kotoba日記                     小久保圭介

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影絵のしあわせ

2020年05月17日 | 生活
  
  

風が吹いている
雨があがると
きまって
風が吹く

空は青

夕の景

ずっと
影の存在を
素通りしていた

光があれば
常に影があるのに
わたしたちは
光に当たった葉や
きらめく川面に
気持ちがいってしまう

現れた
部屋の影絵
色彩は
セピア
記憶は50年前に
高速で戻る

あの部屋
夕暮れの時
部屋の影絵に
きれいを
思っていた幼少
たくさんの人に囲まれ
誰かれと親切にしてもらった
あの時期

もう空に帰ってしまった人
あの方を中心にして
いろんな人たちが
笑顔になり
怒ったり
疲れていたり

それを
幼少の目は
見ていたにちがいない


わたしは
この部屋にいて
影が作る
陰影礼賛
とまでは
いわないけれど
きれいの誠を
見ている

おだやかな
ひと時
それは
しあわせ

束の間
ノスタルジーに
しあわせを見ていた




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