2013年4月6日(土) ソワレ 東京芸術劇場 プレイハウス 1階 G列 16番
ナポレオン・ボナパルト=野田秀樹、アルヴィーヌ・モントロン=天海祐希、シャルル・モントロン=山本耕史、マルシャン=浅利陽介、アントンマルキ=今井朋彦、ハドソン・ロウ=内野聖陽。
作•演出=三谷幸喜。ミュージシャン=高良久美子、芳垣安洋。
1815年。ワーテルローでの敗北後、イギリスに投降したナポレオン・ボナパルト。彼は大西洋に浮かぶ絶海の孤島、セントヘレナに幽閉されることになった。随行したのは、副官シャルル・モントロンとその妻アルヴィーヌ、従僕マルシャンなど、わずかな人々。島へ渡ったナポレオンは、彼の動向に神経を尖らすセントヘレナ総督ハドソン・ロウの監視下で6年を過ごし、パリへの帰還を果たせぬまま、病に倒れる。そして1821年、主治医アントンマルキの治療の甲斐なく、この世を去った。
時は流れて1840年。ナポレオン死去とともに島を離れた人々は、それぞれの人生を歩んでいた。パリに戻ったモントロン夫妻は離婚。モントロンはナポレオンから相続した相続した莫大な遺産を放蕩で失ってジゴロとなり、アルヴィーヌはパリで安酒場を営んでいる。早すぎるナポレオンの死について責任を追及されたロウは、地位と名誉の両方を失い、落魄の身をパリに置いていた。マルシャンはナポレオンの推薦状のおかげで、パリの会計検査院で働き、アントンマルキもパリで町医者として日々を過ごしている。
その5人の前に現れたのは、セントヘレナ出身の医学生ビクトール。少年の頃、セントヘレナでナポレオンに可愛がられたビクトールは、医学の道へ進んでナポレオンの死に疑問を抱き、真相を探るべくパリを訪れたのだ。
その存在のあまりの大きさゆえに、その人間性のあまりの幼さゆえに、あがめられ、畏れられ、愛され、憎まれた男、ナポレオン。
謎に包まれたその死の真相は? そして彼が仕掛けた、一世一代のたくらみとは?
(あらすじはプログラムより転載)
プレビュー初日。
上演時間2時間20分、休憩ナシ。
舞台は客席のセンターブロックE列(済みません、Eでした)まで潰して、張り出し&八百屋。舞台上には左右にステージシートが(あわせて100人くらい座れる)。
セットは簡素で、奥に家型の壁とドア、手前には椅子・粗末な寝台くらい。
ナポレオンの死に疑問を抱いたビクトールという医学生(実際は出演せず)が、関係者の元を尋ねて死の真相を聞き出す、というモノローグから始まる。
まぁとにかく野田秀樹恐るべし!!でした(笑)
出オチとも言うべき登場から、舞台上を走り回り、甲高い(というか微妙に耳障りな・笑)声、身体の動きも見事、としか言いようがない。
今まで避けていたのだが、今回は良い感じにその特徴がハマった感じがする。
一人背が小さいので(汗)なんかたぶんコンプレックスだったのか(あ、史実のナポレオンの身長は不明です・笑)
子どもかっ!と思うほど、自分の意のままに何かが動かないとイヤなタイプなんですね…
しばらくナポレオン関連のモノを見たら、野田秀樹の印象が強くて笑ってしまいそうですw
天海さんデカいな~(野田さんが小さいんだけど)したたかでもあり小悪魔チックでもあり、でも悲しい愛人なんだね~
野田ナポレオンとのダンスシーンが秀逸!爆笑!なぜフラメンコ!!なぜボン・ヴォヤージュ!!
それと、ナポレオンが所望したモリエールの劇中劇(?)が、これって俳優全般への素晴らしいメッセージでしょうか(笑)
山本くんは何でも屋か(笑)ギター弾いたり、あげくの果てには9歳の役まで…
皮肉たっぷり、ハラグロ感見事でした。
今井さんも安定した演技で、ナポレオンの主治医を好演。ヤブ医者でしたけどね(^_^;)
浅利くんは初見ですが、従僕として立派ですわ~ きっとマルシャンが居なかったら、ナポレオンは生活していけないね。
彼が何か持ってるとは思ってましたけど、ラスト。そうですか。ほーそうですか。なるほど。
内野さん、汗かきすぎ(笑)←ハンカチを袖のカフスにしまってあるw
赤い軍服と長靴(ちょうか、と読んでください。けして“ながぐつ”ではないw)が良く似合いますが、暑そうだわ。
パンフレットやらポスターのイメージでいたのですけど、ちょっと違ってました。ま、最初はナポレオンの死から20年後なので、けっこう年寄りなんですよ。でもそのガウンを脱ぐと!いやぁ流石な声色。
思った以上に三谷さんの芝居に馴染んでいたと思います。少し硬い感じがしましたが、融通の利かない役ですので、それはそれで良かったのかな?
でも、もっとこなれてくれば、さらにいい感じになるかも。
後半ではステージシートの横あたりで座っている事も多かったですが、舞台の前方に出てくる事も多く、実質2列目という良席で、うははははと思いながら観ておりました。
カテコで三谷さんが上がってくるかと思ったけど(浅利くんが呼びにいった)のに出てきませんでした。
客席には佐々木蔵之介さん、松本潤くん、中村七之助くんなど、そうそうたるメンツが観劇していたようです。
最後列に美術の堀尾幸男さんもいらしてた。
ロビーにあったセット模型。こんな感じです。
グッズは、パンフレット(1000円)、クリアファイル2枚組(500円)、Tシャツ、エコバッグ、ストラップ、ポスター。
結構並びます。
それと休憩ナシなので、トイレにはご注意を。