miniな舞台

観劇記録+日記@不定期更新。俳優・内野聖陽さんを勝手に応援中!時々サカナクション。

No.277 「BLACKBIRD」

2009年07月20日 21時55分30秒 | 過去の観劇記録
2009年7月18日(土) マチネ 世田谷パブリックシアター 1階 J列 22番

レイ=内野聖陽、ウーナ=伊藤歩。
作=デビッド・ハロワー、演出=栗山民也、翻訳=小田島恒志、他。

15年前に未成年者に対する行き過ぎた行為で有罪判決を受け、名前も住む場所も変えて人生をやり直した男レイの元へ、ある日突然、一人の女が現れる。それは、その事件の被害者で、ずっと同じ町に暮らし、周囲から好奇の目でみられながら生きてきたウーナだった。
来訪の目的がわからず怯えるレイに、ウーナはこの15年間について、そして当時の‘こと’について話し始める。やがて明らかになるふたりの本当の関係と、意外な真実とは…
(あらすじはホリプロHPより)

なんかとても頭がシビれる舞台だった。
不思議な作品…というか。
互いの会話が行き来してないように見えて、実はそうでもないような。
特に前半部分の、噛み合ってない会話は、実際の男女でもよくあるような。
好き嫌いが本当に分かれると思う。かなり早い段階から観劇を諦め(?)眠っている人が随分いたようだ。
1幕モノ、約2時間。

セットはレイの勤務するオフィス、ゴミが散らかる休憩室。長い会議机・イス9脚。カミテにはロッカーが並び、シモテ壁際には長イス。まぶしい蛍光灯の照明。
舞台奥には長い窓と出入り口のドア。ほんの少し八百屋舞台になっていた。
衣裳は、レイ→Yシャツ、白っぽいネクタイ、茶色のスラックス、黒い靴に黒いベルト(右側に携帯電話入れ)、髪の毛は白いものが混じったオールバック。
ウーナ→オレンジ色のパフスリーブ気味なブラウス、黒いタイトミニスカート、黒いパンプス。緑色のバッグ。登場時はベージュのトレンチコートを着ている。髪の毛はポニーテール。

15年前、12歳の少女に性的暴行、さらには誘拐の罪で服役したレイ。出所後は名前を変え、住処を変えて生きてきた。
彼は家が近所だったウーナに目をつけていたのだろうか?
でもウーナにも、レイに惹かれる事情があったのだし(両親から構ってもらえない&ファザコン?)。
ウーナの家で開かれたバーベキューパーティにピタっとした(汗)短パンで現れ、興奮してナニがナニしたらどうしよう…って、この辺の会話もやけに生々しいなぁ。
その出会いから、やがて警察に捕まるまでの事情がウーナから語られる。長い独白。レイは背を向けている(背中が語ってる~w)。
その後はレイの、言い訳にも聞こえるセリフが続く。

レイは性的関係を持った少女はウーナ一人だと言う。
だがしかし、そうそう人の性癖は直らないようだった。
レイが現在付き合っているという女性との関係が明らかになり、ウーナが信じようとしていたレイの幻想も無くなっていったようだ。

ウーナは、レイに憧れと愛情を抱いていたみたいだけど、レイは対象としか見ていなかったのだろうか?
二人が駆け落ちしたゲストハウスで、レイは事実逃げたワケだし。

衝撃的なラスト。「これで終わりか?!」「こう終わるのか?!」と。
この後の2人(3人?)の関係を想像してもいいものなのか、それは解らない。
ウーナは あの存在に嫉妬してたように感じた。


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