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kotoba日記                     小久保圭介

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       『白い人』

2024年12月07日 | 生活詩







      『白い人』



白い人は本当にいる
幽霊でもなく 色白でもなく
ふつうに白い人
心が
純粋で真っ白な人なんて
どこにもいない
嫉妬もするし
怒りも
恨んだり
機嫌が悪い時も
機嫌が良い時もある

白い人は本当にいる
静かで無口で
淡々として
心は渦巻きで
忙しいけど
なんでもない
顔をして

白い人は
たまに透明になる
透明でも存在感がすごい
色めいた言葉はいっさい言わず
笑顔を出す

白い人は本当にいる
木火土金水すべてを
体に持って
いつも一人で抱えて
緊張している

白い人の優しい行動
あわてて駅から戻って
「寒かった」
と当たり前に笑う
はにかんだ顔で
隠せなくて
正直でどうしようもない

すべての人に
優しい人って
本当にいるんだな

白い人は本当にいる
冷静だけど
不器用で
人の寂しさに
その声を読んで
声をかけるでもない

あえて黙っている慈悲
って
本当にあるんだな




  『言葉と神様の味方 寒い 夕方でも私は行く』

2024年11月30日 | 生活詩

  『言葉と神様の味方 寒い 夕方でも私は行く』

V ドラッグに行くのだ
寒いけれど
一生懸命 歩いて行くんだ

下りの勾配がある
1つ
2つ
3つ

牛乳を4本とたくさんのもの
子供は母親のカートに乗って遊んでいる
みんな歩いてるのが羨ましいとは思う
だけれど 私の言葉があった

黒いリュックにたくさん食べ物を背負って
寒いけれど
私は自分に言った
「小久保圭介、頑張れ」
私は真剣な顔になって
帰る道を行く
神様に言う

神様

「大丈夫です どんどん行きなさい 安心していいです 大丈夫です」

私はまだ真剣な顔で
家に帰った

私は言葉を持っていてよかった
こんなに大きな武器だ
毎日が試合だ
毎日が戦いだ
私は言葉がある神様がいる

私よ
よくやった




   『たとえばの歌』

2024年11月24日 | 生活詩








 

    『たとえばの歌』


日常は川のようです
いろんなものが流れていく
僕は
たまに橋になって見つめる
川自体を見つめるために
たとえば
谷川俊太郎が亡くなったり
風が強かったりする
冬になったり
やわらかい土を思い出す
茶色の帽子をかぶって

日常は川のようです
逆流しないまっすぐだ
「生きてるのが苦しい」
名前を知らない人が僕に言う
僕は何も言わずに

その人は見つめていた

生きても川のようです
夜の中でも流れている
血液みたいなのよ

辛いことも楽しいことも
慣れていく
朝昼夜も川のようです
主張せずに
何十年も動いている寡黙な心臓

動いているのは川のようです
11月22日午前中
先生と
歩く練習をしていた時
突然 急に体が思い出して
歩き方を思い出した
「思い出した! 歩き方 思い出した!」
これもまた
足の血液
または筋肉
または神経

嬉しくて嬉しくて
僕の魂が空に答えていたんです

若く亡くなった篠田さんのこと
そんな人から
篠田さんから
力をもらうことがあるんだね
亡くなった人から
力をもらうってことが
あるんだね

日常は川のようです
いろんなものが流れていく
僕は
たまに橋になって見つめる
川自体を見つめるために
たとえば




 『vision 序章』

2024年11月16日 | 生活詩



『vision序章』


別に普遍的なこととか
永久的のようなことや
根源なものを
私は見ようとはもう思ってはいない
しんどいよ

食って寝るだけで良かったんだよ
それぐらい 暇が出れば
ただまた欲が出て あれもこれもっと思うんだ
疲れるよ

本当のことなんて もうでもいい
僕はもう疲れたんだよ
元々 バカでさらにまた 脳が壊れて
重ねて難しいことを考えると
本当に私は狂ってく
これ以上 狂ってたら生きてられないよ

