宇宙のこっくり亭

意識の覚醒に向かって、精神世界を縦横無尽に語る本格派ブログ!!

オセロ中島に思う、新興宗教の怖さ

2012年02月19日 | 芸能人の霊能事件簿
 
オセロ・中島知子の「洗脳」には、改めて新興宗教の怖さを思い知らされた。霊能者と2人で籠城する生活。これは、危険きわまりない。普通の人と話をしなければ、洗脳が深まる一方だ。母親でさえ、マンションへの入室をたびたび拒否されているという。
 
しかも、霊能者は「これは、神の計画なのだ」と言って、しょっちゅう焼肉屋に連れて行かせる大食漢だという。「もっとカルビ焼肉を食べて、魂を浄化せよ」とか、「今日はカルビではなく、タン塩にせよ」というようなのが、神のお告げというわけだ。世間の一般人からすれば、「なんとバカなことを・・・」とアキレはててしまう話なのだが、このくらいの荒唐無稽は、新興宗教ならドコにでもあること。これに類する話は、この世界では珍しくない。
 
世の中には、2種類の人間がいる。新興宗教に勧誘されやすいタイプの人と、勧誘されにくいタイプの人だ。ちなみに筆者は、非常に勧誘されやすいタイプ(笑)。

学生時代も、大学のキャンパスの中を歩いていると、必ずと言っていいほど「統一教会」(原理研)に声をかけられた。一日に複数回にわたることも多く、累計では数百回に及ぶと思われる。あるとき、学生勧誘員に「しょっちゅう声をかけられる」という話をしたところ、「それはご先祖さまの功徳ですよ」と言われたので、「そんなものかな?」と思い、一緒にビデオセンターに行ってみた。そこでは、「第一章・神の存在を証明する」というビデオを見た覚えがある。食事つきで、女子大生も多く、意外と楽しいところだった。
  
老舗の統一教会に加えて、当時は新興勢力の「オウム真理教」や「幸福の科学」の攻勢も凄まじいものがあった。麻原彰晃や上祐史浩が空中浮揚している巨大写真の立て看板や、「大川隆法主宰先生のご講演会」は、今も印象に残っている。

子供の頃から精神世界や宗教に人一倍の関心を持っていた筆者は、これらの団体を、草創期から知っていた。「マハーヤーナ・スートラ」や「太陽の法」といった、教祖の著書の内容をあまりに詳しく知っていたため、「信者以上に信者らしい」と周囲から言われたものだ。もっとも、新興宗教だけではなく、伝統宗教や西洋哲学・東洋思想・チャネリングなど、他のいろんなジャンルにもそれ以上に取り組んでいたのだから、そう言われる筋合いはなかったのだが。要するに、精神世界や哲学・宗教に関する話が、トータルで好きなのだ。それにしても、オウム真理教はその後まもなく「地下鉄サリン事件」をキッカケに大騒ぎを起こした。あのときは、「君も、オウムのナントカ大臣になってなくて良かったなあ」と皆から言われたものだった・・・。

そういえば、オセロ・中島を洗脳した霊能者は、「オウムの菊池直子に似ている」という評判だ。実際、警察が「逃亡中の菊池直子なのではないか?」と疑い、真剣に捜査したこともあるという。結局のところ、「別人だ」という結論になったらしいのだが、あの手の人たちというのは、外見が似てくるものなのかもしれない。
 
その後も、実にさまざまな団体の人たちから熱心な勧誘を受けた。いろんな団体の教義や諸事情に通じているのは、良くも悪くも、そのおかげ。創価学会もその一つで、知人があまりに熱心なので会合に何度も参加し、一時は、信者でもないのに「方便品(ほうべんぼん)・自我偈(じがげ)」を暗誦するハメになったほどだ(笑)。

まあ、新興宗教が多いのは現代日本の特徴だけど、古今東西、地球にツキモノの現象でもある。中国では、古来から、新興宗教の教祖が大反乱を起こしてきた。漢王朝を滅ぼすキッカケになった黄巾賊の乱は、三国志のおかげで有名。あれも、イマ風に言えば新興宗教だった。こればっかりは、昔も今も変わらない。よほど筋金入りの現実主義者でもない限り、地球生活には避けて通れない試練だろう。

精神世界の話題が出てきただけで、「新興宗教」と思う人が世間には多い。確かに、言ってる内容には共通点も多いので、仕方がないと言えるだろう。でも、やっぱり違う。精神世界は、自由なフィールド。新興宗教とは根本的な土台が違う。

精神世界には、教祖がいない。信者もいない・・・はずだ(笑)。