2014年8月30日(土) マチネ シアターコクーン 2階 B列 23番
キヨヒラ=片岡愛之介、イエヒラ=三宅健、陸奥守(ヨシイエ)=益岡徹、カサラ(巫女)=新妻聖子、イシマル(語り部)=花王おさむ、ユウ=三田和代、アラハバキ=平幹二朗、ツネキヨ(キヨヒラの父)=松井工、キリ(キヨヒラの妻)=宮菜穂子、コロス=一倉千夏、坂本法子、上田亜希子、山崎薫。
原作・原案=高橋克彦、演出=栗山民也、脚本=木内宏昌、音楽=金子飛鳥、他。
蝦夷(えみし)が暮らす東北は、支配と黄金を求める朝廷によって、幾度となく踏み荒らされてきた。その大地には戦の犠牲となった者たちの、血と祈りがしみ込んでいる。
いま、ひとりの蝦夷が荒れ地に立つ。
滅びた一族の血を引く男、キヨヒラ(片岡愛之助)。楽土(らくど・苦しみなく生きられる土地)を築くという悲願を、運命として背負い、生き抜いてきた。戦さの果てに、新たな蝦夷の国を打ち立てようとしている。
かつてキヨヒラは、一族が滅びた戦から20年間、敵将の妻となった母・ユウ(三田和代)とともに、人質暮らしを余儀なくされてきた。ところが敵将の死後、時の裂け目が訪れた。
朝廷から赴任した陸奥守(むつのかみ)・ヨシイエ(益岡徹)は、国を分割し、キヨヒラとその異父弟・イエヒラ(三宅健)に与えるという。それは新たな戦を始めるための策謀だった。
イエヒラの権力欲は、古代神アラハバキ(平幹二朗)の眠りを覚まし、東北の大地を戦場に変えてゆく。
キヨヒラは自らの血が戦さに目覚めていくのを感じながら、楽土への道を探し求める。
(あらすじは公式HPより)
演出が栗山さんで、脚本が木内さんで、音楽が金子さんで、さらに平幹さんに新妻ちゃんときたら!
こりゃもう「イリアス」ぢゃないかっ!ってことで(謎)
ラブりん♪だとか三宅健くん♪だとか そういうベクトルでない私が客席に座っているのでしたw
舞台装置も音楽もコロス達の衣装も、「イリアス」を彷彿とさせて結構テンションが上がる。
そして主題である「人はなぜ戦うのか」という所も。
今も“時の裂け目”に入りつつあるのだろうか…
キヨヒラが言う「民のために」というセリフは心に響いてくる。
1幕70分、休憩20分、2幕60分というストプレにしてはコンパクトな作り。
カサラとコロス達は、金子飛鳥さんの曲で日本的でもありつつ多国籍風で不思議なメロディーの歌もあり。
照明、スクリーンに映し出される影絵のようなコロス達の動きや、階段状に組まれたセットがスライドして動いたりとなかなか興味深かった。
これはもう無くなってしまったル・テアトル銀座で観るような演目であった…かな。
客席の観客も妙に(?)落ち着いていて、いつもジャニさん出演となると客席もキャイキャイしているのだが、それも無かった(明日が千秋楽というのに、立ち見もいたが所々客席が空いていたのが気になる)
運命に弄ばれる種違いの兄弟。兄は人質時代は“でくのぼう”と呼ばれながらもそれは敵の目をあざむくもの。
弟は“自分こそが蝦夷を治めるにふさわしい”と血気盛ん。
腹を痛めた2人の我が子が違いに殺し合うのを避けたい母。
陸奥守ヨシイエは朝廷にいい顔したいわ&弟が陸奥守に就くかもしれない…と焦り、キヨヒラとイエヒラとの戦いを利用しようとする。
白眉はやはり荒ぶる神アラハバキを演じた平幹二朗さん!存在感といい台詞回しといい、舞台が締まる~!
