kotoba日記                     小久保圭介

言葉 音 歌 空 青 道 草 木 花 陽 地 息 天 歩 石 海 風 波 魚 緑 明 声 鳥 光 心 思

彼のこと

2019年10月31日 | 生活
まだ若き彼を思う
彼は帰ってもいい

思っているのじゃないか

人に傷つけられて
自然の中でならば
一人であろうと
いや
むしろ
一人で
自然にだったら
身を任せてもいい
とさえ
思っているのじゃないか

彼は世に馴染めず
優しい


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朝の音、声、歌

2019年10月30日 | 生活


花びらの一枚一枚の

色彩
細胞

早朝

屋根で遊ぶ
小さく鳴いて
さえずり

陽光
低きところ


失礼を承知で
ここからが
始点とさせていただくと
黄道の始まり
大円の最初の点

飛行機四機
白き雲

水曜特売日
休日前の格安野菜果物を
帰路
仕入れて
帰宅

十一回の
連続回転
その飛翔

スタートから
ゴールまで
3時間のロングラン
拍手喝采


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雨で冷えて、秋

2019年10月29日 | 生活


冷えると

痛し
カイロを貼っても
痛し
横になって
十五分
その休憩時間の大事
横になれば
痛みは消える
嘘のように
頭を支えるということ
その首の仕事
に礼




昨夜
彼は立ち尽くしていた

サクランボの歌
空から鳴り
歌詞カードが
あとから
降ってきて
読んでみた
歌い言葉は
形を変え
音として
漂う

雨に冷え
疲れ
お風呂にも入らず
眠る


八千草さんに続いて
すでにお帰りになったという
緒方貞子氏
わたしが主人の国であったなら
国葬にする人

妙だと思ったのは
新聞では緒方貞子氏の記事は大きいけれど
ネットニュース
ヤフー
ライブドア
ミクシーでは
見落としだったら良いのだけれど
緒方貞子氏の記事は見当たらず
ふむ。。。


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あたたかきかたたたき

2019年10月28日 | 生活
   



会いにいこう
鳴る鐘の
響きまで
木の静けさまで

階段をさがったところ
会いにいこう
ぶどう狩りをしている
十六人たちに

あたたかき
かたたたき

空って
こんなにきれいだったかなぁ

夕に游ぶ

笑顔

ああ
ちゃんと
立っている
谷の草木
河原にピストル
機嫌の良い
夜の灯

黄道は大円で
日中は
輝き

明け方
目覚める
その隙間に
一瞬のきらめき

八千草薫氏
すでに
お帰りになったという







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ブルーム閣下は元気になった

2019年10月27日 | 生活
三分の一まで読んで
タイムオーバー
電話が鳴り
浄心へ

ブルーム閣下と
石に座り
しばらく
話す

信号を渡り
また
信号を渡り
バスを待つ

バスが来て
一番後ろの席に座って
たかだか20分か30分

湯につかり
ブルーム閣下は
息を出す
湯につかり
わたしは息を出す

露天は案外
陽ざしが熱くて

わたしは時折
畳に横になって
首を休める
たかだか10分
それが効果あり
頭を支える首が疲れた時
横になることで
首の休ませてあげる
そうするだけで
首はまた機能を取りもどし
正常になる

また湯に入り
露天に行き
出て
バスに乗る
水を飲んで
ブルーム閣下は
コーヒーを飲んで

王将で餃子と唐揚げランチを食べ
それではまた

ブルーム閣下は地下鉄階段を降り
わたしは信号を渡る

帰宅してすぐに
コーヒーを飲み
最果タヒの続きを読み
木坂涼の絵本など
今日返却日の本を
ショルダーバックに入れ
大量の
野菜と果物を買い
図書館に行き
本を返し
スーパーで食材を買う


