kotoba日記                     小久保圭介

言葉 音 歌 空 青 道 草 木 花 陽 地 息 天 歩 石 海 風 波 魚 緑 明 声 鳥 光 心 思

フウセンカズラ

2017年08月31日 | 生活
窓をあけると
涼しい風が吹きこむ
朝は豊か
ソロギターを聞きながら
紅茶を飲む

扇風機オフの日
窓からの風で十分

まあとりあえず
夕の青空を見ていた

フウセンカズラの歌を
みんなが歌い出す頃
夜はもうすぐ近くまで来ていて
夕陽は気持ち悪いほど美しい

夕飯の支度をする
おそらく
どこの家でも
夕飯の支度をしている
それが彩り豊かなものであって
ごちそうであっても
卵かけごはんだけであっても
家族であっても
一人であっても
みんな
それぞれの
夕飯の支度をする
一日の疲れの最後を振りしぼって
食べることの営みを
生まれた時から
ずっと
続けてきたのだ

快食快便快眠

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気持ちいい

2017年08月30日 | 生活


涼風
朝ご飯は
トーストと
紅茶
それに
ムラサキ芋をかじり

カラス鳴く朝
向かいのビルの
窓ガラスに
陽を見つけ

銀杏の枝葉が揺れている
風が舞っている
高僧の500円硬貨
気持ちいい北風


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公園にて

2017年08月29日 | 生活
くもり

蒸し暑き

木を見ながら
夢の続きを見ている
水記す

大きな木の下で
ごはんを食べていると
付近で座っている男が
部下に言った
「もうすぐ給料日だなあー。酒でも飲みに行くか!」
部下はどんなふうに答えたか
聞えなかった
きっと小さな声だったのだろう
何も答えず
黙ってうなずいたか
笑っていたか

階段はすぐに椅子になる
たくさんの人が腰かける
木陰は人々を助ける
木漏れ日は
わたしたちに
いつもどこでも
やさしい
何という木だろう
いつも思ってはみるけれど
調べようとしない
まあいい

仰向けになって
見上げる葉 枝 隙間の青空 光
風は南から吹いてきて
わたしを熟睡させた

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呼吸を意識すること

2017年08月28日 | 生活
呼吸

イメージの散文(完全変態)

昨夜
久しぶりに作った
筑前煮

---

奥さんが添い
白杖の旦那さんが
歩いてゆく
二人で歩いてゆく
北へ向かった


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ラッキー幸治さん

2017年08月28日 | 生活
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170828-00000006-mai-soci



昨日か一昨日
水香さんのことを
少しだけ
チラッと
思い出していた
それは大阪
南港での
波が道路までしぶきをあげる
そんな場所

水香さんは
ぽつねんと
芝生の上に座っていた

77歳で急死された訃報を
今朝知って
驚いた
昨秋
大きな賞を受賞されていたことも驚いた
それでホッとされてしまったのかな
とも思った


30年前
水香さんとの思い出は
たくさんあって
大阪在住の時
互いのお家に行ったり
よく喫茶店に行ったり
時にはお父さんのところへ
ご一緒させていただいたこともあった
普段は倹lさんだし
真摯な感じはあまりなく
いつも馬鹿話ばかりしては
ニコニコしていた
当時
高齢で入院されていたお父さんの
着替えや身の回りの世話を
40代の水香さんは
淡々としていた
週に何回かはわからない
一度だけ
付き合ってください
と言われ
一緒に病院へ行ったことがあった

ジャグラのアシスタントを
一度だけやった
簡単なことを
コップを渡したり
そんなこと

当時
友人とmidiの線を繋いで
シーケンサーにまとめて
デジタルの音源を作っていた
それを知った水香さんは
わたしたちに
20分ぐらいだったかな
それぐらいのステージの
音楽を作ってくれないか
と言われ
もちろん承諾した
いくつかの曲撃ノ合った
BGMを作った
撃ニ撃フ間の音楽は
十数秒同じものというふうだった
「ここで剣を立てるのでその後に何か強いアタック音がほしいです」
3人でいろいろ打ち合わせをして
撃ノあった音作りをした
ほとんどは
友人のセンスに任せたものだったけど

それはかなり長い間
使っていただいて
10年後ぐらい
帰名していたわたしは
半田祭りに行った
水香さんのステージを見に
その時
まだその音源を使ってくれていた
うれしかった