昨日 坂本龍一の戦場のクリスマスを40年ぶりに聞いたよ
そのvisionが
達観したものなんだ
高見からビジョンが現れたんだ

音楽は美しいが
あまりにもあまりにも美しいと
言葉が読めなくなった書くことももちろん できなかった

言葉ができない場合
私は混乱して食欲をなくした
美しい音楽は
言葉を失っていく

「言葉にならない」なんて
みんな冗談みたいなことを言うよ
言葉に言って初めて
私は ぶっちゃけ言葉に書かないと
マジで 生きてることができなくなる

それぐらい僕は
言葉だけは私は持っていなくちゃいけない
言葉だけは絶対失ってはいけないって
今日強く思ったよ

分かるだろうか
これが本当に弱い人間の言葉です



  『あの人の優しい目』

2024年11月16日 | 生活詩












『あの人の優しい目』

あの人の目は
海のよう
あの人の目は
美しくて優しくて
波の音まで聞こえてくる

あの人の目は
近いところを見ている
そして笑ってくる
深いところまで
見ようとして
小さなことで笑って
大きなことでも笑って

子供の目は
好奇心が働く
子供の目は
菩薩の笑顔となる

世の中
たくさんの菩薩だ
私はくだらないことを言って
笑笑笑という気持ちではなかったけど
思った以上に
笑ってくれた
こちらがまたもらった

あの人の目は
海のよう
あの人の目は
美しくて優しくて
波の音まで聞こえてくる



   『牛を見に行こう』

2024年11月13日 | 生活詩










  

   『牛を見に行こう』

 

 

だいたいみんなフィクションだ
気づくまで
こんな遠くに来てしまった
小学生の時
教えてくれたのは
だいたい嘘ばっかりで
本当のことを
言ってくれればよかったのに

だいたいみんなフィクションだ
たかが性欲だけのために
時間を使い
お金を使い

怒るとは破壊だ
静かとは考え中
笑うとは建設中の基礎だ

また
昨日と同じ
当たり前の暮らしを繰り返す
だから助かる

疲れたら
草を見に行こう
牛を見に行こう

 

出た!
なんちゃって芸術家
だから助かる

 

 


  『マイッタマイッタあははのは』

2024年11月03日 | 生活詩











『マイッタマイッタあははのは』

昔のこと思ったら
いろんな人から助けてくれた

あの時はあの人に助けられた
その時はあの人に助けられた
こんな時にまさかの
あの人に助けられて
まあ
いろんな人に助けられた

よく生きてるだもん
お互い
長く生きてますね

ねじりはち巻き
人のためにって頑張ったけど
ぜんぜん役に立たなくて
何も考えずにボーっとしてたら
それだけで
人のためになるんだね
マイッタマイッタあははのは


    『蚊への抗議文』

2024年10月20日 | 生活詩





















    
   『蚊への抗議文』

蚊よ
あなたはダメだ
あなたを批判する
暴力はだめだ
あなたが私を刺して
痒くて痒くて何もできない

あなたはダメだ
音質的にダメだ
本質的にもダメだ

ぶんぶんぶん
あなたが 「警告した」
と言う
だから私は逃げた
警告していたというのに
私が逃げたというのに
あなたは本能で欲望で
生きる為に
と言いながら
右足
左足
左腕 右腕
あわよくば
顔や首まで刺した

あなたを
手で潰そうとしたのは本当だ
しかし 蚊よ
正当防衛だ
時において
過剰防衛だと あなたが言う
だからこそ
オニヤンマ君という模型を持っていた
これは正当防衛が立証できる

1時間
私はその場所にいなくてはいけなかった
あなたが言うには
これ入植者だという
あなたがそこにいたのは
あなたの場所である
それに関しては申し訳ないと思っている

だからと言って
ぶんぶんぶんと
文学者ではあるまいし
私の精神は壊れました
乱れて
あなたに反抗した
私は逃げて戦って
その1時間
私は何が何だかよくわからなくて
衰弱した

うちへ帰って
国連の職員のムヒに
治療してくれた
精神は壊れた

心身とも
あなたが私を攻撃した

あなたを差別する
偏見ではない
正しい差別だ
蚊よ
あなたはダメだ

献血センターに行けばいい
個人的に話があれば
血を吸ってもいい
ただ日時は正しく伝えてほしい
外交が正しい
話し合おう
そのための嘆願書だ

あなただって生きていくのは知っている
だからこそ
私は逃げて戦って
1時間の間に国連は来なかった
国連は弱くなった
アースノーマットの
NGOも私を助けなかった

あなたは ボウフラの時で良かった
水の中で
生きて死んでいけばよかったんだよ
なぜに空を待ったのか
空を飛んだのか
その気持ちは私だってわかる
だからと言って
暴力はだめだ
吸血してもいい
それが生きるためだから
ぶんぶんぶんという 警告だけでは
難しい
警告というよりも
何度も言うが
日時場所を伝えてほしい

