YOUTUBEで、2011年の日本周辺における地震の発生状況を可視化した動画が、衝撃を呼んでいる。
3月10日までは、プレートの境界線上で散発的に地震が起きているだけだったのだが、3月11日に、突如として大爆発のような地震が起こり、それからは猛烈な余震がひっきりなしに続く。
同じ人が、世界の地震発生状況を可視化した動画も掲載しているのだが、これまた、3月11日以降の日本がスゴすぎて、声も出ない。
昨日も、かなりの揺れがあった。「なんとかならないものか」とは思うけど、こればっかりは、どうにもならない。
ここ数年の、災害と異常気象はまだ続いている。欧州の大寒波の被害も大変なものだ。アチコチで川や運河が凍って、スケートをする人々の画像がネットにはたくさん出ている。17世紀のイギリスの絵画に、「凍りついたテームズ川でスケートをする人々」というのがあって、「この時代の欧州は、こんなに寒かったのだ」という歴史的証拠としてよく取り上げられているのだが、今年の欧州の風景の画像を後世の人が見たとしたら、やっぱり、「この時代はこんなに寒かったのか」とビックリすることだろう。特に東欧では、300人を超える死者が出ているという。
もともと、欧州は北の緯度に位置している。南欧のローマと言えば、さんさんと陽光が降り注ぐイメージだけど、緯度は日本で言えば北海道の函館と同じくらい。イタリア北部と北海道がだいたい同じくらいの緯度にあり、パリやロンドンはもっと北にある。
そんな極北の地で、なぜ人口が多くて文明が栄えたのかといえば、南のメキシコ湾から大西洋を渡って流れてくる暖流や、アフリカから吹いてくる南風など、天然の暖房が効いているおかげ。日本が緯度の割に寒いわけではなく、アジアや北米大陸でも、緯度と寒さの関係は、日本と同じような感覚だ。世界的に見て欧州だけが、緯度の割に暖かい。
以前、「もしも将来、サハラ砂漠を緑化して森林に変えることができたとしたら、アフリカからの南風が吹きにくくなり、イタリアは寒い国になる。フランスは、人が住めないほど寒くなるんじゃないか」という話を聞いたことがある。海流も、風も、欧州を暖かくするように出来ている。なんとも、不思議なことだ。神が、この地球に近代文明を起こすべく、欧州という選ばれた地に「天然の暖房装置」をセットしておいたのだろうか?・・・と思えるほど。
もっとも、そんな欧州の文明を育んできた「天然の暖房装置」も、いよいよ壊れてきたのかもしれない。数年前の映画に、異常気象によりメキシコ湾流の流れが変わって、欧米が氷河期のような世界になるというパニックものがあったけど、今年はそれが現実化したんじゃないかという声も出ている。
もっとも、寒いのは欧州だけではなく、日本も大雪に見舞われ、ものすごい寒さが続いている。韓国のソウルでは、零下17度を下回ったという。「零下17度」と言うのは簡単だけど、想像を絶する寒さだ。もちろん、北朝鮮にはそれ以上の大寒波が襲っている。金正恩三代目にとっては、早くも大変な国難の到来。
2012年は、やはり波乱の幕開けとなった。まだまだ続きそうな、災害と異常気象。この先、何が起きても不思議はない・・・。
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