帰宅
アイスクリームを食べて
整え
できることから始めて
すでに睡魔
午後3時睡眠
午後5時起床

コーヒーを飲み
言葉を書き写す

すでに外は
夜の静か
お昼にたくさん食べたから
夜は今から
少しだけ
洗濯物を畳み

たまった新聞を読み
お弁当のセットをして
机の上を整理したら
今日の作業はすべて完了

忙しい時
することを箇条書きにして
順番をつける
そうして
休日は過ぎてゆく


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最果タヒの再読

2019年10月27日 | 文学
休日は晴

いつもの朝の時間に起きなければ
今日の用事は済まされぬ

それでもよく寝たから
起きて
歯磨き
コーヒーを煎れ
リンゴ
納豆
みそ汁
チーズトースト
バナナ

時間まで
最果タヒ『死んでしまう系のぼくらに』を読む
最果タヒのデビュー時
彼女を読んだ時より
判る感
今あり

それは
わたしが若くなったわけでは
もちろんない
おそらく
わたしの中で
言葉の運動が多くなったからだと考

吉本隆明は
年上の言うこと書く事を理解するのはできる
ただ
年下の言うこと書く事を理解するには
三倍の力がいる
と言った
誠である

最果タヒを若い人たちが読んでいる
わたしも読む
判りたいと思う
判らないけれど
嫌いじゃない
だからしつこく読む
とにかく読む
判るまで読む
赤本も併用して読む
最果タヒを徹底的に読む

そういう覚悟があるわけではないけれど
判らない
というのが嫌いなのだ

けれど
今不思議だけれど
以前より
ずっと最果タヒの詩が判る
それはわたしにとって
喜び以外何物でもない
無理してでも
理解したい
たとえ
実感が伴わなくても
言葉への思いがつづられた
「あとがき」を読めば
作者の言葉への思いが判る
「あとがき」こそ
今回の読書において
大事だった

そうだよな

そう思った


長い詩
短い詩
最果タヒは
「ご立派なことをいうのはもうやめませんか」
と言っている
最果タヒは
「花がきれい、ということをいうのはもうやめませんか」
と言っている

最果タヒを読んでいて
思うことは

・できる限り正確な言葉を使いましょう
・そうでないなら黙りましょう

この誠実さ
言葉への誠実さがきれい

また随所で出てくる
『獣』という言葉が気になった
けれど
それを理性との反復などと
「乱暴な言い方はやめませんか」

最果タヒは言うので
言えない

思潮社の『現代詩文庫』シリーズの
詩人たちはわずかだけれど
好きだし
そこには
自然と思想がたくさんある
けれど
最果タヒの詩は
その自然と思想の外側に出て
「窮屈です」
と言う
そこらへんが
一番面白い

判らないものを批判してはいけない
自分の持っているものがすべて
だと確信することは危険
「感動しなかった」で
済ませてはいけない
と切に思う

判らないの向こうに
荒野がある
それをわたしは
高橋源一郎が判らないと思った時
執念で一年は食べた
結果
パッとわかった
そのあとの言葉の豊饒さ
広がりほど
凄いことはなかった
そういう実感があるから
今回も食べます

まだ数冊借りてきている
もっと食べる
冬眠前の
熊の如く

最果タヒは
現代詩の
きゃりーぱみゅぱみゅだ
と思った

きゃりーはある時期
シリアスな曲をもらった
その歌詞を歌うと
泣きそうになるといっていた
おそらく
きゃりーぱみゅぱみゅを表としたら
最果タヒは裏だ
陰陽☯
になる

