kotoba日記                     小久保圭介

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   『御嶽山』

2024年07月16日 | 生活詩















 
 
     『御嶽山』



若い時は泣いた
泣くのはもう なくなった

怒られると
泣いた

悔しくて
泣かずに
頑張った

よくここまで生きてきたもんだ
目に見えない苦しみは
誰にも判らない

だから
その人を思っている
思うだけで
その人が救われると
経験で思う

自分の
証拠を見せたことはない
それは野暮

泣くことを 超えていくと
無表情になる
感情を得られるなんて
たかが知れていて
思って考えるのが
大きな無表情だ

朝の御嶽山の青を
見ている
遠い山って
本当に青く見える

私はこれから何回泣くんだろう
未来はどこにもなく
過去もたいしたことじゃない

ねえ
御嶽山って
遠くから見ると
青く

海みたいに
遠くから見ると
青いのに
透明

目に見えないものは
透明で
立っている
山は尊さだ

ニコニコ笑っていれば
道は開ける
どっこいしょ
どっこい



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      『フィシスの波文』

2024年07月11日 | 映画














映画を見てきました

『フィシスの波文』

すごく良かったです
もういっぺん見たいぐらい
初めての映画館です
最初の 3場面で
タルコフスキーの水みたいな感じがした
それと熊谷守一
の絵の中で水滴があるんだけども
それがふわっと重なってきた

冒頭の近いところで
宗教学者山折哲雄さんが出てきた
この人から私の入り口だったもん

今も覚えている 阪神大震災の時に
アニミズムという言葉を中日新聞の紙面から教えてもらった『オリーブの木』

あの記事は本当に良かった
こんな風に映画に出てくるなんて嬉しいと思った

🌿

ドキュメンタリーには嘘がない

音楽もすごくいい
日本の和が どうしてわかってるんだろうって ちょっと思った

良い音楽が 映画作品をものすごく力を持ってくる

北野武の作品は
どの カットも絵になっているのが一番いいって言うけど
内容じゃなくて
連続する絵があるんでね
本当に綺麗なんだよ

竹やぶから 下から撮影すると
もう何か 宇宙みたいな感じに本当に持ってくる これはいいわ

上空から撮影するのではなくて
この下から撮影するのは
もう ものすごく思ってる人じゃないと こういう絵はできない

模様がこれからいっぱいで出てくるんですね これは本当に面白かったね
帰ってくる 途中から もうすぐに模様を目に入ってくる

文様 もんよう

パターン
パターン=リズム=心臓=血管=繰り返し=科学=文様

この作品を見ようと思ったのは
赤本で
赤本の中で少しだけあって

物質と魂

という言葉に惹かれた

いろんな美術家が出てきて
最後は北海道の話っていう風になってたからそれもいいなと思ってたの
でも 総合的にたくさんの美術家が ドキュメンタリーに出てきて
本質的なものをやってる

たくさんの美術家が文様のように出てくるんですね 同じ法則で出てくるんです これも面白かった

作品の最後の方で
知らないうちにカラーから
あ 白黒だ
白黒だ
と思ったの
モノクロっていうのはいろんな意味でやってるんだなと思ってそれがわかった
また色が出てくるんだけども
何か無意識の世界に入ってくるんだね そういう技術 なんだね 大した人だわ すごいよ

🌿

これは本当に面白かった
もう1回見たい

映画は ドキュメンタリー という手法は何かすごいものがある

しかしこの生活の中から
宇宙まで持ってくっていうのはすごいよ

この作品を見ていて
ある意味ではもう作中で 言葉はどこにもいらないんじゃないかなと思った

映像が本当に美しくて
変な物語もなくて
これは自然界の美しさをここまでも思わせてくれるっていうのはすごく嬉しい

今池まで行ってきて本当に良かったと思う

映画館は2階にあって
上りは右側の手すりがあったんだけど
下りは右側は手すりがなくて
なんとかできたよかった
左手がよろしくないんで 両方手すりにあると本当にありがたい

☘️以前まであった新しくなった
ミニシアターは
あまりいないんだろうなと思ったんだけど
今回のお客さんは多かった びっくりした

名古屋は12日までが見ることができます これは本当にいい作品だと思う
帰り道 夕立があったんだけど
少しは体も濡れたけど
雨の降る雨の水滴が
すごく嬉しいすごく美しい

