kotoba日記                     小久保圭介

言葉 音 歌 空 青 道 草 木 花 陽 地 息 天 歩 石 海 風 波 魚 緑 明 声 鳥 光 心 思

大晦日

2015年12月31日 | 生活
朝早く起きて
顔を洗う前に
洗濯機置場の聡
バタバタやって
約束の時間
コーヒー屋に呼ばれては
紅茶を飲み

わたし
北へ向かった
行道に
二度
店に入って
用事を済ませ
行道は
ほどよく
幸道

師走は駆けるという
まさしく



冬至を過ぎれば
また確実に日は長くなり
来年
大寒はきっと
寒いだろう

春は暑いという
助かる

大晦日の
まだ早い夜
彼はピアノで
「君の名は希望」
を弾いて
わたしたち
騒ぎすぎて
眠りながら
ピアノを聴いた
その心地よさ

来年の熊野への旅程を
私たち
確認して
「那智の滝に行きたい」
と前から言っていて
今日も言っていたので
来年は
二泊三日

あの大馬神社へ行きたい
あの海を見たい
あの山を登りたい
電動自転車で
すいすい山道をゆきたい
空は青くあってほしい
あそこでチキンを食べ
バスに乗って
本宮へ向かい
新宮で二泊目
そして
那智
三山全部

熊野は
まだ行っていないところがある
新宮では
またあの畳敷きの
偶然入った
飲み屋へ行くことになるだろう
わたしは飲めないけれど
そこには
中上健次が
どっかりと
あぐらをかいて
座っているかもしれない

熊野は言葉
それを
中上健次は証明した
新しい動詞を作りたい
次作こそ
鮮血鮮やかな
動詞を
ingを
発生させたい
打ち寄せる波が
飛沫を空に上げるように
神倉神社の急な石段を
天狗が飛び越えてゆくような
速い動詞
岩と岩がぶつかる音のように
激しい動詞
空にトンビが舞うような
無音の動詞

熊野は言葉
造語したい
造語しろ
辞書に載っていない
未知の
言葉の
数多


今年もありがとう



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大聡

2015年12月30日 | 生活
背筋をのばし
ラジオ体操
第一第二

大聡
窓を拭き
床を拭き
本棚のごちゃごちゃを整理し
聡恚@をかけ
盛り塩を新しくし

休憩して
たまった新聞を読む
こんな出来事があったのですか

世の象を活字でなぞる

今日も洗濯をし
ごみを出し
湯たんぽを布団にしのばせて
お風呂に入る

大聡怩ヘ一日では終わらず
また明日

ホットケーキを焼いて
はふはふ食う


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28個

2015年12月29日 | 生活
仕事収め
昨日もらった
アボカドを食べ
今日もらったコッペパンを食べ
白湯を飲む
ハチミツをなめる

一年を
手帳の書き込みで
振りかえって
初めてやったこと
初めて行ったところ

箇条書きにしてみる
28個の
初めての体験
どれも初々しく
健やかで
しあわせ

どんなことでもいい
初めて通る道
初めて会う人
初めてが
踊る
ドキドキすることもあった
ワクワクすることもあった
驚くことも
どれもこれも
派手なことも
地味なことも

初めては
わたしに言う
「こんにちは」
小さな声で
大きな声で

よいお年をお迎えください

何人か
言葉をピンャ
小屋には
来年のカレンダーが
すでに鰍ッられていて
しみじみ
一年を思うのは
はあ
今年も
ドタバタ生きた


『しみじみ』

満身創痍の
傷も癒え
家へ向かう
安堵の
仕業


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静まる体

2015年12月28日 | 生活


夜の道
北へ
ゆっくりと
ほぐれてゆく体

ギターの演奏を
寝そべって
聴いていた
流行歌を口ずさみ
弦をつま弾く指に
情が込められていた

時報を知らせる
メロディが
柱時計から鳴りだす

夜の道
西へ
南へ

静まってゆく

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実践

2015年12月27日 | 生活
昨日は稲垣足穂の誕生日である
と知人がフェイスブックで
記事を書いていて

好んで読んだ20代
足穂の言葉を
脇に置いて
生きようとした30代
それは
「絶望を思ったらただちに自分の仕事にとりかかれ」
実践こそが
の銘である
その言葉に叩かれては
立って
言葉を書いた
文字を読んだ

そして今
知人の些細な記事をきっかけにして
忘れてしまった足穂の言葉が
またわたしを叩く
実践こそすべて

響く

夢のホットプレートは
昨日ネットで注文しては
今日の午前に宅配されて
安易に手に入った
試しに
焼きそばを焼いてみた

今日の買い出しは
量が多くて
帰り道
自転車を漕ぐのは
危険と判断し
手で押して
帰路を歩く

一週間の疲労が
午後に出て
眠った
夕まで





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年の終わりの景

2015年12月26日 | 生活
雲は白く
彼らは南へ向かっている
空は青くだまっている

らーめんと餃子をごちそうになった
メロンパンも
コブクロというものを
初めて食べた

午後5時半過ぎ
店の女店主が
ハンドマイクで
「今年の営業は今日で最後となります
 どうもありがとうございました」
と発し
お酒を酌み交わす人々の数人が
拍手をした
アジアの風が吹く
陽気で騒がしい店で
わたしたち
何を話すでもなく
たなびく草みたいになって
ゆれていた