きっと
きゃりーは
最果タヒがすきなんじゃないか
「判るー」
って言いそうな感あり






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夕空のきれい

2019年10月26日 | 生活
  


澄む水


カワセミ
石造りの井戸まで行き
水を汲む

静けさの秋
やっと到来

夕空のきれい


夜は話
半紙に書く文字
詩の歌い

洗濯物
乾き
あたらな洗濯物を干し
朝の輝きの太陽色は忘れ
空の雲だけが

夜の歌い
詩の語らい




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音しているー造語発生

2019年10月25日 | 生活


ズタボロの朝
昨日から冷えたせいか
今朝は
腰、首痛し
朝の起床からの数十分は
要注意

終日

冷たい
寒い

午前10時半
カイロを貼っているにも関わらず
ネックウォーマーをしているにも関わらず
ネックウォーマーは仕事柄
濡れてしまう
冷えて
首痛し極まり
薬を飲む


休憩所の暖房を30度にして
職人さんらも
雨だらけ
わたしも雨だらけ
暖房30度で乾燥するわけもなし
床はカッパから滴る
下着まで濡れて

水浸し

とくに
午前中の雨は激しい
スマホが
たくさんの警報の知らせを
音している

水はけの悪い小径は
瞬く間に
10センチの水位
たくさんの川の様子を
わずかに想像するけれど
それよりも
わたしたちの体の冷えを
どうにかする方が先

小屋の屋根を
雨が音している

夕方
西の空
やっと明るくなり
照らされ
これは
虹見のchance

出た
グレイの雲の中
大きい虹


お風呂に入りながら
洗濯

(音している、☆やりたかった動詞の造語)



鳥見坂に立ち
虹の痕跡を辿る

夜空に
鳥たちが羽ばたき
その陰影を見
ほどなく消える
それは
鳥祭りのひとつで
良き声で
鳴き響く朝の催しもあり
空は
夜となく
朝となく
常に
鳥たちの歌に
満ちている








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靴にハンカチ

2019年10月24日 | 生活
くもり

アラカワさん登場

足の骨がずっと痛かった
変形しているわけではなく
何故だかわからず
やっと昨日
原因がわかった
靴の硬い部分が足に接触していたためだった
ハンカチを靴下と靴の間に挟むと
痛みは消えた
やっと気がついた
良かった
というわけで
今日は違う靴を履く
ところが
こっちはサイズが小さく
また痛い
ならばと
またハンカチを靴下の中に入れ
靴の硬い部分に入れると
痛みは消滅
なるほど
サンダルの時はまったく痛まず
の理由が判明

新しい靴を買うまで
ハンカチで間に合わせよう
というか
ハンカチを挟めば
問題なし


大馬神社について

飛行機二機
ヘリコプター四機

午後
小雨

壁を見
首痛し

休憩時
横になって
首を休めると
かなり楽

サクランボが食べたい
という内容の歌が
鳴っている


夜中の舞踏会
スカッとした挨拶に
悲壮感をもたらさず
たいした人だ
と改めて
感心する

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東に青山(せいざん)あり

2019年10月23日 | 生活
    




昨日の即位礼正殿の儀の動画を
見る
お言葉を聞く

そして
11月14日、15日には
大嘗祭


方位を占い
その方角で収穫した
五穀豊穣を
天照大御神と
食べ
酒を交わし
明け方まで
話す


令和天皇が
天皇として
天照大御神から
許可を得る儀式
それは
即位礼正殿の儀とは違い
神道の
儀式


そんなことを思いながら
令和天皇皇后両陛下を
拝見させていただいた


お言葉全文

 先に、日本国憲法及び皇室典範特例法の定めるところにより皇位を継承いたしました。ここに「即位礼正殿の儀」を行い、即位を内外に宣明いたします。
 上皇陛下が三十年以上にわたるご在位の間、常に国民の幸せと世界の平和を願われ、いかなる時も国民と苦楽を共にされながら、その御心(みこころ)をご自身のお姿でお示しになってきたことに、改めて深く思いを致し、ここに、国民の幸せと世界の平和を常に願い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としてのつとめを果たすことを誓います。
 国民の叡智(えいち)とたゆみない努力によって、わが国が一層の発展を遂げ、国際社会の友好と平和、人類の福祉と繁栄に寄与することを切に希望いたします。


お言葉の中の

『世界の平和を常に願い』
『国民に寄り添い』
『憲法にのっとり』


---

幸せの黄緑の小鳥
石に舞い降り
ブラウン先生の手の中で
静かにしていた

永平寺に行っていた
方から
「超我 永平寺」
とバックプリントされたシャツを
いただいた
「こんなものしかなかったのです」

その方は言った
ありがとうございます
着こなしてみせてみましょう
洒落で着るしかない
記憶に残る文字(笑)


ブルーム閣下を思っていた
ブルーム閣下もかなり
生きにくいなあ

今更に思った

東に青山(せいざん)あり


ゴミを捨てに行くと
階段のところに
小さなミノムシの親分が休んでおられた
いやいや親分さん
ここは危のうございます
と注意喚起させていただき
木の根元に
放る
なんか
最近はたくさんの親分さんたちに会う