物質と魂

やっぱりこの言葉は良かったな

この言葉が魅力的なんだな

全くそのままのドキュメンタリー というのは これは本当にすごかった 行って良かったと思います

フィシスって
あるがままの自然

って言う意味なんですね
うんよかった🌿

#フィシスの波文
#ナゴヤキネマノイ






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       『予習の手引き』

2024年07月09日 | 生活詩










    『予習の手引き』


あなたは
亡き人から力をもらっている

あなたが助けられているのは
亡き人からの力だ

あなたはたくさんのことをしているから
亡き人は 恩返して
あなたに力を伝えている

あなたもわたしたちもみんな
そんなことを知らない

死んでからやっとわかる
からくりのすべて
復習と予習

あなたは
亡き人を思い出し
手を合わせる
手を合わせなくてもいい

この瞬間も
あなたは
空の上から
見られている
あなたの点数を常に
チェックされている

だからあなたは大丈夫
あなたのやっていることを
亡き人達が微笑んでいる時も
大声を出して笑ってる人もいる

だからあなたは正しいのだ
正直に素直に嘘をつかず
お金はずっと後にして
人のために
心だけを使ってください
それが おそらく
予習の手引き


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           『味鋺の歌』

2024年07月02日 | 生活詩




    『味鋺の歌』


映画館に 途中
僕たちは昼ご飯を食べた
食パンとコロッケを買って
節約して
地下鉄の入り口で
立って
簡単なサンドウィッチにして

もう50年も 僕たちは
庄内川の元
朝日も夕焼けも見た

歌が好きで音楽が好き
篠島にも行き
枚方にも行った

僕たちは学生帽をかぶって
フォークや ロックを聞いていた

時折
伏見の角
時折
桜日だったけど
なぜそこで僕たちは会うのか
不思議とは何

僕の歌を褒めてくれて
僕はライブハウスで歌った

僕たちは生きるか死ぬかなんて
生き方なんて
何一つ思わないし
ただ 興味があるように
道をたどっていく

ユニセフに寄付する
それを僕は 真似る
自己愛は
君に一つなく
お父さんの影響だろうか
誰かのために
若い時から生きている
僕は行動を真似る

僕たちは
50年前から
街が似合う
千鳥足で
アメリカンで
それでも体が 高野山

高知の歌を聞いて
バンドを作った
人生のバンドを
僕たちは今でも作っている
歌っている
叫んでいる
リズムを合わせて
いつまでも若く
と歌って
楽しんでいるなら
楽しんでいきましょう
1回だけの人生だ
楽しんだ方がラッキー