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言葉

2015年12月25日 | 生活
言葉のことを思っていた

言葉は人を傷つけ
言葉は人を救いもする

どうしてそういうことが
起きるのだろう
救うとは医療の方がもちろん優越
だから
傷つける
の方に実害が及ぶ

詩人の田村隆一は
だから
「言葉なんかおぼえるんじゃなかった」
と書いたのか
歌手の金森幸介は
「言葉はいつも嘘をめざすから
 僕らは少し黙った方がいい」

言葉の虚偽が
心をダメにすると気づいたから
そう歌詞を書いたのか

言葉とは何
クリスマスイルミネーションの先に
あの言葉を
もう一度
見に行った


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ring

2015年12月24日 | 生活
陽の光がまぶしくて
逆光で見えない
誰だろう
光の向こう側で
電話をしている人は

鐘を手に持って
男は東へ向かった

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見た

2015年12月23日 | 生活
楽園の夢
から目覚めた朝

京都の三人は凄そう
演奏を聴きたい
miyajima

自動車学校の柵に
美しいイルミネーション
夜はきれい

教会の掲示板の言葉の最後を見たくて
もう一度
前を通ってみた

『言葉は人となって
 私たちの闇に住まわれた
 私たちはこの方の栄光を見た』

見た
というのがすごい
キリスト教での
言葉とは何だろう
まったく実感がないのも
妙に変で

はじめに言葉ありき
まったく実感がない
それだけに
とても
興味が深い

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冬至

2015年12月22日 | 生活
あたたかい太陽
洗濯物がよく乾くだろう

夕にビールを買って
五本買って
白いビニール袋に入れ
こんなもので
何がどうなる
というわけではないのだけれど
せめてわずかでも
という思いだけ


冬至


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暖の雨

2015年12月21日 | 生活
一日半、
眠ったので
風邪は飛んだ

ずっと空の様子を見
雨は午後3時にあがり
もうすぐ
小鳥が飛ぶ



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眠る

2015年12月20日 | 生活
もう労働を
休みたくない一心で
終日
眠る
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週末

2015年12月19日 | 生活
手を一回、
打ってみる
空間と身体に
変化が生じるかもしれない

思って

直径30センチの『?』が
空から降りてきて
道に置かれた

西へ向かって
扉をあけ
せせらぎを
聞きにいった

午後3時
喉に痛みを感じ
いかん
風邪のはじめ
と焦り
帰路
吉野家へ行き
特盛りの牛丼と
卵とキムチと
豚汁を注文し
紅生姜をたくさんと
唐辛子もたくさん
かけ食って
薬局で
パブロンを買い
家に帰って
キウイを一つ食べ
お風呂は入らず
湯たんぽを用意し
着込んで
汗が出るほどにして
午後6時15分に
就寝して
風邪を飛ばす



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この世に生まれている

2015年12月18日 | 生活
陽が昇り
陽が沈む

合点のゆかぬことだ

この世に生まれ
この荷を見ている
この世に生まれ
今 この人と話している

この事象は何だろう
仮によくいう
誰かの夢だとしたら
細部の
また細部の、
もっと細部に、
わたしたちはいるのだ
果てのない物語
壮大に過ぎる物語

この世に生まれ
今 言葉と言われるもの
日本語といわれるものを
ここに書いている
微小の細部の、
またその細部で


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丸虫

2015年12月17日 | 生活
何度目かのタイマーで
起きて
おかゆと梅干し
味噌汁

扉を叩く音
彼らが作業をする間
耳栓をして
わたしも作業をした
思いの他
効率的で
時は金なり

丸虫が子供の時から好きで
見つけると手にとって
丸くなるのが楽しくて
鉢植えの丸虫が
どのような環境なら
生きてゆけるか
いつも彼らは鉢の
どこに生息しているのか
ネットで調べると
以前は海中にいたために
水分が不足するとだめらしい
土もきれいにしてくれるらしい
緑がなくなった
鉢の土を
全部出してみたり
いろいろやったけれど
結局
彼らは
鉢の下にいて
腐食した根を食べ
湿気を好む

よって
また土を
鉢植えに戻し
ビニールを敷いて
鉢を集め
夏のように
水やりをする
越冬に関しては
書かれていない
枯葉のような
腐食物
腐葉土を好むので
意識する

以前
キャベツを
食べていたので
甘いのかな
と思って
土に混ぜてみたり

ベランダのアロエは
全員
階上へ移動
毎年の行事
春になったら
またベランダへ戻す

問題は丸虫たちが
ちゃんと生きていけるかだ

午後から
ソファで眠って
気がつけば
日没
あれよと起きて
夜の作業に
取り鰍ゥり

自転車に乗って
北東に向かった




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