イエヒラの魂を預かるシーンは闇広がってますよ♪(byエリザベート)
それとキヨヒラ・イエヒラの母ユウを演じた三田和代さんも見事。
御上には逆らえないし自分の役職も奪われたくない、若干情けない陸奥守の益岡さんもいい!
アラハバキによって精神錯乱に陥ってしまうシーンは見応えあり。
イエヒラの父(亡霊としてでてくる)の松井工さん久しぶりです!
細かいストーリーを語り部として語ってくれるイシマルの花王おさむさん。この役のおかげで解りづらい所も理解できる。
主役のラブりんこと片岡愛之介さん、姿勢がブレない。悩んでいるけど、ヒーローちっく感が強かったな~
静まった蝦夷の地を「平泉」と名付けて寺社を建て、亡くなった沢山の魂を鎮めよう…というラスト近くのセリフに、中尊寺や金色堂の事を思い出し、何だかとても平泉に行ってみたくなった。
三宅健くんはちょっと声がかすれ気味でした。まぁ役的に叫んだりドスの利いたセリフも多いので仕方ないだろうか。
かなりダークな役でした。悪役は珍しいのかな?
最後には「俺は何故戦っているんだ…」と自問自答して斃れます。
ん~やはりこういう作りの舞台や、こまつ座の演出は最高なんだけどな~ 栗山さん。
木内+栗山+金子のトリオで違う作品も観たいです(ぜひ平幹さんと新妻ちゃんもお忘れなく)
キヨヒラ=片岡愛之介、イエヒラ=三宅健、陸奥守(ヨシイエ)=益岡徹、カサラ(巫女)=新妻聖子、イシマル(語り部)=花王おさむ、ユウ=三田和代、アラハバキ=平幹二朗、ツネキヨ(キヨヒラの父)=松井工、キリ(キヨヒラの妻)=宮菜穂子、コロス=一倉千夏、坂本法子、上田亜希子、山崎薫。
原作・原案=高橋克彦、演出=栗山民也、脚本=木内宏昌、音楽=金子飛鳥、他。
蝦夷(えみし)が暮らす東北は、支配と黄金を求める朝廷によって、幾度となく踏み荒らされてきた。その大地には戦の犠牲となった者たちの、血と祈りがしみ込んでいる。
いま、ひとりの蝦夷が荒れ地に立つ。
滅びた一族の血を引く男、キヨヒラ(片岡愛之助)。楽土(らくど・苦しみなく生きられる土地)を築くという悲願を、運命として背負い、生き抜いてきた。戦さの果てに、新たな蝦夷の国を打ち立てようとしている。
かつてキヨヒラは、一族が滅びた戦から20年間、敵将の妻となった母・ユウ(三田和代)とともに、人質暮らしを余儀なくされてきた。ところが敵将の死後、時の裂け目が訪れた。
朝廷から赴任した陸奥守(むつのかみ)・ヨシイエ(益岡徹)は、国を分割し、キヨヒラとその異父弟・イエヒラ(三宅健)に与えるという。それは新たな戦を始めるための策謀だった。
イエヒラの権力欲は、古代神アラハバキ(平幹二朗)の眠りを覚まし、東北の大地を戦場に変えてゆく。
キヨヒラは自らの血が戦さに目覚めていくのを感じながら、楽土への道を探し求める。
(あらすじは公式HPより)
演出が栗山さんで、脚本が木内さんで、音楽が金子さんで、さらに平幹さんに新妻ちゃんときたら!
