戻り、
木の色のラッピング材で、
固定、
カウンターを借りて、
ささやかな工房、の作業、

オルゴール、を、探して、
カノン、を選び、
家に戻って、
もう一度、
丁寧に、
木の色、の、細い、紙、
を、詰めて、
固定、

カノン、は、
繰り返して、
オルゴールを、
聴いてみると、
カノン、の最初だけ、の音が、
響く、きれいな音、
響く、
心、ばかりの、音、
響く、耳を傾け、
耳を近づけ、
♪型のネジを回す、
ギリギリと回す、
カノン、の、響き、鳴り、
鳴る、
何度も繰り返し、カノン、
またギリギリ、カノン、止まって、
ギリギリ、響く、耳から、
体に、

何度も巻き直して、
同じメロディ、
でも、
オルゴールの響きは、
やはり美しい、
映画「ベルリン・天使の詩」の中で、
老人が、冬の日、路で、
オルゴールの響きを、耳に近づけ、
穏やかな顔で聴いていた、あの瞼は閉じて、
そのあと、天使達を、コロンボ刑事が見つけた、

オルゴール、の、響き、
耳に近づけ、顔を近づけ、
カノン、鳴る、
響き、空の道を経由して、
届くといい、
ネジを巻き、
鳴る、カノンの、調べ、

緑か、赤か、
赤を選び、
懸命に、カウンターで、
木の色の、細い紙を、
詰めて、いた、

空、青く、
空の道を経由して、
響け、と、カノン、
愛の調べの、愛のこと、
カノン、響く、手に取り、

その日まで、
胸に入れ、
カノン、の調べ、
胸に入れ、

響く、音、冬の暖か。


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明星

2008年12月13日 | 生活
西の窓に、月、
朝の月、

閉館後の、
図書館の、
スロープを自転車で上り、
自動ドアが開く、
返却ャXト、に、本を、
三冊ずつ、入れて、
押し込む、と、
銀色の金属のロールを滑り、
ことんと音がしない程度に、
押し込む、
また三冊、ャXトに入れて、押し込む、

読まれなかった本達、を、あとにして、
ここで自転車で転んだ、ら、
本、読めなかった、一冊の半分も、
だから、本末転刀A
本当に自転車で転んで、
どうにかなりたいほど、
夜は痛む、

この世、嘘ばかりで、
この世、嘘ばかりで、
この世、嘘ばかりで、

糸、を、結んでいた、朝、

そうか、
今日は、満月、

もう戻れませんよ、
と、
今が言う、

すっ、っと、立っていた、
面影を頼りに、たぐり寄せ、
誰もかれも、
寂しさばかりで、
嫌になる、

そんな時、
空があった、
今朝の上空の、
飛行機雲のぶっといのと、
あの青色は、
見ていて、
格別、

すっ、っと、立っている、
寄り添って、
歌う、歌う、
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すっと立っている

2008年12月12日 | 生活
すっと立っている、
すっと立っている、
言葉が踊る、
言葉が笑う、
言葉がうなり、驚く、
壁に寄り添い、
春、の、昼さがり、
暖かな陽光、

すっと立っている、
すっと立っている、
ゆっくり歩き出す、
親指と人差し指、
この道は、どこへ続くのだろう、
とは歩いている時に思わず、
夜の終わりに、
あの道は、この道は、
と思い至る、

立っている、すっ、っと、

戻り道、
定点から空へ、
東南の方角に、
花火のようなオレンジ色の軌道、
あれは誰かが打った花火か、
それとも、まさかの、流星?

すっと立っている、
すっと、立っている、
その瞬間、に、
走る、春雷の光、

すっと立って、
どこまでも、
どこへでも、
行こうとする意志、

毅然とし、
進む、前に出る意志、

すっと立っている、
言葉は湯気の如く、
立ちのぼる、

朝は、緑から霧、
が、出て、
橋の上までけぶっていた、

すっと立って、
言葉が踊り、
道を行き、
東南に見えた光、光、が、
流星、流れ星であっても、
驚かない、

すっと立っていたから、
すっ、っと、立っていた、
草、は、微風に揺れ。
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