チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

芭蕉布の雨コート

2015年06月03日 09時22分57秒 | 日記
真っ直ぐな雨は好き
爪革のついた雨下駄と蛇の目はたまらなく好き
雨コートはチョット肌寒いときは大島紬の単衣のコート
むしむしする日は紗のコート
そして絶対脱がない場合は芭蕉布のコート

梅雨から夏そして九月にはいるまでこの3種類のコートが活躍

芭蕉布のコートを着ているとき
あるデパートの呉服売り場の店員さんに注意をされた
内容はまあ「ふさわしくない」というようなことだったが
言い返さないでそのまま「有難う御座います」とやり過ごした

まだ沖縄が日本に復帰していない頃
チャコちゃん先生琉球の染織の研究に沖縄に赴いた
そのとき見た風景は
芭蕉布は琉球風に羽織ってみんなが踊っていた
つまり農民の着る布であった

平良さんの工房も尋ねた
女達が楽しそうに仕事をしていた
その中の人たちも芭蕉布を羽織っている人もいた

チャコちゃん先生の芭蕉布の原点は其の時代にある
そのときもちろん求めて帰った
普通の着物に仕立てようとしたら
姑がチャコはきかないしへらもできない躾糸でかりぬいしなければ無理ね

そして仕立て上がった芭蕉布は着付けがタイヘンだった
今は糸が細くなり高級品になってしまったがーーー

というわけで雨ゴートにしたら
何と快適!
着物にも適材適所がある
コメント
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