こりゃもう「イリアス」ぢゃないかっ!ってことで(謎)
ラブりん♪だとか三宅健くん♪だとか そういうベクトルでない私が客席に座っているのでしたw
舞台装置も音楽もコロス達の衣装も、「イリアス」を彷彿とさせて結構テンションが上がる。
そして主題である「人はなぜ戦うのか」という所も。
今も“時の裂け目”に入りつつあるのだろうか…
キヨヒラが言う「民のために」というセリフは心に響いてくる。
1幕70分、休憩20分、2幕60分というストプレにしてはコンパクトな作り。
カサラとコロス達は、金子飛鳥さんの曲で日本的でもありつつ多国籍風で不思議なメロディーの歌もあり。
照明、スクリーンに映し出される影絵のようなコロス達の動きや、階段状に組まれたセットがスライドして動いたりとなかなか興味深かった。
これはもう無くなってしまったル・テアトル銀座で観るような演目であった…かな。
客席の観客も妙に(?)落ち着いていて、いつもジャニさん出演となると客席もキャイキャイしているのだが、それも無かった(明日が千秋楽というのに、立ち見もいたが所々客席が空いていたのが気になる)
運命に弄ばれる種違いの兄弟。兄は人質時代は“でくのぼう”と呼ばれながらもそれは敵の目をあざむくもの。
弟は“自分こそが蝦夷を治めるにふさわしい”と血気盛ん。
腹を痛めた2人の我が子が違いに殺し合うのを避けたい母。
陸奥守ヨシイエは朝廷にいい顔したいわ&弟が陸奥守に就くかもしれない…と焦り、キヨヒラとイエヒラとの戦いを利用しようとする。
白眉はやはり荒ぶる神アラハバキを演じた平幹二朗さん!存在感といい台詞回しといい、舞台が締まる~!
イエヒラの魂を預かるシーンは闇広がってますよ♪(byエリザベート)
それとキヨヒラ・イエヒラの母ユウを演じた三田和代さんも見事。
御上には逆らえないし自分の役職も奪われたくない、若干情けない陸奥守の益岡さんもいい!
アラハバキによって精神錯乱に陥ってしまうシーンは見応えあり。
イエヒラの父(亡霊としてでてくる)の松井工さん久しぶりです!
細かいストーリーを語り部として語ってくれるイシマルの花王おさむさん。この役のおかげで解りづらい所も理解できる。
主役のラブりんこと片岡愛之介さん、姿勢がブレない。悩んでいるけど、ヒーローちっく感が強かったな~
静まった蝦夷の地を「平泉」と名付けて寺社を建て、亡くなった沢山の魂を鎮めよう…というラスト近くのセリフに、中尊寺や金色堂の事を思い出し、何だかとても平泉に行ってみたくなった。
三宅健くんはちょっと声がかすれ気味でした。まぁ役的に叫んだりドスの利いたセリフも多いので仕方ないだろうか。
かなりダークな役でした。悪役は珍しいのかな?
最後には「俺は何故戦っているんだ…」と自問自答して斃れます。
ん~やはりこういう作りの舞台や、こまつ座の演出は最高なんだけどな~ 栗山さん。
木内+栗山+金子のトリオで違う作品も観たいです(ぜひ平幹さんと新妻ちゃんもお忘れなく)
行きましたよ~藤原えさしの郷。もち、某現地ガイドさま付きで!
あの時の渡辺謙さん、カッコイイかった!
ラブリンとちょっとイメージ違うな~。
ポスターはかなり力入ってましたよね。
やっぱり演出って大事ですね。
観に行くか迷い中です…
江刺藤原の郷は風林火山効果で隅々まで把握しているつもりですが、何かの撮影が始まると微妙に変化するので行く度に発見がありまする…
そーなんですよ、大河ドラマと同じ原作だそうです(ドラマ見てない・汗)
2時間30分ほどの舞台に仕上げる為にごく1部分だけを取り上げたようです。
今回ギリシャ劇風の作りで、戸惑った人もいたかも知れませんね~
改めて平幹二朗さん・三田和代さんの素晴らしさを実感しました。
>八女様
観て損はないと思いますが、内容的なのか少し美化しすぎている感もあります。
えさし藤原の里は今でも各種時代劇に使われているようですね♪
いつかはお邪魔したいものです。