ポジティブ
さらにポジティブ



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   『湖を見ている』

2024年06月25日 | 生活詩












    『湖を見ている』



友の優しい行動は
普通の土地から
水溜なんかではなくて
大きな湖に作ってしまう

友の優しい行動は
青い空に雲が生まれ 動き
海からここまでやってきた

南方のふるさとは
空が続いている

種も根のない場所で
知らぬまに
芽に出てくるのは
何だろう

ジェット気流に
届くまで
空をずっと高いところ
激しく高さへ
飛んで行くのだ

この大きな木とは 何だ
南方の木の大きさとは 何だ

何もなかった木だったのに
雪が降って
寒い東北の土地で
南方から強い激しさで
大きな木になって
高い木になって
暖かい木になって
大きな湖に出現したのだ

私はこの目で本当に見えた
本当にそういうことが起きれるのだ

本当にダメな時は
誰かが現れるという

誰も現れない時は
自分でも大丈夫

心を出した人
心を入れた人

その両者があって
優しさが生まれる

友は誇り
友情の宝
大きく強い光

湖を見ている




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  『芸術の誕生』

2024年06月18日 | 生活詩
    『芸術の誕生』 



その人は泣いていた
涙は流れず
叫びのように泣いていた
1ヶ月 泣いていた

その人は泣いていた
悲しみで苦しみで
寂しく誰にでも
顔を合わせれば
その人は泣いていた

食べることも
座っている時も
大声で泣いて
大声で叫んでいた

誰彼に助けてくれ
誰彼に救済を求めた
それでも
ずっと泣いていた
泣き始めて
時に大声で泣く

風がやんて
泣かない時がある
今朝 その人の前を
通ってみると
二十四色の色鉛筆

誰かに
与えたのかもしれない
色鉛筆で
描いていた

自分はどうしたらいいのか
答を
ください

その人は
誰かにも自分にも
答を求めている

その人の中に
流れている
水の音

その人は
胸の中に聞こえる音に
色鉛筆で
描く

その人はすぐまた
泣くのだけれど
描くときは
静かです

私がまだ絵を見ていない
まだ始めたばかりの心には
たくさんの色がある

その人が半日中
泣いた時は
力があるはず
人がマイナス感情で
泣いたあと
ある時
確実に来る

泣き声は消え
プラス感情が来た時
その人は
本当の力を示すのだ

良くも悪くもどっちでもいい
人は流れの中
芸術によって
生きる糧になって
生きてゆける

たくさんの人と同じ
芸術は
孤独であっても
苦しみであっても
寂しさであっても
侘しさでもあっても
あなたの指に
色鉛筆を繋ぐ

どんな人
みんなでも
私でも
みんな
芸術ができます

泣く人は
みんなに
泣く言葉で
教えてくれます

その色
その形
叫ぶ泣き声は
確実に
芸術に変わって
その人は生きていく

見ていた人に
力を与える

芸術とは
色鉛筆を使うだけではない

息をすること
それが芸術

一点を見ていること
それが 芸術

考えていること
思うこと
手を自分の手を握ること
これが芸術です

話すことも黙ることも
生きていることが 芸術

あなたは
わたしは
あれだけ泣いた力は
同じだけの力で
笑うこともできる

あなたに
出会えてよかった















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    『今日』

2024年06月11日 | 生活詩

   『今日』



思ったら
そうなる




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『生きていく命』

2024年06月09日 | 生活詩

『生きてゆく命』

新しいジャージ
新しい椅子
新しいベッド
新しいソファ
新しい血圧計

新しい靴下
新しい下着
新しい髭剃り機

新しい靴
新しいノート
新しいボールペン

新しい印鑑
新しい名前
新しい知り合い

心を込めて
新しいもの
大事に

失われたものは
心と体と
たくさんのもの

新しい緑の箸

心を込めて
大事に
もっと大事に
生きてゆく命
振り向くな
前を見ろ









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『進言する人たち』

2024年06月05日 | 生活詩










 『進言する人たち』


緑色
草原
象の群れ

賢者が現われ
「米粒でもいいから
橋を渡るのだ
何度も 橋を渡るのだ」
そう言った
そして消えた

川の音

男が歩いていた
意志の塊が
姿となって歩いていた
そして消えた

心の波を打つ女が現われた
「叩いて打って音を出すのだ
お前は音を出すのだ」
そう言って消えた

慈悲の男と女が現われた
「あなたは落ち着いている」

山を見ていた男と女
そして彼らも消えた

音だ音楽だ 歌だ

営みは淡々
青と緑

緑色
草原
象の群れ
空の青

青と緑
青と緑
青と緑
繰り返す

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『静かな朝』

2024年05月29日 | 生活詩



『静かな朝』

いろんなものを失った
言葉が残った

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『シノダン』 詩試作

2024年05月27日 | 生活詩







『シノダン』詩試作

何ヶ月も前に
空に帰ったと聞いた
49歳ってふざけるな
どうしてちゃんと病院に行かなかったんだよ
薬飲めば良かったじゃないか
その金も全部てめえのせいじゃなくて
自分のせいじゃなくて
送っちまったんだろう 頭にくる

どうして生き直さなかったんだ
生きている時はあんなやつ
鬱陶しいと思っていたのに
死んでしまったら
綺麗な人になってしまう
幻想ばっかりで
いい人になってしまう
何でも美化にしやがって

ほんの少しのことも
思い出すとどんどん 思い出す

あんなやつのために
私は 気落ち になって
冗談じゃないと思って
お前みたいなやつの
悪いことばっかり考えていた
お前なんかには絶対 幻想はしないよ

だいたい 存在がうるさいし
高圧的 だし
みんなから陰口で言われて
みんな ニコニコするけど
お前のためにみんな 気を使って
鬱陶しいと思ってるんだ
俺の中で その1人でもなる

でもお前は
どうして俺が気落ちするんだ
頭に来る
お前まだ生き直すチャンスはいっぱいあった
お前は弱かったんだよ
だからと言って
俺は絶対許さんぞ
お前が死んだからと言って
絶対俺は許さんぞ
お前の弱さも全部
俺が 張り返してやる

お前みたいなやつはどうでもいいんだ
でもお前は俺を助けちまった
バカなことを言って
緊張する 俺を笑わせた

お前みたいなやつ
みんなに嫌われていたんだ
俺みたいに腹の中で笑える 悪人にもなれれないし
善人にもなれない 中途半端なやつだ

そんなお前なのに
どうしてあんなに目が綺麗なんだ
それが本当に頭にくるんだ

俺は一生お前を許さんぞ
お前の分まで 俺は生きてやる
よく見とけ
お前みたいな 弱いやつは
酒に
逃げたらいいんだよ
お前の分まで 俺が強く やってやるよ
絶対許さん

お前のために書いた詩があるのに
自転車に乗って朝から夕方まで
橋を越えて
探し回ったんだよ
それでも家に帰って
酒を飲んだんだ
翌日も
探したんだ
必死に探してたんだ
そういう詩を書いたのに
お前は全然幸せにはならなかったじゃないか

お前のために絶対言わなかったのに
それがどこにあったのかわかんなくなっちまった
なんでお前はそこまで 寂しかったんだ
てめえ いい加減にしろよ 頭にくるんだよ 今でも頭にくるんだ