大須演件黷ノも遊びに行った
最初で最後
大須演件黷フ楽屋にお招きいただいた
古くて狭い楽屋だった

テレビに出るから
と連絡いただき
テレビでジャグラをする姿を見た

音楽を一緒にやっていた友人曰く
「鉄砲玉みたいな人やな」
だった
小柄なのに
鉄砲玉みたいに
勢いがあって
凄いプロ意識があった

初めて書いた小説を
読んでもらったこともあった

水香さん
ひと時だったけれど
あなたと過ごしたいろいろなこと
とりわけ
あなたの笑顔は素敵でした
ありがとうございました
そして
お疲れさまでした

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0円バナナの凄み

2017年08月27日 | 生活

目を醒まし
ゆっくりしていると
また眠った
もう起きなくちゃと
思っても
寝るは極楽起きるは地獄
今日はなーんもしない!
と決めて
したいことだけする
と決めて
しなくちゃいけないことだけ思って
やっとこさ
起きあがり
カーテンを開けると
まあお天気
ドライの冷房を切って
窓を開けると
吹きこむ風
西から東へ
窓から窓へ
風は駆け抜ける
部屋の空気を全部入れ替えて
風は通り抜けてゆく
その中に
わたしはいる

毎週通う
八百屋に行くと
二つ(二袋。一袋4本から5本入り)で
0円のバナナがあった
「え」
と思って
見てみると
「店内で他の品を買ったと人は0円です」
とある
早く食べなきゃいけないけれど
あんがい
バナナというやつは
黒くなっても
食べられるもの

それにしても
0円とは潔い店
レジでは
品の名前と値段を言うのだけれど
本当に
「バナナ二つ0円」
と言って
まあ笑うしかないな
と思って
わたしは笑ったのだ
ははは



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木の下の恩恵

2017年08月26日 | 生活
涼しき



その人は言った
「木を切っていたら蜂に刺された」
アシナガバチだったみたい
毒はないけど
ずいぶん目のまわりが腫れたという
その人はいろいろあった上に
蜂に刺されたものだから
「泣きっ面に鉢ですね」

わたし
つい笑いながら言った
「そうですよー」
とその人も笑った

世の中
文字通りのことって
あるんだな
って
ほがらかに時は過ぎ

あー
体が楽
今日は風があって
過ごしやすい
なんて気持ちいいこと

木の下で
お弁当を食べ
あおむけになってみると
枝に雀と鳩
葉は盛夏を過ぎ
痩せているけれど
鳥たちは集う
この木に

木の下で
眠ってしまうということ
公園に行けば
大地の力で
体が治るという
体が治るということは
心が治るということだ

木の下で
目を醒ますということ
わたしは立ち上がる
そして歩き出す


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朝の森から聞こえる音

2017年08月25日 | 生活

森の中を通っていると
確かに聞こえるのは
秋の虫
そうか
もう秋が始まっているんだうれしいな

今年の夏は湿度があって
未だに暑さに慣れずに来てしまった
こんな夏 初めて
だからもういい
早く涼しくなってほしい

夕食をごちそうになり
丸い鰍ッ時計をいただいた
うーん
気分転換に
鰍ッ時計を替えてみた

この世にとらわれているだけ


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心音

2017年08月24日 | 生活

暑い
QPコーワゴールド
ヨオコニヤメナの力
野菜をたくさん

黒いリュックを背負った
白杖の男
横断歩道を渡った
添う人の肩に
その手を置いて

海を想う

カラっと暑い
湿度の問題か
あまりしんどくない

心に
音を乗せれば
心音と成る

名古屋35度

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宮澤賢治という四文字詩

2017年08月23日 | 生活
小雨のち晴

青い車が
クラクションを鳴らし続け
急ブレーキを何度もかけながら
南へ向かった

風が吹き
雨が降りそう
小雨が来た
イチョウの葉が揺れている
道が雨に濡れ
色を変えた

---

すべての歌
千曲を
歌いたい

死にたくなったら
生きるのがつらくなったら
まず空を見よう
見上げよう

風、風が
夜を叩き

刺客の言葉の夕
そして
また虹を見る

『宮沢賢治』という名詞を
耳にした瞬間
大きなビジョンが
立ちあらわれる
これは何だろう
名詞にしては
あまりにも
心が震える

宮澤賢治
という詩があったとする
それは
宮澤賢治という題であり
宮澤賢治という四文字のみで
構成された
果てのない長編詩
それは
おそらく
一生かかっても
読み終えないだろう

ただの名詞であるのに
世界の入口が
大きく開かれる
摩訶不思議な
固有名詞


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空のすること

2017年08月22日 | 生活
労働後
友達とコンビニで
100円のお茶を飲んで
外に出ると
北の空はグレイの雲
あきらかに
雨が来る風や冷たい湿気の空気

「じゃあね」
「またね」

急いでペダルを漕ぐけれど
すぐに夕立がやってきて
雨宿り
牛丼屋に駆け込み
外を見ていた
雨はさらに激しく降って
時間が経っても
さらに降って
雨の音も聞こえ
雷鳴も聞こえ

さて
小降りになった
自転車で北へ向かう
西の空は雲薄く
もう大丈夫
道路は冠水しているけれど
ゆくたびに
雨はやんできて
信号待ちで
東の空に
稲妻が走るのを見ていた
白い閃光が横に走る
また走る
電気はともかく
落ち着く先を瞬時に探し
迷うことなく先走る

