この道の往来

夏の終わり
秋の虫


新しい白いシャツ
紺のズボン

夕
緩やかな坂道をくだり
平らな道を南へ
この道を歩くのも
今日で終わりかもしれない
コンビニの角を曲がり
地下鉄はわたしたちを
運んでゆく

耳栓

あれから一年


青い空
風
名古屋でも
強し

風速５０ｍの台風

風音
強し
耳栓

玄関
床聡

散歩行けず
風雨の隙間を狙って
食材買い出しだけ

un start

台風
蒸し暑き
朝　寒し

夕
散歩
汗したたる
朝顔が咲く
フェンス沿い

夜
風雨
窓しめ
眠る

uk60p end

朝からバタバタ

夕の散歩
東の空
青く
あとはグレイ

クーラー使わずの日

暑いと元気
夏は好き

パシャッとしたらしい

朝の大葉ちぎり
玄関
デスク下のフローリング
水を撒いて
聡

早い時間に
散歩
時間がなかったので
速歩

一時間かかるところが
４０分で
帰ってこれた

速歩もいいけど
できれば
散歩はゆっくり歩きたい

夜に電話
彼ら
しあわせの極みで
初めての喜びに
あふれた声
その声を聞いていた
こっちも
うれしい
たのしい

夕の散歩

聡
洗濯
夕飯用の
弁当作り

体操
窓の外
青

夕の散歩
空のきれい
雲の形
さるすべりの花
赤

路の草草
妙な一円玉（大阪屋にて）

暑いので
Tシャツを
二回三回
着替え

ハレとケ

草の緑
朝
コップへ

夜が動く uk start

あの喫茶店に
行ってみよう
思い立ち
外は雨

あきらめて
近くのコーヒー店
うるさき客
ひどいBGM
そそくさと出る

たくさん迷い
たくさん考え
たくさん落胆し

それでも
今日は進みゆく

ハレトケ

夜
走り出す
列車

夜が
動く
素敵

負けてたまるか

遊び過ぎて
頭痛
コーヒーを飲

雨女
晴女
雨男
晴男

世は誰それを
そんなふうにいう
自身でもいう人が

以前
元気が出るテレビで
コピーライターの川崎徹が
「雨女とか晴男とかいない」
と猛烈に静かに
批判していた
あれだけいうのは
いったい何だったんだろう

確かに
川崎さんは正しいのだけれど

お昼は外で

ユニクロに行って
新しいズボンを買う

負けてたまるか

洗濯レッスン

晴

朝に空
青
白

扇風機
冷蔵庫の音

コーヒーを煎れ
カャ^ストを思う
錆びもある
その年月
ストラップも
ギターと備品
の
歳月

二層式の洗濯機
まわす時
時間潰しで
たいていは
床に寝ていた
この夏
洗濯機をまわす間
ギターを弾いている
一曲だけ
ずっと練習
もう
目を閉じて
弾くことができる
素敵な曲は
胸に宿る

ギター

ギター

弾く
朝だって
昼だって
洗濯機をまわす間

上達した

夏の散歩

晴天

生活者

朝の風
紙のそよぎ
青い空
旺盛な観葉植物たち


たとえ
待ち合わせがズレても
そこに空間がうまれ
出来事が生じる
わたし
歩く途上

子供たち
日陰で
階段をおりて
川浜へ

蝉
さるすべりの木
クモ
黄緑色の虫かご
グレイの水筒
ピンクの帽子
花柄スカート
３６℃

空の青
トンボ
葉の形
小さな
赤い
花

むらさき
ムクドリ
ゴイサギ

鯉
雷魚

ベンチに座って
橋を渡る

とんぼ
アリ
アゲハチョウ
カナブン
クモ

ツバキ
カエデ
イチョウ
自転車

台風の風
ほころび
ほほえみ

声をあげ
うろつき
川をのぞき
鯉
小魚
亀
黒いトンボ

散歩道
野鳥保護区
楽しすぎて
空の青
彼らといる
よろこび

アイスクリーム
獲った蝉
手づかみ

海

海
薄い茶色
打ち寄せる
波

海水浴
面に光る
陽光

砂の足
まくってズボン

高い波を
波を体に感じ
きれいになってゆく

子供たち
カップル

日陰
白い館
青い空
白い雲が出る

巨大な貨物船
貝殻
海藻

遠くのブイ

ジェット２つ
水を出し
進む
有料休憩所

あれは半島
あれは本州
波の音

三回　入って
入ってみなければ
わからないこと
それが
海

陽光
強く
ケータイと
財布
濡れないよう

打ち寄る
波
それ
体で受けて
風
潮風

--

ハレとケ
だと
気づく

喧噪は正しい

山天さん

新しいズボン
履いてみると
優れた素材
安いのに
やったー

古い電池を
ビニールに入れて
持ってゆく
カウンターに出して
処分してもらう

山田天満宮へ
思い切って
お守りを買う
体に下げると
素敵な心地
買ってよかった

ついでに
お金なんかも
洗ってみる
夏の下で
椅子に座り
お札を乾かす

思えば
お金を貯めるコツというのは
お金をたくさん財布に
得ることじゃない
お金を使わないことだ
保守的だけれど
本当だ

蝉はもう鳴いていない

民生さんの歌
『echo』

ベランダの大葉
収穫
お粥の上に乗せて
いただく

山田天満宮は静かで
とても素敵
何時間いても
大丈夫

静まる心身
合ってるんだ

言葉を書く

新しいズボンを
買った
カーキー色

氏神様へ
参拝

夜
静まるのを待って
水を飲み

外は暑く
外は
暑く

言葉を書く

書くと
静まる

読むと
静まる
と
同じく

乗り越えてゆく
今日もまた

温泉巡り

カウンターで
合理的に
流れ作業のように
窓口から窓口へ
視力を計り
ＯＫと言われ
お金を払い
写真を撮った
ニコニコ顔で
また四年

ゴールド免許なので
３０分のＶＴＲ

運転しないのに
ゴールドって
変でしょ
「それは西警察に言ってください」
「確かに」

大曽根の温泉に浸かりながら
この夏
温泉ツアーたけなわ
いったいいくついっただろう
５つ目
はじめてくる場所

実はここ
いろいろ
思い出があったりして

とどめ

北へ
コーヒーを飲み
さらに
北へ

凄い音と
匂いにむせて

言葉の仕方

たとえば

飛行場
赤福

黄土
青
白
黄土
グレイ
黄土
青
黄土
白
黄土
青
青
メ[ル
空へ

うどんを食べて

あの席に座り

そこに置かれた
言葉
それを
受け取る

「もういいよ」
「そうだね」
「そうだよ」
「うれしいなあ」