宇宙のこっくり亭

意識の覚醒に向かって、精神世界を縦横無尽に語る本格派ブログ!!

ヴィパッサナー瞑想 2

2011年09月20日 | ヴィパッサナー瞑想
 
最近のマイブームは、なんといっても「ヴィパッサナー瞑想」だ。まあ、読者のコメントに影響されやすいのが、本ブログの特徴と言ってしまえばそれまでだが・・・(笑)。
 
そんなことより、ヴィパッサナー瞑想こそ、古代インドで釈迦と仏弟子たちが実践していた瞑想だ。これで、意識を覚醒できる。覚醒への鍵を握っているのは、昔も今もこれだ。地球のアセンションとは、この地球上で、大勢の人間が意識を覚醒することだ。意識の覚醒さえできれば、他のことなど、なんとかなると言ってよい。瞑想が、その鍵を握っている。

ヴィパッサナー瞑想は、主にスリランカやビルマなどの南方系の仏教で伝えられてきた、初期仏教に最も近い瞑想法。いい悪いは別にして、文化が異なる中国や日本では、インド伝来の仏教もちょっと違うものに変質してしまっていた。それは仕方がない。でも、仏典の研究が進み、情報革命が進行した今は、むしろ日本でこそ、釈迦の時代の仏教の内容が知れ渡りつつある。
 
人生は、苦に満ちている。誰が見てもそうなのだが、仏教的な観点に立てば、特にそうだ。ヴィパッサナー瞑想は、苦を消滅させるための方法として、古来から重視されてきた。
 
確かに、「人生は苦だ」と言うだけでは、単に事実を指摘しているだけであって、苦を消滅させるまでには至らない(笑)。やっぱり、苦を消滅させる方法を学ばなくては、この学びが完結することはないだろう。
 
いきなり瞑想に取り組むのも、もちろん有効だろう。でも、釈迦の教えをジックリと学んだ後で取り組めば、味わいがまったく違ってくるように思う。精神世界には、「知識は要らない」といって知的な理解を軽視する人も少なくないのだが、それは正しい姿勢と言えない。少なくとも釈迦は、教えの内容を知的に理解して記憶することを、非常に重視していた。あくまでも、その上での瞑想の実践だと言える。この2つは車の両輪であり、どちらが欠けても良くない。
 
知識や理解は、精神世界を探求する上でジャマになるものではない。むしろ、それを大いに助けるものだ。探求者にとってジャマなのは、「知識」ではなく、「思考」なのだ・・・。
 
もっとも、「教えの内容」については、すでに本ブログでもさんざん書いてきた。これからは瞑想の実践が重要だ。

まずは、カルチャーセンターで瞑想指導をしているという地橋秀雄氏の「実践 ブッダの瞑想法」のテキストを読み、DVDを見た。瞑想は、実践する行だ。できれば、実地で指導を受けるのが良いのは分かっているのだが、昔と違って今は、このようなDVDで間接指導を受けられるので便利。前書きによると、「DVDのほうが学びやすい」という、受講者の声もあるらしい(笑)。
 
釈迦の瞑想には、「サマタ瞑想」と「ヴィパッサナー瞑想」がある。サマタ瞑想というのは、思考を止めて、徹底的に精神を集中する瞑想だ。地橋氏は、「サマタ瞑想は難しく、多忙な現代人にはそぐわない」として、ヴィパッサナー瞑想に特化することを勧めている。予備知識ゼロで最初に読んだときは、「そういうものなのか」と思ったのだが、他にもいくつか異なる著者による解説に接した今となっては、この点に関して、いろいろと思うところがある。まあ、それはさておき・・・。
 
ヴィパッサナー瞑想においても、もちろん、精神集中することは重要だ。でも、そこに主眼があるわけではない。「集中」を主目的としているのは、サマタ瞑想なのだ。これに対して、ヴィパッサナー瞑想の主眼は、「観察」にある。もっとも、どちらにしても、「思考を止める」ということには変わりない。
 
早い話が、「思考」を止めて、「観察」を徹底的に強化するのが、ヴィパッサナー瞑想だと言える。
 
ヴィパッサナー瞑想は、大きく分けて「歩く瞑想」、「立つ瞑想」、「座る瞑想」から成り立っている。
 
(続く) 
 