ドラゴンアッシュの
歌詞の一節が
小屋の中で発せられ
おお
と内心
思い
聞き入る

二卵性双生児の占い


夜になると
空にいる人たちの饗宴

黒き石は輝き
太陽と月が照らし
祝いの炎が灯り
歌い
踊る





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感謝と尊敬と敬意しかない

2019年10月22日 | 生活
朝から
足にトゲを抜く
くたびれた

何もする気が起きぬ
こういうときは
できることから
はじめるしかない

リンゴを買いに行く
ツイている
傷みはじめたリンゴ4つ入りのパック
100円
それを3つ全部買う
300円で12個
もちろん食べられる

ニラと大量のショウガ500円も買う

帰り道
コンビニでコーヒーを飲む

遠くにいる人に電話して
様子を聞く勇気を得
「この4、5日でやっと」

前向きな状態のタイミングで
話すことができた
この50日間の詳細をうかがうことができた
わたしにはできないことをする方
その情の深さ
頭が下がるのみ
わたしにはできない
感謝と尊敬と敬意しかない

心ない人は世の中にたくさんいる
けれど
心ある
それも
深い愛情を持って
実践していただける方が存在する
「思い入れです」
とその方は
笑って
常に明るく
朗らかで
前向き
その方の声と行動を励みに
わたし
元気になった

いつもその方は
わたしに力をくれる
いろんな意味で
感謝します
ありがとうございます


---


二年前の
対談を見聞
楽しきこと
この上なし




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カメムシの親分

2019年10月21日 | 生活

通勤時
廊下にカメムシがいた
通り過ぎた

自転車のハンドルを持って
エレベーターを待った
なかなかこない
あと何十秒かはかかる

自転車をエレベーターの前で
立てた
カメムシに近寄った
手の中に入れた
自転車に戻った
エレベーターが来た
降りた
エントランスから
外に出た
なるべく大きな植え込みの中に
カメムシを放った

---

日中
ふいに視線を感じ
見ると
電線にとまる
一匹の鳩と目があった
鳩だったのか
視線というのは凄い

---

帰り道
少しだけ
雨に濡れた
雨具を着るほどではなく

夜は雨が強く降っていた

まだ暑い
と感じる日中
もう寒いと感じる
朝晩夜明け

遠くで鐘が鳴る
今夜最後の鐘のような気がした
また明日も鳴るだろう
明日でなかったら
そのうちまた
鐘は鳴るだろう
音を
聞いていたい
リズム
メロディまでも




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三島由紀夫について

2019年10月20日 | 文学



先日、三島由紀夫の最後の叫びの
動画を見た

友達に教えてもらって
初めて知った動画
ありがとうございます。

上にある動画は1969年のもので
見た動画の付随としてアップ

番組を見ていて
泣きそうになった
あまりにも
三島が言おうとしていたことが
判ったので。

三島は凄く純粋で
臆病だった
そこが完全にツボった


動画の最後で
50年後100年後
「判った」と思ってもらえばいい、
と三島は書き残している
わたしは動画に向かって
「判るよ」
と声には出さずに
思った。

かわいそう
と思った
判るよ
と思った
そして
自分のやっていることは間違いではない
と思った
今まで通り
日本の自然を描いてゆく
そう思った
それが
今になって
やっと判った