夏のあなたは暑くて
吸血さえできなかった
強い風があれば
あなたの 軽い姿は
それでも吸血ができない

だからと言って
10月の秋になって
まあ いい季節だ
とあなたが
文字通り
必死で何十秒あたりで
吸血して私から逃げていく
それも私は知っている

憎悪で歴史を作ってはいけない
だからこそ ここで
DNA を消して
ここで私とあなた方と
話し合おう
脳科学でDNAは消すことができる
だからこそ「蚊」よ
あなたは私たちが作った
立派な漢語である

それほど
あなたの存在がなければ
地球は生きていけない

Love & ピース
あなたはわかるだろうか
私は実はわからん
あなたが分かるかもしれないが
今の私は分からない
これは
差別だ

ぶんぶんぶん
あの音で
乱れる
蚊よ
あなたも大変だろうな
ボウフラの時に
10円玉を入れちゃって
水の中でも生きていけなくない
気の毒だ
だからと言って
私は痒くて痒くて衰弱した

遅かったな
と言いながら国連ムヒが
治療してくれた
助けてくれる人はどこにもいない
人類において
あなたが私の血を吸って
すぐに私に潰され
他の人や私の血を見
あなたを潰した時
100%徒労だと思った

もうすぐ冬が来る
越冬してください
春になる前に
話し合おう
献血センターで
あなたたちが
そこを並んでいいんだ
民主主義だからな

腹が減ったら
とにかく献血センターに行ってほしい
自分でもいい
話をしてくれれば
ぶんぶんぶんなんて言う音ではなくて
言葉で話そう
話し合おう
お互い暴力を
だからといってあなたをやった時
ざまあみやがれ
と思うのが人類の本能だ
虐殺こそが本能だ
だからこそ
話し合おう