お前なんか本当に嫌いなんだよ
本当なんだよ
だが お前は俺を助けちまった
結局俺はお前を助けることもなくて
借りがあったまま お前は行っちまった

来世にあっても 絶対もう会わないからな
お前なんか 会いたくないからな
どうしてお前に会っちまったんだ
本当にそれも15年前の話なのに
お前が俺を助けてしまった
まだお前のことを
頭にくるんだよ

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『会いに行くのだ』

2024年05月25日 | 生活詩








『会いに行くのだ』


道は凸凹
勾配がある
すれ違うのも難しい
道は続く
淡々と進む

ゆっくり
休憩して
1cm でも進む


青空
太陽
道路

日差しの時は
日陰を
暗い時は
明るいところを

会いに行くのだ
あの人に会いに行くのだ

目的はありがたい
淡々と
笑うこともなく
歌うこともなく
話すことも見ることもなく
ほんの少し意志があれば
大きなものから
守っているので
大丈夫
何でも大丈夫























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『私の中に悪がある』

2024年05月18日 | 生活詩








『私の中に悪がある』

私の中に悪がある

悪の道がある
すぐ先に穢れの枝道がある

毒道がある
食べてはいけないものがある
誘惑がある
二度と近づいてはいけない

この世の中には
誘惑がたくさんある

気がついたら
すぐにその場所から
離れるんだ

俺が命をもらったというのに
新しい人生をもらったというのに
父が私に命をくれたというのに
母の力を 私に与えたというのに
兄が賢さを全部 与えたというのにだ
友達がたくさん 力を与えたというのに
看護師さんや スタッフ
リハビリの人や
たくさんの
出会った人たちに
こんなに綺麗な人たちに
出会ったというのに
たくさんもらったというのに
俺は一体何だ
俺というものが
何をしているのだ

馬鹿野郎は行けばいい
暑くても 俺は行けばいいのだ
毒を散らすために俺は歩いて行けばいい
倒れていても お前は歩いて行け

この指先にも邪心の道がある

最初はわからなかった
穢れは海水で体を清める

私の中に悪がある
人間の中に悪がある
悪がある
命をもらったというのに
お前はすぐに行け
倒れたとしても お前は行け
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   『大笑いの人』

2024年05月16日 | 生活詩











   『大笑いの人』

青い T シャツを着た人
その人は
青い空と
少し白い雲があるT シャツを
いつも着ている

青のT シャツ
原色
真っ青

知らないうちに
その人は現れている

その人は
笑い声が大きくて
20m 先でも笑っていて
誰なのか
すぐにわかる

大笑いっていうものが
こんなに笑える人って
初めて

どうしてこんなに笑えるんだろう
その意味が分からない
聞いても
「みんなに言われる」
真顔で答えて
すぐに
大笑いの世界
青いT シャツだけど
戦闘の人みたい

笑いのツボが
たくさんあると考えたけれど
体全部が笑いのツボみたい
もっと言えば
ツボがない

苦しい人や
困っている人に
聞かれると
「はあい」
とみんなに言う

自分で何か言って
自分で笑っている

アロハの日
そんなイベントの日があった

ずっと何日後に
聞いてみたら
その人はこう言った
「みんな楽しくなったら、って」
思ったんですね

いろんな人に優しくすると
自分が幸せになる

今日もどこか
青い空と
白い雲の T シャツを着て
大笑いで
誰かに優しいというより
自分が楽しくてしょうがない

大笑いの人は
今日もまたどこかで
20m 先でも
声を出して
笑っているのだ

「はあい」

はあい

そんな声

いろんな人に優しくすると
自分が幸せになる



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   『おーいという声もなく』

2024年05月13日 | 生活詩


















   『おーいという声もなく』



私は歩いていた
神社でも行こうかなと
南に向かって

おーい
という声は出してはいなかったけど
その人は
私に ニコニコしていた

その人は近くに
やっと来た
偶然の場所
交差点
びっくりする

人は本当にダメな時に
誰かが現れるという

「サプライズ」
小さな声で
ニコニコして
現れたのは
その人だった

偶然の場所は
数十秒 お互い違っていたら
会っていなかった

コンビニへ一緒に行って
花屋で買って
喫茶店に行って
家に来た

たくさんの話をした
再会

私の話
その人の話

長い話の夕方
その人から
覚醒する話だった

出会う人
必要な人が
必要な時に
必要な場所で
約束もなく
連続する
物理と現象で
文字の海という文字があったら
本物の海が現れる

その人の故郷の海を見れば
波を見れば
飛沫の中に
海が現れるのだ
波が立つ海の中には
もう一つ 海が現れる

無限は文字通り
限りがないところ

私たちは
一瞬の喜びの中で
力を得る
おーい という声もなく
ニコニコして現れる

その人は
目に見えないお土産を置いて

じゃあまた

と言って
私たちは
それぞれの場所に帰っていく
その人が座っていた椅子に
真っ青な海の真っ白な飛沫が
現れていた


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