チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

紅花染めのパジャマ

2015年06月08日 12時35分10秒 | 日記
友人がお姉様の入院生活を優しい環境にしようと
かねて考えていらしたが
紅花染めのパジャマに決定

寒中染めを山岸幸一さんにお願いして
写真のようにできあがった
なんだかみんなの気持ちが優しくなり
触っているだけで元気になってしまった

紅花は紅花の液を使って「紅花療法」たるものがむかしあった
チャコちゃん先生が学生の頃だが
厳しい叔母がいて私の素行を常にチェックチェックで細かく小言を言われていた
その日も呼び出しを食らって重い足を引きずって田町の家に行った

「出かけるのよツイテらっしゃい」と阿佐ヶ谷まで
当時チャコちゃん先生大學の阿佐ヶ谷の寮に入っていたので
更にうるさい舎監さんに叔母が呼び出されたのかと思い
殊勝な態度で叔母の3歩後を渋い顔で従って歩いた

とあるに本家屋の家の前で「ココよ待っててね」
半分胸を撫で下ろしおそるおそる玄関にはいると「紅花治療」という文字が読めた
治療室に入った叔母は「ヒサちゃん身にいらっしゃい」
と呼ぶので白いカーテンをくぐると
白衣を着たおじいさんが竹べらで叔母の指をマッサージしている
叔母の指がみるみるピンク色に染まる
傍に赤い液体が置いてありおじいさんは其の液体に竹べらを入れては
叔母の指をマッサージする

なんとそれは紅花の液で
其れをこすりつけると毛細血管を刺激して血の巡りが良くなるのだそうだ
叔母は其の治療を受けるようなってリュウマチが完治し
チャコちゃん先生にも優しくなった
其れが一番良かった
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする