kotoba日記                     小久保圭介

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   『湖を見ている』

2024年06月25日 | 生活詩












    『湖を見ている』



友の優しい行動は
普通の土地から
水溜なんかではなくて
大きな湖に作ってしまう

友の優しい行動は
青い空に雲が生まれ 動き
海からここまでやってきた

南方のふるさとは
空が続いている

種も根のない場所で
知らぬまに
芽に出てくるのは
何だろう

ジェット気流に
届くまで
空をずっと高いところ
激しく高さへ
飛んで行くのだ

この大きな木とは 何だ
南方の木の大きさとは 何だ

何もなかった木だったのに
雪が降って
寒い東北の土地で
南方から強い激しさで
大きな木になって
高い木になって
暖かい木になって
大きな湖に出現したのだ

私はこの目で本当に見えた
本当にそういうことが起きれるのだ

本当にダメな時は
誰かが現れるという

誰も現れない時は
自分でも大丈夫

心を出した人
心を入れた人

その両者があって
優しさが生まれる

友は誇り
友情の宝
大きく強い光

湖を見ている




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  『芸術の誕生』

2024年06月18日 | 生活詩
    『芸術の誕生』 



その人は泣いていた
涙は流れず
叫びのように泣いていた
1ヶ月 泣いていた

その人は泣いていた
悲しみで苦しみで
寂しく誰にでも
顔を合わせれば
その人は泣いていた

食べることも
座っている時も
大声で泣いて
大声で叫んでいた

誰彼に助けてくれ
誰彼に救済を求めた
それでも
ずっと泣いていた
泣き始めて
時に大声で泣く

風がやんて
泣かない時がある
今朝 その人の前を
通ってみると
二十四色の色鉛筆

誰かに
与えたのかもしれない
色鉛筆で
描いていた

自分はどうしたらいいのか
答を
ください

その人は
誰かにも自分にも
答を求めている

その人の中に
流れている
水の音

その人は
胸の中に聞こえる音に
色鉛筆で
描く

その人はすぐまた
泣くのだけれど
描くときは
静かです

私がまだ絵を見ていない
まだ始めたばかりの心には
たくさんの色がある

その人が半日中
泣いた時は
力があるはず
人がマイナス感情で
泣いたあと
ある時
確実に来る

泣き声は消え
プラス感情が来た時
その人は
本当の力を示すのだ

良くも悪くもどっちでもいい
人は流れの中
芸術によって
生きる糧になって
生きてゆける

たくさんの人と同じ
芸術は
孤独であっても
苦しみであっても
寂しさであっても
侘しさでもあっても
あなたの指に
色鉛筆を繋ぐ

どんな人
みんなでも
私でも
みんな
芸術ができます

泣く人は
みんなに
泣く言葉で
教えてくれます

その色
その形
叫ぶ泣き声は
確実に
芸術に変わって
その人は生きていく

見ていた人に
力を与える

芸術とは
色鉛筆を使うだけではない

息をすること
それが芸術

一点を見ていること
それが 芸術

考えていること
思うこと
手を自分の手を握ること
これが芸術です

話すことも黙ることも
生きていることが 芸術

あなたは
わたしは
あれだけ泣いた力は
同じだけの力で
笑うこともできる

あなたに
出会えてよかった















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    『今日』

2024年06月11日 | 生活詩

   『今日』



思ったら
そうなる




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『生きていく命』

2024年06月09日 | 生活詩

『生きてゆく命』

新しいジャージ
新しい椅子
新しいベッド
新しいソファ
新しい血圧計

新しい靴下
新しい下着
新しい髭剃り機

新しい靴
新しいノート
新しいボールペン

新しい印鑑
新しい名前
新しい知り合い

心を込めて
新しいもの
大事に

失われたものは
心と体と
たくさんのもの

新しい緑の箸

心を込めて
大事に
もっと大事に
生きてゆく命
振り向くな
前を見ろ









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『進言する人たち』

2024年06月05日 | 生活詩










 『進言する人たち』


緑色
草原
象の群れ

賢者が現われ
「米粒でもいいから
橋を渡るのだ
何度も 橋を渡るのだ」
そう言った
そして消えた

川の音

男が歩いていた
意志の塊が
姿となって歩いていた
そして消えた

心の波を打つ女が現われた
「叩いて打って音を出すのだ
お前は音を出すのだ」
そう言って消えた

慈悲の男と女が現われた
「あなたは落ち着いている」

山を見ていた男と女
そして彼らも消えた

音だ音楽だ 歌だ

営みは淡々
青と緑

緑色
草原
象の群れ
空の青

青と緑
青と緑
青と緑
繰り返す

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