三島が言う
「天皇を中心とした日本の歴史、文化を継承、守ってゆくのだ」
という言葉。
そこには愛国心も軍国主義もない
と誰かが言っていた通りだと思う

わたしは『日本文化防衛論』を30年前に読んだ
エッセイ『太陽と鉄』を読んだ
それを枕元に置いて寝たほど
『太陽と鉄』はわたしを魅了した

たくさんのことが自決において
言われそれの全部の詳細を当時
読んだ
いろんな解釈がある
それでいいと思う

ただわたしは今
まさしく三島が言うとおり
天皇を中心とした
日本語の多様について
一番自分の生活の中で
実践できているところだと思う

エロティック、または右翼、
そういうものは末端だとわたしは思う

三島の一番の思いは
戦後になって
アメリカの文化が入ってきて
日本の書、茶道、日本語、各地域での文化、
食文化、陶器、武道、葉隠れ、禅、熊野信仰、及び、
天皇のあり方としての神道、
花鳥風月、わびさび、阿吽、二十四節句、能、歌舞伎、
あらゆるものが
経済中心主義によって
お金にならないものに価値は低くあるべし
グローバル化、コミュケーション能力、
そういうものが
五十年後
三島の言う通りになっている。
これを危惧した
早い思想家としての三島

東大全共闘との対話の番組を
以前何度見直しただろう


こないだの動画にも少し紹介されていたけれど
当時、討論した全学連の人たちが
インタビューを受けていて
一番まともなことを言っていたのは
当時、著述業として紹介されていた
のちの哲学者
小坂修平氏であった
その後
小坂氏は『非在の海』という三島由紀夫論を出し
すぐに買った
すばらしい内容だった
すでに30年前
小坂氏は「天皇制は三島が言っていた通りになっていますね」
と言っていた。
『非在の海』のサブタイトルは「戦後日本社会のニヒリズム」である。
今、本棚にもある。

先日の動画で、東大全学連と三島の言うことは
根は同じ
ということを誰かが言っていた
その通りだと思う

経済優先ではなく
文化、とりわけ
日本文化を天皇を中心として
守っていきましょう
という当たり前のことを三島は言って
自決した
今判る
とてもわかる
他のことができないほど
涙が出そうなほど
三島の言っていたことが判る

平野啓一郎の言っていることは
一理あるけれど平野は
三島を本質的に理解していないと
判った
彼は文体こそ真似たけれど
三島の日本文化を守る
アメリカナイズの危機を
本当には理解していない
作家としてのシンパシーだけだ
アメリカナイズに伴い
谷川俊太郎は詩集『コカ・コーラレッスン』を出版。
コカ・コーラとはアメリカの比喩、
アメリカの文化を練習しましょう、
という意味の題。
アメリカナイズのあとに

グローバル化
英語の普及
卓上から教育から
コミュニケーション優先主義
それはすべて
卓上の文化を消し
外国人とお金儲けの話をしろ
というアメリカの圧力と
日本政府の経済最優先主義
そういうことを
平野は頭ではわかっていても
実感はしいない
アメリカ文化を
享受したまま
自然界に戻ろうとした意識が
彼にはないからだ

日本文化ほど
自然界を取り入れた文化は他国にない
漢語ということでは近代中国はそうかもしれないけれど
現代中国はすでに経済優先。

日本語を考えるということは
日本を考えるということ
日本人を考えるということ(排他的な意味ではけっしてない)
根源は三島が言う通り
天皇を中心とすれば
おのずから
日本文化の在り様が見えてくるはずだ

軍国主義ではない
経済優先を否定し
粗末ながらも
弛緩せず
便利にならず
武道の如く
礼を持って相手を敬い
というところから始まる

さらにそれは自然崇拝への敬いにももちろんなる

三島への
共感

ただ三島が言うとおりに
日本がなっている
それは小坂氏が言っていたとおり
早い思想家。

だからこそ
今生きていて
ほしかった
アフガニスタンを攻撃された
ビンラディンは
アメリカ貿易センタービルに
テロをした
911。
三島は911をどう思っただろうか。
生きて、それを発言してほしかった。
作家として、そして思想家として
今の日本を憂いてほしかった。

頭の良い作家だったと思う。
未来を予兆する眼力を持っていた。

いかんせん
今だ
三島の思想に
無理解、無関心であるのが
さみしい。
ゲイであったり
右翼団体をこしらえたり
そんなことは
わたしにとっては末端にすぎない。

あくまでも
文化防衛論
尽きるは
日本語文化防衛論となる

わたしは
三島の
「日本」なのです。
日本語、なのです




サイセイ氏に
「早すぎた思想家、三島由紀夫について何か思うことがあったら書いてほしい」
とメールをしたら
短い言葉で
すごくむつかしいことが書かれてあって
お手上げ
ゆっくり話さねば



