宇宙のこっくり亭

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地球に似た太陽系外惑星が発見された ~ 惑星グリーゼ581e

2009年05月10日 | こっくり亭日記
 
ESO

またまた、宇宙で注目すべき発見だ。今度は、スイスのジュネーブ天文台で、「地球に最も似た太陽系外惑星」が発見された。

今、宇宙では惑星探しがブーム。でも、惑星を見つけるのは難しい。恒星を見つけるより、何百倍も(いや、もっとか・・・)難しいらしい。考えてみれば、当たり前。どこかの宇宙人が、われわれの太陽系の方向に望遠鏡を向けたとしても、目に映るのは、煌々と燃えて輝く巨大な恒星・太陽だけだろう。その周囲を黙々と回る、小さな青い第三惑星・地球を見つけるためには、並外れた精度の超・望遠鏡が要る。
 
でも、地球よりも何十倍も大きな、木星なら多少は見つけやすいはずだ。実際のところ、最初に太陽系外惑星が発見されたのは1995年のことで、やはり、木星タイプの大きな惑星だったという。それは今回発見された「惑星グリーゼ581e」に比べて、80倍も大きな惑星だった。
 
もっとも、このたび発見された惑星だって、小さいといっても、地球の2倍弱(1.9倍)くらいの大きさがある。それでも、発見者によれば、「最初の惑星が発見されてから、たったの14年でもうココまで来たかと驚かずにいられないほどの進歩」なんだそうな。
 
グリーゼ581星系はわれわれの太陽系から20光年ほど離れたところにあり、すでに大型の惑星が3個も発見され、有名になっていた。4個目にして、今までにないほど地球に似た惑星を、ついに発見!!
 
ただし、この惑星にも、残念ながら、生物が存在する可能性はまずないと言える。その最大の理由は、われわれにとっての太陽に相当する恒星・グリーゼ581に近すぎること。恒星といっても「赤色矮星」と呼ばれる小さくて火力が弱いタイプなのだが、それにしたって、3日もあれば一周できるほどの至近距離を回っているという。灼熱の光を間近に浴び続け、地表は焼けただれているだろう。とても、生物が住むようなところではなさそうだ。

ちなみに、ここでいう「生物」というのは、われわれと同じような、肉体をもつ物質的生命のこと。もちろん、肉体をもたない非物質的な生命(要するに、幽霊と同じ・・・)なら、水や空気がなくたって、どこにでも住めるだろう。真空の宇宙空間にだって、その気になれば住める。したがって、わざわざ居住可能な惑星を探索するまでもない(笑)。ここで言ってるのはそういうことではなく、あくまでも肉体をもった生物の話。
 
専門家諸氏は、生物が居住可能な範囲を「ハビタブルゾーン」と呼んでいる。決め手は、なんといっても「水」。生物には、水が必要だ。水は、暑いところでは蒸発して気体になってしまうし、寒いところでは凍って固体になってしまう。その間の、水が液体で存在できる温度が絶対条件。そのために要求される恒星との距離は、実に微妙なものとなる。実際のところ、われわれの地球も、もうちょっと太陽に近かったら、われわれはジュワッと蒸発だ。逆に、もうちょっと太陽から遠かったら、われわれはカチンカチンに凍りついてしまう。

それを思えば、地球は本当に、絶妙な軌道を回ってくれているものである。ありがたや・・・。合掌。