「きもの解体新書」春陽堂書店 1800円(+税)の見本が届いた
奇麗な表紙、デザイナーのセンスと担当者の感性がいいと思う
しかしですなチャ子ちゃん先生の名前「中谷比佐子」小さい、ちいさい、全く目立たないぞ
と言ったら宮沢巳起代が
「今は文字が小さいのが流行なんです、デザイナーはみんなできるだけ文字をなくそうとしているんですよ、ですから小さいのは今風なのですよ、この本の表紙は流行の先端を行っていますっ!」
だって
もう名前を売る時代ではない、中身で勝負とまで言われてしまった(くしゅん)
本が出来上がるともう全く読み返さない癖があり、今回もそうなのだけどあっりがたいことに昔のスタッフは一つ一つ、取り上げては修正を迫る
もう終わったのいいの
さて内容だが
着物から学んだことが様々かかれている
きものって本当にいろいろなところに連れて行ってくれる
その示す道をひたすら進んでみた結果が「きもの解体新書」
この構想はもう30年前にさかのぼる、そのころの出版企画にすでにこの「きもの解体新書」があった
30年前といえば着物を毎日着ていて、まだ先輩も大勢いてその方たちの「注意事項」も入れながら、また今までの自分の生活になかったモノづくりの人たちの着物に対する姿勢や、着物の価格の不思議さなどに「これは?」「あれは?」「なぜ?」「どうして?」と疑問ばかりを解いていくうち「着物を解体してみよう」という気になった。しかしまだ時期ではなかったのだろう。何回も企画にあげたけど私の気迫倒れになっていた
今回は着物にいろんな疑問を持っている方がまず担当になり「きもの解体新書」がすんなりと編集会議に通った
その後原稿がほとんど出来上がったころコロナが始まり、その上初めの担当者が退社(この方本当に素晴らしかった)しかし新しい担当者が若い男性で、イケメン(ここ大事)なうえに誠実で薫風のごときさわやかさ、確りと後を継いでくださった
着物に全く興味もなく着たこともないという担当者だったので、チェックが細かく素晴らしくチャ子ちゃん先生自身も初心に帰ることが出来た。つまり着物を始めて着る人みたいな感覚がよみがえってきた。きっとこの感覚が必要だったのだ。「いろんなことに熟知して初心に戻るということが」
だから今が時期
というわけでぜひご購入くださいまし
着物に詳しい方も、全く着物に縁のない方も読み物として、一人の女が着物で成長する過程を一緒に楽しんでいただきたい。どうぞよろしく
https://www.coloriam.co.jp/salon/kosmos
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