チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

丸裸

2009年08月18日 09時38分29秒 | 日記
7月18日に孵化した蚕が5齢を迎え
気の早いのは繭作りを始めた
しかし後の蚕はワシワシと食べるたべる

当方の桑の木は当然ながら丸裸
先日わんさと頂いた農工大の桑の葉も終わり
種類が違うが背に肚は替えられず
公園の桑を毎日採集

朝だけでは間に合わず
昨夜は夜陰にまぎれてアチコチと葉っぱを取る

今朝見たら
公園の桑の葉も丸裸に近い
なんといっても一日50枚は軽く食べてしまう

100頭くらいの卵が孵化したが
今生き残っているのは20頭
その数で葉っぱに振り回されているのだから
万という数のいる養蚕農家のご苦労の一端が分かる

蚕はまだ解明されないところが多く
何千年と人と暮らしているのに
其の秘密の鍵を人にわたしていない

セキドの研究では
おしりの穴が三角で
其の後部にアンテナのような三角の塔を持っている

私たちは
「アレで宇宙交信をしている」
と面白がっているが
農学博士の方々は
「何をしているところか全く分かりませんね」
と軽くおっしゃる

学者は正直に分からないところを分からないという人ほど
本物だそうだ
知ったかぶりは素人の特権

それにしてもこの先葉っぱをどうする?
東大でも蚕の研究をしていて葉っぱがある
農工大に葉っぱを取りに行くより少し近場
分けてもらおうっと

それから
蚕の未熟児は旅立った3センチまでには成長したが
ところが不思議なことがあり
「後で埋めるからね」
と言い聞かせて和紙に包んでベランダに置いておいた

ところが夕方和紙をあけてーーー
姿が消えている!いない、陰も形もない
和紙の端はねじっておいたので
よもや生きていても外には出て行けない

絹は自分を浄化するというが
自分の姿まで浄化して消してしまうのかーー

夏の怪談
だからかココのところ涼しいですな
コメント
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