カフカ先生は言う

「三島は祖母に育てられた。幼少の時、江戸歌舞伎を見ている原体験がある。それは暗闇と血だ。だからあこがれとして『血』の美があるはずだ。悪も美であり、グロテスクこそが美であるということをあまり誰も言っていないけれど、三島はあこがれがあったはず」
カフカ先生はコーヒーを飲みながら続ける
「三島は御神輿の中はどうなっているのだろう、暗闇への憧憬は間違いなくある。血と暗闇について三島は『憂国』なんかでも他にもいやというほど書いている。血はゲイからくるものだろうけれど、イデオロギーはなかったはずだ」
「『豊饒の海』が最終的に一番わたしは好きです」
と言うと
「輪廻転生だからですね。作り物としてではない作品だけれど、かったるい。『金閣寺』なんかで自然描写が出てくる。たくさん。するとホッとするんだ」
とカフカ先生は言った。

そのあと和辻哲郎の『風土』にある日本の自然への愛、もしくは『楢山節考』の自由さは、三島にはなかった。だから三島も『楢山節考』が出た時、のけぞった。
とカフカ先生は言う。

自決の真相はたくさんのものが絡まっているから、簡単に一元的に言ってはいけない
というふうにカフカ先生は呟いた。

何故、わたしは過ぎ去ったはずの三島が
今判るのか
25歳の感じ方と58歳の感じ方
その歳月の間に
言葉がある

当時
三島を読んで
世界はすべて言葉であらわすことができる
と通勤の近鉄電車が大和川を渡る時
ハッと思った。
あの時の思い。
今はそれがとうてい無理だとわかったけれど
三島の文体はわたしにそう思わせるだけのlogicとfeelingが存在したのは本当だ

三島は臆病で純粋だった
それが今見える

だから泣きそうになった
とりわけ
あの純粋さに
美しさを見た



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ハカ

2019年10月19日 | 生活






浄心から鶴舞へ
雨は止んでいた
鶴舞から浄心へ

雨が降る
バスを待つ
バスに乗る
川を渡る
増水する川
岸に
白き鷺が
三羽
間隔をあけ
増水している川面を見ていた

中州を通る道
窓に当たる雨の粒

湯船
炭酸湯に15分
脇を触ると
昨日の雨で
体が冷えているのが判る
湯船から
大画面のテレビに
無音で
大きな文字で
音声が文字化された
ラグビーの
ハイライトを見る
ワールドカップ面白いなあ
『ハカ』大流行とのこと
ニュージーランドの
このネイティブがたまらん
楽しい!
脇が温まってきて
やっと冷えがとれる

露天風呂
暑くもなく
寒くもなく
湯船から湯気
外気温が低いので
立ち込める
優雅
安い値段
小さな雨粒
岩で作られた湯船
かけ流しの天然温泉

帰路
浄心で食材を買い
家へ戻る

青い林檎
赤い林檎
寒い時に食べる
旬の果物
春になれば
菜の花が
八百屋に出る
花も食べる
菜はもちろん
これがまたおいしい

夜はゆっくりやってきて
静かな時
するべきことをする
体を使ったあとは
頭を使う作業
それを交互にすることで
能率があがる



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ファンタスティック・ロード

2019年10月18日 | 生活
曇り


「良い作家は良い批評家でもある」
「読んで判らない語彙は辞書を引いて調べろ」


以前
三島が言っていたことを思い出す
三島について思い出すこと
思うことを
箇条書きにする

姉妹たちがやってきて
まぼろしの中
歌った
踊った
話した
笑った
手を振った

雨の中
カッパを着て
帰路
ファンタスティック・ロードのもっと上流から
下ると
川の景が違う
少し
上流になっただけで
生い茂る草がなく
川面が見える
きれい
きれいな川面だ
ファンタスティック・ロードは
本当にファンタスティックだ
以前は対岸で
山羊の赤い目も見たし
サンショウウオも発見されたし
ああ
なんて
自然界の景のすることは
きれいなんだろう
雨も
粒を見ていれば
楽しい




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