蚊よ
あなたの住む場所には
二度と私も入らない

お互い
快く生きていこう
棲み分けしていこう
みんな頑張って生きていこう
と言いながら
私の前に登場したら
必ず報復する
あなたからの思想を待っている




    『あなたのことを思う』

2024年10月13日 | 生活詩



















  『あなたのことを思う』

秋の空
朝の空
昼の空
夕方のオレンジ色
たまには夜の 黒い空
また必ず雨が降る
朝が来る

あなたのことを思う
「かわいそうだな」
と言いそうで
言葉を消す

秋の花
冬の花
春から秋に
たくさんの花

あなたのことを思う
考えてみる

若い 27歳の人が言った
意識からアクションが始まる

老年の 77歳の人が言った
言葉は隠すけれど
表情は正直だ

みんないろいろあるのだろう
聞けないことがいっぱいある
ただ 私は思っている
考えている
あなたの未来を
明日の未来を
希望すると
少しほっとする

体の言葉
分からない言葉
だから 脳の電気信号が
頭蓋骨から外にあふれて
ホップアップして
空間に飛んでいく

あなたの 少しの笑顔だけ
私は思っている
明日はまた朝が来る





※写真は1枚 スクリーンショットです。朝ドラ「虎に翼」の憲法14条。

    『こんな空気』

2024年10月05日 | 生活詩





















   『こんな空気』


曇り空の下
少し歩いてみると
暑くもない
寒くもない
すごくいい天気

心地よく
暑くもなく寒くもない
あー気持ちいい

気候が良いと
何もかにも嬉しい
こんな一瞬でも
脳の喜び
心の喜びまで

もちろん 体全部が
気持ちいい

こんなひととき
こんな空気



  『神様からのプレゼント』

2024年09月29日 | 生活詩

















  『神様からのプレゼント』


どうやったら
みんなが
平和になるんだろうなあ

とりあえず
空を見て
ほっとする

「空はいいなあ」
空を見ると
いつも言葉で言う

愛とか神とか
そういうことも大事なんだけど
とりあえず
空を見る

AI が人類を超えて
シンギュラリティを
もう早くなったら
人類は1つだけ
AI にはできないことがある
地球外生物 でも
人類 しかできないことがある

空だ

空がきれいだ
っていう風に思う時
人類にしか見えないんだ

春夏秋冬
貧富
起承転結
喜怒哀楽

生物の中で
人類だけが

憎しみと 許し
人を大事にする
母を大事にする
良い行いをする

どうやったら
みんなが
平和になるんだろうなあ

とりあえず 空を見よう
洗濯をしたら
自分が
きれいになったような気になる

地上で
海の中で
生物が必死に
生きようとしてる

それでも空がある
空があることを
人類にしか
できないことなんです

空を見る
人類にしかできない
神様からのプレゼント




   『あなたは静かにしている』

2024年09月22日 | 生活詩











  『あなたは静かにしている』



あなたは静かにしている
朝顔の蔓
風に揺れている
紫色の朝顔

急な雨で
風と一緒に動いている

あなたがざわざわする時
安心する人がいる
あなたは
癒されたいと思った時
すぐに
思う人がいる

天気予報は
当てにならないけれど
あなたがざわざわする時
静かな気持ちに
させてくれる人が
本当にいる

その人を思うだけで
あなたは静かになっていく
何を言うわけでもなく
ただ自分のことを見てくれている
自分のことを考えてくれている

あなたは
その人を思うだけで
信頼して思うだけ

雨を見てください
雨も風も
すべての風景が
光りはじめている

あなたがざわざわした時
安心する人
思ってください

何を言うでもなく
自分のことを見てくれて
自分のことを考えてくれて
何も言わず
少しだけ
笑う人

もうすぐしたら
太陽が来るでしょう
それならそれで暑いけれど
雨の後の葉っぱは
地球にしかない緑の色

いつか
私たちが
水辺を移動して
地球から火星になった時
火星の水辺で
会いましょう
魂で
笑って会いましょう

ふるさとですか

地球です




   『山口さん への長い手紙』

2024年09月15日 | 生活詩




















  『山口さんへの長い手紙』


言葉で伝えるだろうか
山口隆さんへの長い手紙で
サンボマスターの人たちに
伝えることができるだろうか

元々
友達の五郎さんから
「いろんな動画があるよ」
手と足が不自由な場合
そんな動画がある
YouTube が一番知ってる

アプリで
tiktok っていうのは
短い動画のアプリ
手と足が不自由な人たちで
まだ若い人たちでも
そういう不自由な体を
リハビリや自主トレ
思うことや いろんなこと
伝えていた

「頑張っている」
「頑張れ」
そんな
重い言葉は好きじゃなく
ただ動画だけで
私は学ぶことが
すごくたくさん

何十秒か動画の中に
音楽がつけている
パワーが出るような歌があって
「若い人はいい歌なんだな
こういう人がいっぱいいるんだな」
そんな風に思っていた

その歌はなんかすごく
感じるものがあった

ある時
誰の歌なんだろう
どんなバンドなんだろう
その歌を調べてみると
サンボマスター

びっくりした

13年前
311 があって
東北の方で
遠藤ミチロウ
大友良英
そういう人たちの
東北出身のコンサートがあった
その中に
サンボマスターがいた

滑稽なぐらいな山口さんは
印象的でギターがうまかった
13年前は
「あー そんな サンボマスターって人いるんだな」って
それより
どうやって
放射能
使用済み核燃料の問題はどうするんだ
被災者はどうするんだ

名古屋で
2011年3月11日に
私は揺れを感じていた
そして帰ったから
テレビ見ると びっくりした

その後
サンボマスターのことを
忘れるぐらい
たくさんのことが起きていた

13年後
私は
左手と左足の不自由になって
再び 本当の形で
サンボマスターが私の中にやってきた
知ってる曲は 1曲か2曲ぐらい
衝撃的な歌は
知ってる人は知っている歌
『できっこないを やらなくちゃ』
です

山口さん
調べてみると あなたは 2010年に
発表している
あとすぐ後に
311 が始まった

tiktok で知った
サンボマスターの歌
まさかこの歌が
サンボマスターとか知らなかった
もっと若い人のバンドだと思った

YouTube で
サンボマスターを見聞きしてると
何かが動いていた
私の中で何かが動いた

その歌をいろんな人が
コメントを書いていて
若い人たちの受験試験とか
いろんな希望を
または苦しいことを
受けている人たちが
こんな歌で衝撃をしていた

私もまたその中の一人
サンボマスターの歌
ライブYouTube で見ている
言葉がすごく上手な人だな
山口さんは
言葉がすごく上手だと思った
アジテーションだ

山口さん
あなたは言葉の人だ
私はびっくりして
山口さんたちの
サンボマスターのライブを
いくつも何時間も
見聞きしていた
「これは何だろうな すごいな」
不思議

人間は朝になると
だいたいみんな冷静になる
翌朝
サンボマスターの
アジテーションについて
これは嘘だよ
そんな風に冷静に思った
ナチスのゲッべルス のように
危ない人だと思った

