kotoba日記                     小久保圭介

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   『おーいという声もなく』

2024年05月13日 | 生活詩


















   『おーいという声もなく』



私は歩いていた
神社でも行こうかなと
南に向かって

おーい
という声は出してはいなかったけど
その人は
私に ニコニコしていた

その人は近くに
やっと来た
偶然の場所
交差点
びっくりする

人は本当にダメな時に
誰かが現れるという

「サプライズ」
小さな声で
ニコニコして
現れたのは
その人だった

偶然の場所は
数十秒 お互い違っていたら
会っていなかった

コンビニへ一緒に行って
花屋で買って
喫茶店に行って
家に来た

たくさんの話をした
再会

私の話
その人の話

長い話の夕方
その人から
覚醒する話だった

出会う人
必要な人が
必要な時に
必要な場所で
約束もなく
連続する
物理と現象で
文字の海という文字があったら
本物の海が現れる

その人の故郷の海を見れば
波を見れば
飛沫の中に
海が現れるのだ
波が立つ海の中には
もう一つ 海が現れる

無限は文字通り
限りがないところ

私たちは
一瞬の喜びの中で
力を得る
おーい という声もなく
ニコニコして現れる

その人は
目に見えないお土産を置いて

じゃあまた

と言って
私たちは
それぞれの場所に帰っていく
その人が座っていた椅子に
真っ青な海の真っ白な飛沫が
現れていた


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