次の交差点で信号待ち
「虹だ」
という声を背後で聞き
彼らの目線をたどった所
東南の空に
大きな虹

空は風を吹かせ
陽を照らし
雲を動かし
雨を降らせ
雷を鳴らし
虹までこしらえて
わたしたちを
原始の身体感覚まで
いっきに戻す
わたしたちは
太古から知っているのだ
空のすることを

空は教師だ
畏浮熹?
教えてくれる
いつでも
どこでも
常にわたしたちを
啓蒙する
し続ける




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風よもっと吹いてください

2017年08月21日 | 生活
ペンをいただく
ありがとうございます
うれしいです

ラムネを水で飲み込んで
くもり空を見る

風よ
もっと吹いてください

赤い十字架を背にした男が
全速力で西へ向かった


大きな音で鳴く
木漏れ日
西から風

エアー先生から
言葉が送られてきた
それだけで
世界がパッと明るくなる

---

その人は100円玉を持って
コンビニに入っていった
涼風
終日
脇に氷袋を挟んで過ごす

あー
いい風
木が 揺れている


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太鼓

2017年08月20日 | 生活
太鼓を聞いている
どんどんどん
と鳴っている
たくさんの太鼓を
打ち鳴らす
それを木陰で
聞いている

太鼓の音は
天に届く
太鼓の音は
大地の力
天に届いて
空に描くのは
不動明王

太鼓は響く
昼前の
蒸し暑い公園で
体は記憶する
ずんずんどんどん
響く音


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この夏の日の記憶

2017年08月19日 | 生活
晴れだ

鳴く


小さなクモを
巣の方へ
足をばたばたやって
追い込む
人間がつくったアスファルトで
人間に踏まれる前に
お帰りなさい
自分の場所へ

日陰の板の上に
座っていると
あの日の
いちいちのできごとが
思い出され
いちいちが
美しい景となって
記憶されてゆくのだ

鳥がさえずりながら
寄ってきたことは
とりわけ
美しいことだった

もう二度はない
あの美しい夏の日

青い車は南へ向かった
雲が太陽の光をさえぎる
雲の上
太陽までの距離

白い雲
青い空

「信じる」の「信」は
人に言葉と書くのだな

火の粉
舞う
扇風機の風で
揺れる白いシート
旗は揺れ

今朝
亡き人の夢を見た
夢だと思わず
10メートル先に彼はいた
「…さん?」
そう呼ぶと
いつものはにかんだ笑顔で
うなずいた

夢から醒めて
本当に
夢でまた会うことだって
できるんだな
と思った
なつかしく
うれしかった

あー
いい風

---

富士山に行ってきたという
登山仲間の車に乗って
二人で
7号目まで車で行って
テントを張って
眠っては
夜に
懐中電灯を照らしては
山頂まで登るのだという
「雨が降るからカッパがいる」
彼はそう言う
「寒いよ上は」
と言う
へえ
と答える


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タルコフスキーの雨

2017年08月18日 | 生活


風、感、蒸し暑き、
そして
涼しき

---


わたしたちは
目を閉じる

山を見ている
たくさんの人の
話し声が聞こえる
みんなスマホを見ている

わたしたちは
音声メール用の
ガラケーを持っている

目が見えないことは
人生が音楽になること

聞える音すべて
リズムを刻んでいる
それに合わせて
わたしは胸で歌う
風や
空気の歌を

ひどい言葉を浴びて
傷ついて
言葉の悪が
わたしを取り囲む
それでもいずれ
静かになる

わたしはひとり
静かになってゆく
誰も助けてくれないとき
わたしは
わたしの空を思う

上の方から守ってくれている
やさしい笑顔に
寄りそっている

夜は毎日
ゆっくりやってくる
わたしは音楽を聴き
夢を見ている
夜の中で
わたしは歌う
白い雲が浮かぶ青空の歌や
人のやさしさの
味わいの歌

だからずっと歌おう
誰にも聞こえない声で
ひとりでも歌おう
ギターだって弾けるようになった
わたしは歌う
愛の歌
わたしは歌う
生きてゆく歌を

いつか本当に
ひとりになっても
わたしは歌うように生きる
天にとどくまで
いつかわたしの歌が
天にとどいて
ふたたび地上に降りてきたとき
わたしの歌が人の耳にとどくとき
わたしの歌が誰かのためになったなら
見えない空を見て
わたしは
ありがとうって言うだろう

わたしは泣く
わたしは苦しむ
それでも歌う
ずっと歌う

目が見えないことは
人生が音楽になることだ

風と歌おう
鳥と歌おう
みんな聴いていてくれる
やさしい風や鳥

鳥も歌い出した
みんなで歌いましょう
生きるため

---


タルコフスキーの雨

虹を隠すビル


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