日本の女性が着物から洋服に切り替える頃、大正時代から昭和の初期にかけての着物や長襦袢また絵画などの展示会が文京区の「弥生美術館」で開催中。29日まで。22日はトークショーもある模様
着物や絵画に興味のある方は是非鑑賞をするといい
スタイリストの岩田さんのコーディネートも楽しめる。絹の糸の良さが嬉しい。
着物の華やぎを感じる時代を彷彿出来て着物に対するこだわりも消えて行くのではないかと思う。多分其れが狙いの展示会であろう。
その華やぎは昭和16年まで其れ以降は華やぎの片鱗すら消えている
かといってその華やぎをいまに活かせるかといってもそれは叶わない
なぜなら糸が違う
蚕が違う
染料が違う
桑が違う
土壌が違う
空気が違う
機織りが違う
作成する人の意識が違う
売る人の心根が違う
着る人の気持ちが違う
天候が違う
建物が違う
景色が違う
男が違う
高々100年であの時とこうも違っている
これが今の日本
では日常の中であの輝きのある着物をどう活かしていくのか、誰が、どの様にーー難問だよ
一つ言えることはシンプルに装うことだと思う
背中に花畑を作る様 な帯結びなどこの時代の人には思いもつかない
和洋を上手にミックスさせるも其れは景色に溶け込んでいく自然のおおらかさがある
今日の午前中、背中に花畑を作り嬉々として有頂天の着付け師に、たんとその様子を見せられたが
帯の気持ちはどうなのかしらくちゃくちゃにされて
またずっと立ったまま地獄の攻めの様に帯やら紐やらまた別の布や他を巻き付けられて気持ち悪くなってもそ知らぬ顔されて着物が嫌いになっても仕方ない
そういう様子を見て来たあとだっただけに、からだを自由に開放したこの当時の着付けに何やらホッとした
というのは根本自分で工夫して着なければこの華やぎは戻らない
いやはやどこに向かうの着物文化ーー