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観劇記録+日記@不定期更新。俳優・内野聖陽さんを勝手に応援中!時々サカナクション。

No.563 「アテネのタイモン」

2017年12月18日 23時17分15秒 | 過去の観劇記録
2017年12月16日(土) ソワレ 彩の国さいたま芸術劇場 大ホール 1階 S列 センターブロック

タイモン=吉田鋼太郎、アペマンタス=藤原竜也、アルシバイアディーズ=柿澤勇人、フレヴィアス=横田栄司、詩人=大石継太、元老院議員=間宮啓行、ルーカラス他=谷田歩、ルシリアス他=河内大和、宝石商他=飯田邦博、画家=新川將人、商人他=塚本幸男、山賊他=二反田雅澄、他。
作=W.シェイクスピア、翻訳=松岡和子、演出=吉田鋼太郎、他。

アテネの貴族タイモン(吉田鋼太郎)は執事フレヴィアス(横田栄司)の助言、哲学者アペマンタス(藤原竜也)の皮肉を無視し、誰にも気前よく金品を与え、ついに破産。友人たちが自分の金目当てだったことが分かり、すっかり人間不信に陥る。森に引きこもるタイモンは、復讐のためにアテネを滅ぼそうと蜂起した武将アルシバイアディーズ(柿澤勇人)に掘り当てた金を与えるが……。
(あらすじは公式HPより)

蜷川さんがお亡くなりになって、さい芸のシェイクスピアシリーズがどうなるのかと思っていたら、鋼太郎さんが演出を引き継いで、残り5作品が上演されることになった。
私も「尺には尺を」以来 久々のさい芸。

開演前から俳優が三々五々集まってきて、挨拶をしたり発声練習したり、ストレッチやアップを行っている。
ああ、この感じ。あの深い奥行きの舞台。
なんだか懐かしい。
鋼太郎さんは1列目のお客さんと何やら会話していたw 「さあ、やろうか!」と声をかけるとキャストが1列に並びお辞儀をしてからスタート!
タイモンが開催している豪奢なパーティのダンスシーンから始まった。

お人好しすぎて疑いを知らないタイモン。自分が利用されているのさえ気づかない。
フレヴィアスを初めとする使用人がたしなめても、まったく聞く耳を持たない。
タイモンが「友人」だと信じて疑わない男どもは、おべっかを使ったりして、どれだけタイモンから金品や土地を貰えるかばかり気にしている。
哲学者のアペマンタスも忠告するんだけど、その忠告が力ずくすぎるのよw
だいたい何だってアペマンタスは、あんな身なりをしているのか全く解らないが(おいw)
やっとの事で事情が飲み込めたタイモンの財政事情は火の車。赤い請求書に埋もれて凹むタイモンさん。
いやぁアンタ、そりゃ自業自得よ、とは思うけど(^_^;)
勝手に人間不信に陥って、「友人」を招いて石を晩餐に出し、ぬるま湯を浴びせるというww
星一徹ばりにテーブルをひっくり返して森の洞窟に籠もっちゃうのorz
木の根っこ食べながら、アペンマタスを真似たのか同じような服装してますがな(汗)
またここの、吉田鋼太郎v.s.藤原竜也の対峙! 竜也くんが投げたカリンの実が鋼太郎の顔面にクリーンヒット♪やら、つば吐きかけ祭り(違うってw)とか
鋼太郎さん、ささやくようなセリフも多かったので若干聞き取りづらかった点もあり。
演出、という面ではニナガワイズムを感じる所多々。衣装(小峰リリーさん遺作かな?)、客席の使い方、照明、セット(特に1幕ラストから2幕全般での、モノクロームな森のセットは素敵だった)など、蜷川さんと多数の舞台を手がけてきたスタッフさんにも、ありがとうございます と言いたいです。
藤原くん、2日目なのに声大丈夫かな~? なんか理屈こねまくっているアペマンタス似合うw
誠実な召使いの横田さん眼鏡萌え!
おなじく召使いの谷田さんと河内さんも脇締めてますよっ!

よく考えたら初見だった柿澤くん@カッキー!赤い軍服がめっちゃ映える!猛々しいだけじゃない、智る将軍アルシバイアディーズ。
素敵っすよ。セリフも良く通る。

ラストはちょっと切ないね…
オカネは大切に使わないとな~ あと「友人」は選び、ありがたい忠告はちゃんと聞く、かしらw

ああ、それと ワリと前半の、タイモン独白のシーンで「最後の晩餐」をモチーフとしたストップモーションの場面があるんだけど、その後の展開を考えると良いチョイス!


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