引き続き、世界情勢に思う

2011年09月20日 | こっくり亭日記
  
アラブ諸国の情勢が、ますます動いている。リビアでも、ついに長年の独裁者カダフィが逃亡し、反政府側が政権を樹立した。逃亡したカダフィの行方は知れない。アフリカ諸国でのカダフィの人気は高く、保護する動きも見られるという。
 
反政府側が短期に勝利をおさめた背景には、イギリス・フランス・イタリアといった、ヨーロッパ諸国の軍事介入がある。これまた、アフリカ諸国では、欧州諸国の軍隊によってリビアが爆撃される姿が、かなりの反感を買ったという話もある。また、イラクと同様、産油国のリビアだけに、「貢献」した国々による石油利権の争いが、公然と勃発している。

まあ、見た目はともかく、歴史的な意義としては、アメリカのブッシュ政権が数年前にイラクを爆撃して独裁者フセインを排除したのと、たいした違いはないように思う。イラクの場合は、「フセインの独裁継続を願うイラクの人民に、アメリカが爆弾を降らせて強引に民主主義を押し付けた」とされ、悪魔の所業のように言われている。これに対して、リビアの場合は、「カダフィの独裁に怒ってリビアの人民が立ち上がり、ヨーロッパ諸国が助けて民主主義を実現した」という形になっている。このように世間のイメージには天と地の違いがあるのだが、おそらく、百年後や二百年後の人類が、今の時代を歴史的に振り返ったならば、似たような一連の出来事として受け取られるんじゃないかと筆者は予想する。

これはやはり、国際的な状況の違いもさることながら、武骨なアメリカに比べて、ヨーロッパ諸国の対応が上手なんじゃないかと思う。実際には、やってることは似たようなものなのだが、あまりにも世間に与えているイメージが異なる。これが、よくある「アメリカ・影の政府の陰謀論」を、筆者が否定する最大の理由だ(笑)。早い話が、歴史的に見て、アメリカ人のやることはいつも単純で露骨なのである。これほど、複雑怪奇な「陰謀論」がそぐわない国もない。
 
どちらにしても、歴史的な評価なんてものは、後世になってみないと分からない。同時代人の予想を超えて、評価が変化するのが普通だ。これほどアテにならないものは他にない。しかも、この先の地球では、おそらく戦争や革命そのものが消滅していくことが予想される。歴史的な評価もなにも、後世から振り返ってみれば、どの事件も全部ひっくるめて、「過去の地球では、いつもこのような騒乱が起きていました」という結論でひとくくりにされる可能性が高い。
 
それはともかく、アメリカといえば、オバマ大統領が大苦戦している。いつもなら、再選を控えたアメリカ大統領が大規模な景気刺激策を打ち出し、それによって世界全体の景気がよくなるという、「アメリカ大統領選サイクル」によって世界経済が動かされるのが普通だ。でも、今回は議会で法案が通らないので、そうもいかないみたいだ。

オバマ大統領は、富裕層に対する大増税で、財政赤字を解消する大胆な案を打ち出した。これには先日の、世界有数の大富豪ウォーレン・バフェット氏による、「アメリカの富裕層は優遇されてきた」という良心的な発言が追い風になったと言われている。これに強硬に反対して立ちふさがっているのは、野党・共和党だ。特に、茶会派(ティーパーティー)と呼ばれる超・保守層が、富裕層増税に断固反対している。こんな茶会派を、高島康司氏がブログで称賛しているのは滑稽だ。彼はいったい、何がやりたいのだろうか(笑)。

日本でも、野田政権が発足した。今度こそ、できれば長く続いてほしいと思う。日本では、このところ政権ができては潰れ、できては潰れという傾向が続いている。新しい政権ができても、すぐにマスコミの総攻撃が始まり、支持率が急低下して政権が崩壊する。こういうのは、民主主義国が陥りやすい落とし穴だ。
 
いずれにしても、地球人類のやっていることには、「相変わらず」の感がある。やっぱり、ここは政治経済のことより、せっせと皆でヴィパッサナー瞑想をして、意識の覚醒に取り組むのが急務だ・・・(笑)。