しかし
あの歌
『できっこないを やらなくちゃ』
の歌詞の中
てにをは
がおかしいと思っていた

もう一度
歌詞を読んでみると
やはり おかしい
てにをは
がおかしい

『心を少しでも不安にさせちゃだめさ』

てにをは
がおかしい

心が
少しでも不安に

だったらわかる

『心を少しでも不安にさせちゃだめさ』

僕の中は心があるんだから

「心が少しでも不安に」

だったら
わかる

山口さん
助詞がおかしい

なぜ
「心を」
と書けば
他動詞に続く
客体だとなる
心は主体だのに
「心が」が自動詞に続く
これが正しい
しかし
お客さんのように
全く違う人 別人のように
「心を」が変

まさか
意図的に ということか
ありえないだろう

考えて
パッとわかった
まさかと思った

心というのは
何十万 という意味がある
東洋には
仏教を中心に
あまりにも
すごい 意味がある
「心」の意味だ

山口さん
心が
客体 っていうのはおかしい

まさかと思って
心がお客さんのように
自分の心ではなくて
違う人のお客さんのように
家に来てくれた人が
失礼なことのない
不安にさせないような
おもてなしみたいなもんだ

山口さん
あなたの言葉はおかしい

まさか

心とは自分のことではない
心とは
お客さんのことだ
私から生まれてから
心となって
来てくれたお客さんだ

おもてなしとして

『心を少しでも不安にさせちゃだめさ』

心を→客体
心が→主体

山口さん
まさか あなたの書いた言葉は

『心を少しでも不安にさせちゃだめさ』

心とは自分ではなくて
心とはお客さんのことだ
これは
心とか魂とか
MRIで
わからない

脳の中に
内臓に心臓でもなくて
全身を MRI で見ても
心と魂が確かにあるらしいんだけど
MRIには映らない

そうか
まさか

今まで考えていた心とは
お客さんのことだ
心とは
魂のことと同意だ

魂ということを考えていくと
MRIにはなくて
脳細胞の中にもない
これはお客さんだ
私の中にもあなたの中にも
心が宿ってきたんだ
生まれてからすぐに
宿って一生ここに
私の体の中に
お客さんとして
私の体の中に
たくさんの記憶を持って経験を持って
私の中にやってきた
来てくれたお客さんだ

だからこそ山口さん

『心を少しでも不安にさせちゃだめさ』

例えば
避難所に行った時
子供達に少しでも不安にさせちゃだめさ
ガザ地区で
子供達を抱きしめて
不安にさせないようにしている

ナチスのゲッべルス のように
ある意味では
言葉の人なので
悪用もできる言葉だ

言葉の人とは
良い方向に使える人と
そうではない人に使えることがある
詐欺が有名だ

山口さん
あなたの歌で
たくさんの人が泣いて
またはたくさんの人を泣かせて
力を持って生きていく意味
これこそ
山口さんの
言葉をわかっている人

歌詞の中で
心について もう一つの箇所がある

『悲しみに心をまかせちゃだめだよ』

この歌詞の部分も客体だ

それよりも一番すごかったのは

『心を少しでも不安にさせちゃだめさ』

山口さん
宮沢賢治の雨ニモマケズを
国が使ったんだ

ゲッべルスのように
群衆は同じ方向に行く時がある
だからこそ
冷静に考える

山口さん
あなたは 福島の出身だから
原発のことも全部わかっている

だからこそ山口さん
あなたは
Love & Peaceという言葉しか
言ってない
それをどうして
山口さんをメッセージとして
歌詞にするのか
サウンドにするのか
それはロックンロールだと
山口さんは言う

言葉と音楽は
同時に 人々に伝えてくる

言葉とは もともと音楽だ
音楽があって歌があって
そっから言葉が出てくる
意味より
先に歌が始まった

山口さん
あなたのギターは
ジョニー ウィンターが好きで
この影響にあるというのを知った

山口さん
あなたの言っている
ロックンロールは
山口さんが「これは呪いだ」
と YouTube の中 MCで言う
東北から来る
呪詛から何かがある

極めて原始的な
山口さんの中に
強い 魂というものが
言霊 となって
歌にあるのだ

歌詞という船に
心を乗っかってくんだ

そうであっても
私は不安にさせちゃいけない
私ではなくて
私の中のお客さんに失礼のないように

『心を少しでも不安にさせちゃだめさ』

あなたがもう14年前に
こんな歌詞を書くとは
言葉の人は
滑稽であっても
言葉の人は
たくさんの人を
助けている

山口さん
サンボマスターのメンバーに
私のこの長い手紙を
伝えることができるだろうか

長い手紙になりました
山口さん
あなたは本物の詩人です